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Amazonの置き配と佐川急便|仕組みの違いと未着・盗難時の対応

Amazonの「置き配」は、Amazon.co.jpが販売・発送し、発送メールに「Amazonがお届けします」と表示される注文だけが対象です。佐川急便など他社が配達する注文では、Amazon画面上の置き配指定は適用されません。一方で佐川急便は2024年9月に自社の「置き配」サービスを別途開始していますが、これはAmazonの置き配とは別の仕組みで、発送元(荷送人)が置き配可に設定した荷物を受取人がスマートクラブやLINEで指定して使うものです。つまり「Amazonの置き配」と「佐川の置き配」は別レイヤーであり、混同すると「置き配できるはずなのにされない」という食い違いが起きます。
以下では、この2つの置き配を切り分けながら、対象条件・配送業者の割り当て・未着や盗難時の対応・出品者(FBM)への影響までを整理します。
Amazonで佐川急便だと「置き配」が選べない・されないのはなぜ?

結論から言うと、Amazonの置き配は「Amazonがお届けします」と表示される自社配送の注文でしか機能しないためです。配送を佐川急便が担当する注文では、Amazonの画面で置き配を指定しても、その指定は佐川に引き継がれません。注文時の住所欄や配送メモに「置き配希望」と書き込んでも、Amazon経由の置き配指定としては動作しないと考えておくのが安全です。
これは佐川急便が置き配に一切対応していないという意味ではありません。後述するように佐川は自社の置き配サービスを持っています。ただしそれは「Amazonの置き配設定」とは経路が別で、Amazon注文で自動的に有効になるものではない、という点が混乱の元になっています。
そもそもAmazonの置き配とは?対象になる注文の条件
Amazonの置き配は、対面での受け渡しをせず、指定した場所に荷物を届けるサービスです。対象になるのは、次の両方を満たす注文です。
- Amazon.co.jpが販売し、Amazonが発送する商品であること
- 発送通知メールなどに「Amazonがお届けします」と表示される、Amazon自社配送の注文であること
この条件を満たさない注文、つまりマーケットプレイス(他社の出品者が販売・発送する商品)や、佐川急便・ヤマト運輸・日本郵便などの他社が配達する注文では、Amazonの置き配設定は対象外になります。
| 注文のタイプ | 販売・発送 | 配達 | Amazonの置き配 |
|---|---|---|---|
| Amazon販売・Amazon配送 | Amazon.co.jp | Amazon自社配送 | 対象 |
| Amazon販売・他社配送 | Amazon.co.jp | 佐川/ヤマト/日本郵便など | 対象外(Amazon側指定は非適用) |
| マーケットプレイス出品 | 他社出品者 | 出品者手配 | 対象外 |
なお、生鮮・冷凍品や大型・高額商品など、商品によっては置き配の対象外に設定されている場合があります。置き配の可否は商品ごとにAmazon側で設定されているため、対象注文であっても常に置き配できるとは限りません。
置き配で指定できる6つの場所と、設定・変更・解除の方法
Amazonの置き配(Amazon自社配送分)では、次の6か所から届け先を指定できます。指定しなかった場合は「玄関」が既定の置き場所になります。
- 玄関
- 宅配ボックス
- ガスメーターボックス
- 自転車のかご
- 車庫
- 建物内受付/管理人
設定や変更、解除は、商品が到着する前であれば注文履歴から行えます。手順の考え方は次のとおりです。
- 注文履歴を開き、対象の注文を選ぶ
- 配達に関するオプション(お届け方法・置き配指定など)を開く
- 置き場所を選ぶ、または置き配を解除して対面受け取りに切り替える
到着直前や配達中は変更できないことがあるため、置き場所を決めておきたい場合は早めに設定しておくのが無難です。
Amazonは配送業者を選べる?佐川・ヤマトが割り当てられる仕組み
購入者が「この注文は佐川ではなくAmazon配送にしたい」といった形で、配送業者を自由に指名する仕組みは用意されていません。どの業者が配達するかは、商品・在庫のある倉庫・お届け先の住所などの条件をもとに、Amazon側で自動的に割り当てられます。
そのため、同じ住所でも注文する商品や時期によって、Amazon自社配送になったり、佐川急便・ヤマト運輸・日本郵便などになったりします。置き配を使いたい注文で佐川が割り当てられた場合、Amazonの置き配指定は効かないことになります。
定期便については、割り当てられた配送業者を確実に変える方法はありませんが、カスタマーサービスへの相談や設定の見直しをきっかけに、次回以降の担当業者が変わる可能性はあります。ただしこれは確実な手段ではない点に注意してください。
佐川急便の「置き配」サービス(2024年9月開始)とAmazonの置き配は別物
ここが最も混同されやすいポイントです。佐川急便は2024年9月2日から、自社の「置き配」サービスを本格的に開始しました。これはAmazonの置き配とは別の、佐川急便独自のサービスです。
佐川の置き配の特徴を整理すると、次のようになります。
- 利用には、佐川急便のスマートクラブ(会員サービス)への登録や、佐川のLINE公式アカウント経由での受取人による指定が必要
- 対象になるのは、発送元(荷送人)が「置き配可」に設定した荷物
- 指定できる場所は、玄関前のほか、宅配ボックス・車庫・自転車のかごなど
つまり佐川の置き配は「発送元が置き配を許可し、受取人が佐川側の仕組みで場所を指定する」という流れで成立します。Amazonのアプリやサイトの置き配設定とは入り口が別である、という理解が重要です。
| 比較項目 | Amazonの置き配 | 佐川急便の置き配 |
|---|---|---|
| 提供元 | Amazon | 佐川急便 |
| 対象 | Amazon販売・Amazon自社配送の注文 | 荷送人が置き配可に設定した荷物 |
| 指定の入口 | Amazonの注文履歴・配達オプション | 佐川スマートクラブ/LINE公式アカウント |
| 開始時期 | 従来から提供 | 2024年9月2日から本格開始 |
Amazon注文で佐川が配達するとき、置き配はどう扱われるのか
前提として、Amazon注文の配達を佐川急便が担当する場合、Amazon側の置き配指定は適用されません。原則は対面での手渡し、不在時は不在票による再配達という流れになります。
では「佐川の自社置き配」がAmazon注文で使えるのか、という疑問が残ります。佐川の置き配は、発送元(荷送人)が置き配可に設定した荷物が対象で、受取人がスマートクラブやLINEで指定して使う仕組みです。Amazon注文の発送元がこの佐川置き配に対応する設定をしているかどうかは、EC側の連携に依存する部分であり、Amazon注文で佐川の自社置き配が受取人側から必ず選べるとする公式な情報は確認できていません。
したがって現時点では、次のように整理しておくのが安全です。
- Amazon注文で佐川が配達する場合、Amazon側の置き配指定は非適用と考える
- 佐川の自社置き配がその注文で使えるかどうかは連携次第で、確実に使えるとは断定できない
- 確実に置き配したい荷物は、Amazon自社配送になる注文かどうかを目安にする
体感として「Amazon注文なのに佐川が来て置き配された」という報告は多くはありません。事実として断定できるのは「Amazon側の置き配指定は佐川担当時には適用されない」という点までで、それ以上は個別の連携状況によります。
置き配で盗難・未着になったら?購入者・店舗の一次対応
置き配にした荷物が「配達完了になっているのに見当たらない」「盗まれたようだ」という場合の一次対応を、手順として整理します。
- 配達完了の写真(Amazon自社配送の場合は配達時に撮影されることがあります)と、記録された置き場所を確認する
- 同居している家族、マンションの管理人、近隣などに荷物が渡っていないかを確認する
- それでも見つからなければ、Amazonのカスタマーサービスに連絡する(Amazon販売・発送分は再送や返金に応じる例があります)
- マーケットプレイス(出品者)の商品は、まず出品者に連絡し、解決しなければマーケットプレイス保証を申請する
- 高額品や明らかな盗難が疑われる場合は、警察へ盗難届を出すことを検討する(補償交渉や証跡の材料になります)
補償の考え方として、置き配による盗難・紛失は原則として受取人側の負担になりやすい、という点は押さえておく必要があります。ただしAmazon.co.jpが販売・発送した商品については、配達完了扱いなのに届いていないというケースで、カスタマーサービスが再送・返金に応じる例が見られます。これは一律の保証として明記されているわけではなく、個別の対応である点に留意してください。
【EC運営者・出品者向け】FBMで佐川発送する荷物の置き配可否と紛失責任
自社発送(FBM)で佐川急便を使って出荷する出品者にとって、置き配は紛失時の責任という別の論点を持ちます。
置き配で荷物が紛失した場合、配送業者側は「置き配の同意のもとで配達したため紛失の補償はしない」という立場を取り、購入者と出品者の間での解決を促すのが一般的です。ここで購入者がマーケットプレイス保証(購入者保護)を申請すると、ケースによっては出品者が返金を負担することになります。申請が却下される例も通る例も報告されており、結果は個別判断に左右されます。
出品者側の予防策としては、次のような選択肢があります。
- 高額品はサインが必要な配送方法を使い、置き配を避ける
- 荷物に置き配不可の意思表示(シール等)を付け、対面受け渡しを促す
- 追跡・配達記録が残る発送方法を選び、配達証跡を確保する
置き配は再配達を減らし配送効率を上げる一方で、紛失時の責任分担が曖昧になりやすい仕組みです。特に高額品では、効率よりも確実な受け渡しを優先する判断が、返金リスクを下げることにつながります。
「勝手に置き配された」を防ぐ・止める設定
対象エリアのAmazon自社配送では、初期設定で置き配がオンになっていることがあります。「頼んでいないのに置き配された」と感じる背景には、この既定設定があります。
置き配を止めたい場合の考え方は次のとおりです。
- 注文履歴から対象の注文を開く
- 配達に関するオプション(置き配指定)を確認する
- 置き配を解除し、対面での受け取りに切り替える
注文単位だけでなく、置き配の既定の扱いを見直しておくと、以降の注文で意図しない置き配を減らせます。ただし佐川など他社配送の注文には、そもそもAmazonの置き配設定は関与しないため、この操作の対象外になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. Amazonで注文したら佐川急便になり、置き配が選べません。なぜですか?
Amazonの置き配は「Amazon.co.jpが販売・発送し、発送メールに『Amazonがお届けします』と表示される注文」だけが対象だからです。佐川急便など他社が配達する注文では、Amazon画面上の置き配指定は適用されません。
Q2. 佐川急便は置き配に対応していないのですか?
佐川急便は2024年9月2日から、自社の「置き配」サービスを本格的に開始しています。ただし利用にはスマートクラブ会員やLINE公式アカウント経由での受取人による指定が必要で、発送元(荷送人)が置き配可に設定した荷物が対象です。Amazon注文でこの佐川の自社置き配が選べるかは連携次第で、原則としてAmazon側の置き配は非適用になります。
Q3. 配送業者を佐川からAmazon配送やヤマトに変更できますか?
購入者が配送業者を自由に指名する仕組みはありません。倉庫・商品・住所などの条件からAmazonが自動で割り当てます。定期便の場合は、カスタマーサービスへの相談や設定の見直しで担当業者が変わる可能性はありますが、確実ではありません。
Q4. 置き配した荷物が盗まれたら補償されますか?
置き配の盗難・紛失は原則として受取人の自己責任です。ただしAmazon.co.jpが販売・発送した商品は、配達完了扱いなのに届かないケースで、カスタマーサービスが再送・返金に応じる例があります(一律保証ではなく個別対応です)。高額品は警察への盗難届も検討してください。
Q5. (出品者向け)自分がFBMで佐川発送した荷物が置き配で紛失しました。返金は誰が負担しますか?
配送業者は「置き配の同意のもとで配達したため紛失補償はしない」として、購入者・出品者間での解決を促すのが一般的です。購入者がマーケットプレイス保証を申請すると、ケースによっては出品者が返金を負担することがあります。高額品はサイン必須の配送を使う、置き配不可の意思表示をする、といった予防が有効です。
まとめ:佐川×Amazon置き配で混乱しないための整理
最後に、切り分けの要点を整理します。
- Amazonの置き配は「Amazonがお届けします」の自社配送注文だけが対象
- 佐川など他社配送の注文では、Amazon側の置き配指定は適用されない
- 佐川急便には自社の置き配(2024年9月開始)があるが、Amazonの置き配とは別の仕組み
- Amazon注文で佐川の自社置き配が選べるかは連携次第で、断定はできない
- 未着・盗難時は「写真・置き場所の確認→身近の確認→Amazonまたは出品者へ連絡→必要なら盗難届」の順で対応
- FBM出品者は、置き配紛失時に返金を負担するリスクがあるため、高額品は対面・サイン配送を検討する
「置き配できるはずなのにされない」という食い違いの多くは、この2種類の置き配を混同することから生まれます。まずは自分の注文が「Amazon自社配送か、他社配送か」を確認するのが、混乱を避ける第一歩になります。
参考:
- Amazon「Amazonの『置き配』に関する疑問」: https://www.aboutamazon.jp/news/guide/amazon-okihai-drop-at-the-door-delivery-service-introduction
- 佐川急便 ニュースリリース(2024/08/28): https://www2.sagawa-exp.co.jp/newsrelease/detail/2024/0828_2302.html
- 佐川急便 ニュースリリース(2024/07/10): https://www2.sagawa-exp.co.jp/newsrelease/detail/2024/0710_2275.html
- 佐川急便「置き配を申し込む」: https://www.sagawa-exp.co.jp/okihai/
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