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Amazon「遅延が発生 まだ出荷が完了していません」の意味と出品者の対応

Amazonの「遅延が発生」「まだ出荷が完了していません」は、物理的な未発送だけを示す文言ではありません。出品者は出荷確認、追跡情報、実際の配達状況を分けて調べ、原因に合った対応を行う必要があります。
「遅延が発生」「まだ出荷が完了していません」の意味
この表示は、Amazonが出荷完了や予定どおりの配達を確認できていない状態を示します。
「遅延が発生しています」とは、お届け予定日を過ぎた場合や、予定どおり到着しないと配送情報から判断された場合に出る購入者向け表示です。
「まだ出荷が完了していません」とは、未発送のほか、追跡情報などからAmazonが出荷完了を確認できない状態を示す表示です。
| 表示につながる状態 | 出品者が確認する項目 |
|---|---|
| 出荷確認を送信していない | 出荷予定日と出荷確認日時 |
| 追跡番号が登録されていない | 注文に登録した追跡情報 |
| 追跡番号や配送会社名が誤っている | 配送会社の追跡画面との一致 |
| 配送会社の初回スキャンがない | 受付日時と荷物の引き渡し状況 |
| 荷物が輸送中のまま予定日を過ぎた | 現在地と新しい配達見込み |
| FBAの出荷や配送が遅れている | FBA注文の配送ステータス |
公開フォーラムには、出荷処理済みの追跡なし配送で、両方の文言が表示された事例があります。一般出品者の実測報告であり、Amazonによる正式な発動条件の説明ではありません。
したがって、この文言だけを見て「出品者が発送していない」と判断するのは早計です。厳密な表示条件や更新周期は公開情報で確認できないため、管理画面と公式マニュアルで確認してください。
購入者画面と出荷遅延率が一致しない理由

購入者画面と出荷遅延率は、基準となる日時や配送情報が異なるため、一対一には対応しません。
Amazonの配送管理では、少なくとも次の三つの判定軸を分けて考える必要があります。
| 判定軸 | 基準となる情報 | 主な影響 |
|---|---|---|
| 期限までに出荷確認したか | 出荷予定日と確認日時 | 出荷遅延率(LSR) |
| Amazonが追跡できるか | 配送会社名、追跡番号、スキャン | 追跡可能率(VTR)と配送表示 |
| 予定どおり届いたか | お届け予定日と実配達日 | 遅延表示、問い合わせ、低評価 |
期限内に出荷確認しても、追跡連携に失敗すれば未出荷のように見える場合があります。一方、配送会社が集荷後に遅配しても、出荷確認が期限内なら通常はLSRに該当しません。
反対に、商品が予定日に届いても、出荷確認が翌日になればLSRへ計上されます。物理的な発送、Amazonへの出荷確認、購入者への配達は別々に確認してください。
遅延表示が出たときの対応手順
出品者は注文情報と配送会社の追跡結果を照合し、未発送か発送済みかを最初に切り分けます。
- 注文管理で出荷予定日とお届け予定日を確認します。
- Amazonへ送信した出荷確認の日時を確認します。
- 配送会社名と追跡番号に入力ミスがないか照合します。
- 配送会社側で初回受付スキャンが入っているか調べます。
- 未発送なら、発送可能かキャンセルが必要かを判断します。
- 発送済みなら、配送会社へ調査と配達見込みの確認を依頼します。
- 購入者へ現在の状況と次回連絡予定を通知します。
未発送の商品を発送できる場合は、購入者への案内と並行して速やかに出荷します。ただし、LSRを避けるためだけに、配送会社へ渡していない荷物を出荷済みにしてはいけません。
追跡情報を修正できる場合は、配送会社名と追跡番号を正しい内容へ直します。現在の修正可能期間や操作方法は、お使いの管理画面と公式マニュアルで確認してください。
出荷遅延率の判定とペナルティ
出荷遅延率は、出荷予定日より後に出荷確認を送信した出品者出荷注文の割合です。
出荷遅延率は「遅れて出荷確認した注文数÷対象期間の出品者出荷注文数×100」で計算されます。判定対象は物理的な発送時刻ではなく、Amazonが記録した出荷確認時刻です。
Amazon担当者の公開回答では、出荷予定日の23時59分までが期限内と説明されています。翌日の0時以降に確認した場合、実物を期限内に発送していても遅延扱いとなります。
| 項目 | 公開情報で確認できる内容 |
|---|---|
| 対象 | 出品者出荷の注文 |
| 集計期間 | 10日間または30日間 |
| 維持基準 | 4%未満 |
| 4%以上の場合 | 利用停止や出品者出荷停止の可能性 |
| 固定額の罰金 | 公開根拠を確認できない |
4%に達した時点で、必ず直ちに停止されるという意味ではありません。警告、審査、改善計画の要求など、アカウントの状態に応じた措置が考えられます。
また、出荷予定日から7日以内に出荷確認しない注文は、自動キャンセルの対象です。自動キャンセルはキャンセル率へ影響し、公開告知では2.5%未満が基準とされています。
追跡可能率や注文不良率への影響
遅延表示の原因によっては、LSRだけでなくVTRやODRにも影響が広がります。
| 指標 | 測定する内容 | 確認できる基準 |
|---|---|---|
| LSR | 期限後に出荷確認した注文 | 4%未満 |
| VTR | 有効な追跡情報を提供した対象梱包 | 95%以上 |
| ODR | 低評価、保証申請、チャージバックなど | 現行値は要確認 |
| 出荷前キャンセル率 | 出品者都合で出荷前キャンセルした注文 | 2.5%未満 |
VTRがカテゴリーごとに95%を下回ると、そのカテゴリーの出品者出荷が制限される可能性があります。過去の告知では直近30日間をカテゴリー単位で集計すると説明されています。
対象金額、対象配送会社、除外条件は過去に変更されているため、現行条件を断定できません。お使いの管理画面にあるVTRレポートと公式マニュアルで確認してください。
遅配そのものが直ちにODRへ計上されるわけではありません。ただし、低評価、承認されたマーケットプレイス保証、チャージバックへ発展するとODRに影響します。
自己発送とFBAで異なる対応

自己発送では出品者が調査と連絡を行い、FBAではAmazon側の配送対応を確認します。
| 項目 | 自己発送・出品者出荷 | FBA |
|---|---|---|
| 梱包と出荷 | 出品者 | Amazon |
| 出荷確認 | 出品者が送信 | Amazon側で処理 |
| 追跡情報 | 出品者が登録 | Amazon側で連携 |
| LSR・VTR | 対象 | 原則として対象外 |
| 配送問い合わせ | 出品者が中心 | Amazonが中心 |
FBAは、Amazonが保管、注文処理、梱包、配送、返品、カスタマーサービスを代行する仕組みです。FBA注文の遅延表示は、出品者が出荷確認を操作して解消するものではありません。
FBAの購入者対応もAmazonが中心となり、出品者から送れるメッセージは許可された理由に限られます。FBA注文では配送ステータスを確認し、必要に応じてAmazonのサポートへ問い合わせます。
出荷遅延を防ぐための設定
出荷作業日数、休止設定、営業日を実態に合わせることで、期限超過の発生を抑えられます。
| 設定・運用 | 見直す内容 |
|---|---|
| 出荷作業日数 | 調達から配送会社への引き渡しまでの日数 |
| SKUの分類 | 取り寄せ品や受注生産品を即納品と分離 |
| 注文締め時刻 | 実際の集荷締め時刻より余裕を持たせる |
| 配送所要日数 | 遠隔地、離島、大型商品の日数 |
| 休止設定 | 発送できない期間の出品者出荷を停止 |
| 営業日設定 | 土日、祝日、年末年始、独自休業日 |
SKUごとの作業日数は、実績の90~95パーセンタイル程度を目安に設定します。繁忙期や取り寄せ品に、平常時の即納設定をそのまま適用しないことが重要です。
休止設定を有効にしても、すでに受注した注文の出荷期限は消えません。休止前に既存注文を確認し、発送または購入者対応を完了させてください。
営業日や祝日の機能は、アカウントによって提供範囲が異なる可能性があります。現在の画面階層や設定可能期間は、管理画面と公式マニュアルで確認してください。
配送業者の遅延と購入者への連絡
集荷後の配送業者遅延は通常LSRに該当しませんが、購入者対応と証拠の保存が必要です。
| 発生時点 | LSRへの影響 | 主な対応 |
|---|---|---|
| 集荷前に期限を超過 | 原則として影響する | 出荷、設定見直し、購入者連絡 |
| 集荷後に配送が遅延 | 通常は直接影響しない | 配送調査、見込み日の案内 |
| FBA配送で遅延 | 出品者出荷のLSRとは別 | Amazon側の状況確認 |
購入者への連絡には、お詫び、遅延理由、発送状況、追跡番号を記載します。新しい到着見込み、キャンセルや返金の可否、次回連絡予定も明確にしてください。
連絡には記録が残るマーケットプレイス・メッセージ管理を使用します。購入者の電話番号を使った連絡や、管理外の目的で個人情報を利用してはいけません。
天候や災害による遅延が、すべて自動で免除されるとは確認できません。配送会社の告知、追跡画面、集荷停止案内、購入者との連絡履歴を保存しておきます。
関連する自動化ツール
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よくある質問
表示と指標の関係を切り分ければ、遅延発生後に確認すべき対応を判断できます。
期限内に発送したのに出荷遅延率へ計上されますか?
配送会社へ期限内に渡しても、出荷確認が翌日ならLSRへ計上されます。出荷予定日の23時59分までに、正確な情報で出荷確認を完了してください。
出荷確認済みなら遅延表示は必ず消えますか?
追跡番号の誤りや初回スキャンの欠落があれば、表示が正常に進まない可能性があります。Amazonと配送会社の同期に時間がかかる場合もあるため、両方の画面を照合します。
購入者と合意すれば出荷予定日を変更できますか?
購入者と後日の発送に合意しても、元の出荷予定日に基づくLSR判定は消えません。注文後の日程変更や例外の有無は、お使いの管理画面と公式マニュアルで確認してください。
購入者のキャンセルならキャンセル率に影響しませんか?
公開告知では、購入者のリクエストによるキャンセルは不良に計上されないと説明されています。ただし、正式なキャンセル操作とメッセージだけの依頼では扱いが異なる可能性があります。
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西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



