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Amazonの文字化けを直す|注文レポート・在庫ファイルCSVの原因と場面別の対処

Amazonのセラーセントラルで文字化けが起きる原因は、ほぼ1つです。ファイルを保存したときの文字コードと、開くときの文字コードが一致していないことです。とくに注文レポートは文字コードが「Shift-JIS」から「UTF-8」に変更されたため、以前と同じようにExcelでダブルクリックして開くと文字化けします。この記事は、Amazonにも出品するEC店舗運営者・受注担当向けに、①文字化けの正体、②注文レポート/在庫ファイルなど場面別の直し方、③再発を防ぐ運用、を実務目線で整理します。
文字化けの正体(文字コードの不一致)
パソコンは文字を「文字コード」という番号に置き換えて扱います。日本語でよく使われるのは次の2つです。
| 文字コード | 別名 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| Shift-JIS | Windows-31J・ANSI | 昔のWindows・Excelが標準で開く形式 |
| UTF-8 | (BOMあり/BOMなし) | 現在のWebやAmazon等が標準にする形式 |
UTF-8で保存されたファイルを、Shift-JISとして開くと文字化けします(その逆も同じ)。「Excelでダブルクリックして開いたら化けた」の大半はこれです。ExcelはCSVをダブルクリックするとShift-JISとみなして開こうとするため、UTF-8のファイルがずれてしまうのです。
BOM(ビーオーエム)は、ファイル先頭に付く「これはUTF-8です」という目印です。BOM付きUTF-8ならExcelも正しく開けますが、BOMなしUTF-8はExcelがShift-JISと誤認して化けやすい、という関係を押さえておくと対処が早くなります。
【最重要】Amazon注文レポートはUTF-8に変わっている
Amazonのセラーセントラルからダウンロードする注文レポートの文字コードは、Shift-JIS(Windows-31J)からUTF-8(BOMなし)に変更されました。以前のマニュアルや受注管理ツールの設定がShift-JIS前提のままだと、取り込んだ時点で文字化けします。BOMなしのUTF-8はExcelがShift-JISと誤認しやすいため、ダブルクリックで開くと特に化けます。
- 昔と同じ手順でExcelで開くと化ける → 開き方を変える(後述)
- 受注管理ツール・出荷ツールが取り込めない・化ける → ツール側の取込文字コード設定をUTF-8に変更する(対応が必要なツールもある)
- 宛名(あて先)が化けて出荷ラベルに出る → レポートの取り込み設定を直してから出力する
「急に化けるようになった」という相談の多くは、この仕様変更が原因です。まずレポートがUTF-8(BOMなし)である前提で開き直してください。
なお、まれにAmazon側で取り込まれた時点の配送先データそのものが化けている事例も報告されています。この場合は店舗側でファイルの文字コードを変換しても直らないため、注文詳細の表示を確認し、必要ならセラーセントラルのサポートに問い合わせます。「自分のファイル操作で直る化け」と「取り込み前から化けている化け」を切り分けてください。
場面別の直し方

① Excelの「データの取得」で文字コードを指定して開く(推奨)
ダブルクリックで開かず、Excelの取り込み機能を使うと文字コードを選べます。ファイルを変換せずに済むので安全です。
- Excelを空で開く
データタブ →データの取得(またはデータの取得と変換)→テキストまたはCSVから- 文字化けしたファイルを選ぶ
- プレビュー画面の「元のファイル(文字コード)」で「UTF-8」を選ぶ
- 区切り文字(カンマ/タブ)を確認して読み込む
② テキストエディタで文字コードを変換して保存
メモ帳やサクラエディタ、CotEditor(Mac)などでファイルを開き、名前を付けて保存で文字コードを変換します。
- ツールがShift-JISしか受け付けない → Shift-JISで保存し直す
- Excelでそのままダブルクリックしたい → UTF-8(BOM付き)で保存し直す
Windowsのメモ帳は保存時に「ANSI(=Shift-JIS)」「UTF-8」「UTF-8(BOM付き)」を選べます。用途に合う文字コードを選んでください。
③ Googleスプレッドシート経由で開く/作る
文字コードで迷うときは、Googleスプレッドシートに取り込むのが手軽です。ファイル→インポートで文字化けせず読めることが多く、書き出すときはCSVでダウンロードします(UTF-8で出力されます)。Amazonの受注データを一時的に確認したいだけなら、この経路が速いです。
④ 在庫ファイル(一括出品)の文字化け・崩れ
商品を一括登録・更新する在庫ファイルは、Amazonが用意するカテゴリー別のテンプレート(Excel/タブ区切りテキスト)を使います。ここで崩れる典型は次のとおりです。
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| アップロード後に商品名が化ける・エラー90004 | 保存時の文字コードがテンプレート指定と不一致 | テンプレートの指定に合わせて保存し直す |
| 数字が指数表示・0落ちする(JAN・SKU・郵便番号等) | Excelが数値と誤認 | セルを文字列書式にしてから入力、またはテキストで編集 |
| 途中で列がずれる | 商品説明内のカンマ・改行・タブ | 区切りに使う文字を本文から除く/タブ区切り形式を守る |
在庫ファイルは、Amazonのテンプレートをそのまま使い、指定された形式(多くはタブ区切りテキスト)と文字コードを崩さずに保存するのが基本です。自作のCSVを無理に流し込まないでください。文字化けやエラー90004が出たら、まずテンプレートの形式・文字コードを崩していないかを疑います。
なお、SKU・JAN・郵便番号・注文番号など先頭に0が付く番号や桁数の多い数字は、Excelで開くと数値化されて0落ち・指数表示になります。文字化けとは別ですが同時に起きやすいので、該当列は「文字列」書式で扱ってください。
個別の文字だけ化けるとき(機種依存文字・全角記号)
ファイル全体ではなく、特定の文字だけが「?」や「〓」になる場合は、機種依存文字や一部の記号が原因です。
- ①②③やⅠⅡⅢ、㍾㈱などの機種依存文字
- 全角チルダ「〜」やダッシュ「―」などの環境で表現が変わる記号
- 絵文字や特殊記号
商品名・説明にこれらを使うと、環境によって化けたり弾かれたりします。半角英数や一般的な文字に置き換えるのが安全です。「(株)」は「株式会社」に、「①」は「1」に、といった置き換えをルール化しておくとトラブルが減ります。
再発を防ぐ運用
- 注文レポートはUTF-8前提で開く手順に統一する(②のExcelデータ取得を標準手順に)
- 受注・出荷ツールの取込文字コード設定をUTF-8に合わせる(ツール提供元の案内を確認)
- 在庫ファイルはAmazonのテンプレートを使い、形式・文字コードを崩さない
- 商品名・説明は機種依存文字・特殊記号を使わないルールにする
- 社内マニュアルの「Shift-JISで開く」という古い記述を更新する
文字化けは、原因(文字コードの不一致)さえ分かれば、開き方・保存の仕方をそろえるだけで防げます。仕様は変更されることがあるため、レポートやファイルの文字コードは、セラーセントラルの最新案内で確認してください。
補足として、API連携で一括出品している場合は、Amazonが2025年7月31日以降にSP-APIのFeeds APIで旧XML・フラットファイル形式のリスティングフィードを段階的に廃止し、JSONベースの方式への移行を案内しています。これは主にツール・システム連携側の話で、セラーセントラル画面からの在庫ファイルアップロードが直ちに使えなくなるものではありませんが、連携ツールを使う店舗は提供元の対応状況を確認しておくと安心です。
FAQ
Amazonの注文レポートが急に文字化けするようになりました。
注文レポートの文字コードがShift-JISからUTF-8に変更されたためです。Excelでダブルクリックせず、データ→データの取得→テキストまたはCSVからでUTF-8を指定して開いてください。受注管理ツールを使っている場合は、取込文字コードの設定をUTF-8に合わせます。
Excelで開くと文字化けします。変換せずに直せますか?
はい。Excelのデータの取得機能で「元のファイル=UTF-8」を指定して取り込めば、ファイルを変換せずに正しく開けます。ダブルクリックで開くとShift-JISとして扱われ化けやすいので避けてください。
BOM付きとBOMなしの違いは何ですか?
BOMはファイル先頭に付く「UTF-8である」という目印です。BOM付きUTF-8はExcelがそのまま正しく開けます。BOMなしUTF-8はExcelがShift-JISと誤認して化けやすいので、ExcelでダブルクリックしたいならテキストエディタでBOM付きに保存し直すと確実です。
在庫ファイルのアップロードで商品名が化けます。
Amazonのテンプレート(多くはタブ区切りテキスト)を使い、指定の形式・文字コードを崩さずに保存してください。自作CSVを流し込むと崩れやすいです。JANなどの数字が指数表示になる場合は、セルを文字列書式にしてから入力します。
一部の文字だけ「?」になります。
機種依存文字(①、㈱、㍾など)や環境依存の記号(全角チルダ〜など)が原因です。半角英数や一般的な文字に置き換えてください。
まとめ
Amazonの文字化けは、文字コードの不一致というただ1つの原因に集約されます。とくに注文レポートはShift-JISからUTF-8に変わっているため、昔ながらの「ダブルクリックで開く」をやめ、Excelのデータの取得でUTF-8を指定するか、テキストエディタ/スプレッドシートで文字コードをそろえるのが基本です。在庫ファイルはテンプレートの形式を崩さず、商品名には機種依存文字を使わない——この運用で、受注から出品までの文字化けはほぼ防げます。
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



