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楽天市場の景品表示法対応|二重価格・No.1・最上級表現の確認ポイント

楽天市場で景品表示法に対応する結論は、表示文言と、その表示を裏付ける資料を公開前にそろえ、掲載先と期限まで一つの台帳で管理することです。RMSで元値が表示された、広告審査を通過した、調査会社からNo.1のロゴを受け取った、という事実だけで法令適合が保証されるわけではありません。
まず止めて確認したいのは、実績のない通常価格からの値引き、調査範囲より広いNo.1・最上級表示、試験条件を省いた効果表示、終了後も残る「本日限り」です。画像、広告、メルマガ、SNSまで点検します。
本記事は、公式情報を2026年7月19日に確認しました。法令・料金・楽天の仕様やRMS画面は変更される可能性があります。個別案件は最新の公式資料、RMS内規約、必要に応じて専門家へ確認してください。
景品表示法と楽天ルールを分けて確認する
景品表示法は、消費者の選択を誤らせる不当表示と、過大な景品類を規制します。品質・効果などを著しく良く見せる表示は「優良誤認」、価格・期間などの取引条件を著しく有利に見せる表示は「有利誤認」に当たるおそれがあります。
楽天店舗では、次の4層を別々に確認します。
| 層 | 確認する内容 | 主な確認先 |
|---|---|---|
| 法令 | 優良誤認、有利誤認、不実証広告、景品規制 | 消費者庁、e-Gov |
| 商品分野 | 薬機法、食品表示法、公正競争規約など | 所管官庁、業界団体 |
| 楽天の公開条件 | 元値表示、公開広告の表示基準 | 楽天公式FAQ・公開ガイドライン |
| 店舗向け運用 | 登録方法、審査、禁止行為、入稿細則 | RMS内の規約・店舗運営Navi・お知らせ |
公式仕様: 楽天は、当店通常価格の販売実績をシステムで確認し、条件に準拠しないと判断した二重価格欄を順次非表示にする取り組みを公開しています。ただし「表示されたから適法」「非表示だから直ちに違法」のどちらとも断定できません。また、公開されているRMP広告ガイドラインは対象広告商品の基準であり、楽天市場の全ページを一括して律する公開規約とは扱わないのが適切です。
二重価格は「元値の種類」から切り分ける
現在価格と高い比較対照価格を並べる二重価格は、元値の種類によって必要資料が変わります。
| 元値 | 公開前に確認・保存するもの |
|---|---|
| 当店通常価格 | SKU別の税込価格、販売開始・終了日時、価格履歴、販売記録 |
| メーカー希望小売価格 | メーカーが設定・事前公表した事実、対象型番、発行日、税込・税別、現行性 |
| 参考小売価格 | 設定主体、取扱店への呈示、JAN、商品同一性、楽天の引用結果 |
| 市価・他店価格 | 調査日、対象店の選定、相当数、在庫、送料・会員条件、同一商品性 |
| 将来価格 | 承認済みの価格計画、実施予定期間、実際の販売記録 |
公式仕様:消費者庁の一般的目安では、過去価格が「最近相当期間にわたって販売されていた価格」に当たるかについて、表示時点から遡る8週間でその価格の販売期間が過半、通算2週間以上、その価格で最後に販売した日から2週間以内、という考え方が現行Q&Aに示されています。2000年策定の価格表示ガイドラインに由来しますが、2026年7月時点でも参照される目安です。ただし、商品特性や販売形態も含めて個別に判断されるため、機械的な安全基準ではありません。
公式仕様:楽天の公開条件では、当店通常価格について、直近2週間でその価格での販売実績があることを前提に、通常は過去8週間のうち合計4週間、販売期間が8週間未満なら販売期間の過半かつ2週間以上の販売実績を求めています。消費者庁の一般論と楽天の商品ページ上の表示条件は、同じ「8週間」が出てきても別々に確認してください。
メーカー希望小売価格は、店舗が便宜的に作った価格ではなく、メーカー等が設定し、カタログ、Web、商品への印字などで事前に公表した価格かを確認します。楽天では所定のエビデンス掲載が必要と公開FAQで案内されています。URLだけで済ませず、ページが更新・削除されても確認できるよう、取得日付きのPDFや画像も保存すると安全です。
No.1・最高・最安は主張と調査を一致させる
「No.1」「日本一」「最高」「最大」「最速」「最安」「日本初」「世界初」は、一律に使用禁止という意味ではありません。しかし、強い主張に対応する客観的な根拠が必要です。
公式仕様: 消費者庁の2024年の実態調査報告書と現行Q&Aは、第三者の主観的評価を指標とするNo.1表示について、少なくとも次の4点を確認する考え方を示しています。
- No.1なら、原則として主要な競合商品・サービスを比較対象に含める。
- 「顧客満足度」なら実利用者に聞くなど、調査対象者を表示内容と一致させる。
- 選択肢の順序や調査終了条件などに恣意性がなく、公平に調査する。
- イメージ調査を「利用者満足度No.1」と言い換えないなど、結果と表示を対応させる。
調査会社の証明書やロゴだけでは十分とは限りません。店舗自身が、主要競合、母集団、質問文、集計方法、同率の扱い、調査期間を確認します。「売上No.1」なら売上高か個数か、対象チャネル・期間・カテゴリーを特定し、「最安」なら送料、会員価格、クーポン条件までそろえて比較します。
「シリーズ内最大」「当店史上最高」のように範囲を狭めても、その範囲で事実確認は必要です。目立つ主表示と矛盾する条件を小さな注記で後付けしても、表示全体の誤認が解消されるとは限りません。
効果・限定・購入特典も根拠を先にそろえる
消費者庁は、効果・性能表示について合理的な根拠資料の提出を求めることがあります。資料は表示後に探すのではなく、公開前に取得します。
| 表現の例 | 確認するもの |
|---|---|
| 「除菌率99.9%」「完全に落ちる」 | 試験機関、対象、条件、サンプル、再現性、実使用環境との差 |
| 「従来品の2倍」 | 従来品の型番、指標、単位、測定方法、比較時点 |
| 「本日限り」「残りわずか」 | 実際の期限・在庫、終了後の価格、反復の有無 |
| 「医師の90%が推奨」 | 回答者の本人確認・専門分野、質問文、判断に与えた商品情報 |
| 「○○賞受賞」 | 主催者、受賞年・部門、対象商品、審査方法、ロゴ期限 |
購入特典や抽選企画は、名称ではなく実態から、まず景品類に当たるかを切り分けます。一般懸賞・共同懸賞・総付景品では上限の考え方が異なり、業種別告示がある場合もあります。ショップクーポン、ポイント、自店値引き、景品引換券を同じものとして処理せず、2026年7月時点の消費者庁Q&Aと企画条件を照合してください。
表示根拠台帳を作り公開まで6段階で進める
編集部提案: 根拠資料をフォルダへ置くだけで終えず、「表示文言―根拠箇所―掲載先―期限」を相互にたどれる表示根拠台帳を作ります。最低限、次の項目を1表示1行で残します。
- 管理ID、商品管理番号・SKU
- 注記を含む完成文言と、消費者が受ける主張
- 表示類型、比較対象、期間、地域、チャネル、単位
- 根拠資料の名称・版・発行主体・取得日と、対応する箇所
- 法令の確認先と、楽天公開情報・RMS内資料の確認日
- 商品画像、GOLD、広告、メルマガ、SNSなど全掲載先
- 表示開始・終了、根拠有効期限、再確認日、取消条件
- 作成者、確認者、承認者、停止・修正履歴
公開フローは、①表示案を作る、②根拠を登録する、③主張と根拠の範囲を照合する、④別担当者が完成表示を確認する、⑤全掲載先と公開後画面を記録する、⑥終了日時に全媒体から削除する、の順です。価格改定や調査期限切れでは、CSVだけ直して画像やメルマガに古い表示を残さないよう、削除担当者まで決めます。
公開前チェックリスト
共通
- [ ] 表示全体から消費者が受ける主張を一文で説明できる
- [ ] 根拠が対象商品・型番・期間・条件と一致する
- [ ] 小さな注記が主表示を実質的に否定していない
- [ ] PC・スマホ・画像・動画・広告・遷移先に矛盾がない
- [ ] 商品分野別法令、公正競争規約、RMS内の最新版を確認した
二重価格
- [ ] 元値の種類を決め、現在価格と同一商品・同一条件で比較した
- [ ] 当店通常価格の価格履歴・販売期間・販売記録をSKU別に保存した
- [ ] 消費者庁の一般的目安と楽天の表示条件を別々に確認した
- [ ] メーカー資料の型番、発行主体、公表日、現行性を確認した
- [ ] 割引率を再計算し、終了時の全媒体削除を予約した
No.1・効果・限定・景品
- [ ] 指標、比較対象、回答者、調査方法、期間が主張と一致する
- [ ] 調査会社のロゴだけでなく調査票・集計・競合一覧を確認した
- [ ] 試験条件と実使用環境の差を表示に反映した
- [ ] 限定期間・在庫、ポイント上限・期限・付与時期に記録がある
- [ ] 景品類の該当性、区分、最高額・総額を確認した
- [ ] 作成者以外が確認し、緊急停止の責任者を決めた
表示してよいか迷ったときの判断例
例1:通常価格10,000円から20%OFFと表示したい。 まずSKUの価格履歴と販売記録を確認します。消費者庁の一般的目安と楽天の公開条件をそれぞれ満たすか確認でき、画像やメルマガを含む終了処理まで決まっていれば公開候補です。履歴が不足する、別容量の価格である、元値作りのための短期販売しかない場合は表示を止めます。
例2:「利用者満足度No.1」の調査報告書が届いた。 実利用者が回答したか、主要競合が含まれるか、質問が誘導的でないか、カテゴリーと期間が表示に一致するかを確認します。確認できない場合はロゴを載せず、裏付けられる「購入者アンケートで○○と回答」などの具体的事実へ狭める方法を検討します。数値や対象を示せないなら作りません。
例3:「本日限り」を毎日差し替えたい。 実際には同じ価格・条件が継続するなら、有利誤認のおそれがあるため使用を見送ります。期間を事実どおり示し、自動終了と残存画像の確認担当を設定します。
注意点と問題を見つけたときの次の行動
今回の公開Web調査では、RMS内マニュアル、出店規約、違反点数の現行全文、個別広告商品の2026年最新入稿細則、RMS画面の全入力手順までは確認できていません。これらを推測で補わず、公開直前に店舗アカウントで最新版を確認します。古い楽天FAQや第三者ブログの「No.1は全面禁止」「審査済みなら問題ない」「違反は必ず何点」といった説明も、現行一次情報で確認できなければ判断根拠にしません。
誤表示の可能性を見つけたら、まず新規出稿・配信・更新を止めます。次に同じ文言・画像を商品ページ、GOLD、広告、メール、SNS、同梱物まで横断検索し、公開画面、HTML、画像、価格履歴、受注・配信記録を保全します。そのうえで影響範囲と承認履歴を一覧化し、店舗責任者、法務・専門家、楽天の正式窓口へ上げて、停止・修正・購入者対応を判断してください。
この状況なら次に何をするか
これからセールを公開する店舗は、二重価格と限定表示の行だけでも先に台帳へ登録してください。すでにNo.1画像や割引バナーを多数掲載している店舗は、売上の大きい商品から掲載先を洗い出し、根拠の有効期限と削除担当者を付けます。法令と楽天ルールのどちらを満たしているか切り分けられない、または複数媒体の修正範囲が読めない場合は、現状の表示と根拠資料をそろえて相談し、関連記事で二重価格やガイドライン対応の具体策を確認しましょう。
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。
