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楽天レビューの禁止行為|依頼・特典・関係者投稿を始める前の確認事項

楽天市場でレビュー施策を行うときは、高評価や特定の内容を条件にせず、店舗・従業員・家族・取引先などが一般購入者を装って投稿する運用を避けます。特典を設ける場合も、現行の楽天ガイドラインで可否と条件を確認し、対象、期限、付与条件、広告性が購入者に分かる形にします。
この記事では、レビュー依頼文、特典、関係者投稿、修正・削除要求、引用・転載、外部発信を施策前に監査する方法を解説します。禁止類型や違反点数は変更され得るため、最終判断は現行の店舗運営Naviと楽天の窓口で確認してください。
レビューを増やす施策と禁止行為の確認は別工程
レビューに関する禁止行為については、詳細確認先として取扱禁止商材・禁止行為ガイドラインが案内されています。古い情報では、現在の禁止類型、違反点数、措置、問い合わせ先が同じとは限りません。
レビュー依頼や特典施策は、売上施策として企画した後、送信・掲載前にコンプライアンス確認を行います。「他店も実施している」「以前は問題なかった」を根拠にしません。
審査の単位は、施策名だけでなく、依頼文、送信対象、特典条件、掲載場所、運用担当、例外対応を含む一式です。
高評価や特定内容を条件にしない

「星5を付けた人へ特典」「良い感想を書いた人だけ対象」「この言葉を入れてください」といった設計は避けます。評価や内容を店舗が指定すると、購入者の自主的な感想ではなくなり、他の購入者の判断をゆがめます。
確認するポイントです。
- 星数・肯定的評価を付与条件にしていないか
- 不満や低評価を対象外にしていないか
- 感想の結論、表現、文字数を過度に指定していないか
- 投稿前に内容を店舗へ提出させて選別していないか
- 良い投稿だけを抽出して依頼・再掲していないか
- 修正と引き換えに補償・特典を提示していないか
「率直な感想をお願いします」と依頼する場合も、現行の楽天ガイドラインで依頼方法・送信手段・特典の可否を確認します。
店舗・従業員・家族・取引先が購入者を装わない
事業者と関係がある人が、関係を隠して一般購入者のように投稿すると、レビューの信頼性を損ないます。店舗アカウント以外から投稿すればよい、実際に購入すればよい、という問題ではありません。
監査対象には次を含めます。
- 店舗運営会社とグループ会社の役員・従業員
- 店舗運営を受託する制作・広告・コンサル会社
- メーカー、仕入先、販売協力先
- 家族、友人、モニター、アンバサダー
- 投稿代行・レビュー獲得サービス
関係者による評価・感想が必要な場合は、購入者レビュー欄を使うのではなく、掲載場所、表示主体、関係性の明示、楽天の規約を確認したうえで適切な広告・コンテンツとして扱います。
レビュー特典は条件と表示を一式で確認する
特典を設ける場合は、「レビューを書けば何でもよい」と自己判断せず、現行ガイドラインで施策自体の可否、対象者、告知方法、付与内容、付与時期を確認します。
企画書には最低限、次を記載します。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 対象 | どの注文・購入者が対象か |
| 行動 | 何を行うと対象になるか |
| 評価条件 | 星数・肯定内容を条件にしていないか |
| 特典 | 内容、価値、数量、付与方法 |
| 期間 | 告知、購入、投稿、申請、付与の期限 |
| 表示 | 条件、除外、問い合わせ先が分かるか |
| 証跡 | 同意、判定、付与の記録を残せるか |
抽選、先着、全員付与では法令・規約上の扱いが異なる可能性があります。景品表示法上の景品規制も関係し得るため、価額や条件は担当者の感覚で決めず、必要に応じて専門家へ確認します。
レビューを増やす一般的な導線設計は「楽天でレビューを増やす方法」で解説していますが、実施時は本稿の事前監査を別途行ってください。
依頼文は送信前に文言単位で監査する
施策名が「レビューキャンペーン」で問題なく見えても、実際のメールや同梱物に評価誘導が含まれることがあります。テンプレート名ではなく、購入者が見る文言を確認します。
避けるべき設計例です。
- 「満足いただけたら星5をお願いします」
- 「高評価レビュー確認後に特典を送ります」
- 「不満がある場合はレビュー前に店舗へ連絡してください」だけを強調する
- 店舗が用意した肯定文をコピーさせる
- 低評価の購入者へ削除・変更を特典の条件として求める
安全側の運用では、評価の方向を指定せず、問い合わせ窓口とレビュー依頼を混同しません。不具合への連絡先は案内できますが、レビューを投稿しないことや削除することと交換条件にしません。
低評価への対応と投稿の変更を切り分ける
低評価レビューを見つけたら、まず注文、商品、配送、案内の事実を確認します。購入者へ連絡できる範囲・方法は現行ルールに従い、個人情報をレビュー返信へ書きません。
対応の目的は、問題の解決と再発防止です。返金、交換、再送など本来必要な顧客対応を、レビュー削除・評価変更の条件にしないでください。
記録する内容です。
- 注文番号とレビュー確認日時
- 指摘された事実と社内確認結果
- 顧客対応の内容と根拠
- 返信・連絡の承認者
- 商品、配送、説明の改善内容
- 削除・修正を条件にしていないこと
レビューの内容が規約違反だと考える場合は、店舗側で圧力をかけず、楽天の現行手続き・窓口へ相談します。
ステルスマーケティング規制も確認する
消費者庁は、広告であるにもかかわらず広告と分からない表示を、景品表示法上のステルスマーケティング規制の対象として案内しています。事業者が表示内容の決定に関与した発信を、第三者の自主的な感想に見せないことが重要です。
商品提供、報酬、特典、投稿指示があるモニターやインフルエンサー施策では、楽天レビュー欄の可否だけでなく、外部SNS、動画、ブログ等の表示も確認します。
| 確認 | 質問 |
|---|---|
| 関与 | 店舗が投稿内容・時期・媒体を決めたか |
| 対価 | 金銭、商品、割引、ポイント等を提供したか |
| 明瞭性 | 広告・PR等の関係が一見して分かるか |
| 位置 | 表示が埋もれたり、続きを読む後だけになっていないか |
| 継続 | 編集・転載後も関係表示が保たれるか |
個別案件が事業者の表示に当たるか、どの表示が十分かは事実関係で変わります。消費者庁の現行資料を確認し、判断が難しい場合は法務・専門家へ相談します。
レビューの引用・転載は別の権利確認が必要
楽天市場上で見えるレビューを、自店の商品画像、LP、広告、SNSへ自由に転載できるとは限りません。レビュー施策の可否とは別に、利用条件、著作権、個人情報、編集の正確性を確認します。
引用・掲載前に次を確認します。
- 楽天の現行利用条件で許される範囲
- 投稿者の権利と必要な許諾
- 氏名、ニックネーム、注文情報等の扱い
- 一部抜粋で趣旨を変えていないか
- 典型例のように見せて誤認を生まないか
- 商品改良・仕様変更後も内容が一致するか
- 掲載終了・削除依頼への対応
レビュー引用の詳しい監査は「楽天レビューを引用するときの注意点」を参照してください。
外部業者へ委託しても店舗の確認は必要
レビュー依頼、モニター、SNS投稿を外部へ委託しても、「業者が勝手に行った」で統制を終えられません。契約前に、手法、対象者募集、報酬、依頼文、投稿先、表示、個人情報、再委託を確認します。
委託先へ次を要求します。
- 実際に使う依頼文・画面の事前提出
- 高評価・内容指定をしない運用
- 関係者・不正アカウントの排除方法
- 広告性・関係性を明示する方法
- 投稿・特典付与の証跡
- 規約変更時の停止・改定手順
- 違反疑義時の報告・削除・調査協力
成果報酬を「星5件数」で設定すると、委託先へ不適切な誘因を与えます。評価の方向ではなく、適法・適正な案内実施や顧客体験改善を指標にします。
施策開始前の承認フローを作る

レビュー施策は、企画担当だけで開始せず、店舗責任者・法務等の必要な承認を通します。
企画
目的、対象、依頼文、特典、期間、媒体、委託先、費用をまとめます。
規約・法令確認
現行の店舗運営Navi、楽天からの通知、消費者庁資料を確認し、確認日と該当箇所を残します。
テスト
購入者が見るメール、同梱物、ページ、申請フォームを一式で表示し、誤解や条件漏れを確認します。
実施・監視
送信対象、投稿、特典判定、付与、問い合わせを記録します。高評価だけが付与対象になるロジックがないか監査します。
終了・振り返り
告知を停止し、未付与、問い合わせ、問題投稿、再発防止を処理します。
証跡を残し、規約変更時に止められるようにする
施策台帳には、規約確認日、確認者、根拠、承認版の依頼文、送信対象、特典判定、付与、例外対応を残します。個人情報は目的に必要な範囲で扱い、保存期間と権限を決めます。
楽天の規約・機能変更を検知したとき、すぐ停止できる責任者と連絡経路を決めます。自動メールや同梱物が旧条件のまま継続しないよう、使用中テンプレートと設置場所を一覧化します。
違反が疑われる場合は、証拠を削除・改変せず、対象施策を停止し、影響範囲を確認して楽天の窓口や専門家へ相談します。
レビュー施策の禁止行為チェックリスト
- 現行の楽天ガイドラインを確認した
- 星数・肯定的内容を条件にしていない
- 投稿内容を指定・選別していない
- 店舗・従業員・家族・取引先が購入者を装わない
- 特典の可否、条件、価額、表示を確認した
- 返金・交換をレビュー削除の条件にしていない
- 広告性・関係性を隠していない
- 引用・転載の利用条件と権利を別途確認した
- 委託先の実際の依頼文と運用を監査した
- 証跡、停止責任者、問い合わせ経路を決めた
よくある質問
レビュー投稿者全員への特典なら問題ありませんか?
高評価を条件にしないことは重要ですが、それだけで適法・適正とは断定できません。施策の可否、対象、価額、告知、付与方法を現行の楽天ガイドラインと景品規制で確認してください。
「満足した方はレビューを」と書いてよいですか?
満足した購入者だけへ投稿を促す文言は、評価の偏りを意図した依頼と受け取られ得ます。評価の方向を限定しない依頼にし、実際の文面を現行ガイドラインで確認してください。
低評価を削除してもらう代わりに返金できますか?
返金・交換等の顧客対応と、レビューの削除・評価変更を交換条件にしないでください。必要な対応を行い、規約違反投稿の疑いは楽天の正式な窓口へ相談します。
モニター投稿ならPR表記は必要ですか?
商品提供、報酬、投稿指示など店舗の関与がある場合は、広告性・関係性が明瞭に分かる表示が必要になり得ます。媒体の仕様と消費者庁の現行資料を確認し、難しい案件は専門家へ相談してください。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



