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FBA料金シミュレーターの使い方|手数料と利益を出品前に試算する

FBA料金シミュレーターを使えば、商品1点あたりの手数料と概算利益を無料で試算できます。 出品前はFBAと出品者出荷を同じ条件で比較し、入力から漏れる費用を別途補うことが重要です。
FBA料金シミュレーターとは
FBA料金シミュレーターとは、Amazonで販売した場合の手数料と概算利益を商品単位で比較できる無料ツールです。
- Amazon出荷のFBAと出品者発送のFBMを一画面で比較できます。現在の画面は「料金シミュレーター」表示の場合もあります。
- 正式表記は「FBA料金シミュレーター」、「FBAシミュレーター」は同じツールの通称です。
- 「fbaシュミレーター」「fbaシュミレータ」は誤記で、別のAmazon公式ツールはありません。
- 試算値は入力した販売価格・原価・寸法・重量などの条件に基づく金額で、そのまま実際の入金額にはなりません。
アカウントなしで料金シミュレーターを開く方法

Amazon公式のFBA料金シミュレーター(公開ページ)なら、出品アカウントがない人もゲストとして試算できます。
- ログインの案内が上部に出ても、サインインは必須ではない
- 未出品の商品を検討中の段階でも使える
- 出店中の事業者にも有効。セラーセントラルへログインせず開けるため、仕入前の一次判定を担当者の端末やアカウント権限に左右されず同じ画面で行える
開いたら、既存商品を検索する方法と、商品情報を手入力する方法から選びます。次の情報を準備すると入力が円滑です。
| 準備する情報 | 確認する内容 |
|---|---|
| 商品情報 | ASIN、商品名、入り数、バリエーション |
| 販売条件 | 予定売価、購入者に請求する配送料 |
| 原価情報 | 仕入単価、仕入送料、関税、検品費 |
| FBA条件 | 納品送料、梱包済み寸法、重量 |
| FBM条件 | 宅配運賃、梱包材、出荷作業費 |
| 販売予測 | 月間販売点数、平均在庫数、保管期間 |
ASINを使ったFBAシミュレーターの使い方
既存商品はASINで検索すると、Amazonが保有する商品情報を利用して試算できます。
- FBA料金シミュレーターの公開ページで「Amazonカタログを検索」を選び、ASINを入力。
- 商品画像、商品名、容量、入り数を確認して対象商品を選ぶ。
- FBAと出品者出荷の列を表示し、商品価格を予定売価へ変更。
- 「販売された商品の原価」へ仕入原価を入力。
- FBA側は倉庫までの納品送料を1点単位、FBM側は宅配運賃、梱包材、出荷作業費を入力。
- 手数料の内訳を展開し、各費用と純利益を確認。
- FBAとFBMの純利益額、純利益率を比較。
- 商品名、ISBN、EANでも検索可。SKU検索は自分の出品商品が対象で、アカウント情報が必要な場合がある。
- 類似商品が多いと別のバリエーションを選ぶおそれがある。
- ASIN方式はAmazon登録のカテゴリー、寸法、重量が試算に使われ、既存商品の通常条件の確認に適する。
- 登録値が旧パッケージや、単品とセット混在の場合もある。検索後はASIN、入り数、寸法、重量まで要確認。
寸法と重量を手入力して試算する方法
未登録商品や企画中の商品は、カテゴリーと梱包済みの寸法・重量を入力して試算できます。
- 画面左上の「商品定義」を選択し、該当カテゴリーを選びます。
- パッケージの最長辺、中間辺、最短辺を入力します。
- 箱や袋を含めた梱包済み重量を入力します。
- 測定単位がcm、gまたはkgかを確認します。
- 予定売価と購入者に請求する配送料を入力します。
- 原価、納品送料、出荷費用、保管期間を入力します。
- 見積りを実行し、FBAとFBMの結果を比較します。
梱包方法を変えた場合の費用差を調べる用途にも向きます。ただし入力してもAmazonの商品情報が登録されるわけではありません。
- 納品後にAmazonが測定した寸法・重量と異なれば、実際の請求にはAmazon側の値が使われます。
- カテゴリーの選択を誤ると、販売手数料の試算に差が生じます。
| ASIN方式 | 手入力方式 |
|---|---|
| 既存のカタログ情報を利用する | 仮の寸法や重量を自分で入力する |
| 既存商品向き/登録値の誤りを引き継ぐ | 未登録・企画中商品向き/入力値の誤りが直接影響する |
| カテゴリーを取り違えにくい | カテゴリー選択に注意が必要 |
原価や納品送料をどこへ入力するか
原価は「販売された商品の原価」へ入れ、自動計算されない費用はその他の費用へ補います。
独立した「仕入値」欄はありません。社内で原価の範囲を決め、商品ごとに同じ基準で入力します。
| 入力項目 | 実務上の入力内容 |
|---|---|
| 商品価格 | 予定販売価格 |
| 配送料 | 主にFBMで購入者へ請求する送料 |
| 販売された商品の原価 | 仕入単価または按分後の着地原価 |
| Amazonへ納品 | FBA倉庫までの送料÷納品数 |
| 出荷費用 | FBMの運賃、梱包材、出荷作業費 |
| 平均保管在庫数 | 保管料の試算に使う想定在庫数 |
| 月間販売点数の見積り | 在庫回転を計算する販売予測 |
| 保管期間 | 月額保管料や長期在庫費用の試算条件 |
| その他の費用 | 広告費、検品費、返品期待損失など |
仕入送料・関税・検品費は、原価にまとめる方法とその他の費用へ分ける方法があります。どちらでも同じ費用を重複入力しないでください。
- 広告費・クーポン関連費用:初期表示の利益から自動で十分に差し引かれない場合があります。想定額を1販売あたりへ換算し、その他の費用に加えてください。
- 大口出品の月額登録料:通常は商品別の利益へ自動配賦されません。社内損益では想定販売数に応じて商品単位へ配賦が必要です。
表示された手数料と純利益の読み方

商品あたり純利益は、売上からAmazon手数料、出荷費用、原価などを引いた概算額です。
売上は商品価格と購入者に請求する配送料の合計、純利益率は純利益をこの売上で割った概算比率です。
| 主な出力 | 確認するポイント |
|---|---|
| 販売手数料 | カテゴリーと売上条件に基づくAmazon手数料 |
| カテゴリー成約料 | 書籍など対象カテゴリーで発生する費用 |
| FBA手数料 | 商品1点の発送処理に関する基本費用 |
| 在庫保管手数料 | 体積、季節、保管日数、在庫数で変わる費用 |
| 長期在庫追加手数料 | 入力した保管期間などに基づく見積額 |
| 商品あたりの費用 | 手数料、原価、出荷費用などの合計 |
| 商品あたり純利益 | 売上から入力済みの費用を引いた金額 |
| 純利益率 | 売上に対して純利益が占める概算比率 |
FBA手数料は売価だけで決まる料率ではなく、梱包済みの寸法と重量、価格帯、取扱条件が結果に影響します。
読み解きの例です。売価2,980円、仕入原価900円、FBA倉庫までの納品送料が1点あたり60円と入力するとします。梱包済みサイズが25×18×2.0cm以下かつ250g以下の小型区分なら、2026年7月31日確認の公開料金表でFBA配送代行手数料は1点288円です。「商品あたりの費用の見積り額」には、この288円と販売手数料に加え、入力した原価900円と納品送料60円も含まれます。売上2,980円からその合計を引いた額が「商品あたり純利益」、それを2,980円で割った比率が純利益率です。販売手数料はカテゴリーと売上条件で決まるため、料率を自分で当てはめず画面の内訳表示をそのまま読み、原価と納品送料が入力どおり反映されているか確認してください。
残る注意点は3つです。
- 在庫保管手数料は1か月置いた固定額ではない。平均在庫数や月間販売点数を過大にすると1販売あたりの保管料が不自然に低くなる。
- 販売手数料とFBA関連料金では消費税の表示方法が同じとは限らない。全表示金額へ一律に消費税を加える計算は避ける。
- 税務上の利益は課税区分、経理方式、仕入税額控除の状況でも変わる。税務書類やペイメント明細と照合し、シミュレーターの利益と分けて管理する。
FBAと出品者出荷を公平に比較する方法
FBAとFBMは購入者支払額と原価をそろえ、双方の保管・出荷・返品費用まで含めて比較します。
FBA手数料と運賃だけの比較では判断を誤ります。FBM側も梱包材・作業費・保管費まで入力します。
| FBA側で含める費用 | FBM側で含める費用 |
|---|---|
| FBA配送代行手数料 | 宅配会社へ支払う送料 |
| FBA在庫保管手数料 | 自社/外部倉庫の保管料 |
| FBA倉庫への納品送料 | 梱包材と出荷資材 |
| ラベルや梱包サービス費 | ピッキングと梱包の作業費 |
| 長期在庫の期待費用 | 注文処理と出荷管理の費用 |
| 返送や廃棄の期待費用 | 返品受付と再梱包の費用 |
- FBAとFBMの購入者支払額を同条件にする。
- 両方へ同じ仕入原価を入力する。
- FBA側へ1点あたりの納品送料を入力する。
- FBM側へ運賃・梱包材・作業費を入力する。
- 両方へ広告費と返品期待損失を加える。
- 純利益額と純利益率の両方を比較する。
- 販売数を変えた複数の在庫条件でも試算する。
FBMで送料を別請求しても、販売手数料を必ず回避できるとは限りません。商品価格と送料を含む売上条件をそろえて比較してください。
試算と実際の利益に差が出る原因
寸法や在庫回転などの前提が実態と異なると、シミュレーターの利益と実績に差が生じます。
サイズ区分は寸法と重量の両方で判定されます。商品本体ではなく、袋・箱・緩衝材を含めた外寸と重量を測ってください。
| 誤差の原因 | 出品前の対策 |
|---|---|
| 単品とセット商品の取り違え | ASIN・入り数・子ASINを照合 |
| 商品本体だけを測定 | 外装を含む梱包済み商品を測る |
| gとkg、cmとmmの間違い | 入力前に画面の単位を確認 |
| 箱の蓋や袋の膨らみ | 最大部分を含めた外寸を測る |
| Amazonの登録値が古い | 現物と表示値を比較 |
| 月間販売数の過大見積もり | 低売上条件でも保管料を試算 |
| 広告費や返品損失の除外 | 1販売あたりの期待費用を加える |
| 料金改定時期と重なった | 現在料金と将来料金の表示を確認 |
- Amazonの実測値と現物に差がある場合は、再測定を依頼できることがあります。正確なメニュー階層は管理画面と公式マニュアルで確認してください。
- 長期在庫追加手数料も保管期間などを入力すれば試算できますが、実在庫の年齢や評価時点を初期試算だけで正確に再現するのは困難です。
- 料金改定時は、適用開始日や画面の選択状態によって表示結果が変わる可能性があります。改定直後は公式案内と実注文のペイメント明細を確認してください。
楽観・標準・悲観の3シナリオで発注を判断する
標準1本でなく3案で判断し、悲観でも赤字でなければ発注します。
| 区分 | 前提 |
|---|---|
| 楽観 | 最小サイズ区分・低広告費・高回転・低返品率 |
| 標準 | Amazon実測・実績広告費率・通常回転 |
| 悲観 | 1区分上のFBA手数料・繁忙期保管料・返品/値下げ/長期在庫を加算 |
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シミュレーターが出した金額の内訳を、もう一段掘り下げて確認したい場合があります。各手数料がどの条件で決まるかは、AmazonのFBA手数料の内訳で整理しています。試算の前提づくりと、料率・サイズ区分の読み解きを分けて押さえられます。
よくある質問
FBA料金シミュレーターに関する疑問は、利用条件と入力範囲を分けて考えると判断しやすくなります。
FBA料金シミュレーターはログインなしで使えますか?
Amazon公式の公開ページは、出品アカウントを持たない人でもゲストとして利用できます。画面にログイン表示があっても、基本的な試算は無料で行えます。
ASINがない商品でもFBA手数料を計算できますか?
商品定義からカテゴリー、梱包済み寸法、重量を入力すれば試算できます。ただし、納品後のAmazon測定値や正式なサイズ区分を保証する結果ではありません。
FBA料金シミュレーターの利益は正確ですか?
入力した条件の範囲では有効ですが、最終利益を確定するものではありません。広告費、返品損失、納品送料、固定費、税務上の処理まで補う必要があります。
長期在庫の料金もシミュレーターに含まれますか?
現行画面では、保管期間や長期在庫追加手数料に関する項目があります。実際の在庫年齢や評価条件は、お使いの管理画面と公式マニュアルで確認してください。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。
