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Amazonの配送設定|配送パターンの作り方と出荷作業日数の変え方

「配送設定がどこにあるか分からない」という詰まり方には、たいてい2つの原因があります。
ひとつは、小口出品では配送料を自分で設定できないこと。もうひとつは、送料と出荷作業日数が別々の場所にあることです。送料・配送所要日数は「配送パターン」に、出荷作業日数は「商品(SKU)」側に紐づいています。片方だけ直して「反映されない」と悩むケースがよくあります。
この記事では自己発送(出品者出荷/FBM)の配送設定について、この構造と、複数商品を買われたときの送料計算、そして一括変更の方法を整理します。
なお、セラーセントラルの画面の並びはログインしないと確認できず、Amazon側の更新でも変わります。この記事では画面の階層を断定せず、何を探せばよいかという形で書きます。
まず確認:自分のプランで配送料を設定できるか
ここを飛ばすと、探しても見つからないまま時間を使うことになります。
| プラン | 配送料の扱い |
|---|---|
| 小口出品 | すべての商品にAmazonが設定した配送料が適用される |
| 大口出品 | 独自の配送料を設定できる(本・ミュージック・ビデオ・DVDを除く) |
小口出品の配送料は、商品カテゴリーと購入者が選んだ配送サービスに基づいて自動的に決まります。つまり小口のうちは配送パターンを作る画面自体が使えません。設定したい場合は大口出品への切り替えが前提になります。
ちなみに出品者出荷(自己発送)とは、商品を出品者自身が保管して購入者に直接出荷することです。FBAを使う場合は配送をAmazonが担うため、この記事の対象は自己発送になります。
配送設定の全体構造

用語が似ていて混乱しやすいので、何がどこに属するかを整理します。
| 何を決めるか | どこに属するか |
|---|---|
| 地域ごとの配送料 | 配送パターン(配送テンプレート) |
| 配送所要日数 | 配送パターン |
| 配送しない地域 | 配送パターン |
| 出荷元住所、営業日、祝日 | 店舗共通の設定(一般配送設定) |
| 出荷作業日数(リードタイム) | 商品(SKU)側 |
配送パターンは複数作成でき、商品ごとに「どのパターンを使うか」を割り当てて運用します。
お届け予定日は2つの足し算
購入者に表示されるお届け予定日は、出荷作業日数(SKU側)+ 配送所要日数(配送パターン側)で組み立てられます。
「日数を短くしたのに表示が変わらない」というときは、直したレイヤーが違う可能性が高いところです。送料の設定画面をいくら見ても、出荷作業日数は商品側にあるので変わりません。
配送料の決め方は2タイプ
配送パターンで選べる配送料の考え方は、大きく2つに分かれます。
- 購入金額制 — 注文合計金額の帯で送料を決める(例:0〜4,999円は990円、5,000円以上は0円)
- 個数・重量制 — 配送1件あたりの定額に、商品1点あたりや重量あたりを加算する
1つの配送パターンではどちらか一方しか使えないため、重量ベースと金額ベースを併用したい場合はパターンを分けることになります。
送料が意図しない金額になる原因
ここが実務で最も効く部分です。購入者が配送パターンの違う商品をまとめて買うと、送料は次のように計算されます。
| 組み合わせ | 計算のされ方 |
|---|---|
| 購入金額制どうしで、金額の区切りが同じ | 購入金額が合算されて判定される |
| 購入金額制どうしで、金額の区切りが違う | それぞれ計算し、高い方が採用される |
| 個数・重量制どうしで、配送日数が同じ | それぞれ計算し、高い方が採用される |
| 個数・重量制どうしで、配送日数が違う | 別注文の扱いになり、送料が合算される |
| 購入金額制と個数・重量制が混在 | それぞれ計算して合算される |
実務上の結論はひとつです。「店舗全体で5,000円以上なら送料無料」を効かせたいなら、すべての配送パターンで金額の区切り位置を揃えてください。
送料0円のパターンであっても「0〜4,999円=0円/5,000円以上=0円」と、他と同じ区切りで登録しておきます。区切りがバラバラだと合算判定にならず、まとめ買いしたのに送料が付く状態になります。
この挙動はAmazon側の計算ルールなので、自店の主力商品どうしを実際にカートへ入れて、想定した送料になるかを一度確認しておくことをおすすめします。
土日・祝日の扱い
営業日の設定は、店舗共通の設定側(一般配送設定)にあります。土日を出荷ありにするか、なしにするかを選ぶ形です。
意図せず土日が営業日のままになっているのが典型的な落とし穴です。土日に出荷しない運用なのに営業日扱いのままだと、お届け予定日が実態より早く表示され、出荷遅延につながります。
祝日についても設定があり、Amazonに登録済みの祝日に加えて、店舗独自の休業日を登録できる仕組みがあります。ただしこの機能の詳細な挙動は公開情報では確認できませんでした。運用する前に自店の画面で次の点を確認してください。
- 保存した休業日が、いつ受けた注文から適用されるのか
- 「運用中」などのチェックが残っていて、休業日が営業日扱いになっていないか
長期休暇については、休業日を登録する方法のほかに、出荷作業日数を一括で伸ばす方法と、出品を一時停止する方法があります。確実性を優先するなら出荷作業日数の一括変更のほうが読みやすい挙動です。
一括変更は「使うファイルが2種類ある」
多数の商品にまとめて反映したい場合、変えたいものによって使うファイルが違います。ここを混同すると、アップロードしても目的の項目が変わりません。
| 変えたいもの | 使うファイル | 該当する列 |
|---|---|---|
| 配送パターンの割り当て | 商品ジャンル別のテンプレート(一括商品登録) | merchant-shipping-group |
| 出荷作業日数 | 価格と数量変更ファイル | 出荷作業日数 |
出荷作業日数を一括で変えるときの流れは次のとおりです。
- 「価格と数量変更ファイル」のテンプレートをダウンロードする
- 出品レポート(出品詳細レポート)をリクエストしてダウンロードする
- Excelに貼る前にセルの書式を「文字列」にする — SKUの先頭の0が消えるのを防ぐため
- 商品管理番号(出品者SKU)・在庫数・出荷作業日数を入力する
- テキスト(タブ区切り)で保存してアップロードする
3番目は地味ですが、SKUが「0」始まりの店舗では必ず踏む落とし穴です。
なお在庫ファイルの反映には時間がかかります。アップロード後は必ず処理結果でエラーの有無を確認してください。
なお、配送パターンを変更しても、対象商品への割り当てが済んでいなければ表示は変わりません。パターンの編集と商品への割り当ては別の作業だと考えてください。
変更が反映されないときの切り分け

- 直したのはどちらのレイヤーか — 送料・配送所要日数(配送パターン)か、出荷作業日数(SKU側)か
- そのパターンが対象商品に割り当たっているか — パターンを直しても、商品に割り当てていなければ効きません
- 出荷元住所は正しいか — ここがずれていると配送所要日数の算出が全体的にずれます
- ファイルの処理は完了しているか — 処理結果にエラーが出ていないかを確認します
- 休業日の設定が翌日以降の注文にしか効いていないか — 受注済みの注文には反映されません
特定地域に配送されない場合は、配送パターンの国内配送でその地域が除外されていないか、対象商品にそのパターンが割り当たっているかを確認してください。
マケプレプライムはこの記事の範囲外
配送パターンの中に「プライム設定」という項目がありますが、これはマケプレプライムという別プログラムの話です。出品者出荷のままプライムマークを付ける仕組みで、参加要件が別に設けられています。
プライム対象にする通常のルートはFBAの利用です。FBAを使うと自動的にプライム対象商品になるほか、国内配送料無料などのメリットが得られると公式に案内されています。
マケプレプライムの参加要件には配送パフォーマンスの基準がありますが、基準値は変動しうるため、最新の要件はセラーセントラルのヘルプでご確認ください。また、この注文は土日の配送対応が必要になるため、土日を休業日にする営業日設定と衝突します。
送料無料の訴求を書ける場所に注意
送料の割引は出品者ごとの独自条件です。そのため、相乗り出品者と共有する商品名・商品説明・商品画像には記載できません。書ける場所はコンディション説明欄や出品者ページに限られます。
共有カタログに独自の条件を書くと規約上の問題になりうるため、書く前に出品ガイドライン側で対象範囲をご確認ください。
出荷の遅れがそのまま指標に効く点についてはAmazon「遅延が発生 まだ出荷が完了していません」の意味と出品者の対応、出荷元と販売元の表示の違いはAmazonの出荷元・販売元の違いで整理しています。
関連する自動化ツール
受注CSVの一括処理 受注から発送までの定型作業をまとめて処理できます。
よくある質問
Q. 配送設定の画面が見つかりません。 小口出品では配送料を自分で設定できず、Amazonが設定した配送料が適用されます。まず自分のプランをご確認ください。
Q. 出荷作業日数を短くしたのにお届け予定日が変わりません。 お届け予定日は出荷作業日数と配送所要日数の合計です。配送パターン側の配送所要日数も確認してください。
Q. まとめ買いされたのに送料無料になりませんでした。 配送パターンごとに金額の区切りが違うと、合算判定ではなく高い方の採用になります。すべてのパターンで区切り位置を揃えてください。
Q. 出荷作業日数を全商品まとめて変えられますか。 価格と数量変更ファイルを使って一括変更できます。配送パターンの割り当てとは別のファイルを使う点にご注意ください。
Q. 長期休暇はどう設定すればよいですか。 休業日の登録、出荷作業日数の一括変更、出品の一時停止という選択肢があります。受注済みの注文には休業日設定が反映されないため、余裕をもって設定してください。
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



