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楽天特別運賃プログラムとは?対象・申し込みと送り状印字・請求精算の実務

楽天特別運賃プログラムは、楽天市場の店舗が日本郵便のゆうパックなどを特別運賃で利用できる制度です。 送料削減の判断には、年間差出数と適用運賃に加え、送り状の設定と請求精算の確認が必要です。 契約条件を満たすか確認したうえで、出荷担当と経理担当が同じ発送実績を参照できる運用を整えます。
楽天特別運賃プログラムとは
楽天特別運賃プログラムでは、店舗が楽天グループと運送委託契約を結び、運賃なども楽天と精算します。 制度の概要と以下の利用条件は、RMSの管理画面で案内されています。 集荷や配送、返品などの日々の対応は管轄郵便局と行うため、契約先と現場の連絡先を区別します。
| 項目 | 楽天特別運賃プログラムでの対応 |
|---|---|
| 利用する配送サービス | 日本郵便のゆうパック・ゆうパケット |
| 運送委託契約・利用料金の精算 | 店舗と楽天グループの間で実施 |
| 集荷・配送・返品の対応 | 店舗と管轄郵便局の間で実施 |
楽天スーパーロジスティクス(RSL)との違い

RSLは商品を預かって出荷・配送する物流アウトソーシングです。楽天特別運賃プログラムは楽天が日本郵便と契約し、出店店舗に特別運賃を提供する仕組みで、別物です。 最大の落とし穴は両者の混同です。2025年6月のRSLの出荷作業料・配送料の変更と他サイト対応料金の導入は、楽天特別運賃プログラムの料金変更ではありません。
楽天特別運賃プログラムの対象と利用条件
対象は楽天市場の出店店舗で、ゆうパックを年間500個以上差し出す見込みがあることが条件です。 現在ゆうパックを利用していなくても、年間の差出見込みが条件を満たせば申し込みが可能です。 申請する年間個数にはゆうパケットを含めないため、配送方法別の実績を分けて集計しておきます。
| 確認項目 | 条件・注意点 |
|---|---|
| 出店状況 | 楽天市場に出店していること |
| 年間差出見込み | ゆうパックの通常・代金引換・チルドで500個以上 |
| 日本郵便との直接契約 | 利用開始までに解除できること、併用不可 |
| 利用規約 | 本プログラムの利用規約への同意が必要 |
| ゆうパケット | 単独での契約は不可 |
契約年度ごとに年間差出実績でプランが自動見直しされるため、申込時の予測だけで判断しないようにします。 年間500個に満たない場合、次回契約更新日に基本運賃が適用される場合がある点にも注意します。
楽天特別運賃プログラムの料金と申込プラン
申込プランは、集荷か持込かという引き渡し方法と、ゆうパックの年間差出見込みを組み合わせて選びます。
| 引き渡し方法 | ゆうパックの年間差出見込み |
|---|---|
| 集荷 | 500個以上・5,000個未満 |
| 集荷 | 5,000個以上 |
| 持込 | 500個以上・5,000個未満 |
| 持込 | 5,000個以上 |
プランは店舗ごとに一つを選び、複数の出荷場でも初回契約のプランが適用される点を押さえます。 現行の具体的な適用運賃は公開情報では確認できませんので、RMSで案内される料金表を確認します。
| 取扱商品 | 対象サイズ | 料金の構成 |
|---|---|---|
| ゆうパック | 最大170サイズ | 料金表を参照 |
| チルドゆうパック | 最大170サイズ | ゆうパックの基本料金+手数料 |
| ゆうパケット | 厚さ3cmまで | 料金表を参照 |
| 代金引換オプション | 対象商品の条件を確認 | 別途追加手数料 |
送料コストを比較するときは、配送先やサイズの構成をそろえ、追加手数料も含めた金額で検討します。 持込を選ぶ場合は移動や引き渡しの作業時間も記録し、運賃の差額と併せて負担を評価すると実務的です。
2025年11月1日の日本郵便のゆうメール基本運賃の変更は、楽天向け特別運賃が改定された根拠にはなりません。
楽天特別運賃プログラムの申し込み前の確認手順
申し込み前には、年間差出見込みと契約切替の段取りを整理し、RMSの最新案内で必要事項を確認します。
- 過去の出荷実績と今後の予定を整理し、ゆうパケットを除いた年間のゆうパック差出見込みを算出します。
- 集荷・持込と年間個数に応じたプランを選び、複数出荷場がある場合も店舗全体の条件を整理します。
- 日本郵便との直接契約を確認し、利用開始までに解除できるよう、管轄郵便局と切替時期を調整します。
- RMSの管理画面で申込案内と利用規約を確認し、店舗に提示される条件に沿って手続きを進めます。
この順序は店舗側の準備手順です。受付状況・審査期間・利用開始までの日数、顧客コードが発番されるタイミングは公開情報では確認できません。
- RMSの設定・操作やプログラム全般:RMSコールセンター(050-5533-1899、平日9時〜18時/土日祝9時〜18時)。
- 送り状システムの申し込み・操作:日本郵便 送り状システムサポートセンター。
RMS直接印字の顧客コードと設定方法
RMSは日本郵便の無料の「ゆうパック送り状作成システム」と直接連携します。
- 既存店も、本プログラムの32桁の顧客コードで同システムを申し込みます。
- RMSの「受注・決済管理」→「オプション設定」→「オプション設定(楽天ペイ)」→「物流オプション機能の設定」と進みます。
- RMSの「物流オプション設定」の「後納顧客コード」に本プログラムのコードを入力します。
- 配送伝票の登録・印刷と、本プログラム対応の送り状印字を、それぞれ「利用する」にします。
- 「設定する」で保存し、「物流オプション設定を更新しました」を確認します。
- RMSで配送伝票を登録します。
別のコードで申し込むと特別運賃は適用されません。 RMS直接印字で使う同システムに登録できる顧客コードは、最新の一つだけです。
ゆうパックプリントRの楽天CSV取込と発送完了報告
「受注CSV通常購入データダウンロード」「送り状データ(CSV)」を使います。この説明書が案内する置き配対応は、この2つのデータが対象です。ゆうパケットはこの置き配対応の対象外で、ゆうプリRで料金後納契約を利用していない場合は置き配の送り状ラベルを使えません。未利用の受取サービスは別途申し込みます。
日本郵便の説明書を参照します。
- ユーザーを選び、「フィルタ設定」→「取込」→「新規」で種類を選び、「詳細編集」→「OK」と進みます。名称を入力し、フォーマット種別を「楽天」にします。
- 「条件設定」の「お客様指定配送種類」に「元払」「代引」などを入力し、郵便種別・保冷種別・元/着払/代引・書留/セキュリティ・送り状種別を選びます。
- 依頼主を固定する場合、「ご依頼主検索キー」の固定値を「楽天用ご依頼主」にし、「条件設定」→「コード変換・マスタ登録」でご依頼主を「マスタ参照する。」にして適用・更新します。「発送管理」→「顧客一覧」→「新規」で「ご依頼主種別」をチェックし、顧客コードに同じ検索キー、顧客名・郵便番号・住所・電話番号に依頼主情報を登録します。
- 「発送管理」→「ファイル取り込み」でフィルタとCSVを選び、取り込みます。エラーは「リストプレビュー」で確認します。品名は50バイト超過分が削除されます。送り状種別の不備は対象を選び「修正」で直して印字します。
- 「フィルタ設定」→「出力」→「新規」で「発送履歴データ」→「詳細編集」→「OK」と進み、名称と「楽天ペイ発送完了報告」を設定して更新します。「発送管理」→「発送履歴」で対象を選び、「ファイル出力」でフィルタとローカル保存先を指定し、出力後に楽天側へアップロードします。
運賃とチルド手数料の請求精算サイクル

楽天が請求するのは運賃とチルドゆうパック手数料です。日本郵便の請求データを基に楽天が請求し、利用料金の支払口座から引き落とします。
| 項目 | 運賃・チルドゆうパック手数料 |
|---|---|
| 対象期間 | 1日〜月末日 |
| 締め日 | 月末日 |
| 請求日 | 翌々月中 |
| 支払期限日 | 3ヶ月後末日 |
| 明細反映日 | 翌月10日頃 |
楽天ペイ利用店舗は、BillPayの「請求計算額の事前確認」にある「店舗別内訳書」で請求内容を確認します。 発送した月と請求される月がずれるため、出荷月別の実績を残し、請求月の発送分だけと比較しないようにします。
代金引換まとめ送金サービスの入金と取消精算
代金引換まとめ送金サービスでは、購入者から受領した代金から代金引換手数料を差し引いて振り込みます。 対象期間の基準は荷物の受取と支払いが完了した日であり、商品代金の上限は1件30万円(税込)です。
| 項目 | 11日〜25日分 | 26日〜翌月10日分 |
|---|---|---|
| 締め日 | 25日 | 翌月10日 |
| お支払い日 | 翌月15日 | 翌月末日 |
| 明細反映日 | 毎月10日頃 | 毎月25日頃 |
| 楽天ペイの利用状況 | 支払日が休日の場合 |
|---|---|
| 利用店舗 | 翌営業日に後倒し |
| 未利用店舗 | 前営業日に前倒し |
楽天ペイ利用店舗の振込先はBillPay登録口座で、入金は「楽天からの振込状況」で確認します。 取消や修正によるマイナス額は支払額と相殺され、残ったマイナス額は次回以降の精算に繰り越されます。 相殺できず月をまたいだ分は翌月請求書で精算されるため、取消分も入金確認の対象に含めます。
発送実績と請求明細の照合方法と問い合わせ先
請求差異を調べる際は送り状番号を確認し、運賃関係は管轄郵便局、代金引換決済は楽天の専用窓口へ連絡します。 楽天ペイ利用店舗は、店舗別内訳書の「楽天特別運賃プログラム_決済金_代金引換」、翌月請求書の「楽天特別運賃プログラム_決済金_代金引換【取消分】」、振込元口座名義「ラクテン(カ ラクテンペイイチバ」を使います。 以下は店舗内での照合を進めるための運用例であり、楽天が指定する公式の帳票形式ではありません。
| 照合項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 注文番号・送り状番号 | 注文と実際の差出をひも付ける |
| 発送日・配送種別 | 請求対象の期間とサービスを確認する |
| サイズ・配送先・請求額 | 適用料金表と手数料を照合する |
| 受取・支払完了日、取消履歴 | 代引きの入金対象期間と修正分を確認する |
- 差異のある送り状番号と発送記録をそろえ、運賃関係は管轄郵便局へ連絡して内容の確認を依頼します。
- 代金引換決済は、申込情報の申請ページ最下部にある「お問い合わせフォーム」から調査を申請します。
- 運賃の申し出が認められた場合は郵便局が請求データを修正するため、その後の明細も確認します。
配送方法を切り替えると、送り状の出力と発送完了報告の手順も変わります。受注データをCSVで書き出してまとめて処理する方法は、次のページで解説しています。
ラクラク受注エクスポート|受注CSVの一括発送
よくある質問(FAQ)
利用可否や請求の判断では、配送方法と契約条件を切り分け、店舗に提示される最新の案内を確認します。
ゆうパケットだけでも契約できますか
ゆうパケット単独では契約できず、ゆうパックを年間500個以上差し出す見込みなどの条件を満たす必要があります。
複数の出荷場で別々のプランを選べますか
プランは店舗ごとに一つとなり、複数の出荷場を利用する場合も、初回に契約したプランが適用されます。
日本郵便との直接契約と併用できますか
日本郵便との直接契約との併用はできないため、プログラムの利用開始までに直接契約を解除する必要があります。
他モールや自社ECの注文にも使えますか
他モールや自社ECの注文への適用可否は公開情報では確認できませんので、利用前にRMSで条件を確認します。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



