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NotebookLMの情報漏洩を防ぐには|店舗資料の選別・共有範囲・利用条件を確かめる

NotebookLM(Gemini Notebook)のデータの扱いは、個人のGoogleアカウントと、対象のWorkspace契約で異なります。 情報漏洩リスクは学習の条件だけでなく、共有設定の誤りと、入れてはいけない資料の投入からも生じます。 店舗の運用では、顧客の個人情報・注文データ・契約・IDやパスワードを入れない方針を勧めます。確認日:2026年10月23日。
個人版とWorkspace版の違い

学習と人による確認の条件は、無料・有料という区分だけで判断せず、契約とアカウント別に確認します。
Googleは2026年7月16日、Gemini Notebookへの名称変更を発表しました。この記事では、従来の名称に合わせてNotebookLMと表記します。
| 確認項目 | 個人のGoogleアカウント | 企業向け保護が適用されるWorkspace契約 |
|---|---|---|
| 学習 | フィードバックを送信しない限り、コンテンツを基盤モデルの学習に直接使用しません | アップロード・質問・回答を生成AIモデルの学習に使用しません |
| 人による確認 | フィードバック送信時に、関連する資料や会話が確認対象になります | 評価を送信した場合も、対象のアップロード・質問・回答を人間のレビュアーが確認しません |
| 管理者の制御 | 個人利用の設定が中心 | 利用者の有効・無効、外部共有、一般公開などを管理できます |
| 共有 | 個別共有や公開リンクを利用できます | 管理者が許可した範囲で共有できます |
学習・レビューの条件は、Googleの専用プライバシー説明に基づきます。
Business Starter・Standard・Plusなどは、企業向け保護のあるコアサービスの区分です。一方、Workspace Individual・Essentials Starter・Cloud Identityなどは追加サービスの区分に掲載されています。
仕事用メールアドレスでログインしていても、同じ保護が適用されるとは限りません。管理担当者は、実際の契約名と利用者のライセンスを照合してください。
フィードバック送信時の情報漏洩対策
個人版では、評価欄に書く文章だけでなく、関連資料も収集されることを前提に運用を決めます。
| 確認項目 | 個人版のフィードバックに関する公式説明 |
|---|---|
| 収集対象 | プロンプト、ソース、アップロード、回答、生成物などの関連コンテンツ |
| Geminiの会話 | ノートブックのコンテキストに含まれる会話も対象 |
| アクティビティ設定 | Geminiアプリのアクティビティがオフでも、関連する会話を含みます |
| 人による確認 | 特別なトレーニングを受けたチームが確認します |
| 保存期間 | レビュー済みの内容は、アカウントとの関連付けを解除して最長3年間保存されます |
店舗の運用としては、機密情報を含む個人版ノートブックから評価を送らないルールを勧めます。アカウントとの関連付けの解除は、資料本文に残る顧客名の消去を保証する説明ではありません。
また、Workspace所有のノートブックでも、共有先の個人アカウントが評価を送ると、問題評価のためにコンテンツが収集されます。作成者の契約に加え、外部スタッフが使うアカウントの種類も確認してください。
共有権限と公開リンクの確かめ方
共有設定の誤りは、学習の有無とは別に生じる情報漏洩リスクです。共有前には、相手が見られる資料と再共有の権限を確認し、公開リンクの有無まで点検します。
| 権限・設定 | 相手ができることと注意点 |
|---|---|
| 閲覧者 | 共有されたソース資料とメモを読み取れます |
| 編集者 | ソース・メモの追加や削除に加え、他の利用者へ再共有できます |
| チャットビュー | 資料を非表示にしますが、基本的なアクセス権を完全には取り消しません |
| コピーを許可 | ソースやStudioの生成物を含むノートブックを複製できます |
| コピーを不許可 | 全体の複製を制限しますが、アクセス可能な内容のコピーまでは防げません |
対象のノートブックの共有設定で、次の順に確認してください。
- 「共有」を開き、登録されたメールアドレスと権限を確認します。
- 閲覧だけでよい担当者は閲覧者とし、編集者は必要な人に限定します。
- アクセスが「リンクを知っている全員」になっていないか確認します。
- 店舗内の手順書は「制限付き」を基本とし、必要な相手へ個別に共有します。
- 「コピーを許可」の設定を確認し、必要性を判断してから保存します。
- 公開を取り消した場合は、以前のリンクからアクセスできないことも確認します。
公開ノートブックの閲覧にはGoogleアカウントへのログインが必要です。
一方、一般公開したノートブックの音声解説やレポートなどは、共有リンクからログインせず閲覧できます。生成物だけを渡す場合も、公開範囲と内容の両方を確認してください。Googleの共有・生成物の説明
入れる前に決めておくこと

店舗では、登録する資料・共有相手・責任者・利用終了時の処理を、追加作業の前に文書で決めます。
以下は店舗向けの運用案であり、Googleや楽天市場が定めた一律の入力基準ではありません。
| 決める項目 | 店舗でのルール案 | 登録前・点検時の確認 |
|---|---|---|
| 入れてよい資料 | 公開商品情報、公開済みの返品案内、承認済みの教育用手順書 | 現行版か、取り込み・共有する権利があるか |
| 入れない資料 | 顧客情報、注文CSV、配送先一覧、契約書、個別見積書 | 原本を登録せず、必要な説明を架空事例で作る |
| 非公開の取引情報 | 仕入れ値、原価表、掛け率を投入対象から外す | 教育用の計算には架空の金額を使う |
| 認証情報 | ID・パスワード・APIキー・認証コードを入れない | 画像や操作動画に映っていないかも調べる |
| 共有の範囲 | 業務に必要な担当者へ個別共有する | 外部共有の承認者と編集権限を決める |
| 退職者・契約終了者 | 引き継ぎ後に共有とアカウント利用を解除する | グループ所属や個人アカウントへの共有も確認する |
| 棚卸し | 責任者が資料・共有・生成物を点検する | 改定、異動、退職、委託終了時にも見直す |
「返品処理の手順書」でも、画像に配送先が写っていれば、そのまま教育用には使えません。原本とは別に、登録を承認した版を用意してください。
氏名を消しても、注文番号や問い合わせ内容から本人を特定できる場合があります。新人教育では、実在する注文を加工するより、架空の注文や問い合わせを使う方法を勧めます。
Workspaceの外部共有と管理機能の注意点
Workspaceでも外部共有は可能なため、管理者の設定とNotebookLM固有の制約を確認します。
2026年9月10日から、外部共有を詳細に制御する管理機能の導入が発表されています。外部共有は初期設定でオフとされ、許可ドメインへの限定や一般公開も管理できます。
| 管理する内容 | 公式に確認できる仕様 |
|---|---|
| 外部共有オフ | 組織外への共有を禁止します |
| 許可ドメインに限定 | 指定ドメイン内の個別アカウントに共有できます |
| 外部共有オン | 任意の外部メールアドレスへ共有できます |
| 一般公開もオン | リンクを知っている人への公開が可能になります |
| 設定の反映 | 最長24時間かかる場合があります |
| Workspace DLP | NotebookLMとは統合されていません |
| データリージョン | 組織のDriveの設定はNotebookLMデータに適用されません |
「Workspaceなら社外共有できない」という古い説明を、現在の判断に使わないでください。事故時は管理設定の変更に加え、対象ノートブックの共有も解除します。Googleの共有管理説明
退職者の権限解除と資料の棚卸し
退職・異動・委託終了時は、資料の引き継ぎを確認してから、共有先と管理対象アカウントを整理します。
- 本人が所有・利用するノートブックと、元資料・生成物の保存先を確認します。
- 後任が必要な資料を参照できるか、実際のアクセスで確かめます。
- 共有先や共有グループから対象者を外し、管理対象アカウントを停止します。
- 公開リンク、個人アカウントへの共有、別途作成されたコピーを確認します。
- 台帳に責任者・資料の版・共有相手・削除や差し替えの結果を残します。
ノートブックのコピーには、個人のチャット履歴とユーザー作成メモが含まれません。コピー先は元と同期しないため、複製できただけで引き継ぎ完了としないでください。
また、書き出したGoogleドキュメントやスプレッドシートには、元の共有権限が引き継がれません。棚卸しでは、書き出し先のファイルも別に点検します。
誤って入れたときの共有停止と削除手順
誤投入に気づいたら責任者へ報告し、共有を止めながら、資料・履歴・生成物の保存先を確認します。
- 対象URL、投入時刻、情報の種類、共有相手を必要な範囲で記録します。
- 公開リンクを「制限付き」に戻し、不要な個別共有を解除します。
- 対象ソースを削除し、必要に応じてノートブック自体も削除します。
- 情報を含むメモ・音声・レポート・チャット履歴を個別に確認します。
- コピーや書き出し先の管理者へ連絡し、削除などの対応を依頼します。
- パスワードやAPIキーを入れた場合は、削除と併せて変更・失効を行います。
| 保存場所 | 削除時の注意点 |
|---|---|
| チャット履歴 | チャットパネルのその他メニューから「チャットの履歴を削除」を選びます |
| Geminiの会話 | Gemini側でも管理・削除します |
| Driveの元資料 | NotebookLM側とは別に保管要否を判断します |
| 共有相手のコピー | 共有解除だけで回収できたとは判断しません |
ノートブックを削除しても、Geminiの会話はメインのチャット一覧に戻る仕様です。逆に、Geminiのアクティビティを削除しても、NotebookLMのデータは削除されません。
削除後の保存期間と公式説明の食い違い
画面から削除した状態と、バックアップを含むシステム上の消去完了は、分けて確認する必要があります。
| 区分 | 公開されている削除・保存の条件 |
|---|---|
| Google全般の削除処理 | 通常は約2か月で、暗号化バックアップに最長6か月残る場合があります |
| 対象Workspace契約 | 契約期間中に顧客が復元不能にしたデータを、合理的に可能な限り速やかに最長180日以内で削除します |
| 個人版のレビュー済みフィードバック | 関連内容をアカウントから切り離して最長3年間保存します |
Workspaceの期間は、データ処理追加条項の第6.1項に基づき、法令による保存の例外があります。Google全般の期間は、NotebookLMの各資料に対する個別の削除保証ではありません。
また、調査資料には次のような公式説明の食い違いがあります。
| 項目 | 食い違いと店舗での対応 |
|---|---|
| チャットの保持 | 専用ヘルプは保持すると説明し、Workspaceの説明にはセッション終了後は保持しない旨があります。保存される前提で扱います |
| Gemini会話を含む共有 | 共有できない説明と、共有時は共同編集者にも表示される説明が併存します。機密会話を混在させません |
これらの適用範囲を統一して判断できる説明は、公開情報では確認できません。ソース削除に伴い、全生成物や外部コピーも自動消去される保証も、公開情報では確認できません。
個人情報保護委員会の注意喚起と漏洩時の報告
顧客情報の入力は、学習されない条件だけで許可せず、利用目的と提供元の取扱いも確認します。
個人情報保護委員会は、入力が特定した利用目的の達成に必要な範囲か、十分な確認を求めています。本人同意なく入力した個人データが回答以外の目的で扱われると、法違反になる可能性も示しています。
提供者が機械学習に利用しないことなども、確認すべき事項です。個人情報保護委員会の注意喚起
誤投入がすべて法定報告の対象になるわけではなく、情報の内容と漏えい等のおそれを調べます。
| 主な報告対象 | 判断する内容 |
|---|---|
| 要配慮個人情報 | 要配慮個人情報を含む個人データの漏えい等、またはそのおそれ |
| 財産的被害 | 不正利用により財産的被害が生じるおそれ |
| 不正目的の行為 | 不正目的で行われたおそれのある行為による漏えい等 |
| 対象人数 | 本人の数が1,000人を超える個人データの漏えい等、またはそのおそれ |
該当する場合、速報は速やかに行い、目安は事態を知ってから概ね3~5日以内です。確報は原則30日以内、不正目的の行為による事態は60日以内で、本人通知も必要になります。
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よくある質問(FAQ)
店舗で迷いやすい点は、契約の保護条件と、入力・共有・削除の運用を分けて判断すると整理できます。
NotebookLMの情報漏洩リスクはどこにありますか?
店舗で確かめたいのは、評価の送信、共有と公開リンク、投入する資料の三つです。個人版で評価を送ると関連資料も確認対象になり、共有した相手には元の資料まで読まれます。顧客情報や注文データを最初から入れなければ、どの経路でも漏れる内容を減らせます。
無料版に入れた資料はすべて学習されますか?
フィードバックを送信しない限り、基盤モデルの学習に直接使用しないと説明されています。ただし、評価の送信時は関連資料も収集されるため、投入資料の選別が必要です。
Workspaceなら顧客情報を入れても安全ですか?
学習・レビューに関する保護があっても、顧客情報を一律に入力してよいとは判断できません。店舗の基本ルールとして、顧客情報や注文データを投入対象から外す方法を勧めます。
閲覧者なら元の資料は見られませんか?
閲覧者にも、共有されたソース資料とメモへの読み取り権限が付与される仕組みです。チャットビューで資料を隠しても、アクセス権を完全に失わせることはできません。
コピーを禁止すれば持ち出しを防げますか?
ノートブック全体の複製は制限できますが、アクセス可能な内容のコピーまでは防げません。共有相手に渡せる資料だけで、ノートブックを構成する必要があります。
資料を削除すれば情報漏洩対策は終わりですか?
履歴・生成物・Geminiの会話・書き出し先・共有相手のコピーも、個別に確認する必要があります。個人データが含まれていた場合は、報告と本人通知の要否も責任者が判断します。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
AI社員アプリ・運営代行・ECコンサルまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。
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