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楽天AIコンシェルジュとは|仕組みと、店舗の商品が提案されやすくなる商品情報の整え方

楽天市場のAIコンシェルジュに自店の商品を提案されやすくする対策は、商品名・商品属性・商品説明文を楽天のルールどおりに整えることです。推薦の順位を直接上げる方法は公開されていません。
「楽天市場」のAIコンシェルジュは、購入者が商品探しや買い物相談をするための機能です。楽天のエージェント型AI「Rakuten AI」を搭載し、対話を通じて商品選びを支援します。店舗が今日から直せるのは次の3点です。
- 商品名は、商品を特定できる情報と必要な注意文言を整えます。
- 商品属性は、ジャンルに合う項目をSKU単位で正しく入力します。
- 商品説明文とレビュー対応は、購入前の疑問を解消する内容に直します。
商品情報の整備は、推薦順位を保証する施策ではなく、購入者が正しく比較できる状態をつくる対策です。
楽天AIコンシェルジュの仕組みと商品提案に使う情報
AIコンシェルジュは、購入者との対話と楽天市場の商品情報などを組み合わせて商品を提案します。
| 公表されている情報源 | 商品提案への使われ方 |
|---|---|
| 会話で伝えた希望 | 予算、購入目的、利用場面、追加質問への回答を踏まえる |
| 楽天市場の商品情報 | 条件や目的に合う商品探しに利用する |
| 価格比較情報 | 提案する商品情報に反映する(比較の対象・計算方法・優先度は公表されていない) |
| 外部Webの情報 | 気候、流行、社会情勢などを反映する(利用することだけが公表されている) |
購入者は、商品名が決まっていなくても、用途や困りごとから候補を探せるようになります。追加質問に答えることで希望を具体化する流れが、楽天の搭載発表で説明されています。
- 購入者が希望予算や使う場面を伝え、商品選びで重視したい条件を会話の出発点にします。
- AIからの質問に答えながら対話を進め、最初の依頼では明確でなかった希望を整理します。
- 提案された商品の仕様や購入条件を確かめ、自分の用途に合う候補を比較して選びます。
店舗側は「誰の、どのような用途に合う商品か」を、確認できる仕様で説明することが大切です。これは公開された対話の仕組みを踏まえた実務提案であり、推薦順位を保証する方法ではありません。
AIコンシェルジュとRakuten AI for RMSの違い

最も重要なのは、購入者向けのAIコンシェルジュと、店舗運営を支えるAIを混同しないことです。
| 名称 | 対象・位置付け |
|---|---|
| 「楽天市場」のAIコンシェルジュ | 購入者の商品探し・買い物相談を支援する機能 |
| Rakuten AI | コンシェルジュに搭載される、楽天の消費者向けエージェント型AI |
| Rakuten AIアシスタント | Rakuten AIの本格提供前に使われたベータ版の旧称 |
| Rakuten AI for RMS | AIで店舗運営を支援するRMSの機能・サービスの総称 |
店舗向けのRakuten AI for RMSには、次の7機能があり、RMSの管理画面内で案内されています。
| 機能 | 支援する業務 |
|---|---|
| 問い合わせ回答作成支援AI | 回答概要から返信文を提案 |
| 問い合わせ回答校正AI | 入力した回答の文法・表現を校正 |
| 店舗カルテ分析支援AI | 前年比較による売上傾向や特徴を解説 |
| 商品説明文作成支援AI | 商品の情報から説明文を作成 |
| 商品画像加工支援AI | 商品画像の背景を生成・合成 |
| AIチャットで質問 | 規約確認や店舗運営の質問・業務を支援 |
| レビュー返信作成支援AI | レビューチェックツールで返信文を生成 |
店舗向けAIを使った文章作成と、購入者向けAIによる候補選定は、別の役割として扱います。
楽天AIコンシェルジュの提供時期・対応端末・できること
提供時期は段階提供と発表日を分け、利用場所は楽天市場アプリとWebの両方を確認します。下の表は発表と提供の経緯で、各行の日付がそのまま提供開始日とは限りません。
| 時期 | 確認できる経緯 |
|---|---|
| 2024年11月 | 「Rakuten AIアシスタント」のベータ版提供開始 |
| 2025年7月30日 | Rakuten AI本格提供開始、Rakuten Linkに搭載 |
| 2025年9月末 | 楽天市場アプリの一部ユーザーにソフトローンチ |
| 2025年12月 | 後日の公式発表が、楽天市場アプリへの搭載時期として説明 |
| 2026年1月5日 | 楽天市場アプリへの搭載を発表 |
| 2026年6月4日開催のスーパーSALE | 特設ページに入口を設置 |
| 2026年9月4日 | 発表の中で提供場所としてスマートフォン・PCのWebトップページを明記(Web側の提供開始日は書かれていない) |
9月末の段階提供は、楽天の決算説明会資料14ページに記載されています。
| 対応端末・利用場所 | 入口(2026年9月4日の発表時点) |
|---|---|
| 楽天市場アプリのiOS版・Android版 | ホーム画面右下のアイコン |
| スマートフォン・PCの楽天市場Webトップページ | 画面左下のアイコン |
画面の入口は変わることがあるため、記事内の位置は発表時点の案内として読み、実際の画面で確かめます。
入口は、楽天の9月4日発表の本文にある、提供場所(楽天市場アプリと、スマートフォン・PCの楽天市場トップページ)の説明に基づきます。この発表の主題はZ世代の生成AI利用調査で、提供場所は付随する説明として書かれています。
| できること | 公表された範囲 |
|---|---|
| 希望条件の入力 | テキスト・音声・画像を利用 |
| 商品提案・比較 | 用途や予算に沿う候補探し、価格比較情報の反映 |
| セールの相談 | セール対象商品探し、スーパーSALEの活用や買いまわりの相談 |
セール相談は2026年6月2日の発表に基づき、ディスカバリーレコメンデーションとは別機能です。
楽天AIコンシェルジュと店舗の検索対策の関係
店舗の基本方針は、商品を正しく見つけて比較できる情報を整え、推薦への効果と区別することです。
楽天の商品名のルールには、推奨方法に沿うことで市場内の露出が向上する可能性が記されています。商品属性も、検索の絞り込みや商品ページの表示など、購入判断を支える情報として利用されます。
ただし、こうした説明を、そのままAIコンシェルジュの推薦条件と読み替えることはできません。外部Webの自然検索結果と、楽天市場内の通常検索順位も、異なるものとして理解します。
また、2026年1月の搭載発表では、マーケティングデータの活用は今後の予定とされています。購入履歴などを使う将来構想を、すべての推薦で実装済みの仕様として扱わないようにします。
商品名の整え方とキャッチコピーへの振り分け
商品名はジャンル別の基本体系に沿って整え、販促文言や関連キーワードはキャッチコピーに移します。
- RMSの管理画面で「1 商品管理」から「商品一覧・登録」を開き、対象商品の「編集」を選びます。
- 「商品名」はブランド・商品名称・仕様などをジャンル別の順序に整え、重要情報を前に置きます。
- 注意文言は先頭で要素ごとに【 】で囲み、医薬品の指定文言は他の注意文言より先に置きます。
- 英数字・各記号は半角、項目間は半角スペースとし、意味のない装飾文字の使用を控えます。
- 販促文言と検索用の関連語は「キャッチコピー」へ移し、特集語は指定期間だけ商品名に入れます。
| 特集キーワード | 商品名に入れる対象期間 |
|---|---|
| おせち | 8月中旬~12月 |
| 初売 または 福袋 | 12月下旬~1月中旬 |
| バレンタイン | 1月~2月 |
| ホワイトデー | 2月~3月 |
| 母の日 | 3月~5月 |
| 父の日 | 4月~6月 |
| お中元 または 夏ギフト | 6月~8月 |
| 敬老の日 | 8月~9月 |
| お歳暮 または 冬ギフト | 10月~12月 |
| クリスマス | 11月~12月 |
複数SKUで異なる色・サイズは「全8色」「S-XL」などで示し、SKUのまとめ方の規定も確認します。商品名の推奨方法に沿わないこと自体は、違反点数制度の対象にはなりません。
商品属性の整え方とSKU別の入力ルール

商品属性はジャンルごとの項目と入力形式を確認し、全SKUの必須条件を満たすように登録します。
- RMSの管理画面で案内されている「商品属性定義書」(ジャンル分野ごとのExcelファイル)をダウンロードします。定義書は更新されることがあり、更新はサポートニュースで案内されます。
- 定義書の「ジャンル一覧」シートで登録したいジャンルをクリックし、ジャンルごとのシートに移動します。
- 「必須/任意」「入力方式」「入力フォーマット」「最大文字数」を確認し、「推奨値」シートに沿って入力します。
- 「商品ページ内同一値登録対象」の項目はSKU間で値をそろえ、保存後は商品ページの「商品仕様」を照合します。
| 確認項目 | 入力ルール・見分け方 |
|---|---|
| 必須・いずれか必須 | 必須は全項目、いずれか必須は該当項目群から最低1つ |
| 推奨値シート | 赤字ヘッダーは選択式の選択肢、黒字は記述式の推奨値 |
| Number | 半角数値、最大9桁、小数点第7位まで、マイナス値も入力可能 |
| 単位 | 「有-記述式」は単位必須、可能な限り楽天推奨単位を使用 |
| 複数値 | 可否と最大数を確認し、半角バーティカルバーで区切る |
複数値の入力例は「ホワイト|ブラック」で、値と区切り文字の間にスペースを入れません。「必須」「いずれか必須」の属性が入力されていない商品は、登録・更新ができません。SKU移行時の案内では、移行後180日以内の入力が必要とされています。
| 商品の種類 | 商品名の注意文言と追加登録 |
|---|---|
| 中古品 | 【中古】と「状態」「中古状態」、商品自体の製品コード |
| 並行輸入品 | 品質・サービス差で不利益の可能性がある場合は【並行輸入品】、販売形態と商品自体の製品コード |
| 訳あり・再生品・展示品・バーゲン本 | 種類ごとの注意文言と「販売形態(訳あり)」、製造元の製品コード |
| レンタル品 | 【レンタル】と非製品属性タグID 5002023、製造元の製品コード |
並行輸入の項目名は、商品名の規定では「販売形態(並行輸入品)」、属性の規定では「販売形態(並行輸入)」です。表記が異なるため、商品属性定義書の該当ジャンルのシートで登録項目を確認します。
商品ページに含まれる全SKUで「必須」「いずれか必須」の属性を登録し終えると、楽天市場サーチでジャンルにより最大2種類の属性がラベル表示されます。表示される属性は必須属性とは限らず、入力済みの任意属性が選ばれることもあります。「代表カラー」はカラーパレット、それ以外はテキストラベルで表示され、入力値は楽天側で正規化されます(例: 「キログラム」は「kg」)。「総入数」などの単価表示は、推奨単位と同じ単位の入力が条件になる場合があります。
誤った属性値が第5項(1)に違反し、修正依頼後も改善されない場合は、違反点数35点の対象となり得ます。該当するのは「Ⅱ-(3)-11 不適切な商品属性、タグ、製品コード登録」です。
商品説明文・レビュー・価格・在庫の整え方
商品説明文は確認済みの仕様を基に作り、レビューの疑問と現在の価格・在庫条件を照合します。
- RMSの商品登録・編集画面で「ページデザイン」タブを開き、「文章をAIで生成する」を選びます。
- 必須の商品名を入力し、任意で画像1枚とアピールポイントを加え、文章の雰囲気を選びます。
- 「説明文を生成」で作成し、「コピー」後に内容を確認・修正して、PC用・スマートフォン用に使います。
文章の雰囲気は初期設定が「フォーマル」で、生成には最大で30秒ほどかかると案内されています。楽天GOLDの画像は使用できず、月間利用上限に達すると制限され、利用回数は毎月1日にリセットされます。
生成がうまくいかないときは、商品名・画像・アピールポイントを変えて再実行します。極端に短い商品名や情報の少ない商品では生成が弱くなり、結果が英語で出る場合は入力に不適切な語が含まれている可能性があります。アピールポイントには、産地(北海道産)、触感や味(肌触りの良い生地)、利用シーン(暑い夏に役立つ)のような商品の事実を入れます。生成結果に表現の注意アラートが出たときは、薬機法や健康増進法に触れる表現がないか確認してから使います。
| 点検対象 | 店舗で行う確認 |
|---|---|
| 商品説明文 | 素材、寸法、対応機種、付属品、使用条件を実物・メーカー資料と照合 |
| レビュー・返信 | 繰り返される疑問を説明に反映し、返信案は事実を確認して採用 |
| 価格 | セット内容、販売単位、送料、追加料金、クーポン条件、セール期間を照合 |
| 在庫・納期 | SKU別在庫、予約・取り寄せ、発送予定を更新し、古い即納表示を修正 |
レビュー返信は、RMSの管理画面でレビューチェックツールのレビュー返信作成支援AIを利用できます。高評価の誘導や店舗関係者の投稿を避け、購入者のレビューをAIで改変して原文のように掲載しません。
生成結果は店舗の責任で確認し、個人情報の入力を控え、入力する文章・画像の利用権限も確かめます。
公開情報で確認できない項目
推薦の優先条件や効果量など、次の詳細は公開情報では確認できませんので、施策の前提にしません。
Webトップページでの提供開始日は公開情報で確認できないため、提供場所の公表日と区別します。
| 分類 | 未確認の詳細 | 店舗が代わりに見るもの |
|---|---|---|
| 推薦ロジック | 入力欄別の重み、レビュー・ランキング・検索順位・広告・店舗評価の影響 | 商品名ガイドラインと商品属性定義書の必須項目(確実に効く部分) |
| データ利用 | 履歴の利用範囲、在庫・納期による候補除外、更新反映頻度 | 在庫・納期・価格の表示が現状と一致しているか |
| 店舗の参加条件 | 専用申請、推薦用必須タグ、優先推薦の料金、整備の効果量・反映期限 | RMSのサポートニュースの新着案内 |
| 対応範囲 | 全ユーザーへの展開完了日、OS・ブラウザ制限、未ログイン利用回数 | 楽天グループの公式発表の更新 |
| 機能の詳細 | 全商品・全SKUの網羅、比較対象・計算方法、自動注文・決済 | 購入者として実際にアプリで自店の商品を相談して確かめる |
| 店舗向けAI | 商品説明文作成支援AIの月間上限の具体的回数 | 商品登録・編集画面の案内 |
AIに正しく読まれる商品情報を保つには、商品名・説明文・属性を全商品でそろえて更新し続ける必要があります。商品情報をまとめて直す方法は次のページにまとめています。
ラクリプ|楽天の商品一括更新
よくある質問(FAQ)
店舗が迷いやすい点は、購入者向けAIの役割とRMSの商品登録ルールを分けて判断します。
商品名を直せば必ずAIに提案されますか
必ず提案されるとはいえません。商品名は商品を特定しやすくし、購入者の誤認を減らすために整えます。直す順番は、注意文言の漏れ、ジャンル別の基本体系からの逸脱、販促文言の混入の順です。
商品説明文作成支援AIを使うと優先推薦されますか
説明文の作成支援と推薦は別の役割なので、AIで作成したことを優先推薦の根拠にはできません。使う基準は、生成文を実物やメーカー資料と照合できることと、表現の注意アラートが出た文の掲載可否を店舗で判断できることです。
任意の商品属性も入力したほうがよいですか
任意項目も検索や購入判断に使われるため、実際の仕様が確認できる範囲で入力します。優先するのは定義書で「ナビゲーション用任意」とされる項目で、値は推奨値シートから選びます。確認できない仕様を推測で埋めることはしません。
レンタル品は商品属性に登録すればよいですか
レンタル品は商品属性ではなく、非製品属性タグID 5002023と商品名の注意文言などを登録します。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



