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楽天あんしんショッピングサービスとは?補償の対象・条件と店舗への影響【出店者向け】

楽天あんしんショッピングサービスとは、代金支払い後のトラブルについて、購入代金を返金またはポイント返還で補償する購入者保護の制度です。商品が届かない、欠陥品だった、説明と著しく異なる、模倣品だった――そうしたケースで、購入者を補償します(補償率100%)。
出店者としては「申請されたら店舗が罰せられるのでは」と不安になりがちですが、申請があっただけで即ペナルティになる制度ではありません。とはいえ、店舗の対応次第では費用請求につながることもあるため、仕組みを正しく理解しておくことが大切です。この記事では、補償の対象・条件・上限に加え、店舗への影響と補償申請につながるトラブルを減らす予防策を、出店者向けに整理します(仕様は変わるため、最終確認は楽天公式で)。
楽天あんしんショッピングサービスとは
このサービスは、楽天市場での購入後トラブルを一定条件のもとで補償する仕組みです。ポイントは次のとおりです。
- 対象は代金支払い後のトラブル(未着・欠陥・模倣品など)
- 補償は返金またはポイント返還で行われる
- 補償率は100%(条件を満たした場合)
- 正当なトラブルをルールに沿って申請した購入者を罰するための制度ではない
購入者にとっての安心材料であると同時に、店舗にとっては「トラブル時のセーフティネットがある」ことで、楽天市場全体の信頼を支える制度です。
補償の対象になるケース
補償の対象になる主なケースは次のとおりです。
| ケース | 内容 |
|---|---|
| 商品未着 | 代金を支払ったのに店舗と連絡が取れず、商品が届く目途が立たない |
| 欠陥・不具合 | 受け取った商品に不具合があった |
| 説明と著しく異なる | 商品説明と実物が著しく違う |
| 模倣品 | 対象ブランド・対象品目で模倣品と思われる商品だった |
| 置き配トラブル | 置き配指定で、配達方法に起因する汚れ・破損・盗難が発生した |
| 配送遅延 | 一定の配送遅延が発生した |
いずれも「支払ったのに正常な取引が完了しなかった」状況が中心です。
補償の条件・上限

補償には条件と上限があります。購入者向けの主な目安は次のとおりです。
| 種別 | 期間 | 上限・内容 |
|---|---|---|
| 欠陥・不着・模倣品など | 注文日の翌日から90日以内 | 1回あたり最高30万円・年間5回まで |
| 置き配トラブル | 配達完了日の翌日から14日以内 | 最高15万円 |
| 配送遅延 | ― | 購入金額の5%相当ポイント |
期間・上限・回数には制限があるため、すべてのトラブルが無条件に補償されるわけではありません。補償対象外の条件に当てはまる場合は、申請しても補償されないことがあります。
補償の対象になるもの・ならないもの
補償対象は原則として購入代金(税込・送料を含む)です。次の切り分けを押さえておきましょう。
| 対象になるもの | 対象にならないもの |
|---|---|
| 購入代金(税込・送料込み) | 決済手数料・修理代金・キャンセル料 |
| 購入時に利用した楽天ポイント分 | クーポンで割引された分 |
| 未着・欠陥・模倣品などの正当なトラブル | 単なる好み・イメージ違い、購入者都合の注文ミス |
特に、「思っていた色と違った」「サイズを間違えて注文した」といった購入者都合は対象外です。また、虚偽申告は補償されないだけでなく、購入者側が規約上の措置を受ける可能性があります。店舗としては、正当なトラブルと購入者都合を切り分けて対応できるよう、やり取りの記録を残しておくことが大切です。
店舗への影響(申請=即ペナルティではない)
出店者が気にする「店舗への影響」を整理します。
- そもそも、この制度はまず購入者が店舗へ連絡・相談することが前提で、通常の返品・交換に代わるものではありません
- 申請があっただけで、店舗に即ペナルティや即請求が発生する制度ではない
- ただし、申請内容は該当ショップへ共有され、楽天が注文状況や店舗の対応を調査する場合がある
- 補償対象と判断され、商品を楽天へ返品する必要がある場合、楽天が着払いで送料を負担する
- 一方で、店舗側の責任が認められるケース(例:店舗の対応に重大な問題があった等)では、楽天が店舗へ補償費用を請求する場合がある
つまり、「申請=即負担」ではないものの、店舗の対応が悪いと費用請求につながり得る、という理解が正確です。あんしんショッピングサービスを「怖い制度」として身構えるより、申請につながりやすいトラブル自体を減らし、誠実に対応することが、店舗にとって最も現実的な対策になります。
補償申請につながりやすいトラブルと予防
補償申請の多くは、店舗側で予防できるトラブルが起点です。次を整えておきましょう。
| 予防ポイント | 具体策 |
|---|---|
| 商品説明の正確さ | 実物と差が出ないよう、サイズ・色・付属品・状態を明記(「説明と異なる」を防ぐ) |
| 在庫・発送管理 | 欠品・遅延を防ぎ、発送状況をこまめに更新(「未着」「遅延」を防ぐ) |
| 発送・追跡の案内 | 発送通知・追跡番号を確実に連絡(「届かない不安」を減らす) |
| 問い合わせ対応ログ | やり取りを記録し、連絡が取れない状態を作らない(「連絡不能」を防ぐ) |
「商品説明の正確さ」「発送の確実さ」「連絡の取りやすさ」の3つが整っていれば、補償申請につながるトラブルは大きく減らせます。
不正な申請・虚偽申告はどうなる?
補償制度は正当なトラブルのためのものです。虚偽申告・不正利用・威圧的な要求・迷惑行為などは、楽天会員規約上の措置の対象になり得ます。店舗側は、正当な補償対応には誠実に応じつつ、明らかに不当な要求には記録を残して冷静に対応するのが基本です。日頃からやり取りのログを残しておくと、正当性の説明がしやすくなります。
FAQ
楽天あんしんショッピングサービスの費用は店舗負担ですか?
補償そのものは楽天の制度として運用されます。補償対象と判断され、商品を楽天へ返品する必要がある場合は、楽天が着払いで送料を負担します。ただし、状況によっては店舗での対応・返金になることもあります。
補償されるのはいくらまでですか?
種別によります。欠陥・不着・模倣品などは1回あたり最高30万円・年間5回まで(注文日の翌日から90日以内)、置き配トラブルは最高15万円(14日以内)、配送遅延は購入金額の5%相当ポイントが目安です。
申請されると店舗にペナルティがありますか?
申請があっただけで即ペナルティにはなりません。ただし申請内容が店舗に共有され、対応や返金が必要になる場合があります。トラブル自体を予防するのが最善です。
補償申請を減らすには?
商品説明の正確さ・在庫と発送の管理・発送や追跡の案内・問い合わせ対応を整えることです。「説明と異なる」「届かない」「連絡が取れない」を作らないことが、申請を減らす近道です。
チャージバックとは違うのですか?
違います。チャージバックはクレジットカード会社が主体となって行う支払いの取り消しで、カード決済が対象です。一方、あんしんショッピングサービスは楽天市場の制度で、決済手段を問わず購入後トラブルを補償します。どちらも、店舗が説明・発送・連絡を丁寧に行い、トラブルを未然に防ぐことが最大の対策である点は共通します。
まず購入者に何をしてもらえばいいですか?
制度の前提は「まず店舗へ連絡・相談」です。トラブルの連絡を受けたら、返品・交換・返金など通常の対応を誠実に行うことが先決です。それでも解決しない場合に、購入者が補償を申請する流れになります。
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西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



