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楽天BillPayの見方|入金・請求・店舗別内訳書を照合する手順

楽天BillPayは、楽天市場の店舗が、楽天からの入金、楽天への支払い、相殺結果、店舗別の請求内訳を確認するWeb帳票閲覧システムです。企業全体の精算結果は総合計算書、実際の支払・振込額は支払依頼書または支払通知書、店舗別・品目別の詳細は店舗別内訳書で確認します。
「売上と入金が合わない」ときに、RMSの売上だけと銀行入金を直接比べても原因は分かりません。決済確定日、精算対象期間、楽天からの請求・控除を順に照合します。この記事では初回ログイン、5種類の帳票、入金サイクル、月次締め、自動振替失敗時の対応まで解説します。
楽天BillPayとは
BillPayは、楽天市場を利用する企業・店舗が精算帳票をWeb上で閲覧するためのシステムです。楽天ペイ決済金の入金と、出店料・システム利用料・広告費など楽天からの請求や支払控除を確認します。
RMS、BillPay、銀行口座は役割が異なります。
| 確認先 | 主に分かること |
|---|---|
| RMS | 注文、発送、決済状態、売上、店舗運営データ |
| BillPay | 精算対象、請求、控除、振込・支払額、帳票 |
| 銀行口座 | 実際に入出金された日付と金額 |
月次締めでは、RMSの注文を起点に、BillPayの精算額を通り、銀行口座へ着金したことまで確認します。
初回ログインとID・パスワード
楽天公式FAQでは、初回案内は出店申込時に登録した企業ご精算連絡先メールアドレスへ送られると案内されています。
- 件名:
【重要】[Rakuten BillPay] アカウント登録完了のご案内 - 送信元:
billpay-info@billpay.rakuten.co.jp - メール本文:ログインIDと初回設定用URL
初回URLを開き、BillPayの条件に合うパスワードへ変更します。公式FAQ記載の条件は、8文字以上で、半角英大文字・小文字・半角数字をそれぞれ1文字以上含み、過去10回以内に使ったパスワードと異なることです。
案内メールが見つからない場合は、迷惑メール、登録した精算連絡先、送信元アドレスを確認します。ログイン画面には、パスワード再発行と企業ID・店舗別IDの確認手続きがあります。登録メールアドレス自体が分からない場合はコールセンターへ確認します。
BillPayの5種類の帳票

帳票名が似ているため、「何を確認したいか」で使い分けます。
| 帳票 | 単位 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 総合計算書 | 企業 | 楽天との相殺精算結果を確認する |
| 支払依頼書 | 企業 | 企業から楽天へ支払う精算額を確認する |
| 支払通知書 | 企業 | 楽天から企業へ振り込まれる精算額を確認する |
| 店舗別内訳書 | 店舗 | 請求額・支払額・控除額を税率・期間・品目別に確認する |
| 品目別請求計算書 | 店舗・品目 | 個々の請求項目の計算明細を確認する |
銀行への入金額だけを知りたい場合は支払通知書が入口です。金額が想定と違う理由を調べる場合は、総合計算書から店舗別内訳書、品目別請求計算書へ掘ります。
複数店舗を同一企業で運営している場合、企業単位の精算と店舗単位の明細を混同しないようにします。企業全体では金額が合っていても、店舗間の配賦が誤っている可能性があります。
楽天からの入金サイクル
楽天公式BillPay FAQでは、楽天ペイ決済金の入金は月2回、15日と月末です。基準は注文日や発送日ではなく、RMSで発送完了報告後に注文ステータスが「決済確定」となった日です。
| 決済確定日 | 入金予定 |
|---|---|
| 前月26日〜当月10日 | 当月末 |
| 当月11日〜当月25日 | 翌月15日 |
月末の入金日が金融機関の休業日に当たる場合は前営業日へ前倒し、15日が休業日の場合は翌営業日へ後倒しと案内されています。
たとえば6月25日に注文されても、発送完了と決済確定が7月11日なら、注文月だけを見て6月分の入金へ含めないようにします。予約、取り寄せ、長納期商品は注文日と決済確定日が離れやすいため注意が必要です。
帳票が開示される日
公式FAQでは、本精算の開示は毎月5日と20日です。
- 毎月5日:前月25日締め分の本精算
- 毎月20日:当月10日締め分の本精算
- 予告開示:毎月10営業日ごろ
予告と本精算を同じものとして仕訳しないよう、帳票種別と開示日を記録します。本精算が開示されたら、前回保存した予告との差異も確認します。
店舗別内訳書の見方
店舗別内訳書は、店舗ごとの請求額、支払額、支払控除額を、税率と精算対象期間、品目ごとに確認する帳票です。公式FAQではPDFとCSVで提供され、請求額・支払控除額における適格請求書の位置付けになると案内されています。
確認は次の順に行います。
1. 対象店舗と精算期間
店舗URL、店舗別ID、精算対象期間が正しいか確認します。複数店舗のCSVを一つにまとめる場合は、店舗列を消さないようにします。
2. 請求・支払・控除を分ける
楽天へ支払う費用、楽天から支払われる金額、売上金から控除される金額を区別します。同じ「費用」でも仕訳と税区分が異なる場合があります。
3. 品目ごとの金額
出店料、システム利用料、ポイント、決済、広告・オプション等を品目単位で確認します。契約した施策、実施期間、請求の計算根拠と照合します。
4. 税率・適格請求書情報
税率ごとの金額、消費税、適格請求書として必要な情報を確認します。会計処理の判断は自社の経理担当・税理士へ確認してください。
5. 総合計算書との一致
店舗別内訳を企業単位で合計し、総合計算書の対象金額と一致するか確認します。不一致なら、別店舗、別期間、調整項目、前回繰越を探します。
売上と入金が合わないときの切り分け
売上と銀行入金が一致しないこと自体は、必ずしも異常ではありません。確認する順番が重要です。
- 比較している売上の期間を確認する
- 注文日ではなく決済確定日で対象を分ける
- キャンセル・返品・金額変更を確認する
- ポイント、決済、出店料、広告等の請求・控除を確認する
- 複数店舗・企業単位の相殺を確認する
- 支払通知書の振込額と銀行着金を照合する
- 差額を品目別請求計算書まで掘る
差額を「楽天手数料」と一括処理せず、品目・税率・対象期間へ分けます。楽天市場の費用構造全体は「楽天市場の出店費用」で確認できます。
月次締めの実務手順

毎月同じチェックシートを使います。
ステップ1:帳票を保存する
本精算の総合計算書、支払依頼書または支払通知書、店舗別内訳書、必要な品目別計算書を保存します。ファイル名へ企業、店舗、精算日、帳票種別を入れます。
ステップ2:銀行入出金と照合する
支払通知書の金額と楽天からの着金、支払依頼書・自動振替額と口座からの出金を照合します。休業日による前倒し・後倒しも確認します。
ステップ3:店舗・品目へ配賦する
店舗別内訳書CSVを使い、店舗、品目、税率、部門へ配賦します。元CSVは変更せず保存し、加工版を別ファイルにします。
ステップ4:RMSの決済確定と突き合わせる
大きな差異は、RMS側で対象期間の決済確定、キャンセル、返品、金額変更を確認します。注文単位の個人情報を不要に会計共有しないよう、共有範囲を限定します。
ステップ5:差異と確認結果を残す
差額、原因、確認先、対応、翌月への繰越を記録します。担当者しか分からないメモにせず、翌月も同じ基準で確認できる形にします。
自動振替の確認と失敗時対応
楽天への自動振替は、指定した楽天銀行口座から毎月月末に行われます。月末が金融機関休業日なら翌営業日です。
公式FAQでは、自動振替が失敗した場合の再実行は行われないと案内されています。振替日後に口座へ入金して待つのではなく、BillPayの基本情報画面に記載された「自動振替ができなかった場合の楽天への振込口座」へ振り込みます。
失敗時は次を確認します。
- 支払依頼書の金額と期限
- 振替口座の残高と登録状態
- BillPayに表示された指定振込口座
- 振込名義と企業情報
- 振込後の反映状況
楽天への支払いはBillPay画面へ日中2時間ごとに反映されると案内されています。数時間後も反映されない場合は、二重振込をせずコールセンターへ確認します。楽天銀行口座と自動振替の準備は「楽天出店に楽天銀行口座は必要か」でも解説しています。
帳票保存と権限管理
公式FAQでは、契約期間終了後も精算書発行日から18カ月以内の帳票をBillPayで閲覧できると案内されています。ただし、自社の法定保存期間や監査要件を満たすとは限りません。必要な帳票は定期的に自社環境へ保存します。
- 原本PDF・CSVを編集せず保存する
- 加工版と原本を分ける
- 閲覧権限を経理・責任者へ限定する
- 個人端末や私用クラウドへ保存しない
- 退職・異動時にBillPay権限と連絡先を見直す
- 月次で取得漏れを確認する
精算連絡先が退職者のメールのままになっていないかも定期的に確認します。
よくある質問
BillPayとRMSは同じものですか?
別の役割です。RMSは店舗運営・注文処理、BillPayは楽天との精算帳票の閲覧が中心です。差異調査では両方を照合します。
注文日の売上と月末入金が合わないのはなぜですか?
楽天ペイ決済金は決済確定日を基準に入金対象が分かれ、請求・控除も相殺されます。注文日だけで比較せず、決済確定日と支払通知書を確認してください。
請求の内訳はどの帳票で見ますか?
店舗単位の請求・支払・控除は店舗別内訳書、個別品目の計算明細は品目別請求計算書で確認します。
自動振替に失敗したら再度引き落とされますか?
公式FAQでは再実行されないと案内されています。BillPay基本情報に表示された指定口座へ振り込み、反映を確認します。
まとめ
楽天BillPayは、楽天との精算を企業、店舗、品目の順に確認するシステムです。
- 企業全体は総合計算書を見る
- 実際の支払・振込額は支払依頼書・支払通知書を見る
- 店舗別の請求・控除は店舗別内訳書を見る
- 注文日ではなく決済確定日で入金対象を確認する
- BillPayと銀行入出金を照合する
- 差異は品目別計算書とRMSまで掘る
- 原本帳票と月次確認記録を保存する
銀行入金との差額を一括で手数料にせず、対象期間、店舗、品目、税率へ分解することが、正確な月次締めの基本です。
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



