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楽天クーポンの発行手数料はいくら?店舗負担と利益計算を解説

楽天市場の店舗が発行する配布型クーポンは、登録しただけでは利用枚数分の手数料は発生せず、購入時に利用された枚数に応じて料金がかかります。配布型クーポンは、利用1枚あたり50円、月間50枚まで無料と案内されています。サンキュークーポンは「当面の間無料」とされています。料金は改定される可能性があるため、実施時点の公式表示を再確認してください。
ただし、店舗負担はこの手数料だけではありません。店舗発行クーポンの値引き原資、ポイント、広告費、送料などを合算しないと、本当の利益は分かりません。この記事では、配布型とサンキュークーポンの料金差、損益の計算方法、赤字を防ぐ条件設定を解説します。料金は改定される可能性があるため、実施前にRMSと店舗運営Naviの最新表示も確認してください。
楽天クーポンの発行手数料
店舗向けの発行手数料は、次のとおりです。料金は改定される可能性があるため、実施時点の公式表示を再確認してください。
| 種類 | 手数料の案内 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 配布型クーポン | 利用1枚あたり50円。月間50枚まで無料 | メルマガ、LINE、ページ、同梱物などで配布 |
| サンキュークーポン | 当面の間無料 | 購入後の顧客へ次回用クーポンを自動付与 |
| サービスクーポン | 施策ごとに条件確認 | 楽天が発行・原資負担するクーポン |
ここで重要なのは、配布型クーポンの料金が「登録数」や「配ったコード数」ではなく、利用枚数に対して案内されている点です。1万通のメルマガで告知しても、実際の利用が少なければ、利用枚数分が基準になります。
一方、値引き原資は別です。300円OFFクーポンが100回使われた場合、値引きだけで3万円です。利用手数料だけを見て「安い施策」と判断しないようにします。
配布型とサンキュークーポンの違い
配布型クーポンは、店舗が配布時期と対象を決めて広く購入を促す仕組みです。サンキュークーポンは、購入完了後の顧客へ、同じ店舗で次回使えるクーポンを付与する仕組みです。
| 比較 | 配布型 | サンキュークーポン |
|---|---|---|
| 主な目的 | 新規購入、イベント転換、客単価向上 | 再購入、リピーター育成 |
| 配布の起点 | URL、コード、ページ、メルマガ、SNS等 | 購入完了 |
| 対象 | 条件に合う見込み客・顧客 | 購入条件を満たした顧客 |
| 料金 | 利用枚数課金の案内あり | 当面無料の案内 |
| 効果測定 | 獲得数、利用数、売上、粗利 | 次回利用、再購入間隔、顧客粗利 |
サンキュークーポンが無料でも、利用時の値引き原資は利益に影響します。また、「当面の間無料」は恒久無料を保証する表現ではありません。発行前に最新条件を確認します。
店舗が負担するのは手数料だけではない

クーポン注文の利益は、次のように計算します。
クーポン注文の利益 = 売上 − 商品原価 − クーポン値引き − 利用手数料 − ポイント負担 − 広告費 − 配送等の変動費
たとえば、販売価格5,000円、商品原価2,200円、送料・梱包800円の商品へ500円OFFクーポンを付けたとします。ほかの費用を考える前の残額は1,500円です。
| 項目 | 金額例 |
|---|---|
| 販売価格 | 5,000円 |
| 商品原価 | -2,200円 |
| 送料・梱包 | -800円 |
| クーポン値引き | -500円 |
| 値引き後の残額 | 1,500円 |
ここからクーポン利用手数料、ポイント、広告費、決済等の費用が差し引かれます。売上5,000円に対する500円引きだけを見て「10%の販促費」と考えると、実際の負担を過小評価します。
固定額引きと率引きの利益リスク
固定額引きは注文金額が変わっても値引き額が一定です。率引きは高額注文ほど値引き額が増えます。
| 注文金額 | 500円OFF | 10%OFF |
|---|---|---|
| 3,000円 | 500円 | 300円 |
| 5,000円 | 500円 | 500円 |
| 10,000円 | 500円 | 1,000円 |
客単価を上げたい施策で率引きを使うと、まとめ買いが増えるほど値引き額も増えます。粗利率が異なる商品を同じクーポンの対象にする場合は、低粗利商品で赤字にならないか確認します。
固定額引きは負担を予測しやすい一方、低価格注文では値引き率が高くなります。最低利用金額を組み合わせ、値引き後の客単価を守ります。
赤字を防ぐ最低利用金額の決め方

最低利用金額は、通常の平均客単価を少し上回る位置から検討します。平均客単価を上回る条件にする考え方が一般的です。
たとえば平均客単価が3,000円の店舗で、3,000円以上300円OFFとすると、値引き後の売上は2,700円です。3,500円以上300円OFFなら、値引き後は3,200円となり、通常の平均客単価を上回ります。
ただし、条件を高くしすぎると利用されません。次の順で決めます。
- 現在の平均客単価と平均購入個数を確認する
- 商品別の粗利と配送費を確認する
- 値引き後に残したい利益額を決める
- 無理なく追加購入できる商品構成を確認する
- 最低利用金額と値引き額を仮設定する
- 利用率と値引き後客単価を見て調整する
クーポン条件の登録とコード配布は「楽天クーポンコードの発行方法」で詳しく解説しています。
利用上限で最大負担額を管理する
配布型クーポンは、想定以上に利用されると値引き原資が一気に増えます。告知前に最大負担額を計算します。
最大値引き原資 = 1注文あたり値引き額 × 利用上限枚数
500円OFFを1,000枚まで利用可能にすれば、最大値引き原資は50万円です。これに利用手数料やポイント等が加わります。在庫と予算に対して過大なら、対象商品、上限枚数、1人あたり回数を調整します。
率引きの場合は注文金額で負担が変わるため、対象商品の想定最大注文額を使って試算します。高額商品を対象外にする判断も必要です。
クーポンとほかの施策の重なりを確認する
赤字はクーポン単独より、複数施策の重なりで起きやすくなります。
- セール価格とクーポン
- クーポンとポイント変倍
- クーポンと送料無料
- 店舗発行クーポンと楽天主催施策
- クーポンと広告費
- 複数クーポンの併用
告知前に、購入者が取り得る最も割引の大きい組み合わせでテストします。通常価格で利益が出るだけでは不十分です。
楽天クーポン施策全体の運用を効率化したい場合は「楽天クーポン運用を効率化する方法」も参考にしてください。
クーポン施策の効果測定
利用手数料を含めた費用対効果は、次の項目で確認します。
| 指標 | 判断すること |
|---|---|
| 獲得数 | 告知が届いたか |
| 利用数・利用率 | 条件が購入を後押ししたか |
| 値引き後客単価 | 単価を守れたか |
| 注文粗利 | 費用を引いて利益が残ったか |
| 新規顧客比率 | 新しい顧客を獲得できたか |
| 後日のリピート | 初回値引きを回収できたか |
発行数や獲得数が多くても、利用されなければ売上にはつながりません。利用数が多くても、粗利がマイナスなら条件を見直す必要があります。クーポンの改善方法は「楽天クーポンの効果を最大化する設計」でも解説しています。
よくある質問
クーポンを登録しただけで手数料がかかりますか?
配布型クーポンは、利用枚数1枚あたりの料金として案内されています。登録数や告知数ではなく、利用数を基準に考えます。最新の請求条件はRMSと店舗運営Naviで確認してください。
月間50枚までは本当に無料ですか?
配布型クーポンは、月間50枚まで無料と案内されています。料金は改定される可能性があるため、実施時点の公式表示を再確認してください。
サンキュークーポンは無料ですか?
サンキュークーポンは「当面の間無料」と案内されています。恒久的な無料を意味しないため、発行前に最新条件を確認してください。また、クーポン利用時の値引き原資は利益へ影響します。
クーポンの値引き分は楽天が負担しますか?
店舗が発行するクーポンの値引き原資は、店舗負担として損益を計算します。楽天が発行するサービスクーポンなどは条件が異なるため、注文データと施策要項を確認してください。
まとめ
配布型クーポンは、利用1枚あたり50円、月間50枚まで無料、サンキュークーポンは当面の間無料と案内されています。料金は改定される可能性があるため、実施時点の公式表示を再確認してください。
ただし、店舗が見るべき負担は手数料だけではありません。
- クーポンの値引き原資
- 利用枚数に応じた手数料
- ポイント、広告、送料等の重複費用
- 値引き後に残る商品別粗利
- 新規顧客と後日のリピート
最低利用金額、対象商品、利用上限を決め、最も割引が大きい組み合わせでも利益が残るかを告知前に確認します。なお、料金数値は公開前にRMSまたは店舗運営Naviの最新表示で再照合してください。
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



