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楽天の同梱物・同梱チラシでリピートを作る|作り方と注意点

結論から言うと、楽天の同梱物は「次回の来店をつくる、広告費ゼロの唯一の接点」です。 商品を開けた瞬間にお客様が必ず目にする紙面だからこそ、店の世界観・使い方・次回クーポンを載せればリピートに直結します。ただし、レビュー依頼だけは「ステマ規制(2023年10月・景表法)」と「楽天のレビュールール」の両方に触れやすく、やり方を間違えると違反点数の対象になります。
この記事では、同梱物の役割 → 入れてよいもの/NG → 同梱チラシ・お礼状・クーポンの作り方 → フォローメール連携までを、出所付きで実務ベースに解説します。リピート施策の全体像は[楽天でリピート率を上げる方法](https://rakurip.com/ec/rakuten-repeat/)にまとめているので、あわせてご覧ください。本記事は「同梱物」に特化します。
楽天の同梱物とは?リピートで効く理由

同梱物とは、商品と一緒に箱へ入れて届ける紙モノ・ノベルティの総称です。同梱される小型のチラシは「フライヤー」とも呼ばれます。同梱物がリピートに効く理由は、次の3点に集約されます。
- 開封率が実質100%:メールやLINEと違い、箱を開ければ必ず目に入る「確実に届く接点」です。
- 広告費がかからない:一度印刷すれば、発送のたびに追加の広告費なしで届きます。
- 次回接点をつくれる:店の名前・世界観・次回クーポンを刷り込み、「また買おう」の入口になります。
つまり同梱物は、新規で獲得したお客様を2回目の購入へつなぐ「橋渡し」です。楽天では2回目購入のハードルが高いぶん、ここを設計するだけでLTV(顧客生涯価値)が変わります。
楽天の同梱物に入れてよいもの/NGなもの

同梱物は「入れれば何でも効く」わけではありません。楽天のルール上、明確にNGな要素があります。下の表で切り分けてください。
| 種類 | 判定 | ポイント |
|---|---|---|
| お礼状・あいさつ状 | ◎ 推奨 | 人柄・感謝が伝わりファン化に直結 |
| 使い方・お手入れ説明チラシ | ◎ 推奨 | 満足度を上げ、低評価レビューを予防 |
| 次回使える割引クーポン | ◎ OK | 「次回」がお得になる設計はOK |
| 全員プレゼントの案内 | ○ OK | レビュー条件を付けなければ問題なし |
| レビュー投稿のお願い(見返りなし) | ○ 条件付き | 特典と結びつけない・強要しない |
| 「レビューで◯◯進呈」型の特典 | × NG | レビュー確約の見返りは違反点数の対象 |
| 「今回の注文が値引き・送料無料」型 | × NG | 今回分がお得になる見返りは不可 |
| 自社EC・他モールへの誘導 | × NG | サイト外取引の誘導は禁止 |
| SNS・外部サイトのURL誘導 | × NG | 外部サイト誘導は原則不可 |
要点は「次回のためのプラスは◎、レビューや外部購入と引き換えの見返りは×」です。
同梱物での「レビュー依頼・見返り」の注意点(ステマ規制+楽天ルール)
同梱物でいちばん事故が起きるのがレビュー依頼です。ここは2つの規制が重なるため、分けて理解してください。
① ステマ規制(2023年10月・景表法)
2023年10月1日、景品表示法の告示が追加され、広告なのに広告と分からない表示(ステルスマーケティング)が景表法違反になりました(出典:消費者庁)。同梱物のレビュー依頼で押さえるべき点は次の3つです。
- 事業者が投稿を依頼し内容に関与すれば「広告」:店側が依頼・指示したレビューは、広告と分かる表示(PR表記など)が必要です。
- 金銭の授受がなくても対象:「書いてくれたら◯◯プレゼント」のように対価性があれば、明示がないと違反になり得ます。
- 過去の投稿も遡及:施行日より前の投稿でも、今も表示されていれば対象です。
② 楽天のレビュールール(違反点数制度)
楽天は景表法とは別に、独自のレビュールールを設けています。以下は違反点数の対象になり得る禁止行為です(出典:楽天みんなのレビュー投稿ガイドライン/違反点数制度)。
- レビュー投稿を条件とした特典付与(有形物・値引き・送料無料・おまけ、内容を問わずNG)
- 高評価のレビュー投稿を促すこと
- 商品到着前のレビュー投稿を促すこと
- 店舗関係者による投稿(自作自演)・レビュー記載の強要(重い違反)
- 自社EC・他モール・外部サイトへの誘導
安全な進め方:同梱物では「レビューと引き換えの特典」を一切やめ、(a)レビューは「見返りなしでのお願い」にとどめる、(b)お得は「次回クーポン」や「レビュー不問の全員プレゼント」で提供する——この2点を守れば、両方の規制をクリアできます。
楽天の同梱チラシの作り方(構成要素と印刷入稿の基礎)
同梱チラシ(フライヤー)は「読ませる」より「一目で伝える」設計が基本です。まず構成要素を決めます。
- キャッチコピー:お客様への感謝や一番の伝えたいこと(例:ご購入ありがとうございます)
- 店の世界観:ブランド名・こだわり・商品の背景ストーリー
- 使い方・お手入れ:満足度を上げ、低評価を防ぐ実用情報
- 次回クーポン:有効期限つきで「次回」の来店動機をつくる
- 問い合わせ導線:楽天の店舗ページ・R-Messeなど、規約内の連絡先
印刷入稿では、Web用の画像とは設定が違う点に注意します。
| 項目 | 同梱チラシ(印刷) | 補足 |
|---|---|---|
| カラーモード | CMYK | Web用バナーはRGB。印刷はCMYKで作る |
| サイズ | A5・A6が定番 | 箱に入れやすい小型が扱いやすい |
| 塗り足し・トンボ | 必要 | 断裁ズレ対策に仕上がりの外側へ塗り足す |
| 解像度 | 350dpi目安 | 写真がぼやけないための基準 |
デザインは「余白を残す・情報を詰め込みすぎない・文字は大きめ」を意識すると、開封直後の数秒でも伝わります。
お礼状・クーポン・フォローメールを連携させる手順
同梱物は単体でなく、発送後のフォローメールと組み合わせると効果が伸びます。次の順で設計してください。
- お礼状で第一印象をつくる:手書き風の一言でも、機械的な印象を消せます。
- 同梱チラシで次回クーポンを渡す:有効期限を短めにして再訪を促します。
- 到着後にフォローメールを送る:楽天では、注文時に「レビューのお願いメール」にチェックが入っていれば、楽天からレビュー依頼メールが配信されます。これは認められた方法です。
- フォローメールでも次回クーポンを再提示:紙とメールで同じ特典を二度想起させ、離脱を防ぎます。
- 効果を振り返る:クーポン利用率・リピート率を見て、チラシの文面を改善します。
紙(同梱物)とデジタル(フォローメール)で「感謝 → 次回クーポン」を二重に届けるのが、リピートづくりの型です。
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よくある質問(FAQ)
Q. 同梱物で「レビューを書いてくれたらおまけ」はダメですか? A. NGです。レビュー投稿を条件にした特典付与は、内容を問わず楽天の違反点数の対象になり得ます。特典は「次回クーポン」や「レビュー不問の全員プレゼント」に切り替えてください。
Q. 同梱チラシに自社サイトやSNSのURLを載せてもいい? A. 避けてください。サイト外取引の誘導・外部サイト誘導は原則禁止です。案内は楽天の店舗ページやR-Messeなど、規約の範囲内にとどめます。
Q. レビューのお願い自体もしてはいけないの? A. お願いすること自体は可能ですが、「見返りと引き換え」「高評価を促す」「到着前に促す」はNGです。見返りなしのお願いか、注文時のフォローメール設定を使うのが安全です。
Q. ステマ規制で、同梱物のレビュー依頼はすべて違反になりますか? A. すべてではありません。店側が依頼・関与したレビューを「広告」と分かる形で表示しないと違反になり得る、という趣旨です。ただし楽天では見返り付き依頼自体がNGなので、見返りを外して運用するのが現実的です。
Q. 同梱物とフォローメール、どちらを優先すべき? A. 両方です。紙は開封率が高く、メールはタイミングを調整できます。役割が違うため、感謝と次回クーポンを両方で届けるのが効果的です。
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西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



