ホーム > ツール・Excel・API

最終更新: 2026.07.18

EC商品画像をAIで作る・加工する方法|モール別ガイドラインと注意点

EC商品画像をAIで作る・加工する方法|モール別ガイドラインと注意点

ECの商品画像は、AIを使えば背景除去・背景生成・バリエーション作成・アップスケールなどを短時間で行えます。ただし、AIで作れば何でもよいわけではなく、モールごとに商品画像のルールが違う点に注意が必要です。とくに楽天は2024年6月の改定で「自然に見える合成背景」が認められた一方、Amazonのメイン画像は今も実物写真が必須でAI生成はNGです。この記事はEC店舗運営者向けに、AIでできること・ツールの使い分け・モール別ガイドライン・使うときの注意点を整理します(ガイドラインは変わるため最終確認は各モール公式で)。

AIでできること(商品画像)

まず、商品画像まわりでAIが得意な作業を押さえます。

できること内容よく使う場面
背景除去(白抜き)商品だけを切り抜き、背景を白や透過にする1枚目の白背景化・大量処理
背景生成・合成商品に自然な背景(シーン)を合成する利用イメージのサブ画像
画像生成説明用のイラストやイメージを生成するサブ画像・特徴説明
アップスケール低解像度の画像を高解像度に引き上げる古い素材の再利用
バリエーション作成色違い・アングル違いを作る商品バリエーション表現

もっとも費用対効果が高いのは、大量の白抜き(背景除去)の自動化です。商品数が多い店舗ほど効果が大きくなります。

代表的なAIツールと使い分け

用途によって向くツールが異なります。

ツール得意なこと補足
remove.bg背景除去の大量処理無料あり/高解像度は有料(月額約1,500円〜)。APIで自動化も可能
Photoshop(被写体を選択+生成AI)精度の高い切り抜き・加工髪の毛・透明素材など複雑な輪郭に強い。Adobe CC契約者は追加費用なし
ChatGPTなどの画像編集手軽な白抜き・加工「背景を白にして」等の指示で処理。手軽さが利点、精度はPhotoshopに一歩譲る
モール純正のAI(例:楽天RMSのAI加工)ガイドラインに沿った加工モールの基準に合わせやすい。大量処理は専用ツールが効率的な場合も

「1枚目の白抜きはremove.bg、細かい加工はPhotoshop、サブ画像のイメージ生成は生成AI」のように、作業ごとに使い分けるのが実務的です。

モール別ガイドラインの違い(楽天・Amazon)

楽天とAmazonの商品画像ルールの違い。楽天は1枚目テキスト20%まで・合成背景OK・判定ツール、Amazonはメイン0%・純白実物写真・AI生成NG

同じ商品画像でも、モールでルールが大きく異なります。片方でOKでも、もう片方ではNGになるため注意が必要です。

比較項目Amazon楽天
メイン画像のテキスト一切不可(0%)1枚目・SKU画像は20%まで可
背景純白(RGB 255,255,255)必須白背景を推奨(必須ではない)
サブ画像(2枚目以降)テキスト・ロゴ等OKほぼ自由(20%ルールは1枚目・SKU画像のみ対象)
合成背景自然な合成でもNG(純白のみ)2024年6月から自然な合成背景が緩和
事前チェック不可(AIによる事後判定のみ)商品画像判定ツールで事前確認が可能
違反時の影響画像自動削除→検索から消える(商品単位)違反点数でランキング・広告から除外(店舗全体に影響)

楽天の感覚でメイン画像に「20%OFF」と入れると、Amazonでは即非表示になり得ます。「郷に入っては郷に従え」で、モールごとに最適な画像を用意しましょう。

楽天のAI画像事情(2024年6月改定)

楽天の商品画像の基本ルールは、テキスト要素20%以内・枠線禁止・背景は白または写真背景です。ここで重要なのが、2024年6月の改定で「自然に見える合成背景」が認められたことです。RMSの商品画像加工支援AIのリリースに合わせた改定で、実写背景だけでなくAIで自然に合成した背景も使えるようになりました。

ただし油断は禁物で、次のようなAI生成画像は△判定・NG判定になりがちです。

  • 影の付き方が不自然で、背景がベタ塗りとみなされる
  • AIの切り抜きで商品の輪郭がぼやけ、商品と背景の境界が不明確
  • AIが生成した背景要素が「枠線」と誤認される

楽天は商品画像判定ツールで事前確認できるのが強みです。AI画像を使う前に必ず判定にかけましょう。

Amazonはメイン画像のAI生成がNG

Amazonのメイン画像は、実際に販売する商品を撮影した「実物写真」が必須で、AI生成画像は使えません。背景は純白、商品のみを写し、テキスト・ロゴ・透かし・イラストは禁止です。

一方で、サブ画像(2枚目以降)ではAIの活用が可能です。利用シーンをイメージさせる背景を生成したり、特徴を説明するイラストを作るのは有効です。ただし、顧客を誤解させる過度な加工や、実物と著しく異なる画像は避けます。

AI生成画像を使うときの注意点

モールのルールとは別に、AI画像には共通の落とし穴があります。

  • 実物と異なる表現をしない:色・質感・サイズ感が実物と違うと、クレームや返品、景品表示法上の問題につながる
  • 医薬品・化粧品・健康食品は表現に注意:効果効能の誇大表現は薬機法・景表法に触れるおそれ
  • 不自然な描写を確認:AIは指や関節、持ち手のめり込みなど人体・形状の破綻を起こしやすい
  • 背景の「意味不明な文字」に注意:AIが生成した看板・標識の文字が崩れていると作り物感が出て信頼を損なう
  • 著作権・商標に注意:他社ロゴ・キャラクター・有名人の写真を無断使用しない。学習データ由来の権利にも配慮
  • 外部誘導を入れない:自社ECのURLやQR、他モールのロゴを商品画像に入れない

要は、「実物に忠実」「法律・モラルを守る」「拡大しても破綻しない」の3点を必ずチェックすることです。

FAQ

商品画像はAIで作ってもいいですか?

作業や画像の種類、モールによります。楽天は2024年6月から自然な合成背景が認められ、AI加工も使えます。Amazonはメイン画像に実物写真が必須でAI生成はNG、サブ画像はAI活用が可能です。いずれも各モールのガイドラインに沿うことが前提です。

背景を白抜きするのに向いたツールは?

大量処理ならremove.bg、精度重視ならPhotoshopの「被写体を選択」+生成AI、手軽さならChatGPTなどの画像編集が向きます。商品数が多い店舗はAPI連携での自動化も検討します。

AI画像でガイドライン違反になりやすいのは?

楽天では、影が不自然でベタ塗りに見える、切り抜きの輪郭がぼやける、生成背景が枠線と誤認される、などです。公開前にRMSの商品画像判定ツールで確認しましょう。

AI画像で気をつける法律は?

実物と異なる誇大表現は景品表示法、医薬品・化粧品・健康食品の効果効能表現は薬機法に注意します。また他社のロゴ・キャラクター・有名人写真の無断使用は著作権・商標権の侵害になります。

まとめ

AIは、商品画像の背景除去・合成・生成・バリエーション作成を大幅に効率化できます。ただし、楽天は2024年6月から合成背景OK(判定ツールで事前確認)・Amazonはメイン画像が実物写真必須でAI生成NGというように、モールでルールが異なります。ツールは用途で使い分け、AI画像は「実物に忠実・法律を守る・拡大しても破綻しない」を必ずチェック——この基本を押さえれば、AIを安全に商品画像づくりへ活かせます。

ご相談・お問い合わせ

店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら

運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。

運営代行 受注・ページ・広告まで店舗運営をまるごと代行
ECコンサル SOY受賞店の知見で戦略と改善を設計
AIツール ラクリプで日々の作業を自動化し時間を創出
西尾 勝太

西尾 勝太株式会社ラクダ 代表

楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト

楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。

290 継続契約
742 Walk 利用者
2年連続 楽天SOY受賞
お問い合わせはこちら