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楽天RPP広告とは?費用・設定方法・費用対効果(ROAS)と運用のコツ【出店者向け】

RPP広告は、楽天市場の検索結果に商品を上位表示できるクリック課金型(CPC)の広告で、月額5,000円・CPC20円から出稿できます。楽天の店舗流入の3〜5割は検索経由と言われ、購入意欲の高いユーザーに直接アプローチできるため、集客の中核を担う広告です。
一方で「設定したまま広告費だけが消える」失敗も多く、費用の仕組み・入札・除外設定を理解して運用することが成果の条件です。この記事では、RPP広告の仕組み・費用・設定方法・2025年からの自動最適化・費用対効果(ROAS)の考え方・運用のコツ・他の広告との違いを、出店者目線で整理します(費用や仕様は変わるため、最新はRMSと楽天公式でご確認ください)。
RPP広告とは?
RPP広告(Rakuten Promotion Platform)は、ユーザーが楽天市場の検索窓で入力したキーワードに連動して、検索結果の上位に商品を表示する広告です。クリックされたときだけ費用が発生する「クリック課金型(CPC)」で、表示(インプレッション)だけなら費用はかかりません。
検索結果の上位に自然表示されていない商品でも、RPP広告を使えば意図的に上位枠へ露出でき、アクセスを作れます(広告枠には「PR」表示が付きます)。さらに、RPP経由で売上・クリックが積み上がると、自然検索順位にも良い影響が期待できる点が、店舗がRPPを重視する理由です。
なお、店舗がRMSから出稿する一般的なRPPと、メーカー向けの拡張型「RPP-EXP(エクスパンション)」は別物です。RPP-EXPは楽天グループ外の媒体まで配信するメーカー向けメニューのため、店舗運営の文脈では通常のRPPを指すと考えて問題ありません。
RPP広告の費用と課金の仕組み
RPP広告は月額5,000円・CPC20円から始められます。費用はクリック単価(CPC)×クリック数で決まり、予算の上限を設定できます。
| 項目 | 目安・仕様 |
|---|---|
| 最低出稿金額 | 月額5,000円〜 |
| 課金方式 | クリック課金(CPC)。表示だけでは課金されない |
| 最低CPC | 20円(キャンペーン・商品別)/キーワード別は40円 |
| 平均CPC | 商材により30〜100円程度 |
| 予算 | 日予算・月予算の上限を設定可能 |
CPCは商品ジャンルの競合状況で変動します。人気ジャンルほどCPCが高騰しやすいため、予算上限とCPC上限を決めて使いすぎを防ぐのが基本です。
また、RPPはオークション型ですが、掲載順位はCPCの高さだけでは決まりません。楽天公式のCPC解説でも、入札額に加えて広告の品質・キーワードとの関連性・商品ページのクリック率や購入率が表示順位に影響するとされています。つまり、CPCを上げてもページの魅力が弱ければクリック率・購入率が伸びず、広告費だけが増えることがあります。
RPP広告の設定方法
RMSから、おおまかに次の流れで設定します。
- RMS > プロモーションメニュー > RPP広告を開く
- キャンペーンを作成し、配信タイプ(自動最適化/手動)を選ぶ
- 予算(日予算・月予算)を設定する
- 上限CPCを設定する(まずは最低の20円前後から)
- 広告を出す商品を選ぶ(全商品 or 除外設定で絞る)
- 必要に応じてキーワード別CPCを個別に設定する
入札の優先順位は「キーワード別CPC > 商品別CPC > キャンペーンCPC」です。注力したいキーワードは、キーワード別CPCで個別に強めに入札すると、狙った検索での露出を取りやすくなります。
2025年からの自動最適化(上限CPC方式)

2025年7月にRPP広告へ自動最適化機能が導入され、CPCの考え方が変わりました。ここは古い解説記事と食い違いやすいので、押さえておきましょう。
- 上限CPC方式に変更:従来の「固定CPC」から「上限CPC」へ。設定した金額を上限に、楽天のAIが配信面・日時・ユーザーに応じてCPCを自動調整します(例:上限30円なら実際は20〜30円で変動)
- 最低CPCの引き上げ:キャンペーン・商品別CPCの最低が10円→20円に。キーワード別CPCは40円で据え置き
- キーワードCPCは手動のまま:自動最適化の対象はキャンペーン・商品別CPCのみ。注力キーワードの入札は引き続き自社で管理します
- 移行スケジュール:既存キャンペーンは2025年11月1日以降に移行済み。新規作成時は配信タイプを手動で選ぶ必要があります
自動最適化に任せても、上限CPCが高騰しすぎていないか・アクセスは増えてもCVRが下がっていないかは、定期的に確認しましょう。
費用対効果(ROAS)の考え方
RPP広告は「使う」こと自体でなく、費用対効果(ROAS)で判断します。ROASは次の式で計算します。
ROAS(%)= 広告経由の売上 ÷ 広告費 × 100
平均的な目安はROAS200〜500%程度ですが、重要なのは自店の粗利率で回収できるかです。たとえば粗利率30%の場合、ROAS400%でようやく広告費を回収できるライン(=損益分岐に近い)になります。
| 粗利率 | 回収に必要なROASの目安 |
|---|---|
| 20% | 約500% |
| 30% | 約400% |
| 40% | 約300% |
「ROASが高い=正解」とも限りません。利益を最大化する広告費の量を探すのが目的で、ROASが高すぎる場合は「広告を絞りすぎて機会損失している」可能性もあります。売上と利益の両方を見て予算を調整します。
運用のコツ(除外設定と入札調整)
RPP広告の効率は、「無駄なクリックを減らし、勝てる商品に予算を集中する」ことで上がります。
- 除外キーワード:「比較」「評判」「口コミ」など情報収集段階の語や、競合ブランド名・無関係なカテゴリ語を除外し、買う気の薄いクリックを減らす
- 除外商品:利益の出にくい商品を「RMS > プロモーションメニュー > RPP広告 > 除外商品」から外し、利益を生む商品群に予算を集中
- 上限CPCの段階調整:まず最低CPCで始め、ROASを見ながら勝てる商品・キーワードだけCPCを引き上げる
- 注力キーワードの手動入札:主力商品の指名・カテゴリ語はキーワード別CPCで強めに
クーポンアドバンス・ディスプレイ広告との違い
楽天の主な広告メニューは、目的が異なります。混同せず使い分けましょう。
| 広告 | 課金 | 主な役割 |
|---|---|---|
| RPP広告(検索連動) | クリック課金 | 検索から新規・購入意欲の高い流入を取る |
| クーポンアドバンス広告 | 成果報酬 | クーポンで購入を後押し・リピート/リターゲティング |
| ディスプレイ広告(RDA) | インプレッション課金 | バナーでブランド認知を広げる |
一般に、新規の売上を作る土台がRPP、購入の後押しがクーポンアドバンス、認知拡大がディスプレイ、という役割分担です。自店のステージ(新規出店・成長期・安定期)に応じて予算配分を決めます。クーポンアドバンスの詳細は[楽天のクーポンアドバンス広告とは?](https://rakurip.com/ec/rakuten-coupon-advance/)も参考にしてください。
RPP広告の効果が出ない時の改善
広告費だけかさんで成果が出ない場合、次の順で見直します。
- 商品ページ(受け皿)を疑う:クリックは増えているのに売れない=ページのCVRが低い。画像・価格・レビュー・送料条件を見直す
- CPCが高騰していないか:上限CPCに対して実際のCPCが張り付いていないか確認し、勝てない商品はCPCを下げる or 除外
- キーワードの精度:無関係な語で消化していないか、除外キーワードを追加
- 予算配分:全商品に薄く撒くより、利益の出る主力に集中
RPPは「出せば売れる」ではなく、受け皿(商品ページ)の強さ × 入札・除外の設計で成果が決まります。ページ改善とセットで運用するのが成功の近道です。
FAQ
RPP広告はいくらから始められますか?
月額5,000円・CPC20円から出稿できます。クリックされたときだけ課金され、日予算・月予算の上限を設定できるため、少額から試すことも可能です。
CPCはいくらに設定すればいい?
2025年からの上限CPC方式では、キャンペーン・商品別の最低は20円(キーワード別は40円)です。まずは最低CPC前後で始め、ROASを見ながら勝てる商品・キーワードだけ引き上げるのが安全です。
ROASはどれくらいを目標にすればいい?
商材により200〜500%が目安ですが、基準は自店の粗利率です。粗利率30%ならROAS400%前後が広告費の回収ライン。売上だけでなく利益で判断します。
RPPとクーポンアドバンス広告はどちらを使うべき?
役割が違います。検索からの新規流入を取るのがRPP、クーポンで購入を後押ししリピートを促すのがクーポンアドバンスです。目的に応じて併用するのが基本です。
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西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



