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楽天市場のポイント変倍・ポイントアップ設定を店舗運営者向けに徹底解説

楽天市場のポイント変倍は「商品別」と「店舗別」の2種類があり、倍率は2〜20倍の範囲でRMSから設定します。設定自体は難しくありませんが、上乗せしたポイントの原資は全額が店舗負担になる点が費用の核心です。まず倍率2〜20倍の意味と負担構造を押さえ、粗利ベースで倍率を設計してから設定に進むと失敗しません。
楽天のポイント変倍とは?「商品別」と「店舗別」の違い
ポイント変倍とは、通常付与されるポイントに店舗が任意で倍率を上乗せする集客施策です。楽天市場には大きく分けて2種類の変倍があります。
商品別ポイント変倍は、商品ごとに「倍率」と「適用期間」を個別に設定する機能です。売れ筋や在庫を減らしたい商品だけを狙って倍率を上げられます。一方、店舗別ポイント変倍は、キャンペーン単位で店舗全体にまとめて倍率を適用する機能で、検索結果画面での見え方にも影響し、店舗全体の訴求に使えます。
| 項目 | 商品別ポイント変倍 | 店舗別ポイント変倍 |
|---|---|---|
| 適用対象 | 商品ごとに個別 | 店舗全体(キャンペーン単位) |
| 倍率レンジ | 2〜20倍 | 2〜20倍 |
| 期間の指定 | 商品ごとに開始・終了日時 | キャンペーンの申込みで確定 |
| 主な狙い | 特定商品の販促・在庫調整 | 店舗全体の集客・検索訴求 |
| CSV一括 | 可能 | キャンペーン申込みベース |
使い分けの目安は次のとおりです。特定商品だけを厚く売りたいなら商品別、イベントに合わせて店舗全体を底上げしたいなら店舗別を選びます。
楽天のポイント変倍で設定できる倍率は2〜20倍
ポイント変倍で設定できる倍率は、商品別・店舗別ともに2倍〜20倍の範囲です。この上限は運営代行系の複数ソースで一致しており、実務上の基準として扱えます。
倍率を上げるほど購入者への訴求は強まりますが、その分だけ店舗の原資負担も増えます。倍率は「集客効果」と「負担コスト」のバランスで決めるのが基本です。
- 最小は2倍(=上乗せ1倍分)から設定できます。
- 上限は20倍で、これを超える大型のポイント施策は「楽天スーパーDEAL」という別枠で扱われます。
- CSVで倍率を入力するときは半角数字のみを入れ、末尾の「倍」の文字は不要です。
なお、20倍という上限や「20倍超はDEAL枠」という境界は楽天の仕様変更で動く可能性があるため、最新は公式の管理画面や告知で確認してください。
ポイント変倍の費用負担の構造|追加分は全額が店舗負担

ここがポイント変倍で最も重要な費用の核心です。まず通常ポイントの原資は店舗負担で、負担率は売上の約1.0%とされています。そのうえで、変倍で上乗せした追加分のポイント原資は、すべて店舗が全額負担します。
つまり店舗が負うポイントコストは「通常分(約1.0%)+変倍で上乗せした分」という積み上げ構造になります。倍率を上げるほど、この上乗せ分がそのまま費用として増えていきます。
| 設定 | 上乗せ分の負担 | 費用の考え方(売上に対する目安) |
|---|---|---|
| 通常ポイントのみ | なし | 約1.0%を店舗が原資負担 |
| 2倍(+1倍分) | 1倍分を店舗負担 | 通常分+上乗せ1倍分 |
| 5倍(+4倍分) | 4倍分を店舗負担 | 通常分+上乗せ4倍分 |
| 10倍(+9倍分) | 9倍分を店舗負担 | 通常分+上乗せ9倍分 |
この構造から言えるのは、倍率は「売価」ではなく「粗利」を基準に設計すべきだということです。売価の何%をポイントに回せるかではなく、1件あたりの粗利からポイント原資と各種手数料を引いても利益が残るかで判断します。
具体的には、粗利から確保したい利益と手数料を差し引き、残った金額がポイント原資の上限になります。その上限を超えない範囲で「限界ラインの倍率」を求め、そこを上回る倍率は設定しない、というのが利益を削らない設計の基本です。数値の負担率(約1.0%)は時期やプランで改定されうるため、最新は出店プランの費用情報で確認してください。
商品別ポイント変倍のRMS設定手順(1商品ずつ)
商品別ポイント変倍は、RMSの商品編集画面から1商品ずつ設定できます。手順は次のとおりです。
- RMSトップから「店舗設定/商品管理」→「商品一覧・登録」を開きます。
- 倍率を上げたい対象商品の「編集」を開きます。
- 「商品別ポイント変倍」の項目に進みます。
- 「ポイント変倍率」に2〜20の半角数字を入力します。
- 「ポイント変倍適用期間」で開始日時と終了日時を指定します。
- 内容を保存し、期間・倍率が正しく反映されているか確認します。
まずは1〜数商品でこの流れを試し、表示や付与を確認してから対象を広げると安全です。
商品別ポイント変倍をCSVで一括設定する手順
対象商品が多い場合は、CSVで倍率と期間をまとめて登録できます。1商品ずつ編集するより大幅に速く、セール前の一括更新に向いています。
- 商品一括編集用のCSVをダウンロードします。
- 「ポイント変倍率」の列に2〜20の半角数字を入れます。
- 「ポイント変倍適用期間」の列に開始・終了日時を書式どおりに入れます。
- CSVをアップロードして反映を待ちます。
- 反映後、対象商品の倍率と期間が意図どおりか画面で確認します。
CSVを使えば、セール対象の数百商品でも一度の更新でまとめて倍率を切り替えられます。
ポイント変倍の「期間指定」の書き方|CSVの日時書式
ポイント変倍の適用期間は、開始日時と終了日時の組み合わせで指定します。CSVで入力する場合の日時書式は YYYYMMDDHH_YYYYMMDDHH です。
この書式は「年4桁+月2桁+日2桁+時2桁」を、開始と終了でアンダースコアをはさんで並べたものです。
| 要素 | 桁 | 例 |
|---|---|---|
| 開始日時 | YYYYMMDDHH | 2022110110(2022年11月1日 10時) |
| 区切り | _ | アンダースコア |
| 終了日時 | YYYYMMDDHH | 2022113009(2022年11月30日 9時) |
| 全体 | — | 2022110110_2022113009 |
時刻は2桁で入れる点に注意します。開始と終了を取り違えるとまったく別の期間になってしまうため、アップロード前に開始が終了より前になっているか必ず見直してください。
「運用型ポイント変倍」とは?チェック1つで使える機能
運用型ポイント変倍は、商品別ポイント変倍を設定する際にオンにできる運用機能です。特別な別画面は不要で、商品別ポイント変倍の設定画面にある「運用型ポイント変倍」欄で「設定する」にチェックを入れるだけで使えます。
運用の手間を抑えながらポイント変倍を回したい店舗向けの機能で、通常の商品別ポイント変倍と同じく費用は店舗負担です。設定方法が簡単な分、負担の見落としが起きやすいので、有効化する前に対象商品の粗利と倍率を確認しておきます。
スーパーSALE・買い回りとポイント変倍の関係
店舗のポイント変倍は、楽天スーパーSALEやお買い物マラソン(買い回り)といったイベントと組み合わせて使えます。ここで大事なのは、店舗が設定する変倍と、楽天側のイベント特典ポイントは別物だという点です。
楽天スーパーSALEの買い回りは、1,000円(税込)以上を購入したショップ数に応じてポイント倍率が加算される仕組みで、10ショップ以上で付与倍率が最大10倍(通常1倍+特典9倍)になるとされています。この特典分は「期間限定ポイント」で付与され、上限(目安10,000ポイント)があり、付与は後日(毎月15日頃)です。
- 買い回りの特典ポイントは楽天が主導する仕組みで、付与は後日・期間限定ポイントです。
- 店舗別/商品別の変倍は、店舗が原資を負担してイベント期間に合わせて上乗せする施策です。
- イベント期間に店舗変倍を重ねると訴求は強まりますが、上乗せ分の負担は店舗に積み上がります。
イベント連動の設定は、スーパーSALEやマラソンの期間、あるいは「5と0のつく日」などの勝負日に合わせて商品別・店舗別の適用期間を設定します。ただし買い回りの「最大10倍・上限10,000pt」は開催回で増量されることがあるため、倍率や上限の最新値は公式のイベントガイドで確認してください。
ポイント変倍でやりがちな注意点
ポイント変倍は設定が簡単な反面、費用や仕様の見落としで利益を削ってしまう失敗が起きやすい施策です。次の点に注意します。
| 注意点 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 負担の見落とし | 上乗せ分は全額が店舗負担 | 倍率は粗利ベースで限界ラインを計算してから設定 |
| 期間の設定ミス | 開始・終了の取り違え、時刻2桁の入れ間違い | アップロード前に日時書式を必ず見直す |
| 期間限定ポイントとの混同 | イベント特典と店舗変倍は別物 | 自店が負担する分を切り分けて把握 |
| 反映タイミング | 設定や付与が即時とは限らない | 反映後に画面で倍率・期間を確認 |
| 消し忘れ | イベント後も高倍率が残る | 終了日時を必ず設定し、期間終了を確認 |
特に多いのが、負担の見落としと期間の消し忘れです。倍率を上げること自体より、それをどの粗利水準で・いつまで続けるかの設計が利益を守る鍵になります。
まとめ:ポイント変倍は粗利ベースの設計で集客と利益を両立する
楽天のポイント変倍は、商品別・店舗別の2種類を倍率2〜20倍でRMSから設定でき、CSVを使えば期間(YYYYMMDDHH_YYYYMMDDHH)と倍率を一括で切り替えられます。ただし通常ポイント約1.0%に加えて、上乗せ分は全額が店舗負担という費用構造が施策の核心です。
倍率は売価ではなく粗利を基準に「限界ラインの倍率」を決め、スーパーSALEや買い回りのイベント期間に合わせて設定・撤収する。この流れを守れば、ポイント変倍を集客と利益の両立につなげられます。倍率上限や負担率、イベント仕様は変わりうるため、最終的な数値は必ず公式の管理画面や告知で確認してください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. ポイント変倍で設定できる倍率は何倍までですか? 商品別・店舗別ともに2倍〜20倍の範囲で設定できます。20倍を超える大型施策は楽天スーパーDEALという別枠で扱われます。上限は仕様変更で動く可能性があるため、最新は公式の管理画面で確認してください。
Q2. 上乗せしたポイントの費用は誰が負担しますか? 変倍で上乗せした追加分のポイント原資は、すべて店舗が全額負担します。通常ポイント(売上の約1.0%目安)に上乗せ分が積み上がる構造なので、倍率は粗利ベースで設計してください。
Q3. 「商品別」と「店舗別」はどう使い分けますか? 特定商品だけを厚く売りたいときは商品別、イベントに合わせて店舗全体を底上げしたいときは店舗別が向いています。商品別は商品ごとに倍率と期間を、店舗別はキャンペーン単位で店舗全体に適用します。
Q4. CSVで期間を指定するときの書式を教えてください。 YYYYMMDDHH_YYYYMMDDHH の形式です。年4桁・月2桁・日2桁・時2桁を、開始と終了でアンダースコアをはさんで並べます(例:2022110110_2022113009)。時刻は2桁で入れ、開始が終了より前かを必ず確認してください。
Q5. 「運用型ポイント変倍」は別で申し込む必要がありますか? 別の申込みは不要です。商品別ポイント変倍の設定画面にある「運用型ポイント変倍」欄で「設定する」にチェックを入れるだけで使えます。費用負担は通常の商品別と同じく店舗負担です。
Q6. 店舗の変倍と、スーパーSALE買い回りのポイントは同じものですか? 別物です。買い回りの特典は楽天が主導し、期間限定ポイントとして後日付与され上限もあります。店舗の変倍は店舗が原資を負担してイベント期間に上乗せする施策で、両者は分けて把握する必要があります。
参考
- ファイブスプリングス「楽天攻略に必須のポイント変倍とは?」 https://www.5springs.co.jp/blog/point-settings/
- EC通信「商品別ポイント変倍をCSVで一括設定する方法【楽天RMS】」 https://ec-tsushin.com/rms_csvpointsetting/
- サイバーレコード「楽天イベント連動キャンペーンの攻略法(予算設計〜RMS設定)」 https://www.cyber-records.co.jp/rakuten-event-points-operation/
- コマースピック「楽天市場の『運用型ポイント変倍』とは?」 https://www.commercepick.com/archives/13328
- ストッククルー「楽天市場の出店費用・手数料を徹底解説(ポイント原資負担)」 https://stockcrew.co.jp/insights/rakuten-store-opening-fee-guide
- 楽天スーパーSALEガイド(買い回り仕様) https://event.rakuten.co.jp/campaign/supersale/guide/
- 楽天市場ヘルプ「ショップ買いまわりの仕組み・付与・上限」 https://ichiba.faq.rakuten.net/detail/000006905
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



