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楽天の商品画像の作り方|1枚目で選ばれるメイン画像とサブ画像の構成

楽天市場で商品が売れるかどうかは、価格やレビューだけで決まるわけではありません。買い手が最初に目にするのは、検索結果に並ぶ小さな1枚の画像です。ここで「気になる」と思われなければ、そもそもページを開いてもらえません。逆に、開いたあとの2枚目以降で「これなら安心」と思ってもらえなければ、カートには入りません。
つまり商品画像には、1枚目でクリックを勝ち取る役割と、サブ画像で購入を後押しする役割という、性格の違う2つの仕事があります。この記事では、登録ルールそのものではなく、その制約の中で「どう魅せるか」に絞って、画像の種類・作り方・魅力の伝え方を整理します。
なお、1枚目のテキスト量20%以内などの登録ガイドラインは前提として簡潔に触れますが、判定の細かい仕様は別記事「商品画像登録ルール(20%ルール)」にゆずります。
結論:1枚目で選ばれ、サブ画像で納得させる
先に要点をお伝えします。商品画像の設計は、次の2軸で考えると迷いにくくなります。
- 1枚目(メイン画像)=選ばれるための画像。検索結果やランキングにサムネイルとして並び、競合と横並びで比べられます。ここは「一目で何の商品か分かる」ことが最優先です。
- 2枚目以降(サブ画像)=納得してもらうための画像。特徴・使用シーン・スペック・比較・レビュー実績などを重ね、「これなら大丈夫」という確信を作ります。
1枚目はシンプルに、サブ画像は情報を厚く。役割を分けて作ると、それぞれの画像が本来の力を発揮しやすくなります。以下、この考え方を具体的な作り方に落としていきます。
楽天の商品画像の種類と目的

まず、楽天の商品画像は大きく3種類に分かれます。それぞれ役割と、登録ガイドラインの適用有無が違います。ここを混同すると、作り込むべき画像に手が回らなかったり、逆にルール違反を招いたりします。
| 種類 | 表示される場所 | 主な目的 | 登録ガイドライン |
|---|---|---|---|
| 第1商品画像(メイン画像/1枚目) | 検索結果・ランキング・商品ページ最上部 | 一目で商品を伝え、クリックを取る | 適用対象 |
| SKU画像 | カラー・サイズ選択時などに切り替わる | 選んだ品番の実物を正しく見せる | 適用対象 |
| サブ画像(2枚目以降) | 商品ページ内 | 詳細・使用シーン・比較で納得させる | 適用外 |
第1商品画像(メイン画像/1枚目)
商品ページの最上部に出る「顔」であり、検索結果やランキングにもサムネイルとして表示されます。何十枚もの画像が横並びになる中で、指を止めてもらう最初の関門です。凝った演出よりも「どんな商品かが瞬時に分かる」ことを優先します。
SKU画像
色やサイズといった、商品の最小単位(SKU)ごとに切り替わる画像です。カラーやサイズを選ぶと、それに合わせて表示が変わります。たとえばTシャツなら、1枚目は全カラーが分かる集合写真、SKU画像は各色の単体、という使い分けが考えられます。集合写真で品ぞろえを見せ、単体で実際に届く色を正確に伝える、という役割分担です。
見落としやすいのですが、SKU画像も1枚目と同じくガイドラインの適用対象です。1枚目だけ気をつけていると、SKU画像に販促文言を入れてしまい、気づかないうちに違反になることがあります。ここも1枚目と同じ基準で作る、と覚えておくと安全です。
サブ画像(2枚目以降)
ここが作り込みの主戦場です。登録ガイドラインの対象外なので、文字・帯・装飾・レビュー実績などを自由に載せられます。1枚目で伝えきれなかった情報を、ここで多角的に補います。
楽天では、2枚目以降はおおむね20枚目まで登録でき、商品そのものだけでなく店舗の魅力を伝える枠としても使えます。1枚目で伝えきれない情報を、ここで枚数を使って分担させるイメージです。
購入の最終判断は、比較やスペック、不安の解消といったサブ画像側で決まる場面も少なくありません。1枚目は「気になる」を作り、サブ画像は「買っても大丈夫」という確信を作る、と役割を分けて考えると設計しやすくなります。1枚目にすべてを詰め込もうとせず、伝えたい情報をサブ画像に分散させることが、結果として両方の画像を強くします。
検索結果で選ばれる1枚目メイン画像の作り方

1枚目の目的は、あくまで「クリックされること」です。ここで作り込みすぎると、かえって何の商品か伝わりにくくなります。押さえるべき基本原則は3つです。
- 中央配置・明るい背景・はっきりした色。小さなサムネが並ぶ中では、明確な構図と色のコントラストが目立ちに効きます。
- 1商品を大きく、シンプルに。要素を詰め込まず、商品そのものを主役にします。適度な余白で「抜け」を作ると、かえって商品が引き立ちます。
- 実物に近い色・形・素材が伝わる撮影。届いた商品との差は、返品や低評価の原因になります。
逆に避けたいのは、暗すぎる・明るすぎて白飛びしている、解像度が低くて粗い、何に使うものか想像しづらい、といった写真です。楽天の公式解説でも、こうした画像は「何の商品か伝わらない」NG例として挙げられており、明るさが適切で使い道が想像しやすく、解像度の高い画像が良い例として示されています。まず自店舗の1枚目が、パッと見でこの条件を満たしているかを見直すところから始めると効果的です。
何を伝えるかを先に決める
きれいに撮る前に、「この画像で何を伝えるか」を決めておくと軸がぶれません。楽天の公式解説でも、いきなり撮影に入るのではなく、まず商品の魅力・強みを書き出し、それを喜んでくれる人を思い浮かべ、伝える要素を3つ程度に絞る、という順序が紹介されています。
たとえば紅茶の茶葉セットなら、「お試しセットである」「複数の茶葉を選べる」「香りが自慢」といった強みを洗い出し、その中から対象の買い手に最も響く点だけを1枚目に込める、という考え方です。あれもこれもと欲張らず、絞ることが、伝わる1枚目の近道になります。
撮り方は「商品そのもの」か「使用イメージ」か
写真の撮り方は、大きく分けて2種類です。商品そのものを写す方法と、使う場面をイメージさせる方法です。どちらが向くかは、商品の認知度が一つの目安になります。
広く知られた商品は、名前やブランドで検索されることが多く、商品単体でも使用イメージでも伝わります。一方、まだ知られていない商品は、一般的なキーワードで検索されて他社と横並びになるため、「何の商品か」がひと目で分かる見せ方が特に大切になります。
ここでいう認知度は、作り手である自分が知っているかどうかではなく、全国の買い手がその商品名やブランドを知っているかどうかで判断します。自店では当たり前の商品名でも、一般には「お菓子」「タンブラー」といった広い言葉で探されているなら、その検索結果に並んだときに指を止めてもらえる使用イメージが有効、という発想です。
1枚目で守る最低限のルール
1枚目とSKU画像には、登録ガイドラインが適用されます。ここでは制約の確認にとどめ、判定の詳細は別記事にゆずりますが、要点は次のとおりです。
- テキストの占有率は20%以内とされます。画像を10×10の100マスに分け、文字が重なるマスが20マス以内ならOK、という判定が広く紹介されています。ここでいうテキストには、商品名・スペック・「送料無料」「ポイント◯倍」などの販促文言・キャッチコピー・ロゴ・受賞アイコンも含まれる点に注意します。
- 背景は白背景または写真背景が基本です。2024年6月には自然な合成背景も許容されたと複数の媒体が報告しています。
- 枠線・L字の飾り・帯は色や太さを問わずNGとされています。
あわせて、白以外のベタ塗りやグラデーションといった背景の加工、動くアニメーションGIFや一部だけ動くシネマグラフも、1枚目には使えないとされています。これらは「情報を足す」つもりの演出がかえってガイドライン違反になりやすいポイントなので、1枚目は素材そのものを素直に見せる方向で作るのが安全です。
これらの仕様は変わり得るため、実際に登録する前にRMSの最新ガイドラインで確認することをおすすめします(本記事は執筆時点の情報です)。
なお、ガイドラインは単なる制約ではなく、買い手にとっての見やすさを楽天全体でそろえるための指針でもあります。ルールに沿った画像は、検索結果やランキング、リコメンドでの露出につながりやすいとされます。逆に違反があると露出が下がるおそれもあるため、「守ったうえで、どう魅せるか」という順番で考えるのが得策です。
サブ画像の構成の型(2枚目以降に何を並べるか)
サブ画像は自由に作れる分、何をどの順で並べるかで印象が大きく変わります。おすすめは、買い手の頭の中の「理解 → 納得 → 購入」の流れに沿って並べることです。基本の型を表にまとめます。
| 順番 | 画像の役割 | 入れる内容の例 |
|---|---|---|
| 1枚目 | メイン | 一目で商品が分かる主役カット |
| 2〜3枚目 | 信頼の証拠 | ランキング受賞歴・レビュー実績・累計販売数 |
| 中盤 | 全体像 | サイズ感・付属品を含めた「全部入り」カット |
| 中盤 | 特徴・機能 | アップ・断面・素材のディテール |
| 中盤 | 使用シーン | 暮らしの中で使っている様子 |
| 終盤 | スペック・比較 | 寸法・容量の表、旧型比較、Before/After |
| 終盤 | 不安の解消 | よくある質問への回答、注意点 |
この順番は絶対ではありません。ただ、早い段階で受賞歴やレビューといった「信頼の証拠」を見せると、その後の説明を安心して読んでもらいやすくなります。細かい仕様やサイズ表は、判断の最後に効くため終盤に置くと収まりがよくなります。
信頼を示すバッジや受賞アイコンは、安心感を高めクリックや購入に効くとされます。ただし、これらを1枚目に載せるとテキスト要素として20%判定に数えられてしまいます。受賞アイコンやレビュー実績は、原則としてサブ画像側に置くのが安全です。
サブ画像は「デザイン」で読みやすさが決まる
サブ画像は文字や図解を自由に載せられる反面、作り込むほど「ごちゃついて読めない」画像になりがちです。楽天の公式解説では、視認性を左右する要素としてフォント・余白・色の3つが挙げられています。凝った装飾より、この土台を整えるほうが伝わりやすさに効きます。
- フォント:書体は与える印象で選びます。ゴシック体は活発でカジュアル・親しみやすい印象、明朝体は洗練・信頼・高級感といった印象になります。ただし種類を増やすと途端に読みにくくなるため、見出しと本文の2種類程度に絞り、文字サイズや太さでメリハリをつけるのが基本です。
- 余白:要素どうし・文字どうしの間に十分な余白をとると、伝えたい情報が浮き上がって読みやすくなります。情報を詰め込むほど、かえって何も伝わらなくなりがちです。
- 色:明度・彩度が高すぎる色はチカチカして目に負担がかかります。落ち着いたトーンでそろえ、文字と背景のコントラストを確保して視認性を優先します。
「機能」でなく「得られる未来」を見せる魅力の伝え方
サブ画像で情報を並べるとき、スペックの羅列だけでは心は動きません。買い手が知りたいのは、その商品を使うと自分の生活がどう良くなるか、という一点だからです。
ベネフィットで語る
機能そのものより、その先にある「得られる未来(ベネフィット)」を絵で見せます。たとえば断熱タンブラーなら、「真空二重構造」というスペックよりも、「最後の一口まで冷たい」という結果を画像で語ったほうが、価値が直感的に伝わります。スペックは根拠として添え、主役はベネフィットに置く、というバランスです。
シズル感で五感を刺激する
「シズル感」とは、五感を想起させる見せ方のことです。食品なら湯気・照り・断面の断ち割り、衣類なら生地の質感・光沢・ドレープといった要素です。こうしたカットは、味わいや手触りを想像させ、購買意欲を後押しします。実物の魅力を「盛る」のではなく、実物が持つ魅力を「引き出して見せる」意識が大切です。
スマホの小さなサムネでも伝わる見せ方
楽天の買い物は、いまやスマホが中心です。検索結果に並ぶサムネはかなり小さく表示されるため、パソコンの大きな画面できれいに見えても、スマホでは何が写っているか分からない、ということが起こります。
加えて、スマホでの買い物は「ながら見」で短時間になりがちです。移動中やテレビを見ながらといった集中しきれない状況で、しかもパソコンより短い時間しか見てもらえないことが多い――だからこそ、パッと見て伝わる画像かどうかが、そのままアクセスや売上を左右します。
- 文字は大きめ、要素は最小限に。細かい文字や情報を詰め込むと、スマホの縮小表示では潰れて読めなくなります。
- 伝えたい細部はサブ画像に回す。1枚目は「何の商品か」が伝わればよく、詳細は開いたあとのサブ画像で補います。
- 必ず実機の縮小表示で確認する。ファーストビュー(スマホ画面の最上部)で商品像が伝わるかを、作った本人がスマホでチェックする運用が望ましいです。
作り手はつい大きな画面で判断しがちですが、買い手が見るのは手のひらの小さな画面です。ここのギャップを埋めるだけでも、クリックのされ方は変わってきます。
撮影・加工の基本
最後に、画像づくりの土台となる撮影・加工の基本です。特別な機材より、次の4点を丁寧に押さえることが効きます。
- 白抜き(白背景の切り抜き):清潔感が出て、商品への視線が集中します。テキストなし・白背景というAmazonのメイン画像規定に合わせて作ると、楽天の1枚目としても通しやすいと実務系の媒体は指摘しています。
- ライティング:影の落ち方や照りで、素材の質感と立体感が決まります。均一な光でのっぺりさせず、陰影で立体を出します。
- 色再現:実物に近い色に整えます。届いた商品との色ズレは、クレームや返品、低評価につながります。レタッチは「盛る」のではなく「実物に寄せる」方向で行います。
- レタッチ:背景処理・ゴミ取り・水平や歪みの補正が基本です。過度な加工は避け、実物との印象差を作らないようにします。
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よくある質問
Q. 1枚目とサブ画像で、作り方はどう分ければよいですか
1枚目は「選ばれる」ための画像なので、中央配置・明るい背景・1商品で、一目で分かるシンプルさを優先します。サブ画像は「納得してもらう」ための画像なので、文字や帯を自由に使い、特徴・使用シーン・スペック・比較・レビューなどを厚く見せます。役割を分けて考えるのが基本です。
Q. 受賞アイコンやレビュー実績は1枚目に入れてよいですか
原則はサブ画像側に置くほうが安全です。受賞アイコンやキャッチコピーは、1枚目では20%のテキスト要素として数えられてしまうためです。信頼の証拠は、2〜3枚目あたりのサブ画像でしっかり見せると、判定の心配なく効果を出せます。
Q. サブ画像は何枚くらい、どの順で並べるとよいですか
枚数に決まった正解はありませんが、「理解 → 納得 → 購入」の流れで並べると伝わりやすくなります。目安としては、メインの次に信頼の証拠、続いて全体像・特徴・使用シーン、最後にスペック表・比較・不安の解消、という順です。買い手が判断する順番に沿わせるのがコツです。
Q. 推奨サイズや容量の目安はありますか
複数の媒体で共通して挙がる目安は、推奨サイズ700×700px、最大3840×3840px、ファイル容量2MB以内、アスペクト比は1:1(正方形)推奨、というものです。対応形式はjpg・png・gifなどです。ただし仕様は変わり得るため、実際の登録前にRMSの最新ガイドラインで確認してください(本記事は執筆時点の情報です)。
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



