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楽天市場の3C分析のやり方|店舗カルテで売上改善へつなげる手順

楽天市場の3C分析では、商品を一つ選び、同じ購入目的・検索語・期間でCustomer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)を比べます。結論は、顧客が重視し、競合が満たせず、自店が継続提供できる条件を見つけ、一施策にすることです。成果物は「誰に、どんな理由で選ばれる商品にするか」という一文です。
3C分析を売上改善へつなげる
3C分析は市場・顧客、競合、自社から戦略を考えるフレームワークです。楽天公式は、顧客ニーズ、競合の差別化ポイント、自社の強み・弱みなどを分析対象に挙げ、販売実績や顧客の声を集める際は事実と解釈を分ける考え方を示しています。
3Cで「何を変えるか」の仮説を作り、R-Karte(店舗カルテ)で自店の弱点を確かめれば、感覚的な値下げや広告追加を避けやすくなります。
公式仕様|売上の公式とR-Karte
楽天公式は、店舗売上を 「売上=アクセス人数×転換率×客単価」 と説明しています。アクセス人数は訪問者数、転換率は訪問者のうち購入した割合、客単価は1回あたりの購入金額です。
公式公開ページでは、R-Karteで3指標のほか、検索キーワード、端末別アクセス割合、ページ別の転換率・客単価、新規・リピート別購入顧客数などを確認できると説明されています。同一ジャンルの店舗平均や自店の前年実績を使う比較も案内されています。
一方、特定競合の売上、転換率、広告費、粗利、在庫数まで分かるとは確認できませんでした。競合は価格、送料、納期、画像、説明、レビュー表示、ポイント・クーポン、検索結果などの公開事実で比べます。
以上は2026年7月19日時点の公開情報です。RMSの画面、指標、提供条件は契約・権限や仕様変更で異なる可能性があるため、最新の公式案内も確認してください。
分析前に条件を固定する
通常期とセール、ギフト用と自宅用を混ぜると効果を誤認します。編集部提案として次を先に記録します。
- 対象商品を一つ選ぶ
- 購入目的を具体化する
- 顧客が使う検索語を2〜3個決める
- 季節・イベントが近い比較期間を選ぶ
- アクセス人数・転換率・客単価から主KPIを一つ選ぶ
競合3〜5商品、直近28日などは楽天公式の推奨値ではなく編集部提案です。季節商品は前年同時期、セールは同種イベント同士を優先し、欠品日や広告急増日も記録します。
Customer・Competitor・Companyを調べる
| 区分 | 確認する材料 | 記録の要点 |
|---|---|---|
| Customer | 検索語、顧客属性、レビュー、問い合わせ、返品理由 | 目的、期待、不安を探す |
| Competitor | 価格、送料、納期、画像、FAQ、保証、レビュー表示 | 同じ検索語・用途の商品を比べる |
| Company | R-Karte、粗利、在庫、出荷、返品、対応負荷 | 繁忙期にも守れる価値か確認する |
Customerでは「顧客は安さを求める」ではなく、「到着日の問い合わせが何件あった」と記録します。件数は事実、「納期不安が購入を妨げている」は解釈です。
Competitorでは「送料無料と表示」は事実、「配送が強いから売れている」は仮説です。広告枠と自然検索を分け、検索日時を残します。ランキングやレビュー数から売上を断定しません。
Companyでは「翌日配送できる」ではなく、「対象地域と締切時刻を示し、繁忙期にも守れる」まで確認します。売上が増えても、送料や対応工数が増えれば利益は悪化し得ます。
調査表から一施策を決める手順
- 顧客の重要条件を3つまでに絞る
- 競合がどう満たすか公開事実で比べる
- 自社が利益と運用を維持して提供できる条件を残す
- 「誰に、何を理由に選ばれるか」を一文にする
- 対応する主KPIを決め、一施策だけ実施する
アクセス人数が弱ければ検索語と商品名、転換率なら納期・送料・サイズなどの不安、客単価ならまとめ買い需要を確認します。施策例はそれぞれ、入口訴求の変更、画像やFAQへの判断材料追加、セット商品の追加です。
候補が複数なら、編集部提案として「顧客重要度×競合の未充足度×自社実現性」を各1〜3点で採点できます。これは楽天公式の評価法ではありません。高得点でも粗利、法令、在庫、出荷、顧客対応の条件を満たさない案は外します。
主KPIが転換率なら、アクセス人数、客単価、粗利、返品、問い合わせも副作用として見ます。画像、価格、送料、広告を同時に変えると原因を判別できないため、変更は一回につき一つにします。
判断例|ギフト商品の転換率改善
以下は架空例です。到着日の問い合わせが複数あり、競合ページでは包装・のし・到着条件が分散し、自店は地域と締切を限れば翌日出荷を継続できるとします。
仮説は「期日が迫った購入者は、包装可否と到着日を購入前に確定したい」。選ばれる理由は「包装・のし・到着条件を一画面で確認できる商品」です。次の行動は商品画像2枚目に3条件をまとめること。主KPIは転換率、副作用は問い合わせ、キャンセル、出荷遅延、粗利です。同条件で前後比較し、改善しなければ仮説を更新します。
注意点と次の行動
- 一商品・一用途に絞ったか
- 通常期とセール、欠品日を混ぜていないか
- 事実、自社データ、解釈を分けたか
- 競合の非公開値を推測していないか
- 検索語、日時、広告表示、価格、送料、納期を残したか
- 選ばれる理由と主KPIを一つ決めたか
- 粗利、返品、出荷・対応負荷を確認したか
- 複数施策を同時に変えていないか
楽天公式は3Cを定期的に見直す考え方を示しています。月次確認や需要期前の更新は編集部提案であり、商材に合わせてください。
原因が曖昧なら、一商品のR-Karteで3指標を前年同時期や比較可能な前期間と比べ、最も弱い要素を一つ選びます。施策を決められない場合は、上の表を埋めて相談すると、商品ページ、販売条件、集客のどこから直すかを整理しやすくなります。関連記事では店舗カルテの読み方や競合調査を確認してください。
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西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。

