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最終更新: 2026.07.20

楽天サンキュークーポンの設定方法|リピートにつなげる条件と効果測定

楽天サンキュークーポンの設定方法|リピートにつなげる条件と効果測定

楽天のサンキュークーポンは、商品を購入した顧客へ、お買い物完了画面で次回使えるクーポンを自動付与する仕組みです。RMSのクーポン設定から、獲得対象、前回購入の条件、次回の利用条件、値引き、有効期間を登録します。

設定で大切なのは、割引額を大きくすることではありません。商品の再購入周期に合う期限と、値引き後も利益が残る最低利用金額を決めることです。この記事では、配布型・レビュークーポンとの違い、RMSでの設定手順、商材別の条件設計、効果測定まで解説します。

楽天のサンキュークーポンとは

サンキュークーポンは、店舗での購入を完了した顧客へ、次回同じ店舗で使えるクーポンを自動で付与する機能です。楽天公式のRaCouponガイドでは、お買い物完了後の「お買い物完了画面」に表示されると案内されています。

基本の流れは次のとおりです。

  1. 店舗がRMSでサンキュークーポンを設定する
  2. 顧客が獲得条件を満たす注文を完了する
  3. お買い物完了画面へクーポンが表示される
  4. 顧客がクーポンを獲得する
  5. 有効期間内に同じ店舗で次回購入する
  6. 注文確認画面でクーポンを選んで利用する

同じショップで短期間に複数回注文した場合、2回目以降は獲得できないことがあります。店舗が設定した条件だけでなく、楽天側の付与条件もあるため、テスト時は連続注文だけで判断しないようにします。

配布型・レビュークーポンとの違い

サンキュークーポン、配布型クーポン、通称のレビュークーポンは、配布のきっかけが異なります。

種類きっかけ主な目的
サンキュークーポン商品購入の完了次回購入・リピーター育成
配布型クーポンURL・コード・ページ等で店舗が配布新規購入、イベント転換、客単価向上
レビュークーポンレビュー投稿確認後に店舗が案内する運用上の通称レビュー投稿後のお礼

サンキュークーポンは、レビュー投稿を条件に自動付与する専用機能ではありません。「レビューを書いた人だけへ自動で付与する」と誤解しないようにします。

また、高評価を条件に特典を付ける運用は避けます。レビュー施策を行う場合は、評価内容に関係なく公平な条件とし、最新の楽天ガイドラインとステマ規制を確認してください。

設定前に決める6項目

設定前に決める6項目を示す図解

RMSを開く前に、サンキュークーポンの設計を決めます。

1. 獲得対象

初回購入者だけか、すべての購入者かを決めます。初回購入者は2回目への壁を越える目的、全購入者は継続購入を促す目的に向きます。

2. 前回購入の条件

いくら以上、どの商品を購入した顧客へ付与するかを決めます。低粗利の注文へ一律で大きな特典を付けないよう、購入金額と対象商品を確認します。

3. 次回の値引き

固定額引きか率引きかを選びます。率引きは高額注文ほど負担が増えるため、対象商品の最大注文額でも利益を試算します。

4. 次回の最低利用金額

店舗の平均客単価より少し上を基準にします。通常3,000円の店舗で300円OFFを付けるなら、3,000円以上では値引き後2,700円です。3,500円以上なら値引き後3,200円となり、通常の平均客単価を守りやすくなります。

5. 有効期間

商品の再購入周期へ合わせます。食品や日用品と、家具・ギフトでは次回購入までの期間が違います。短すぎると使えず、長すぎると購入のきっかけが弱くなります。

6. 利用回数・併用・販売方法

1ユーザーあたりのクーポン利用回数上限、クーポン併用可否、販売方法条件を決めます。全利用回数上限と対象商品はクーポン(配布型)の利用条件で、サンキュークーポンでは指定できません。ポイント変倍や送料無料と重なった場合の利益も計算します。

RMSでサンキュークーポンを設定する手順

RMSでサンキュークーポンを設定する手順を示す図解

現行の画面名は更新される場合がありますが、基本はRMSの「店舗設定」から「クーポン設定」を開き、サンキュークーポンを新規登録する流れです。

ステップ1:サンキュークーポンの新規登録を開く

RMSへログインし、店舗設定のクーポン設定を開きます。クーポン情報設定から「サンキュークーポン」を選び、新規登録へ進みます。

ステップ2:管理名と顧客向け名称を入力する

管理用名称は「期間_対象_値引き」の形にすると効果測定時に探しやすくなります。顧客向け名称には、次回利用の条件とメリットが分かる表現を使います。

ステップ3:獲得対象を設定する

前回注文について、対象ユーザー、購入金額、対象商品などを設定します。「誰が今回の購入後に受け取れるか」という条件です。

ステップ4:次回利用条件を設定する

値引き額・率、クーポン利用金額条件、有効期間、1ユーザーあたりのクーポン利用回数上限、クーポン併用可否、販売方法条件を登録します。「受け取った人が次回どの注文で使えるか」という条件です。

ステップ5:登録前に利益と表示を確認する

獲得条件と利用条件を取り違えていないか確認します。次回の注文金額が最低条件ぎりぎりでも利益が残るかを計算します。

ステップ6:テストして運用を開始する

対象となる注文の完了画面、myクーポン、次回の買い物かごまで確認します。既存顧客への影響を避けるため、開始日時と対象条件を絞ってテストします。

商材別の有効期限と値引き設計

サンキュークーポンは、商材の購入周期と利益構造へ合わせます。

商材設計の考え方注意点
食品・日用品消費し終える時期の少し前から使える期限賞味期限、まとめ買い過多
化粧品・消耗品標準的な使用期間に合わせる薬機法表現、定期購入との競合
アパレル季節・新作・サイズ違いの需要に合わせる返品、在庫、セール重複
家具・家電本体の再購入より関連品・消耗品を対象にする長い購入周期、高額率引き
ギフト次の季節行事・贈答機会に合わせるイベント間隔、配送締切

同じ商品をもう一度買う商材だけが対象ではありません。本体購入者へ消耗品、ギフト購入者へ次の行事向け商品というように、次回購入の理由を作ります。

赤字を防ぐ利益計算

サンキュークーポンの価値は、2回目の売上ではなく2回目の利益で判断します。

2回目利益 = 売上 − 商品原価 − クーポン値引き − ポイント − 配送等の変動費 − その他関連費用

サンキュークーポンは「当面の間無料」と案内されています。ただし恒久無料を保証する表現ではなく、値引き原資は利益に影響します。実施時点の最新料金をRMSで確認してください。

クーポン利用金額条件と1ユーザーあたりの利用回数上限を設定し、最大利用時の値引き原資も計算します。クーポン費用の詳細は「楽天クーポンの発行手数料」で解説しています。

効果測定で見る指標

付与数だけでは、リピート施策の成否は分かりません。

指標確認すること
対象注文数どれだけの顧客が付与条件に入ったか
獲得数完了画面で受け取られたか
利用数・利用率次回購入のきっかけになったか
再購入までの日数期限が購入周期と合うか
値引き後客単価通常客単価を守れたか
2回目粗利値引き後も利益が残ったか
3回目購入率一時的な値引き客で終わっていないか

獲得が少ない場合は完了画面で気づかれていない可能性、獲得は多いが利用されない場合は期限・対象・最低金額が合っていない可能性があります。利用は多いが利益が薄い場合は、値引きか対象商品を見直します。

サンキュークーポンが使われない原因

主な原因は次のとおりです。

  • 有効期限が再購入周期より短い
  • 最低利用金額が高すぎる
  • 次回買いたい商品が対象外
  • 値引き額が送料・価格差に対して弱い
  • 獲得後の案内がなく忘れられている
  • 同じ店舗で短期間に複数注文し、付与対象外になった
  • ほかのクーポンと併用できない

利用率だけを上げるために値引きを大きくする前に、期限、対象商品、次回導線を見直します。

クーポン施策を定期運用する場合は「楽天クーポン運用を効率化する方法」も参考にしてください。

よくある質問

サンキュークーポンはレビュー投稿者だけに付与されますか?

いいえ。サンキュークーポンは購入完了を起点とする機能で、レビュー投稿を条件にする専用機能ではありません。レビュー特典の運用とは分けて考えます。

サンキュークーポンはどこに表示されますか?

楽天公式ガイドでは、獲得条件を満たした購入後の「お買い物完了画面」に表示され、同じショップで次回使えると案内されています。獲得後はmyクーポンでも確認できます。

サンキュークーポンは無料ですか?

サンキュークーポンは「当面の間無料」と案内されています。最新料金をRMSで確認し、値引き原資を含めて採算を計算してください。

有効期限は何日に設定すべきですか?

一律の正解はありません。商品の平均的な消費・再購入周期、季節イベント、配送日数を基準にし、再購入までの日数を測って調整します。

まとめ

楽天サンキュークーポンは、購入完了後の顧客へ次回用クーポンを自動付与し、2回目購入を促す機能です。

  1. 初回購入者か全購入者かを決める
  2. 前回購入の獲得条件を決める
  3. 次回の値引き、最低金額、対象、期限を決める
  4. 値引き後の2回目利益を計算する
  5. 完了画面から次回注文までテストする
  6. 利用率、再購入日数、2回目粗利を測る

割引を大きくするより、商材の再購入周期と利益へ合う条件を作ることが、サンキュークーポンを継続的なリピート施策にするポイントです。

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西尾勝太

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西尾 勝太

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金融系システム会社で10年以上、システムとデータに向き合う現場経験を積む。その後、家業でもある75年続く老舗化粧品店にジョインし、EC事業の立て直しに着手。

広告に頼らず、商品ページ・レビュー・リピート導線を一つずつ磨き込む地道な運営で、楽天市場の月商を5年で200万円から2億円へと100倍に成長。2024年・2025年と2年連続で楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞し、楽天NATIONS講師として全国の店舗運営も支援してきた。

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その思いから、売れるECの方程式にAIを掛け合わせたEC特化型AIエージェント「ラクリプ」を開発。

いまも一人のプレイヤーとして店舗に立ちながら、ECに携わる事業者の「次の一手」に伴走し続けている。

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EC事業者(継続契約)
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オンライン勉強会主催

CAREER TIMELINE

数字と熱量で塗り替えた、EC×AIの軌跡

  • SYSTEM ERA金融系システム会社で10年以上の実戦経験を積む
  • EC ERA START75年続く老舗化粧品店にジョイン。EC事業の改革に着手
  • 2024楽天月商を5年で200万→2億へ。楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞
  • 2024-楽天NATIONS講師に就任。短期で15店舗中13店舗の売上2倍を達成
  • 2024-花王など大企業向けECセミナーで熱狂を呼ぶダントツ講師として登壇
  • 2025EC事業者向け200名規模のAIセミナーを開催。100名超のECコミュニティ「COD」を運営
  • 2025株式会社ラクダを創業。EC特化型AIエージェントサービス「ラクリプ」をリリース
  • 2025楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー 2年連続受賞
  • 2026.01楽天新春カンファレンスでAIをテーマに登壇
  • 2026.03楽天NATIONS AIエバンジェリストに就任
  • 2026.04AI×EC勉強会で約250名規模のオンライン勉強会を主催
  • 2026.08楽天グループ最大級のビジネスイベント「Rakuten AI Optimism」に登壇。三木谷社長とセッションを行う
  • NOWラクリプは継続契約400社に到達。Chrome拡張「ラクリプウォーク」も1,000ユーザーが利用中

HONORS & POSITIONS

主要な受賞・公職

01楽天SOY 2年連続受賞2024・2025年 楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを連続受賞。EC業界でも稀有な実績
02楽天NATIONS講師短期で15店舗中13店舗の売上2倍を達成
03NATIONS AIエバンジェリスト2026年3月就任。AI×ECの最前線を牽引
04楽天新春カンファレンス登壇2026年1月、AIテーマで登壇
05ECコミュニティ「COD」運営EC事業者100名超のコミュニティを主宰。AI×ECの知見を継続発信
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07大手企業講演に継続登壇花王をはじめとする企業の社内講演に継続的に登壇
08Chrome拡張「ラクリプウォーク」楽天店舗運営を支援する拡張が1,000ユーザーへ。現場ツールとして支持が拡大
09株式会社やよい 副社長75年続く老舗化粧品店の副社長として実店舗を運営し、人材育成に注力

MESSAGE

EC事業者の、いちばん近くの味方でありたい

私自身、朝から晩まで受注処理やページ修正に追われ、「本当にやりたい企画に手が回らない」もどかしさを、現場で何年も味わってきました。AIは、その時間を事業者の手に取り戻すための道具です。派手な魔法ではなく、日々の一手間を静かに肩代わりしてくれる相棒——ラクリプをそんな存在に育てていきます。

EC運営は、ともすれば孤独になりがちな仕事です。だからこそ、数字にも、迷いにも、いちばん近くで伴走する。それが私たちラクダの役割だと思っています。

西尾 勝太

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