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楽天RMSの送料設定|配送方法セット・商品紐付けとテスト手順

楽天RMSの送料設定は、商品ページで「送料込み/送料別」を選ぶだけでは完了しません。先に配送契約と送料原価を整理し、RMSで配送方法・送料のマスタを作り、配送方法セットへまとめ、商品へ紐付けます。最後に、地域、複数商品、メール便と宅配便、クール便、送料無料ラインの組み合わせをテストします。
設定の目的は、送料を表示することではなく、実際に送れない配送方法を購入者へ選ばせず、注文後の追加請求や赤字を防ぐことです。この記事では、RMS送料設定の全体像、配送方法セット、商品別設定、複数購入、CSV一括変更、公開前QAを解説します。メニュー名や計算仕様は変わるため、作業時は店舗運営Naviの現行ガイドを優先してください。
楽天RMS送料設定の全体像

配送の要素と配送業者を整理してからRMSへ設定するのが基本です。商品ごとに利用できる配送方法を限定するには、配送方法セットと紐付けを使います。
送料設定は、次の依存関係で考えます。
- 配送会社との契約・実際の配送サービス
- RMSの配送方法と送料マスタ
- 配送方法セット
- 商品・SKUへの紐付け
- 買い物かごでの組み合わせ計算
- 受注後の出荷方法と請求額
上流の契約とRMSマスタがずれると、宅配便でしか送れない商品にメール便が出る、沖縄・離島で赤字になる、複数購入時に送料が不足するといった問題が起きます。
先に配送契約と原価を整理する
RMSへ入力する前に、配送会社の契約書・料金表を一覧にします。
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 配送サービス | 宅配便、追跡可能メール便、クール等 |
| サイズ・重量 | 上限、梱包後の計測条件 |
| 地域 | 都道府県、沖縄・離島、一部地域 |
| 温度帯 | 常温、冷蔵、冷凍、同梱可否 |
| 個数 | 1梱包へ入る数量、複数口条件 |
| 付帯費用 | 燃料、離島、中継、代引等 |
| 集荷・出荷 | 締切時刻、休業日、持込条件 |
| 追跡・補償 | 追跡番号、補償範囲、受取方法 |
運賃だけでなく、箱、緩衝材、保冷資材、ピッキング、送り状等も送料原価へ含めるか決めます。契約改定日とRMS反映日を記録し、古い料金表を使わないようにします。
商品の実寸ではなく、梱包後のサイズ・重量で配送可否を判断します。同じ商品でも、2個購入するとメール便の上限を超える場合があります。
配送方法と送料マスタを作る
現行RMSの「配送方法・送料設定」に相当する画面で、実際に提供する配送方法と送料を登録します。画面名と選択肢は店舗運営Naviを確認してください。
配送方法ごとに整理する項目は次のとおりです。
- 購入者へ表示する配送方法名
- RMS上の配送方法種別
- 利用する配送会社・サービス
- 地域別または一律の送料
- 送料込み・送料別との関係
- 複数個購入時の計算
- 送料無料条件
- 配送説明・注意事項
- 対応できる商品・温度帯
購入者向けの名称は、実態と一致させます。「メール便」と表示しながら対面受取の宅配便で送る、追跡のないサービスを「追跡可能」と案内する、といったずれを避けます。
古い情報には、配送会社別のサイズ・重量や当時のUIが含まれることがあります。運送会社の現行契約とRMSの現行選択肢を優先し、古い数値を転記しません。
配送方法セットを作成する
配送方法セットは、商品へ利用可能な配送方法の組み合わせを割り当てるために使います。配送方法セットの作成、商品への紐付け、共通して利用できる配送方法がない場合の設定を、順に確認します。
商品特性に合わせて、セットを必要最小限にします。
| セット例 | 含める配送方法 | 対象商品例 |
|---|---|---|
| 小型常温 | 追跡可能メール便、宅配便 | 薄い雑貨・消耗品 |
| 宅配便のみ | 宅配便 | 厚み・重量のある商品 |
| 冷蔵 | クール冷蔵便 | 冷蔵食品 |
| 冷凍 | クール冷凍便 | 冷凍食品 |
| 大型 | 大型宅配便 | 家具・大型家電 |
商品ごとに独自セットを作り過ぎると、料金改定時の更新漏れが増えます。配送条件が同じ商品を共通セットへまとめ、セット名から用途が分かるようにします。
商品・SKUへ配送方法を紐付ける
配送方法セットを作った後、商品または現行仕様上必要な単位へ紐付けます。
- 商品の梱包後サイズ・重量・温度帯を確認する
- 同梱可能な数量を確認する
- 利用できる配送方法セットを選ぶ
- 送料込み・送料別、個別送料等の設定を確認する
- SKUごとに配送条件が違う場合の扱いを確認する
- 商品ページと買い物かごで表示を確認する
「宅配便しか送れない商品なのにメール便が選べる」状態は、購入者が安い方法を選んだ後に追加送料の連絡が必要となり、キャンセルや低評価につながります。先に選べないよう設定します。
地域別送料を商品へ設定する具体的な流れは「楽天市場の地域別送料を設定する方法」で詳しく解説しています。
複数商品購入の送料を確認する
単品テストで正しくても、複数購入や異なる商品を同時購入すると送料計算が変わります。
同じメール便商品を複数個
1個ならメール便に収まっても、2個以上では厚さ・重量上限を超える場合があります。一定数量以上を宅配便へ切り替える設定、送料、購入者への表示を確認します。
メール便商品と宅配便商品
二つの商品に共通する配送方法があるか確認します。共通方法がない場合の買い物かご表示、分割配送、送料計算を現行仕様で確認します。
常温とクール商品
同梱可否、冷蔵・冷凍の区分、複数口、追加料金を確認します。無理に一つの配送方法へまとめず、食品の保管条件を優先します。
大型商品と通常商品
別送になる場合は、送料が1件分に見えないか、配送日が別になることを表示します。
追跡可能メール便の楽天上の定義や該当サービスは「楽天の追跡可能メール便とは」も参照してください。
送料無料ラインとの関係
RMSの送料表が正しくても、共通の送料込みライン、39ショップ、特定送料、個別送料無料等との組み合わせで最終表示が変わる場合があります。
確認する項目は次のとおりです。
- 自店が送料無料ラインの対象か
- 対象金額の判定単位
- 沖縄・離島・一部地域の扱い
- 特定送料の対象商品
- クール・大型・個別送料との関係
- クーポン・ポイント利用時の判定
- 複数店舗購入との違い
送料無料は、配送原価が消えることではありません。商品価格、粗利、客単価へ送料負担を反映し、対象地域・商品で赤字にならないか確認します。
共通の送料込みラインの条件と利益対策は「楽天の送料無料ラインとは」で整理しています。
テスト注文で確認する10ケース

設定後は、公開画面と買い物かごでテストします。実注文を発生させる必要があるか、RMSのプレビュー・テスト手段を現行ヘルプで確認してください。
- 宅配便商品を1個
- メール便商品を1個
- メール便商品を上限近くまで複数個
- メール便商品と宅配便商品を同時購入
- 常温商品とクール商品
- 大型商品と通常商品
- 近距離地域と遠距離地域
- 沖縄・離島・一部地域
- 送料無料ライン未満と以上
- 特定送料・個別送料の商品
各ケースで、商品ページの送料表示、選べる配送方法、買い物かごの送料、注文確認画面、RMS受注の送料を確認します。
| 確認地点 | チェック内容 |
|---|---|
| 商品ページ | 送料・配送方法・納期が分かるか |
| 買い物かご | 利用不可の方法を選べないか |
| 注文確認 | 最終送料と配送先が正しいか |
| RMS受注 | 請求送料と出荷方法が一致するか |
| 出荷連携 | 倉庫・送り状へ正しい区分が渡るか |
CSVで一括変更する前の注意
商品数が多い場合、配送方法セット等をCSVで一括変更できる場合があります。現行のCSV項目、値、文字コード、SKU単位の仕様を店舗運営Naviで確認します。
安全な手順は次のとおりです。
- 現在の商品データをバックアップする
- 対象商品を明確な条件で抽出する
- 変更列と許容値を現行仕様で確認する
- 2〜3商品だけでテストする
- エラーと公開表示を確認する
- 対象範囲へ広げる
- 更新件数と差分を保存する
古い商品CSVの配送項目をそのまま再アップロードすると、現行設定を上書きする可能性があります。送料改定時も、マスタだけでなく、セット、商品紐付け、外部在庫・受注システムの対応を確認します。
よくある失敗
- メール便の個数上限を考慮していない
- 冷蔵と冷凍を同じセットへ入れている
- 地域別送料を変更したが特定送料を見直していない
- 商品へ配送方法セットを紐付けていない
- 旧商品だけ古いセットが残っている
- 送料無料表示と買い物かごの送料が違う
- 送料改定後も商品価格・粗利を見直していない
- CSV一括更新前のバックアップがない
注文後に追加送料が必要となる設計は、顧客対応とキャンセルを増やします。例外を人が毎回修正するのではなく、買い物かごへ入る前のマスタ・紐付けを直します。
よくある質問
RMSの送料設定はどこにありますか?
店舗設定の基本情報にある「配送方法・送料設定」に相当する画面で管理します。UI更新があるため、RMS内検索と店舗運営Naviで現行メニュー名を確認してください。
商品ごとに送料を設定すれば十分ですか?
十分ではありません。配送方法・送料マスタ、配送方法セット、商品紐付け、複数購入時の計算、送料無料ラインを一体で確認します。
メール便商品を2個買うと宅配便になる場合は?
梱包後の上限を確認し、数量に応じた配送方法と送料が正しく選ばれるよう現行RMSで設定します。複数購入のテストが必要です。
送料変更はCSVで一括更新できますか?
対象項目によって可能ですが、現行のCSV仕様とSKU単位の扱いを確認します。バックアップ後、少数商品で検証してから広げてください。
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西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。


