ホーム > 集客・広告

最終更新: 2026.07.30

楽天ROOMとは?店舗が知っておきたい仕組みと売上への使い方

楽天ROOMとは?店舗が知っておきたい仕組みと売上への使い方

楽天ROOMとは、利用者の投稿から楽天市場の商品購入につなげる、楽天アフィリエイト連動型のショッピングSNSです。店舗は、第三者による紹介と公式アカウントによる発信を通じて、商品との新しい接点を増やせます。

楽天ROOMとはどのようなサービスか

楽天ROOMは、楽天市場の商品を利用者同士で紹介し、投稿経由の購入に成果報酬が発生するサービスです。

楽天ROOMの正式なサービス名は「ROOM(ルーム)」です。楽天市場の商品を自分のページに集め、コメントや写真とともに紹介する、楽天アフィリエイトの仕組みを利用したショッピングSNSです。

投稿者は自分の「my ROOM」に商品を並べ、テーマ別のコレクションを作れます。通常の商品レビューとは異なり、投稿者ごとに独自の売り場を構成できる点が特徴です。

楽天市場の「お気に入り」が自分の買い物候補を管理する使い方であるのに対し、ROOMは選んだ商品をほかの利用者にも紹介します。購入済みの商品だけでなく、欲しい商品や買い物メモも投稿できます。

投稿主体主な投稿内容
一般ユーザー愛用品、欲しい商品、買い物候補
ROOM活動者継続的な商品紹介やコレクション
ROOMインフルエンサー公式に認められた有償案件や商品プロモーション
楽天市場の店舗自店舗の商品、使用シーン、組み合わせ提案

楽天市場の店舗も、R-SNSを利用して公式アカウントを運営できます。第三者の口コミだけでなく、店舗自身が情報を発信できる媒体でもあります。

「コレ!」やフォローはどのような仕組みか

「コレ!」やフォローはどのような仕組みかを示す図解

ROOMでは「コレ!」した商品が投稿として公開され、フォローや反応を通じて利用者へ繰り返し表示されます。

「コレ!」とは、楽天市場の商品を自分のmy ROOMに投稿し、コメントや写真を添えて紹介する操作です。投稿時には楽天アフィリエイトリンクが自動生成されるため、投稿者がリンクコードを発行する必要はありません。

機能仕組み店舗にとっての意味
コレ!商品をmy ROOMへ投稿する商品が推薦コンテンツとして再露出する
フォロー新しい投稿がフォロワーのフィードに表示される継続投稿による反復露出が期待できる
いいね・コメント投稿へ反応し、利用者同士で交流する商品への関心を観察できる
コレクション複数の商品をテーマ別にまとめる用途や季節に沿った提案ができる

コレクションは「新生活」「ギフト」「スタッフおすすめ」など、利用場面を示す企画に向いています。単品の仕様だけでは伝わりにくい、組み合わせや使い方も提案できます。

ただし、いいねやコメントの件数が、そのまま売上を表すわけではありません。投稿への反応とアフィリエイト売上は、分けて確認する必要があります。

ROOM経由の購入はどのように成果になるか

ROOMの投稿をクリック後、24時間以内に商品を買い物かごへ入れ、89日以内に購入すると成果対象になり得ます。

投稿にある「楽天市場で見る」などのボタンから楽天市場へ移動すると、アフィリエイトの計測が始まります。成果が認められるには、所定の時間内に買い物かごへの追加と購入を終える必要があります。

注目すべき点は、投稿された商品と購入された商品が同じでなくても、成果になり得ることです。リンク先の商品や店舗と、実際の成果対象商品や店舗は必ずしも一致しません。

例えば、利用者がA店舗の商品投稿を経由し、条件内でB店舗の商品を購入する場合があります。このとき、B店舗の売上としてアフィリエイト成果が発生することがあります。

状況成果帰属への影響
購入前に別のアフィリエイトリンクをクリック後からクリックした媒体へ帰属する場合がある
投稿商品とは別の商品を購入条件を満たせば成果対象になり得る
クリックと購入で端末が異なる同一楽天ユーザーと確認できれば対象になり得る
Cookieなどで成果を識別できない成果として計測されない場合がある

そのため、自店商品がROOMに投稿された件数と、自店に発生したアフィリエイト売上は一致しません。投稿数だけでROOMの販売効果を判断しないことが大切です。

投稿者の報酬と店舗負担はどう決まるか

投稿者の報酬は通常報酬とランクボーナスの二層構造で、店舗は通常報酬とシステム利用料を負担します。

通常報酬は、実際に購入された商品のジャンル料率を基準に計算されます。公開情報では原則2~4%で、標準料率の報酬上限は1商品1個につき1,000円です。

報酬区分公開されている料率店舗負担の扱い
楽天アフィリエイト通常報酬原則2~4%店舗が負担
Sランクボーナス+3%ROOMから別途付与
Aランクボーナス+2%ROOMから別途付与
Bランクボーナス+1%ROOMから別途付与
C・D・Eランクボーナスなし通常報酬のみ店舗負担

店舗には、通常報酬に加えて楽天スーパーアフィリエイトのシステム利用料が発生します。公開料金ページでは、成果報酬合計の15~30%と、それぞれにかかる消費税が案内されています。

ROOMランクボーナスは、通常報酬とは別に「ROOMから付与」と説明されています。店舗へ追加で直接請求されるとの記載は、公開情報からは確認できません。

店舗等による料率アップは、一部で最大20%との公式案内があります。ただし、設定条件や実際の負担額は、お使いのRMSと公式マニュアルで確認してください。

店舗アカウントはどのように活用するか

店舗はR-SNSでROOM公式アカウントを開設し、商品単体ではなく使用場面や組み合わせを継続的に発信できます。

公開ページでは、R-SNSの料金は月額3,000円、初期費用なしと案内されています。契約期間は365日で、12か月分を月払いする条件です。

料金や契約条件は変更される可能性があります。申込時には、お使いのRMSと店舗運営Naviに掲載された最新情報を確認してください。

運営主体が分かるよう、アカウント名やプロフィールには「○○店公式」などと明示します。店舗自身の発信を、第三者による口コミのように見せないことが重要です。

投稿内容は、次の順序で設計すると運用目的を整理できます。

  1. 季節、用途、対象者など、コレクションのテーマを決める
  2. テーマに合う自店舗商品と組み合わせ商品を選ぶ
  3. サイズや素材など、確認済みの情報を投稿へ反映する
  4. 使用シーンやコーディネートが伝わる画像を用意する
  5. 投稿後の反応とアフィリエイト実績を月次で確認する

商品ページでは、メイン画像、サイズ感、質感、セット内容を正確に伝えます。価格、在庫、納期、送料も、ROOMから訪れた利用者が迷わない状態に保ちます。

楽天市場の商品画像をダウンロードし、ROOMへ再アップロードする行為は禁止されています。通常の「コレ!」で表示される画像か、投稿者が同一商品を撮影したオリジナル写真を使います。

インフルエンサーへ投稿を依頼してよいか

インフルエンサーへ投稿を依頼してよいかを示す図解

店舗からROOM利用者への直接依頼は避け、有償施策や商品提供はROOM公式の案件経路を利用するのが原則です。

楽天には、ROOM編集部が認定する「ROOMインフルエンサー」の制度があります。認定者は、公式経路で有償案件や商品プロモーション、コラボ商品開発などに参加できます。

一方、ROOMを介さない店舗やメーカーからの依頼と判断された場合、投稿者の報酬に影響する可能性があります。対象期間中の投稿が、楽天キャッシュの付与対象外になると案内されています。

依頼方法店舗側の判断
ROOM公式案件を通じて依頼公式窓口で条件を確認する
ROOM利用者へ直接DMで投稿依頼避ける
商品を提供して好意的な投稿を要求ROOMルールとステマ規制の両面で高リスク
報酬を払い、PR表示だけ付けるROOM外直接依頼の問題は解消しない
自主投稿に要求を伴わないお礼を伝える将来の利益を示唆せず慎重に対応する

公式案件の価格、最低実施条件、提供レポートは一般公開ページで確認できません。実施前にECコンサルタントまたはROOM公式窓口へ確認してください。

ステマ規制とPR表示で注意すること

店舗が報酬や商品提供を通じて投稿内容へ関与すると、投稿が店舗による広告表示と判断される可能性があります。

2023年10月1日から、広告であることを隠し、消費者が事業者の表示と判別しにくい投稿は景品表示法の規制対象です。責任主体は原則として投稿者ではなく、表示内容に関与した広告主です。

投稿の状況ステマ規制上の考え方
利用者が店舗との連絡なしで自主投稿通常は第三者による表示
標準のアフィリエイト制度だけを利用店舗による広告と認められない場合がある
店舗が商品を提供して投稿を依頼事業者の表示になり得る
投稿を条件として報酬を支払う事業者の表示に該当する可能性が高い
評価や推奨文言を店舗が指定店舗が表示内容を決めたと判断されやすい
店舗スタッフが個人名義で宣伝担当業務などにより事業者の表示になり得る

依頼投稿には「広告」「PR」「○○店から商品提供を受けて投稿」などを明瞭に表示します。本文の冒頭付近など、通常の閲覧で気付ける位置に置く必要があります。

大量のハッシュタグへ埋める、長文の末尾だけに置くといった表示は不十分になり得ます。返信欄だけの表示や、動画の冒頭に一瞬だけ出す方法も避けます。

PR表示があっても、根拠のないNo.1表示や効果効能表現が許されるわけではありません。価格、在庫、納期、知的財産権なども、店舗側で確認する必要があります。

ROOM経由の流入と売上をどう確認するか

店舗はRMSのアフィリエイト実績を起点に確認し、ROOMだけの分離可否は現行画面と公式案内で確かめます。

投稿者はmy ROOMや楽天アフィリエイトのレポートで、自身の売上や報酬を確認できます。ただし、店舗が他人の投稿者画面を閲覧することはできません。

確認場所確認できる内容注意点
店舗側RMS自店舗のアフィリエイト売上や費用現行の画面名と階層は要確認
R-Karte店舗・商品別のアクセスや転換率ROOMを必ず分離できるとは断定できない
投稿者のmy ROOM投稿者自身の売上やボーナス店舗からは閲覧できない
公式ROOM案件案件単位の結果が提供される可能性指標と粒度は事前確認が必要

公開情報では、ROOMとブログやポイントサイトを完全に分離できるか確認できません。投稿者別やROOM投稿別の売上を、店舗側で取得できるかも要確認です。

まず、RMSでアフィリエイト売上と請求実績を月次で確認します。ROOM単独の分析が必要なら、お使いの管理画面と公式マニュアルで現行仕様を確かめてください。

よくある質問

楽天ROOMに関する店舗の疑問は、投稿主体、成果条件、費用、依頼方法の四点を分けると整理できます。

楽天ROOMは店舗の商品レビューと同じですか?

同じではありません。ROOMは投稿者が商品を選び、自分のmy ROOMやコレクションで紹介するショッピングSNSです。

購入していない商品でも「コレ!」できますか?

購入前の商品も投稿できます。ROOMには愛用品だけでなく、欲しい商品や買い物メモとして商品を集める利用者もいます。

ROOMランクボーナスも店舗が負担しますか?

通常報酬2~4%とシステム利用料は店舗負担です。ランクボーナスはROOMから付与され、店舗への追加直接請求は公開情報で確認できません。

誰のROOM投稿から売れたか店舗で確認できますか?

通常の受注情報だけで、寄与した投稿者を特定できるとは確認されていません。公式案件で必要な場合は、レポートの提供項目を事前に確認してください。

ご相談・お問い合わせ

店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら

運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。

運営代行 受注・ページ・広告まで店舗運営をまるごと代行
ECコンサル SOY受賞店の知見で戦略と改善を設計
AIツール ラクリプで日々の作業を自動化し時間を創出
西尾 勝太

西尾 勝太株式会社ラクダ 代表

楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト

楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。

315 継続契約
816 Walk 利用者
2年連続 楽天SOY受賞