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楽天の競合分析の方法|見るべき項目・手順・比較表の作り方と自店のR-Karteとの突き合わせ

楽天の競合分析は、購入者側の公開ページで見られる価格・ポイント・クーポン・送料・配送日・レビュー・ランキング・ページ構成を3〜5店で比較表にし、自店のR-Karteの数値と突き合わせて直す順番を決める作業です。
競合との差を集めた後は、自店のアクセス人数・転換率・客単価のどこに課題があるかを確認します。3〜5店という対象数は、本記事が継続して調査するために提案する目安であり、楽天の公式基準ではありません。
楽天の競合分析で比較する店舗の選び方

比較対象は、同じ検索語で見つかり、用途や規格が近く、購入者が自店と迷いそうな店舗から選びます。
同一商品なら型番・容量・数量・付属品を揃え、独自商品なら用途・対象顧客・品質帯を合わせます。ジャンルが同じでも、自宅用と贈答用では購入の決め手が異なるため、比較対象を分けて考えます。
| 競合の役割 | 選ぶ基準 | 主に調べること |
|---|---|---|
| 直接競合 | 同じ検索語・用途・規格で比較される店舗 | 価格、特典、配送条件 |
| 継続的な売れ筋店舗 | 同じジャンルの週間・月間ランキングで繰り返し見かける店舗 | 品揃え、訴求、販売条件の変化 |
| 改善の参考になる店舗 | 規格説明や配送案内など、参考にしたい点が明確な店舗 | 情報の内容、掲載位置、選びやすさ |
検索上位という理由だけで選ばず、自店の課題商品を買う人にとって代替候補になるかを確認します。
楽天の競合分析で見るべき項目と確認場所
比較項目は購入者に見える条件を中心に揃え、それぞれを自店のR-Karteの確認項目につなげます。
| 比較項目 | どこで見るか | 何を記録するか | 自店の指標・確認項目 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 検索結果、商品ページ | 選択規格、税込価格、数量 | 転換率、客単価 |
| ポイント | 検索結果、商品ページ、キャンペーン案内 | 倍率、内訳、対象期間、適用条件 | 商品別特典設定の「ポイント変倍」、転換率 |
| クーポン | 商品ページ、店舗ページ、公開案内 | 値引き額・率、最低購入額、期限、回数、併用条件 | クーポン効果測定の売上金額・売上件数・利用枚数 |
| 送料 | 商品ページ、店舗の配送案内 | 同じ配送先の送料、無料条件、対象外地域 | 商品別特典設定の「送料無料設定」、転換率 |
| 配送日 | 検索結果、商品ページ | 最短お届け日、締切時刻、配送先、配送ラベル | 転換率、店舗都合キャンセルの少なさ |
| 商品レビュー | 商品ページ、商品レビューページ | 評価、件数、投稿日、規格、評価の理由 | 低商品レビューの少なさ、低レビュー率 |
| ショップレビュー | 店舗ページ、レビューの切替先 | 評価、件数、発送・梱包・対応への意見 | ユーザークレームの少なさ |
| ランキング | 楽天ランキング、商品ページの実績表示 | 順位、ジャンル、集計期間、更新日 | 参照元の「ランキング市場」、売上 |
| ページ構成 | 検索結果、商品ページ、店舗ページ | 一覧画像、冒頭の訴求、規格説明、関連商品の位置 | 商品分析(R-Karteのアクセス分析>商品分析)の転換率・ページ滞在時間・離脱率・お気に入り登録数 |
表の右端は、競合との差を検証するときに見る自店の項目であり、競合の内部実績を示すものではありません。配送日の表示とキャンセル率などは直接対応する数値ではないため、改善仮説を考える接点として使います。
楽天の競合分析の手順と調査条件

調査は、自店の課題を決めて条件を揃え、検索結果から購入判断に必要な情報を順番に確認します。
| 手順 | 作業 | 残すもの |
|---|---|---|
| 1 | R-Karteで課題商品と課題指標を決める | 商品、対象期間、アクセス人数・転換率・客単価 |
| 2 | 用途や規格が近い競合を3〜5店選ぶ | 比較対象の商品、選定理由 |
| 3 | 観測条件を揃える | 日時、端末、ログイン状態、配送先、検索語、並び順、絞り込み |
| 4 | 検索結果から商品ページを確認する | PR表示、一覧画像、価格、特典、規格、配送条件 |
| 5 | 商品レビュー、ショップレビュー、店舗ページを読む | 不安や評価の要点、配送案内、買い合わせ提案 |
| 6 | 比較表を自店の実績と突き合わせる | 改善仮説、優先順位、担当者、検証する指標 |
検索時は同じ語句だけでなく、並び順と絞り込みも固定し、PR表示のある枠を分けて記録します。配送先や注文時刻で条件が変わるため、最短お届け日は観測日時と配送先を添えて保存します。
楽天の競合比較表の作り方
比較表は自店と競合を横に並べ、観測した事実と自店で試す改善仮説を別の欄に記録して作ります。
以下のひな型を複製し、価格・送料・クーポン・ポイントは、それぞれ独立した行として記入します。店舗名・商品名の下に店舗URL・商品URLの行も持たせ、再訪時に同じページを開けるようにします。
| 比較項目 | 自店 | 比較店① | 比較店② | 比較店③ |
|---|---|---|---|---|
| 観測日時・端末・配送先 | 記入 | 記入 | 記入 | 記入 |
| 検索語・並び順・絞り込み・PR表示 | 記入 | 記入 | 記入 | 記入 |
| 選択規格・数量 | 記入 | 記入 | 記入 | 記入 |
| 税込価格 | 金額 | 金額 | 金額 | 金額 |
| 送料 | 金額・条件 | 金額・条件 | 金額・条件 | 金額・条件 |
| クーポン | 値引き・期限・条件 | 同左 | 同左 | 同左 |
| ポイント | 倍率・内訳・条件 | 同左 | 同左 | 同左 |
| 配送日 | 日付・締切・ラベル | 同左 | 同左 | 同左 |
| 商品レビュー | 評価・件数・投稿日 | 同左 | 同左 | 同左 |
| ショップレビュー | 評価・件数・対応の要点 | 同左 | 同左 | 同左 |
| ランキング | 順位・期間・ジャンル | 同左 | 同左 | 同左 |
| ページ構成 | 説明内容・掲載位置 | 同左 | 同左 | 同左 |
社内用の調査表には確認元の商品URLも保存し、次回も同じページを確認できるように管理します。未確認欄は空欄にせず、「表示なし」「条件未確認」「適用可否未確認」を使い分けて残します。
たとえば規格比較表の有無は観測事実ですが、それが購入を後押ししているという判断は仮説です。自店の転換率や問い合わせ内容も調べ、規格選びの迷いが実際に発生しているかを確かめます。
楽天の価格・ポイント・クーポンの比較方法
価格比較では、購入時に支払う金額と後から付与されるポイントを分け、適用条件が揃う範囲で比べます。
本記事では、選択商品の税込代金に送料と必要な手数料を足し、適用を確認できたクーポン値引きを引きます。この比較用の支払額は整理のための計算欄であり、ポイントは差し引かず、内訳と条件を別欄に残します。
- 比較するサイズ・容量・数量を選択し、表示された最安値ではなく、その規格の税込価格を記録します。
- 同じ配送先で送料と必要な手数料を確かめ、送料無料になる購入条件や対象外条件も記録します。
- クーポンは対象商品・最低購入額・利用期限・回数・併用条件を確認し、使えるものだけ計算します。
- ポイントは店舗施策と楽天全体の施策を分け、今回の購入に関係する内訳と適用条件を確認します。
獲得予定ポイントには過去の買い物にさかのぼる付与分が含まれる場合があり、単純な値引き換算は避けます。クーポンも、表示されているものをすべて併用できると考えず、それぞれの利用条件を確認します。
楽天の検索順位とランキングの違い
検索順位は検索語に対する表示順であり、楽天ランキングは独自の集計条件による順位として分けて読みます。
検索順位は検索語との関連性を主軸に、商品情報の適切性や商品・ショップの実績などを考慮して決まります。特定の指標を改善すれば必ず順位が上がるとは考えず、自店への検索流入の変化と合わせて検証します。
ランキングは売上高・売上個数・取扱い店舗数などを参考に作成され、単純な売上金額順とは断定できません。同じ商品のサイズ・色・数量などをまとめて集計し、代表として最安値の商品の価格・送料を表示します。
そのため、表示された規格だけが売れているとは判断せず、順位にはジャンル・集計期間・更新日を添えます。商品ページの過去の受賞表示も現在順位とは分け、名称・対象年度・部門を確認して記録します。
R-Karteで見る指標と自店の過去比較
R-Karteでは「アクセス人数」「転換率」「客単価」を同じ期間で比較し、売上変化の主な要因を絞ります。
売上の公式は「アクセス人数×転換率×客単価」であり、店舗全体と商品単位の数値を混ぜずに確認します。アクセス人数はページ訪問から30分以内の訪問を1と数え、ページビュー数とは区別して扱います。
| 項目名 | 意味・確認内容 | 比較できる期間や条件 |
|---|---|---|
| アクセス人数 | 訪問の推移を確認 | 時間別は最大2日間、日次は最大32日間、月次は最大25ヶ月 |
| ユニークユーザー数 | アクセス人数と表示を切り替えて確認 | 前年同期、任意の比較期間 |
| 転換率 | 売上件数÷アクセス人数 | 日次は最大32日間、月次は最大25ヶ月 |
| 客単価 | 店舗全体の売上÷売上件数 | 日次は最大32日間、月次は最大25ヶ月 |
| 月商別平均値(同サブジャンル内) | 同じサブジャンルの選択した月商規模の平均 | 「1億以上」から「50万未満」の6段階、サンプル数が5未満の場合は非集計 |
「同梱率」「平均同梱数」の月商別平均値は提供されないため、平均との比較項目には含めません。アクセス人数・ユニークユーザー数は、新規・リピート、性別・年齢、居住地域、会員ランクでも分析できます。
店舗カルテトップでは過去60日間と前年同日、または選択した2つのセール期間を並べて比較できます。「表をコピー」で数値を保存し、データ更新日と対象期間を添えて、競合の観測記録と突き合わせます。
楽天サーチ流入改善と参照元の確認方法
検索流入の課題は「商品別検索キーワード」で絞り込み、「商品別特典設定」で自店の設定状況を確認します。
- RMSの管理画面で「商品別検索キーワード」を開き、検索語ごとのアクセス数・転換率・検索順位を確認します。
- 「転換率を上げよう」が出た商品はページ内容と在庫を、「アクセス数を増やそう」は商品情報を見直します。
- 「商品別特典設定」で価格・送料無料設定・ポイント変倍を確認し、比較表との差や設定漏れを調べます。
- 「関連キーワード・ユーザトレンド」で関連語と検索ユーザーの性別・年齢を調べ、訴求を検討します。
商品別検索キーワードは検索経由のアクセスが多いTOP30商品が対象で、検索語はアクセスの多いTOP5です。過去データは3か月分まで確認でき、CSVダウンロードで観測時点の記録を残すこともできます。
特典設定のピンク表示は、送料無料未設定、レビュー点数がサブジャンル平均未満などを示します。ポイント変倍は商品別・運用型・店舗別のいずれも設定がない場合に、背景がピンクになります。
参照元の「楽天サーチ」には検索結果内のバナーパーツからの流入も含まれ、通常の検索結果だけとは限りません。「ランキング市場」にはランキングページなどからの流入が入り、アプリの売れ筋ランキングバナーは「楽天市場トップ」です。
店舗チェックシートでレビューと欠品を確認する方法
レビューや配送への不安が見つかったら、店舗チェックシートの評価点と根拠データで自店の問題を確認します。
| 評価項目 | 10点の基準 | 未評価になる条件 |
|---|---|---|
| 低商品レビューの少なさ | 低レビュー率0.0〜2.0% | 過去30日間の商品レビューが5件未満 |
| 店舗都合キャンセルの少なさ | 店舗都合キャンセル率0.0〜0.8% | 過去30日間に受注なし |
| 売切れ商品の少なさ | 購入可能商品率67.9〜100.0% | 通常商品の登録なし |
| ユーザークレームの少なさ | 評価基準の割合0.00〜0.01% | 過去30日間に受注なし |
これらは日次更新で、推移は過去1年以内の日付から、連続した62日間以内の期間を選んで確認できます。低レビューの根拠データには星1つ・2つの投稿が表示され、商品やレビュー期間などで絞り込めます。
購入可能商品率は商品単位で計算されるため、一部SKUが欠品していても、別SKUに在庫があれば購入可能扱いです。一方、売切れ商品のリストはSKU単位なので、評価点だけで終えず、売りたい規格の在庫も確認します。
評価項目は店舗チェックシートの案内では4項目、R-Karteの説明では8種類と書き方が異なるため、実務ではRMSの店舗チェックシート画面に表示される項目・評価日・基準を正として確認し、未評価を高評価と取り違えないようにします。
楽天の競合分析から改善の優先順位を決める方法
改善は購入を妨げる問題から着手し、自店の課題指標、影響範囲、採算を根拠に実行順を決めます。
| 自店の状況 | 競合と比べる箇所 | 改善後に確認する項目 |
|---|---|---|
| アクセス人数が減少 | 商品名、一覧画像、検索語との対応、配送表示 | アクセス人数、検索語別アクセス数、売上 |
| 訪問されても購入されにくい | 支払額、規格説明、配送案内、レビューの不安 | 転換率、離脱率、問い合わせ内容 |
| 客単価が低下 | 容量違い、セット内容、関連商品の案内 | 客単価、売上件数、自店で管理する利益 |
- 規格説明の誤り、欠品、価格条件の不一致など、購入を妨げる明確な問題がないかを先に調べます。
- アクセスが多い課題商品を選び、自店のレビューや問い合わせも同じ問題を示しているか確認します。
- 値下げや特典追加は原価・送料負担・販促費を含めて検討し、実行する内容と担当者を決めます。
- 変更日と評価指標を記録し、期間の長さ・曜日構成・イベント状況をできるだけ揃えて検証します。
競合の条件は週次、対象店舗は月次で見直す運用を提案し、セール時は通常期と分けて記録します。効果を見る際は広告変更や欠品も併記し、売上増加だけで改善施策の成功を判断しないようにします。
楽天の競合分析の注意点とレビューの扱い
相手の数値をそのまま目標にせず、レビューを転載したり、自店の販促ページに競合名を書いたりしない運用にします。
競合のアクセス人数・転換率・客単価・広告費・利益率は、購入者向けの公開情報では確認できません。レビュー件数や順位から月商を逆算せず、目標は自店の過去実績と実行可能な改善内容から設定します。
「月商別平均値(同サブジャンル内)」も特定競合の実績ではないため、同じ値の達成を機械的に目指しません。レビューは使用感・説明不足・配送などの論点に要約し、自店の案内や運営を改善する材料として扱います。
よくある質問(FAQ)
競合分析で迷いやすい対象数や順位の読み方は、自店の改善に必要な情報かどうかを基準に判断します。
楽天の競合分析は何店舗から始めればよいですか
継続して追える3〜5店を本記事では提案しますが、楽天の公式基準ではなく、用途や規格の近さを優先します。
競合のランキングから売上を計算できますか
順位から売上を逆算する楽天公式の換算式は公開情報では確認できませんので、売れ筋候補を探す材料にします。
R-Karteの月商別平均値が表示されないのはなぜですか
該当する店舗のサンプル数が5に満たない場合は集計されず、選択してもグラフが表示されない仕様です。
アクセス数を増やそうの表示条件は分かりますか
アイコンが表示される仕組みは非公開ですが、表示された場合は商品名・商品説明文・商品キャッチコピーを見直します。
配送ラベルがあれば翌日に届くと比較してよいですか
ラベルだけで翌日到着と判断せず、比較する配送先と注文時刻を揃え、実際に表示される最短お届け日を記録します。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



