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最終更新: 2026.07.20

楽天の決済に関する禁止行為|外部決済・追加請求・例外処理の監査方法

楽天の決済に関する禁止行為|外部決済・追加請求・例外処理の監査方法

楽天市場の注文は、楽天市場・楽天ペイの正式な受注・決済手順で処理します。店舗都合で購入者を市場外の振込や決済へ誘導せず、商品、数量、金額、送料、返金を実態と一致させます。カード番号などの決済情報をメールや電話で取得・保存してはいけません。

この記事では、外部決済への誘導、虚偽の注文・金額、追加料金、注文変更、返金、分割・統合、カード情報の取り扱いを、店舗の承認と証跡で統制する方法を解説します。具体的な禁止類型、違反点数、楽天ペイの変更可能範囲は、必ず現行の店舗運営Naviと楽天の窓口で確認してください。

通常処理と例外処理を分ける

決済に関する禁止行為については、取扱禁止商材・禁止行為ガイドラインと違反点数制度が確認先になります。ただし古い情報では、現在の決済機能、禁止類型、点数、措置、窓口が同じとは限りません。

通常注文は、店舗が定めた標準手順で処理します。欠品、金額変更、同梱、追加送料、返品などの例外は、担当者が自己判断で別の決済へ逃がさず、現行仕様を確認して承認を受けます。

統制の基本は次の3点です。

  1. 注文・請求・入金・出荷・返金を同じ注文番号で追える
  2. 金額や支払方法の変更理由と顧客同意を記録する
  3. 正式な処理で対応できない例外は、実行前に楽天へ確認する

楽天市場外の決済へ不適切に誘導しない

楽天市場で成立した注文について、「手数料を減らしたい」「変更処理が面倒」「早く入金してほしい」など店舗都合で、購入者を市場外の銀行振込、個人間送金、別サイトの決済へ誘導する運用は避けます。

注意が必要な場面です。

  • 欠品商品の代替品を別サイトで買い直してもらう
  • 追加分だけ店舗の口座へ直接振り込ませる
  • 支払エラーを理由に外部決済URLを送る
  • 電話注文へ切り替えてカード情報を聞く
  • 楽天市場より安い条件を示し、注文キャンセル後に直販へ誘導する

購入者から外部決済を提案された場合も、店舗が受けてよいとは限りません。注文番号、希望内容、現行ガイドの確認、楽天への照会結果を記録し、正式な手順を案内します。

商品・数量・金額と異なる注文や請求を作らない

注文データは、実際に販売・提供する商品、数量、金額と一致させます。売上計上、実績、特典、在庫、決済枠等を操作する目的で、実態のない注文や金額を作らないでください。

監査対象の例です。

  • 商品を発送しないのに注文・売上を成立させる
  • 実際と異なる商品名・数量・単価で請求する
  • 特典条件へ合わせるため形式的に注文を分ける・増やす
  • 店舗関係者が実績を作る目的で注文する
  • 返品済みなのに返金・取消を適切に処理しない
  • 一部欠品後も全額の請求を残す

売上、在庫、出荷、決済、会計を注文番号で照合します。不一致があれば、単なる会計修正で終えず、RMS上の注文・請求・返金状態も確認します。

追加料金は事前表示と正式手順を確認する

追加料金は事前表示と正式手順を確認するを示す図解

送料、離島料金、組立、名入れ、冷蔵・冷凍、大型配送など、注文後に金額が変わる可能性がある商品は、購入前に条件を明確に表示します。それでも個別確定が必要な場合は、現行の楽天ペイで許される変更方法、顧客同意、処理期限を確認します。

追加請求のチェック項目です。

項目確認内容
根拠商品ページ・送料表等に条件を事前表示したか
金額計算方法と税・送料を説明できるか
同意購入者が変更前に内容へ同意したか
操作現行の正式な注文変更で処理できるか
決済支払方法ごとの制限・再承認を確認したか
記録案内、同意、承認、操作結果を保存したか

金額の確定前に出荷したり、外部振込で差額だけ回収したりしません。正式な変更ができない場合は、勝手な代替手段を選ばず、楽天の窓口へ確認します。

注文変更は影響範囲を一組で確認する

商品、数量、送料、値引き、ポイント、クーポン、支払方法を変更すると、請求額だけでなく、在庫、配送、明細、領収書、ポイント利用・付与、キャンペーン条件へ影響する可能性があります。

変更前後を表にして確認します。

確認対象変更前変更後確認者
商品・SKU・数量注文内容提供内容受注担当
商品代金・送料元の請求合意した請求責任者
ポイント・クーポン適用状況再計算後受注担当
決済状態承認・入金変更・再承認経理担当
出荷・返金未処理実施結果物流・経理

注文変更の可否と操作順は支払方法・状態により異なり得ます。古い手順書で「変更できる」と断定せず、対象注文の現行画面とヘルプを確認します。

通常の受注処理は「楽天ペイの受注処理方法」も参照してください。

カード情報をメール・電話・表計算へ残さない

決済エラーや支払方法変更があっても、カード番号、セキュリティコード、有効期限などをメール、チャット、フォーム、電話メモ、表計算で取得・保存しません。購入者へ、楽天が提供する正式な変更・再手続きの案内を行います。

店舗の問い合わせテンプレートには、カード情報を送らないよう明記します。購入者から誤って送られた場合は、転送・複製せず、社内のセキュリティ手順と楽天の窓口に従って対応します。

次の場所も監査します。

  • 問い合わせメールと共有メールボックス
  • CRM・チャット・チケット
  • 通話録音と担当者メモ
  • 注文備考・社内メモ
  • 共有ドライブと表計算
  • 外部委託先の受注管理

決済情報を取り扱う範囲を最小化し、権限、保存期間、事故報告経路を決めます。

欠品・代替品の処理を決めておく

欠品時に、価格の違う代替品へ一方的に変更したり、差額を外部送金させたりしません。購入者へ事実、選択肢、金額、納期を案内し、同意を得たうえで現行の正式手順に従います。

標準の選択肢は店舗と楽天のルールに合わせて準備します。

  1. 入荷待ちと予定日の案内
  2. 同額・同等代替品の提案と同意
  3. 金額が変わる代替品の正式な変更可否確認
  4. 一部欠品時の数量変更・一部取消
  5. 注文全体のキャンセル・返金

代替提案を承認前に出荷しません。購入者が返答しない場合の期限と処理も、事前に標準化します。

分割・同梱・統合は便宜だけで決めない

配送上は一箱にまとめられても、注文・決済上は別管理が必要な場合があります。反対に、一つの注文を店舗都合で複数の請求へ分けると、購入者の明細や決済条件と不一致になる可能性があります。

確認する項目です。

  • 注文番号ごとの商品・金額・決済状態
  • 同梱・分割配送の現行ルール
  • 送料の再計算と事前表示
  • ポイント・クーポン・キャンペーン
  • 納品書・領収書・適格請求書等
  • 取消・返品時の対象額
  • 購入者への説明と同意

配送効率だけを理由に決済データを作り替えません。必要な処理が標準機能で行えないときは、楽天へ問い合わせます。

取消・返金を注文状態まで追跡する

返金は、購入者へ「返金します」と連絡しただけでは完了しません。RMS上の取消・金額変更、決済事業者側の処理、購入者への反映、在庫・売上・会計を確認します。

返金台帳には次を残します。

  1. 注文番号、対象商品、金額
  2. 理由と店舗・購入者の責任区分
  3. 顧客への案内と同意
  4. 承認者と実行者
  5. RMSの操作日時・結果
  6. 返金予定と確認日
  7. ポイント・クーポン・送料の扱い
  8. 在庫戻し、会計、再発防止

支払方法によって返金方法や時期が異なる可能性があります。店舗独自の現金・振込対応へ切り替える前に現行仕様を確認します。

例外処理は二者承認と証跡を必須にする

例外処理は二者承認と証跡を必須にするを示す図解

通常手順から外れる処理は、実行者一人の判断にしません。少なくとも金額変更、外部送金の提案、手動返金、注文の作り直し、カード関連の事故は、責任者の承認対象にします。

例外台帳の項目です。

項目内容
識別注文番号、顧客、商品、担当
事象何が通常手順から外れたか
根拠現行ヘルプ、問い合わせ回答
選択肢検討した処理と採否理由
同意購入者へ示した内容と回答
承認承認者、日時、条件
実行RMS操作、決済、出荷、返金
確認完了確認と再発防止

問い合わせ回答は、回答日、問い合わせ番号、対象条件を残します。別の支払方法や注文状態へ無条件に流用しません。

権限と日次照合で不正・誤処理を防ぐ

受注担当者全員へ不要な変更・返金権限を与えず、役割に応じて分けます。共有IDを避け、誰がいつ変更したか追跡できる状態にします。

日次または営業日ごとに、次を照合します。

  • 金額変更・送料変更の一覧
  • キャンセル・返金・一部取消
  • 決済エラーと未処理注文
  • 出荷済みと決済状態の不一致
  • 高額・同一顧客・短時間連続等の例外
  • 手動メモと正式処理の不一致
  • 楽天からの通知・要対応案件

月次ではBillPay、売上、入金、会計を照合します。BillPayの基本は「楽天BillPayの見方」で解説しています。

問題を見つけたときの初動

禁止行為や不正処理の疑いを見つけたら、影響を広げないことを優先します。

  1. 同じ処理・自動連携・テンプレートを停止する
  2. ログ、メール、注文履歴を削除せず保全する
  3. 対象注文、期間、担当、金額を特定する
  4. 決済情報・個人情報の漏えい有無を確認する
  5. 店舗責任者、セキュリティ・法務へ報告する
  6. 楽天の現行窓口へ相談する
  7. 購入者対応、返金、報告を指示に沿って行う
  8. 権限・手順・システムの再発防止を実施する

先に履歴を書き換えたり、顧客へ根拠のない説明を送ったりしません。漏えいの可能性がある場合は、通常の受注ミスではなくインシデントとして扱います。

決済禁止行為チェックリスト

  • 現行の楽天ガイドラインと楽天ペイ仕様を確認した
  • 楽天市場の注文を外部決済へ不適切に誘導しない
  • 商品・数量・金額・出荷を実態と一致させた
  • 追加料金を事前表示し、正式手順と同意を確認した
  • カード情報をメール・電話・表計算で取得しない
  • 欠品・代替・分割・同梱の標準手順がある
  • 取消・返金をRMS、決済、会計まで追跡した
  • 例外は二者承認し、根拠と顧客同意を残した
  • 権限を分離し、日次・月次で照合した
  • 違反疑義時の停止・保全・報告経路を決めた

よくある質問

注文後の追加送料を銀行振込で受け取ってよいですか?

自己判断で外部振込を案内しないでください。事前表示、楽天ペイの現行変更手順、支払方法ごとの制限、顧客同意を確認し、正式処理が不明なら実行前に楽天へ相談します。

購入者からカード番号を電話で伝えると言われたら?

受け取らず、楽天が提供する正式な支払変更・再手続きを案内します。誤って受領した場合は転記・共有せず、社内のセキュリティ手順と楽天の窓口に従ってください。

欠品商品を同額の別商品へ変更できますか?

一方的に変更せず、商品内容、金額、納期を説明して同意を得ます。そのうえで対象注文の現行変更可否と正式操作を確認してください。同額でも商品・在庫・明細の整合が必要です。

返金処理はどこまで確認すれば完了ですか?

RMSの操作結果、決済側の処理、購入者への反映予定、ポイント・クーポン、在庫、売上・会計まで注文番号で追跡します。案内メールの送信だけを完了にしないでください。

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西尾 勝太

西尾 勝太株式会社ラクダ 代表

楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト

楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。

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