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楽天R-Karte(アール・カルテ)とは?顧客分析の使い方を解説

楽天R-Karte(アール・カルテ)は、楽天RMSに標準搭載された無料の分析ツールです。追加費用なしで、売上・アクセス・顧客の購買傾向・競合比較を視覚的に確認できます。RMSにログインして「データ分析」から開くと、店舗カルテや顧客分析など6つのメニューが並び、売上の弱点や顧客層のズレを数字で把握できます。
楽天R-Karteとは?RMS標準搭載の分析ツール
R-Karteは、楽天RMSに標準で組み込まれた店舗データの分析ツールで、追加費用なしで全出店者が利用できます。アクセス状況・顧客の購買傾向・競合との比較といった幅広いデータを、グラフや表で視覚的に確認できるのが特徴です。
売上を「なんとなく」ではなく数字で分解し、どこに弱点があるかを切り分けるための道具、と考えると使い道がはっきりします。R-Karte単体で個別に課金される記述は各解説・楽天公式にも見当たらず、「RMS標準搭載=追加費用なし」という点は複数ソースで一致しています。ただし出店プランそのものの料金は別枠のため、最新の料金は楽天公式の料金詳細で確認してください。
主な特徴は次の3点です。
- 楽天RMSに標準搭載され、追加費用なしで使える
- 売上・アクセス・顧客・競合のデータを視覚的に確認できる
- 「売上の公式」に沿って売上の構成要素を分解できる
R-Karteの開き方と6つのメニュー(データ分析メニューの全体像)
R-Karteは、楽天RMSにログインした後、左メニューの「データ分析」から開きます。展開されるメニューは大きく6つで、目的に応じて使い分けます。
| メニュー | 主に見られる内容 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 店舗カルテ | 売上・アクセス人数・転換率・客単価・前月/前年比較 | 売上の弱点(集客/転換/単価)を切り分ける |
| アクセス分析 | 商品別アクセス、流入経路 | 集客の「入り口」を最適化する |
| 売上分析 | リアルタイム売上、デバイス別内訳、販促効果 | 施策の「答え合わせ」をする |
| 顧客分析 | 新規・リピーター比率、年齢層、性別 | 顧客層のズレやリピート施策の要否を判断する |
| 商品ジャンル分析 | ジャンルの成長性・トレンド | 伸びる商材・領域を把握する |
| 検索キーワード分析 | 来店キーワードランキング、流入 | 楽天サーチ流入・キーワード対策に生かす |
この6メニューのうち、顧客分析のテーマで中心になるのが「店舗カルテ」と「顧客分析」です。まず店舗カルテで全体像を、次に顧客分析で「誰が買っているか」を掘り下げる流れが基本になります。
売上の公式で弱点を特定する店舗カルテの見方(構造)

店舗カルテは、楽天の「売上の公式」に沿って売上を3つの要素に分解して見せる中核メニューです。売上の公式は次のとおりで、どこが弱いかを一目で切り分けられます。
売上 = アクセス人数 × 転換率(CVR) × 客単価
店舗カルテでは、当月の売上・アクセス人数・転換率・客単価がグラフ表示され、ワンクリックで前月比較もできます。3つの要素のどれが落ちているかで、打つべき施策が変わります。
| 弱い要素 | 意味 | 主な打ち手 |
|---|---|---|
| アクセス人数が低い | 集客(入り口)が足りない | 集客キーワード見直し、楽天広告/バナー、SNS流入強化 |
| 転換率(CVR)が低い | 来店しても買われていない | 商品画像/説明文の改善、レビュー施策、LP改善、送料設定の見直し |
| 客単価が低い | 1回あたりの購入額が小さい | セット販売、まとめ買い促進、送料無料ラインの活用 |
このように、売上という結果を要素へ分解してから手を打つことで、施策の優先順位を数字の根拠に基づいて決められます。まず店舗カルテで最も弱い要素を1つ特定し、そこから深掘りするのが効率的です。
R-Karteの顧客分析で分かること(新規・リピーター比率/属性)
顧客分析メニューでは、新規とリピーターの比率や、年齢層・性別といった顧客属性を確認できます。「誰が、どれくらい繰り返し買っているか」を把握するためのメニューです。
特に役立つのが、想定ターゲットと実際の購買層のズレの発見です。例えば30代女性を想定して作ったページで、実際の購入者が40代男性に偏っている、といったケースを数字で見つけられます。
楽天公式の顧客分析では、年齢層・居住地・購買履歴を掛け合わせ、次のような視点で顧客像をつかめるとされています。
- どの地域で人気があるか(居住地)
- どの年齢層に支持されているか(年齢層)
- どんな購買履歴の人が多いか(購買履歴の掛け合わせ)
新規とリピーターの理想比率については、商材によって目安が異なるとする解説があります。次の値はR-Karteが算出する数値ではなく、解説記事(Finner)が示す目安である点に注意してください。
| 商材タイプ | 目安(新規:リピーター) |
|---|---|
| 消費財(食品・日用品) | 3:7 |
| 非消費財(家具・家電) | 9:1 |
| ギフト需要が高い商材 | 7:3 |
これらはあくまで一般的な目安で、楽天公式が定める基準ではありません。自店舗の商材特性に合わせて、リピート施策を強めるべきか、新規獲得を優先すべきかの判断材料として使うのが現実的です。
RFM分析で優良・休眠・離脱リスク顧客を分類する(手法)
RFM分析は、顧客を3つの軸で分類して優先順位をつける代表的な手法です。R-Karte内の専用機能名として明記された一次情報は確認できておらず、楽天公式は「顧客分析の代表手法」としてRFMを解説しています。R-Karteの顧客・購買データを使ってRFM的に分類する、という位置づけで捉えるのが安全です。
RFMの3軸は次のとおりです。
| 軸 | 英語 | 意味 |
|---|---|---|
| R | Recency | 最新購買日(最近買ったか) |
| F | Frequency | 購買頻度(何回買っているか) |
| M | Monetary | 購買金額(いくら使っているか) |
この3軸を組み合わせると、顧客を次のようなグループに分けられます。
- 優良顧客:最近・頻繁・高額で購入している層
- 休眠顧客:以前は買っていたが最近購入がない層
- 離脱リスク顧客:購入間隔が空きはじめ、離れそうな層
グループごとに打ち手を変えるのが基本です。優良顧客には特別扱いで関係を維持し、休眠・離脱リスク顧客には再購入を促す働きかけを行います。抽出した顧客層には、後述するR-Mailのセグメント配信を組み合わせると実行に移しやすくなります。
競合比較機能で自店舗のポジションを把握する
R-Karteには、同じジャンル・同じ商帯の店舗と自店舗を比べる競合比較機能があります。「店舗カルテ>分析用レポート」から、他店舗の平均値と自店舗の数値を比較できます。
比較できる主な項目は次の2つです。
- サブジャンルTOP10平均:同じサブジャンル上位店舗の平均値との差
- 月商別平均値:自店舗と近い月商帯の店舗平均との差
競合比較のポイントは、どの指標が平均以下かで優先改善指標を決められることです。転換率が平均以下なら商品ページの改善(画像・説明文・レビュー・LP)を、アクセスが平均以下なら広告やSEOの強化を優先する、といった判断ができます。自店舗の数字だけを見るより、平均と比べたほうが「どこが弱いか」を客観的に把握しやすくなります。
顧客分析の結果を打ち手に変える活用施策
R-Karteは数字を見るだけでは意味がなく、分析結果を施策につなげてはじめて売上に効きます。顧客分析で見えた状態ごとに、代表的な打ち手を整理します。
| 分析で分かった状態 | 主な打ち手 |
|---|---|
| 新規に偏っている | リピーター施策を強化(R-Mailメルマガ、LINE公式、リピーター限定クーポン) |
| リピーターに偏り新規が不足 | 集客キーワード見直し、楽天広告、クーポンアドバンス等で新規獲得 |
| 休眠・離脱リスク顧客が多い | R-Mailでセグメント抽出し、再購入を促す配信 |
| 年齢・性別・地域にズレ | ページのコピー/デザインを実購買層に合わせて修正、地域限定訴求や広告ターゲティング |
| 競合比較で転換率が平均以下 | 商品ページ改善(画像・説明文・レビュー・LP) |
実践の手順は5ステップにまとめられます。
- 店舗カルテで全体像を把握する
- 競合比較で自店舗の立ち位置を確認する
- 課題となる指標を深掘りする
- 施策を実行する
- 効果を検証し、次のアクションを決める
この流れを回し続けることで、分析が「見て終わり」で止まらず、改善サイクルとして機能します。
R-KarteとR-Mail(メール配信)を連携させてセグメント配信する
R-Karteで見つけた顧客層は、メール配信サービス「R-Mail」と組み合わせると配信施策につなげられます。顧客属性・行動履歴のデータはCSVで書き出して外部活用でき、広告配信や商品企画にも反映できます。
R-Mailでは「送り先を選ぶ」で集めたメールアドレスを、さまざまな条件で抽出して配信できます。条件を選んで「この条件で検索」を実行すると、配信先リストが抽出される仕組みです。R-Karteの顧客分析で「休眠顧客」「特定の年齢層」といった対象を見極め、その層に絞って配信する、という連携が可能です。
連携の流れは次のとおりです。
- R-Karteの顧客分析・RFM的分類で狙う顧客層を特定する
- 顧客属性・行動履歴データをCSVで書き出す
- R-Mailで条件を指定し、配信先リストを抽出する
- 対象に合わせた内容でメール配信する
「全員に同じメール」ではなく、狙った層に狙った内容を届けられるため、配信の反応率を高めやすくなります。
R-Mailの費用と週1回無料配信の条件
R-Mailの基本料金(月額)は無料で、配信数に応じて1通あたり1円の配信料がかかります。加えて、楽天が提供する送信リストを使えば週1回無料で配信できるとされています。
費用の考え方を整理すると次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金(月額) | 無料 |
| 配信料 | 1通あたり1円(配信数に応じる) |
| 楽天提供リストでの配信 | 週1回無料で配信可能 |
週1回無料の対象ユーザーの範囲(受信開始からの期間や反応の有無など)は、キャンペーン規定によって変わりうるため断定できません。最新の無料条件は、店舗運営Navi内のR-Mailキャンペーンで確認してください。料金や提供条件の細部は改定されることがあるため、最新の情報は楽天公式で確認するのが確実です。
R-KarteのAI解説機能「データをAIで解説」の使いどころ
R-Karteには、指標を自動で要約する「データをAIで解説」機能が搭載されています。2024年3月に楽天が「RMS AIアシスタントβ版」の提供を開始し、その一環でR-Karteに「店舗カルテ分析支援AI」が搭載されました。
この機能では、ボタン1つで、アクセス人数・客単価・転換率を前年対比で自動要約してくれます。例えば「先月比でアクセス10%減、特にスマホ流入が減少傾向」といった形で、変化のポイントをテキストで示します。
活用のポイントは次のとおりです。
- 現状把握の第一歩を時短できる:数字を眺める前に要点をつかめる
- 異常検知の起点になる:前月比の急変(スマホ流入減など)を見つけて深掘りにつなげる
- あくまで要約であり、最終判断は自分で行う:要約を鵜呑みにせず、元データで裏を取る
AI解説は「どこを見るべきか」の当たりをつける道具として使い、具体的な打ち手は店舗カルテや顧客分析の実データで確認するのが安全です。
R-Karteを活用するときの注意点
R-Karteを使いこなすうえで、押さえておきたい注意点を整理します。数字を正しく読み、施策につなげるための前提です。
- 短期の変動だけで判断しない:1日や数日の増減に反応せず、前月比・前年比など一定期間の傾向で見る
- 目安値は絶対基準ではない:新規:リピーター比率などの目安は解説記事の値であり、楽天公式の基準ではない
- データはCSVで蓄積して活用する:顧客属性・行動履歴はCSVで書き出し、広告配信や商品企画に反映すると価値が高まる
- 提供条件・料金は最新を確認する:R-Mailの無料条件や料金は変わりうるため、最新は楽天公式で確認する
これらを踏まえ、店舗カルテで弱点を切り分け、顧客分析で購買層を把握し、R-Mailで打ち手を届ける、という一連の流れを回すことが、R-Karte活用の近道になります。
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楽天市場の運営自動化(機能一覧) ── 楽天RMSの定型業務を、機能別に自動化・効率化する方法をまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. R-Karteの利用に追加費用はかかりますか?
A. R-KarteはRMSに標準搭載されており、追加費用なしで全出店者が利用できます。R-Karte単体での個別課金の記述は各解説・楽天公式にも見当たりません。ただし出店プランそのものの料金は別枠のため、最新の料金は楽天公式の料金詳細で確認してください。
Q. R-Karteはどこから開けますか?
A. 楽天RMSにログイン後、左メニューの「データ分析」から開きます。店舗カルテ・アクセス分析・売上分析・顧客分析・商品ジャンル分析・検索キーワード分析の6つのメニューが表示されます。
Q. R-Karteで新規とリピーターの比率は分かりますか?
A. はい。顧客分析メニューで新規・リピーター比率のほか、年齢層・性別などの顧客属性を確認できます。想定ターゲットと実際の購買層のズレを見つけるのに役立ちます。
Q. RFM分析はR-Karteの機能ですか?
A. RFM分析はRecency・Frequency・Monetaryの3軸で顧客を分類する手法です。R-Karte内の専用機能名として明記された一次情報は確認できておらず、楽天公式は「顧客分析の代表手法」として紹介しています。R-Karteの顧客・購買データを使ってRFM的に分類する、という位置づけで捉えるのが安全です。
Q. R-Karteの分析結果はメール配信に使えますか?
A. 使えます。顧客属性・行動履歴データはCSVで書き出せるほか、メール配信サービスR-Mailで条件を指定して配信先を抽出できます。R-Karteで狙う顧客層を見極め、その層に絞って配信する連携が可能です。
Q. R-Mailは無料で使えますか?
A. 基本料金(月額)は無料で、配信数に応じて1通あたり1円の配信料がかかります。楽天提供の送信リストを使えば週1回無料で配信できるとされますが、対象範囲はキャンペーン規定で変わりうるため、最新条件は店舗運営Navi内のR-Mailキャンペーンで確認してください。
参考
- 楽天公式「R-Karteで売上データを分析する」 https://www.rakuten.co.jp/ec/environment/service/analysis/
- 楽天公式「顧客分析とは?」(R-Karte・RFM解説含む) https://www.rakuten.co.jp/ec/start/kokyakubunseki/
- 楽天公式「メール配信(R-Mail)」(費用・週1回無料・セグメント抽出) https://www.rakuten.co.jp/ec/environment/service/mail/
- 楽天公式「サービス・料金詳細」 https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/cost_detail/
- Finner(元楽天社員解説・6機能/新規リピーター比率/AI解説/5ステップ) https://finner.co.jp/media/rakuten-r-karte/
- ECPRO(R-Karteの見方・活用方法) https://ecpro.ai/rakuten/r-karte/
- 株式会社サイバーレコード(R-Karteの基本と重要項目) https://www.cyber-records.co.jp/rakuten-r-karte-basic-usage-guide/
- プロテーナム(R-Karte徹底解説) https://proteinum.co.jp/blog/rakuten-rmsrkarte/
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



