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楽天の店舗成長応援制度とは|SOY・SOM・SOA・月間優良ショップの違いと選出の考え方・受賞表示のルール

楽天の店舗成長応援制度は、売上軸のSOY・SOM・SOAと顧客対応軸の月間優良ショップを含む「店舗表彰制度」、および「年商突破記念」からなる仕組みです。
| 賞 | 対象期間 | 発表時期 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| SOY | 前年12月1日〜当年11月30日 | 12月中旬に店舗へ連絡、翌年1月下旬に発表 | 売上軸の年間ベストショップ |
| SOM | 毎月1日〜末日 | 翌月下旬 | 売上軸の月間ベストショップ |
| SOA | 年間表彰。公開掲載は2025年度、集計起終日は未確認 | 2025年度分は2026年1月30日開始のキャンペーンで紹介。初回発表日は未確認 | 売上軸の地域別表彰 |
| 月間優良ショップ | 月ごとの表彰。SOMとは対象期間の考え方が異なる | 固定発表日・切替日時は未確認 | 顧客対応軸で、高い評価を得た上位1%を表彰 |
SOAの集計起終日・初回発表日と、月間優良ショップの具体的な集計期間・固定発表日は、公開情報では確認できません。
楽天の店舗成長応援制度と店舗表彰制度の違い
店舗成長応援制度は全体の名称であり、店舗表彰制度は優れた成果を上げた店舗を相対的に評価する仕組みです。
SOY・SOM・SOAは売上を中心に、月間優良ショップは顧客対応を中心に選定されます。ただし、売上軸・顧客対応軸という区分は、選定で重視する方向を示すものです。
売上が大きくても、購入後の苦情が楽天に多く寄せられる店舗は、売上軸の賞でも対象から外れる場合があります。賞の違いを理解する際は、単一の数字で決まるランキングとして扱わないことが大切です。
また、4つの賞を、月間優良ショップからSOYへ順番に昇格する等級として捉えるのも適切ではありません。店舗ごとの成長や顧客対応を、異なる期間・切り口で評価する表彰として整理します。
SOYの選定対象期間と選出基準

SOYは、年間の売上や成長、ユーザー投票、顧客対応などを総合的に評価する年間ベストショップの表彰です。
楽天の案内では、5万を超える店舗のうちSOYを受賞できるのは約0.2%とされています。
賞の種類は、総合賞、ジャンル賞(各ジャンルの上位店舗から選出し、最上位はジャンル大賞。2年以上連続ならジャンル大賞・ダブルイヤー賞)、サービス賞(最強翌日配送賞・リユース賞・定期購入賞・ギフト賞・ソーシャルギフト賞・ROOM賞・ショッピングチャンネル賞・スーパーDEAL賞)、特別賞(新人賞・ベスト投票賞・サステナビリティ賞・ふるさと納税賞・NATIONS賞・10年/15年連続賞)に分かれます。NATIONS賞は選定対象期間内にプログラムを終えたNATIONSリーダー店舗が対象で、10年/15年連続賞はSOYのいずれかの賞を10年または15年連続で受賞した店舗が対象です。賞の種類や選定基準は今後変わる場合があると案内されています。
対象外の条件も公開されています。契約主体が楽天グループやその子会社、または楽天グループからの出資が一定基準を超える出店店舗は対象外で、ふるさと納税自治体はふるさと納税賞を除いて対象外です。
SOY 2026の選定対象期間は、2025年12月1日から2026年11月30日までです。受賞店舗には12月中旬に連絡し、翌年1月下旬の授賞式で受賞結果を発表します。
| 評価項目 | 楽天が示している内容 |
|---|---|
| 販売実績 | 売上、前年比売上成長率、売上件数 |
| ユーザーの支持 | ユーザー投票数、ユーザー対応 |
| 店舗運営クオリティ | ルール遵守、店舗起因の低評価レビュー・クレーム、経営の透明性・健全性 |
| 楽天モバイルへの貢献 | 紹介プログラム経由の獲得実績、法人契約を通じた自社・従業員等の契約実績 |
前年比売上成長率は二桁成長が目安ですが、市場全体の成長状況やジャンル特性も踏まえて判断されます。経営の透明性・健全性を確認するため、決算書などの財務情報を求められる場合もあります。
ジャンル賞は店舗内の売上構成をもとに分類し、最も功績が認められる店舗をジャンル大賞に選出します。ジャンル大賞を2年以上連続で受賞した場合は、ジャンル大賞・ダブルイヤー賞の対象です。
SOY 2026の新人賞は、2024年12月1日〜2026年11月30日に開店した店舗が対象となります。対象期間は「前々年12月1日から当年11月30日までの2年間」なので、年度が変わると1年ずつずれます(SOY 2025では2023年12月1日以降の開店が対象と案内されていました)。サステナビリティ賞には応募と自店舗ページでの活動掲載が必要で、前年比売上のプラス成長も必須です。
なお、SOY 2025では新人賞が3店舗から6店舗へ、定期購入賞が1店舗から3店舗へ拡大されました。受賞総数は延べ165店舗であり、重複受賞やふるさと納税賞の3自治体を含む数字です。
SOMの選定期間と再受賞のルール
SOMは暦月ごとの販売実績や顧客対応を評価する賞で、同月の重複受賞と再受賞には制限があります。
対象は毎月1日から末日までの1カ月間で、売上、成長率、売上件数、ユーザー対応などから選出されます。受賞は翌月下旬に通知され、楽天市場内の受賞結果発表ページでも紹介されます。
| SOMの賞 | 選出枠・対象 |
|---|---|
| ジャンル賞 | 各ジャンルの上位最大3店舗 |
| 都道府県賞 | 各都道府県の上位最大1店舗 |
| 最強翌日配送賞 | 配送品質の向上に努める上位3店舗 |
| 新人賞 | 開店後半年以内の上位3店舗(SOYの新人賞は開店後2年間が対象で、期間の考え方が異なる) |
| ふるさと納税賞 | 参画自治体から上位1自治体 |
- ジャンル賞・都道府県賞・新人賞は、同一店舗が同月内に複数受賞することはできません。
- 上記いずれかの賞と最強翌日配送賞は、同一店舗が同月内に組み合わせて受賞できます。
- 上記3賞のいずれかを受賞後、6カ月以内は最強翌日配送賞以外の賞を再受賞できません。
- 最強翌日配送賞を受賞した店舗は、その後6カ月以内に同じ賞を再受賞することはできません。
該当店舗がなければ「該当なし」となり、ふるさと納税の参画自治体が受賞できるのは、ふるさと納税賞のみです。
SOAの位置づけと地域別表彰
SOAは各地域で特に活躍した店舗を表彰する賞で、楽天はSOYにあと一歩の実力派店舗として紹介しています。
正式名称は「楽天ショップ・オブ・ジ・エリア」で、地域別の表彰として売上軸の賞に区分されています。選定対象期間の起終日は公開情報では確認できません。2025年度の公開受賞一覧には、7地域それぞれ10店舗、合計70店舗が掲載されています。
地域単位の表彰である点は、SOMの都道府県賞と混同しやすいため、賞名と対象年度を確認します。受賞表示でも、単に「地域で受賞」とせず、受賞年と実際のエリア賞名を併記します。
月間優良ショップとSOMの違い
月間優良ショップは顧客対応軸の賞で、売上軸のSOMとは選定の中心が異なります。楽天の案内では、同じ月間の賞でも選定対象期間の考え方が異なるとされています。
楽天の公式ガイドでは、ユーザーから高い評価を得た上位1%の店舗を表彰する賞と説明されています。上位1%という説明だけから、毎月の正確な受賞店舗数や必要なレビュー点数を計算しないようにします。
購入者向けには、商品検索結果のショップ情報付近に、月間優良ショップのラベルが表示される例があります。この楽天側の検索ラベルと、店舗が制作する受賞告知画像は、別の表示として管理します。
月間優良ショップには公式エンブレムの配布がなく、ガイドラインの範囲内で独自の画像を作成できます。ただし、楽天ロゴの使用には別のルールがあるため、自由に組み込めるわけではありません。
楽天の店舗表彰で確認できる選定基準の範囲
選定基準は楽天が示す評価項目や条件までを根拠にし、店舗独自の目標値を受賞ラインとして説明しないことが基本です。
SOYの二桁成長目安やSOMの選出枠、再受賞制限は明示されており、具体的な条件として扱えます。一方、配点、必要売上額、レビュー平均点・件数、返信時間や配送遅延率の合格ラインは、公開情報では確認できません。
たとえば、返信時間の短縮を社内目標にすることと、その時間を楽天の受賞条件として掲げることは別です。売上だけでなく、レビューの内容や苦情、顧客対応を含めて評価される前提で運営を見直します。
楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞実績等の表示に関するガイドライン

受賞表示は、賞名・受賞時期・賞の詳細を正確に記載し、実績の表示期間とエンブレムの利用期限を分けて管理します。
3.遵守事項
| 項目名 | 店舗が守る内容 |
|---|---|
| 必須記載事項 | SOY・SOAは受賞年、SOMは受賞年月を賞名に併記し、該当する賞の種類・順位・ジャンル名・エリアを記載 |
| 月間優良ショップの必須記載事項 | 「月間優良ショップ」と受賞年・受賞月を記載 |
| 受賞実績表示可能期間 | 4賞とも永年。ただし退店後の表示は控える |
| 受賞エンブレム | SOY・SOAは永年、SOMは受領日から1年間。退店後は利用不可 |
| 掲載可能箇所 | SOY・SOA・SOMの配布エンブレムは掲載箇所の制限なし。掲載期間はSOY・SOAが永年(退店後は不可)、SOMはエンブレム受領日から1年間。楽天ロゴそのものを使うときは別途の使用申請が必要 |
| その他訴求方法 | 連続受賞には対象期間を必ず記載。SOY・SOA・SOMのエンブレム加工・自作は禁止 |
| 月間優良ショップの受賞エンブレム | 公式配布なし。ガイドラインと楽天ロゴのルールを守れば自作可能 |
| 楽天市場以外の媒体での表示 | エンブレム表示自体の申請は不要。楽天ロゴを伴う表示には別途ロゴ使用申請が必要 |
受賞タイトルは、正式名称または認められた表記を使い、SOY・SOMなどの略称だけで済ませないようにします。認められた日本語の別表記には、SOYの「ベストショップ」、SOAの「エリア別MVP」、SOMの「月間MVP」があります。
掲載箇所に制限がないという規定とは別に、画像や広告など、掲載先固有の条件も照合する必要があります。外部広告や自社サイトに受賞実績を掲載する場合も、年度・部門を省略しない運用にします。
SOMエンブレムの期限に関する記載の違い
SOMの期限は、受賞表示のガイドライン本文と公開広告ガイドラインで、起算点の表現が異なります。
| 適用場面 | 期限の記載 |
|---|---|
| 受賞表示のガイドライン本文 | エンブレム受領日から1年間 |
| 楽天の出店店舗向け広告メニュー | 広告掲載終了日が受賞から1年以内 |
広告に使う場合は受賞日と受領日を分けて記録し、両方の条件を満たす早い期限に合わせて運用します。広告終了日まで確認することが必要で、開始時点で期限内だから使えるとは判断しないようにします。
4.禁止事項
| 禁止される表示・行為 | 実務上の注意 |
|---|---|
| 事実と異なる受賞表示 | 受賞していない年・部門を追加しない |
| 必須記載事項の欠落 | 賞名だけを大きく表示し、年月や部門を落とさない |
| 期限超過のエンブレム掲載 | SOM画像は受領日と広告利用条件を確認 |
| エンブレムの加工・模倣 | SOY・SOA・SOMは配布画像を加工・自作しない |
| 他店舗の受賞実績の流用 | 同一企業の系列店でも原則不可。卸元などの受賞広告の利用も原則禁止 |
| 誤認を招く広告表現 | 根拠のない最上級表現や、楽天が推奨していると誤認させる表示を避ける |
店舗の受賞を「この商品の品質を楽天が保証」と言い換えるなど、商品の保証に置き換える表現も避けます。
5.違反した場合の措置
違反は「II-(3)-18」のガイドライン違反に当たり、違反点数35点の対象となる場合があります。内容や程度によっては、点数にかかわらず個別の措置が講じられる場合もあります。
年商突破記念の金額基準と対象条件
年商突破記念は、初めて年商1億円・3億円・5億円を突破した実績に対する絶対評価の制度です。例えば2025年に初めて年商1億円を突破した店舗には、翌2026年に記念品が贈られます。対象は各金額を初めて突破した年なので、すでに1億円を超えている店舗は3億円の初突破が次の対象です。
| 確認項目 | 条件 |
|---|---|
| 選定対象期間 | 前年12月1日〜当年11月30日 |
| 贈呈時期 | 基準を突破した年の翌年 |
| 複数基準を同時に突破 | より上位の記念品のみ贈呈。最高区分は5億円突破記念 |
| 過去に同じ基準を突破済み | 次の上位基準への到達が条件 |
| 同じ対象期間にSOY・SOAを受賞 | 年商条件を満たしても対象外 |
| 発表・配送 | 公開発表はなく、記念品の発送で通知。ヤマト運輸のネコポスで配送 |
送付先は会社概要ページに掲載される店舗運営先住所で、国外の住所は記念品の送付対象外となります。複数の住所がある場合はいずれか一つに送付されるため、RMSの管理画面で登録内容を確認します。
選出に向けて店舗が積み上げるレビュー・顧客対応・納期管理
店舗が積み上げるべきことは、レビューの不満を改善につなげ、問い合わせと出荷を解決まで管理する運用です。
以下は評価の方向性を踏まえた実務上の提案であり、楽天が定める採点表や受賞保証の手順ではありません。
- レビューを商品仕様・説明・梱包・配送・接客に分類し、同じ不満が繰り返される箇所を特定します。
- サイズや使用条件、納期など、説明と実物の差が原因なら商品ページと案内文を修正します。
- 問い合わせは担当者と次の対応を記録し、返金・交換・配送確認の完了まで未解決案件として追います。
- 在庫数と販売可能数、表示納期を照合し、欠品や遅延を把握した段階で顧客への連絡を進めます。
- 欠品・誤出荷・破損・遅延を原因別に記録し、販促で注文が増えた際の処理能力も点検します。
- 売上額・注文件数・成長率と対応上の問題を同じ期間で振り返り、改善後に再発がないか確認します。
レビューを集める際は、店舗関係者による自店レビューの投稿など、楽天が禁止する行為を避けます。受賞後は賞名・年月・部門・受領日・掲載先を保存し、告知画像の撤去期限まで管理します。
よくある質問(FAQ)
受賞を目指す際も告知を制作する際も、賞ごとの対象期間・受賞条件・表示期限を分けて確認します。
売上が大きければSOYを受賞できますか
売上だけでは決まらず、投票や顧客対応、店舗運営クオリティなどを含めて総合的に評価されます。苦情が多く寄せられる店舗は、売上が大きくても受賞対象から外れる場合があります。
SOMの受賞実績は1年後に消す必要がありますか
SOMの受賞実績は永年表示できますが、公式エンブレムは受領日から1年間という期限があります。画像の利用期限と文字による実績表示は別であり、退店後の表示は控える必要があります。
月間優良ショップの画像は自作できますか
月間優良ショップは公式エンブレムの配布がなく、定められた範囲内で独自の画像を作成できます。賞名と受賞年月を明記し、楽天ロゴを使う場合は別途定められたルールを守ります。
系列店にも受賞エンブレムを載せられますか
受賞実績は原則として店舗単位で表示するため、同一企業の系列店であっても流用はできません。卸元など第三者から受賞実績を含む広告を受け取った場合も、その利用は原則禁止です。
受賞通知と公式エンブレムはどこで確認しますか
SOMの受賞案内は、受賞月の翌月下旬にRMSの管理画面内の「店舗様向け情報」へ配信されます。SOYは担当ECコンサルタントから12月中旬に連絡があり、翌年1月下旬の授賞式で発表されます。配布エンブレムの画像URLは「受賞歴一覧」から取得できます(月間優良ショップはエンブレム配布の対象に含まれていません)。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



