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最終更新: 2026.07.19

楽天のソーシャルギフトとは?仕組み・始め方・メリット

楽天のソーシャルギフトとは?仕組み・始め方・メリット

結論から言うと、楽天のソーシャルギフトは「相手の住所を知らなくても、受取用URLを送るだけで楽天市場の商品を贈れる」機能です。 2026年4月に店舗向けの申込・設定が始まり、5月1日に本格提供が開始されました。既存の出店店舗なら、RMSからの申込と商品ごとの設定だけで利用を始められます。

この記事では、贈り主から受取人までの仕組み、対象にできる商品の条件、店舗側の申込・設定手順、導入メリットと注意点を、店舗運営の目線で整理します。設定でつまずきやすい「送料無料」「受取期限」まわりも具体的に解説します。

楽天のソーシャルギフトは提供が始まったばかりの新しい機能です。手数料・対象条件・申込導線は変更される可能性があるため、最終的な仕様は必ずRMS(店舗運営ナビ)で最新情報をご確認ください。

楽天のソーシャルギフトとは?住所を知らなくても贈れる仕組み

楽天のソーシャルギフトは、贈り主が受取人の住所を知らなくても、受取用のURLを送るだけでギフトを届けられるサービスです。贈り主は商品を選んで決済するだけ。住所の入力は、URLを受け取った相手が自分で行います。

従来のギフトは「相手の住所を知っている」「対面で会える」ことが前提でした。ソーシャルギフトはこの前提を外し、LINEやSNSでつながっているだけの相手にも贈れるようにした点が最大の特徴です。

ソーシャルギフトが伸びている背景には、次の3つの要素があります。

  • 住所を知らない相手にも贈れる … 連絡先だけ知っていれば成立する
  • スマホだけで完結する … 商品選びから発送依頼まで画面上で終わる
  • 思い立ったらすぐ贈れる … 当日の「おめでとう」「ありがとう」にも間に合う

ギフト市場全体はコロナ禍以前を超える水準まで回復しており、なかでも親しい人へのカジュアルなギフト需要が伸びています。楽天市場はこの流れを受け、より手軽に贈れる環境として楽天ソーシャルギフト機能を提供しています。

現在の提供状況(2026年時点)

項目内容
店舗向けの申込・設定2026年4月から順次開始
本格提供の開始2026年5月1日(楽天グループ公式発表)
利用できる店舗楽天市場の既存出店店舗(追加審査なし・設定のみで開始可)
対象商品店舗が商品ごとに対応可否を設定

外部モールのギフト機能は審査や提案書の提出が必要なケースもありますが、楽天のソーシャルギフトはすでに楽天市場に出店していれば設定だけで始められる手軽さが強みです。

ソーシャルギフトの仕組み:贈り主から受取人までの流れ

ソーシャルギフトの仕組み(贈り主→SNS共有→受取人が住所入力)の図

贈り主(注文者)が注文してから受取人が商品を受け取るまでの流れは、次の6ステップです。

  1. 注文者が対応商品を注文 … 楽天市場でソーシャルギフト対応商品を選び、通常どおり決済する
  2. 受取用URLが自動発行 … 購入完了後、楽天から受取用のURLが自動で発行される
  3. 注文者がURLを共有 … LINE・メール・SNSなどで受取人にURLを送る
  4. 受取人が届け先を入力 … 受取人がURLを開き、お届け先住所とお届け希望日時を入力する
  5. 店舗へ受取情報が連携 … 入力が確定すると店舗に受取情報が届き、店舗が商品を発送する
  6. 受取完了で注文確定 … 受取人が商品を受け取ると注文が完了する

ここで店舗が押さえておきたいのは、出荷の起点が「購入日」ではなく「受取人の住所入力完了日」になるという点です。賞味期限の短い食品などは、住所入力が遅れるとリードタイムがずれるため、受取期限の設定に注意が必要です。

個人情報を相互に知らせない仕組み

ソーシャルギフトは、注文者と受取人がお互いの個人情報を知らないまま贈り合える設計です。そのため店舗側から相手の個人情報を開示するのはガイドライン違反となり、違反点数の対象になる場合があります。

開示してはいけない情報の例は次のとおりです。

  • 注文者・受取人の氏名、住所、電話番号
  • 注文番号、ソーシャルギフト管理番号、伝票番号

配送伝票のやり取りや問い合わせ対応の際に、うっかり相手情報を伝えてしまわないよう、運用ルールをスタッフ間で共有しておきましょう。

ソーシャルギフトに対応できる商品の条件

すべての商品を登録できるわけではありません。対象にするには、主に次の条件を満たす必要があります。

条件内容
送料原則、送料無料の商品が対象(全SKUが送料無料であること)
商品タイプ予約商品・定期購入・頒布会でないこと
価格高額すぎない商品であること(上限の目安あり)
配送配送を伴う商品であること(役務・ギフトコード等は不可)
発送先国内発送であること/ふるさと納税返礼品でないこと

最大のネックになりやすいのが「送料無料」の条件です。すでに送料無料ラインを設定している店舗でも、商品ごとに全SKUが送料無料になっているかを確認する必要があります。

補足として、商品価格が3,980円以上で「3,980円(税込)送料無料ライン」に対応している場合は、送料無料に変更するだけで登録できるケースがあります。まずは主力のギフト商材から、条件を満たすものを洗い出すのがおすすめです。

なお、除外ジャンルは流動的に変わる可能性があるため、対象にできるかどうか迷う商品は楽天指定の最新条件を公式で確認してください。

店舗側の始め方:申込と設定の3ステップ

店舗の始め方3ステップの図

利用開始までの手順は、どの受注システムを使っていても基本的に共通です。RMSでの操作は次の3ステップに整理できます。

ステップ1:利用申込

RMSで 「店舗向け情報・サービス」→「オプション機能利用申し込み・解約」→ ソーシャルギフト と進み、利用規約・利用条件に同意して申し込みます。

ステップ2:受取情報の入力期限を設定

RMSで 「店舗設定」→「基本情報設定」→「受取情報入力期限設定」 と進み、受取人が住所を入力できる期限を 3日・7日・14日 から選びます。

  • 受取人の利便性を重視するなら 7日または14日 がおすすめ
  • 期限内に入力されなかった注文は自動キャンセルになる

ステップ3:対象商品を登録

RMSで 「店舗設定」→「商品管理」→「商品一覧・登録」 と進み、対象商品を選択。編集画面の 「販売・価格」タブで「ソーシャルギフトで対応する」を選びます。

楽天のソーシャルギフトは商品ごとに対応可否を設定できるため、ギフト向きの商材だけを選んで柔軟に運用できます。

受注システム別の事前確認

利用システム事前確認
RMSのみで受注管理事前確認は不要
ベンダー製品を利用その製品がソーシャルギフト機能に対応しているか確認
自社システムを利用テスト店舗で動作確認が必要

ソーシャルギフト注文は、送り状CSVや購入データCSVの出力仕様が通常注文と異なる場合があります。外部の受注・出荷システムと連携している店舗は、CSV連携が崩れないか事前に確認しておくと安心です。

ソーシャルギフト導入の3つのメリット

1. ギフト商品の売上向上

住所を知らない相手や、直接会えない相手にもリンクを送るだけで贈れます。ソーシャルギフトは「商品を届けること」より「気持ちを伝えること」が目的のため、当日の注文にも応えられるのが強みです。これまで取りこぼしていたギフト需要を拾えます。

2. 顧客接点・ターゲットの拡大

一度の注文で、注文者と受取人という2人の顧客と接点を持てます。利用の中心は若年層で、そこから幅広い年代へと裾野が広がりつつあるため、新しい客層へのリーチ手段としても有効です。特集ページや検索動線からの新規流入も期待できます。

3. 販売機会の多様化

「今すぐ送りたい」という当日需要に対応できます。従来のシーズナルギフトはイベントの数日前に需要が集中しますが、ソーシャルギフトはイベント当日に需要が高まる傾向があります。誕生日・お礼・ちょっとした挨拶など、イベント以外のシーンでも使われやすく、販売機会が広がります。

運用の注意点

導入前に押さえておきたい注意点を整理します。

  • 個人情報の開示は厳禁 … 注文者・受取人の情報を相手に伝えると違反点数の対象になり得る
  • 受取期限切れは自動キャンセル … 期限内に住所入力がないと注文はキャンセルされる。購入者へ「URLを早めに贈り先へ送ってください」とフォローすると取りこぼしを防げる
  • 出荷起点は住所入力完了日 … 賞味期限の短い商品は在庫・受取期限の設定を慎重に
  • 利用料の確認 … ソーシャルギフト対象売上に対して利用料がかかるとされる情報があるため、最新の料率・条件は公式で確認する

とくに自動キャンセルの条件は取りこぼしに直結します。代金引換・後払い、ソーシャルギフト以外の商品との同時注文、複数配送先の指定などは自動キャンセルの対象になり得るため、購入者への案内文で補足しておくとトラブルを減らせます。

のし・ラッピングと組み合わせて贈り物体験を高める

ソーシャルギフトは「贈り物」用途そのものなので、のし・ラッピングの設定と相性が抜群です。受取人が「開ける前からうれしい」体験を用意できれば、リピートや口コミにもつながります。

  • のしの設定・種類の使い分けは [楽天ののし対応の設定方法](https://rakurip.com/ec/rakuten-noshi/) を参照
  • ラッピングの設定・料金の考え方は [楽天のラッピング設定](https://rakurip.com/ec/rakuten-wrapping/) を参照

なお、ラッピング料を商品金額と別に設定すると、送料無料ラインの対象金額に含まれない場合があります。送料無料が条件のソーシャルギフトでは、この点も合わせて確認しておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 楽天のソーシャルギフトはいつから使えますか?

店舗向けの申込・設定は2026年4月から順次始まり、本格提供は2026年5月1日に開始されました。既存の楽天市場出店店舗であれば、追加審査なしで設定のみで利用を始められます。

Q. 受取人が住所を入力しないとどうなりますか?

店舗が設定した入力期限(3日・7日・14日のいずれか)内に住所が入力されないと、注文は自動キャンセルになります。購入者へURLの早期共有をお願いすると取りこぼしを防げます。

Q. どんな商品でも登録できますか?

いいえ。原則として送料無料の商品が対象で、予約・定期購入・頒布会などは対象外です。商品ごとに対応可否を設定できるため、条件を満たすギフト向き商材から登録するのがおすすめです。

Q. 注文者と受取人はお互いの住所や名前を知ることになりますか?

いいえ。ソーシャルギフトは相互に個人情報を知らせない仕組みです。店舗側からの個人情報開示はガイドライン違反になる場合があるため注意してください。

Q. 手数料はかかりますか?

ソーシャルギフト対象商品の売上に対して利用料がかかるとする情報があります。料率や条件は変更される可能性があるため、最新はRMS(店舗運営ナビ)で必ず確認してください。

Q. のしやラッピングは付けられますか?

ソーシャルギフトは贈り物用途のため、のし・ラッピングと組み合わせることで贈り物体験を高められます。設定方法は本記事内の関連リンクを参照してください。

まとめ

楽天のソーシャルギフトは、住所を知らなくても受取用URLを送るだけで贈れる新しいギフト機能です。既存店舗なら設定だけで始められ、当日需要や若年層といった新しい売上機会を取り込めます。

始めるうえでの要点は次の3つです。

  • 仕組み … 注文者がURLを共有 → 受取人が住所入力 → 店舗が発送
  • 条件 … 原則送料無料・商品ごとに対応可否を設定
  • 設定 … RMSで申込 → 受取期限(3/7/14日)設定 → 商品登録

まずは条件を満たす主力ギフト商材を選び、のし・ラッピングと組み合わせて「贈り物として気持ちいい」体験を整えることが、成果への近道です。最新の対象条件や手数料は公式でご確認のうえ、早めに設定を進めましょう。

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西尾 勝太

西尾 勝太株式会社ラクダ 代表

楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト

楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。

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