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最終更新: 2026.07.18

楽天のステップクーポンとは?段階割引のしくみ・RMSでの作り方・注意点

楽天のステップクーポンとは?段階割引のしくみ・RMSでの作り方・注意点

「ステップクーポン」は、買う数量や金額が増えるほど割引が大きくなる、段階型のクーポン施策を指す呼び名です。たとえば「2個購入で5%OFF、3個購入で10%OFF」のように、まとめ買いするほどお得になる設計にして、客単価を引き上げます。

先に押さえておきたいのは次の2点です。

  1. 楽天の公式機能名ではない。楽天市場のクーポン(RaCoupon)に「ステップクーポン」というメニューがあるわけではなく、条件の異なるクーポンを複数枚組み合わせて段階割引を実現する運用手法の通称です。
  2. 同名の外部ツール・サービスも存在します。検索したとき「機能の説明」と「ツールの紹介」が混ざって出てくるのはこのためです。

この記事では、店舗運営者向けに、段階型クーポンのしくみ・RMS(RaCoupon)での作り方・効果が出やすい設計・注意点を整理します。

※ クーポンの画面名・設定項目・利用料は変更されることがあります。実際の設定前に、RMS内の最新案内(店舗運営Navi)を確認してください。

ステップクーポンのしくみ(なぜ客単価が上がるのか)

ステップクーポンのしくみ:STEP1 2個以上で5%OFF → STEP2 3個以上で10%OFF → STEP3 5個以上で15%OFF(買うほどお得)

段階型クーポンの狙いはシンプルで、「あと1個買えばもっと安くなる」という状態を意図的に作ることです。

段階条件の例割引の例
STEP12個以上購入5%OFF
STEP23個以上購入10%OFF
STEP35個以上購入15%OFF

買い物かごに2個入れたお客さまは、「3個にすれば10%になる」と気づくと、追加の1個を検討します。値引きの原資を「追加購入」で回収するのが基本の考え方です。

数量ではなく金額で段階を作る方法もあります(例: 5,000円以上で300円OFF、10,000円以上で1,000円OFF)。日用品・消耗品・リピート性のある商品ほど数量型が効きやすく、単価の高い商品は金額型が組みやすい、というのが一般的な整理です。

RMS(RaCoupon)での作り方

楽天市場のクーポンは、RMSのクーポン機能(RaCoupon)で発行します。段階型は「条件の異なるクーポンを複数枚作る」ことで実現します。

作業前に決めること

  • 対象商品(全品か、特定商品か)
  • 段階の刻み(2個/3個/5個 など)と割引率・割引額
  • 実施期間(イベント連動か、常設か)
  • 値引き原資の上限(クーポンは店舗負担。出しすぎると利益が飛ぶ)

手順(大枠)

  1. RMSにログインし、クーポン発行のメニュー(RaCoupon)を開く
  2. クーポンを新規作成し、値引きプラン(定額値引き/定率値引き/送料無料)を選ぶ
  3. 利用条件を設定する(購入個数の条件、利用金額の条件、クーポン併用可否など)。会員ランクや店舗購入履歴は獲得条件として別のステップで指定する
  4. 対象商品・期間・獲得方法(クーポンURL/店舗ページ表示)を設定して発行する
  5. 段階の数だけ 2〜4 を繰り返す(例: 「2個で5%」「3個で10%」を別々のクーポンとして発行)
  6. 商品ページ・店舗トップ・メルマガに、段階の内容が一目で分かる案内を置く

ポイントは5と6です。クーポンは作っただけでは気づかれません。「2個で5%、3個で10%」という段階の全体像を、バナーや商品ページ内の案内で見せて初めて、まとめ買いの動機になります。

「金額の段階」と「購入回数の段階」は作り方が違う

段階の作り方は、条件が「1回の買い物の金額・数量」か「その顧客の購入回数」かで分かれます。ここを混同すると設計が破綻します。

段階の種類実現方法向く狙い
購入金額・数量の段階利用条件(購入個数/利用金額)を変えたクーポンを複数枚発行客単価アップ(まとめ買い)
購入回数の段階サンキュークーポン等で、購入完了後に次回利用分を自動取得させるリピート促進(次回来店)

注意したいのは、通常の店舗発行クーポンに「購入回数を自動判定して2段階・3段階の割引を自動で出し分ける公式機能はない」ことです(2026年7月時点で確認できる公開情報の範囲)。「2回目の人だけ」「3回目の人だけ」と厳密に出し分けたい場合は、サンキュークーポンで次回分を配る運用や、獲得条件の「店舗購入履歴」で対象期間(過去1カ月〜24カ月)と購入回数(●回以上●回以下)を指定して出し分ける方法があります。ただし会員ランクとその他の獲得条件は同時に指定できません。「回数で自動的に増える」わけではない点を理解しておいてください。

クーポンの種類を取り違えない(RaCoupon・楽天クーポン・広告クーポン)

「クーポン」と一口に言っても、楽天には性質の違うものが複数あります。ステップ割引で使うのは、店舗が自分で条件設定して発行する店舗発行クーポン(RaCoupon)です。

種類誰が出す・性質ステップ割引に使うか
店舗発行クーポン(RaCoupon)店舗が条件(個数・金額・会員ランク等)を設定して発行○ これを複数枚で段階化
楽天発行のクーポン楽天がモール施策として配布× 店舗側で段階設計できない
クーポンアドバンス広告検索結果等に表示する広告用クーポン(費用は成果課金)△ 集客用。段階割引の本体ではない

なお、クーポンアドバンス広告は2025年12月15日にプラン体系が整理されたと複数の運用支援会社が報告しています。ただしこれは「広告用クーポン」の話で、店舗発行クーポンに新しい段階割引機能が加わったわけではありません。検索で情報が混ざりやすいので、自分が触っているのがどのクーポンかを常に意識してください。

効果が出やすい設計のコツ

  1. 段階は2〜3段まで。多すぎると伝わらない。
  2. 1段目のハードルを低く(2個から)。最初の一歩を踏ませる。
  3. 段差をはっきり(5%→10%など)。1%刻みでは動かない。
  4. 消耗品・リピート品で使う。「ついで買い」が自然な商品ほど効く。
  5. イベントと重ねる。お買い物マラソン等の「買いまわり」の心理と相性がよい。
  6. 原資の上限を先に決める。想定以上に使われたときの利益率を試算しておく。

注意点・落とし穴

  • クーポンの併用可否や表示のされ方は仕様に依存します。意図しない併用で二重値引きにならないか、発行前にプレビューとテスト購入で確認してください。
  • 値引きは店舗負担です。粗利の薄い商品で深い段階割引を組むと、売れるほど苦しくなります。
  • 段階を別々のクーポンで組むため、期間や対象商品の設定ズレが起きやすい。発行後に一覧で見直すのが安全です。
  • 常設しすぎると「クーポンがあって当たり前」になり、定価で売れなくなります。期間を区切るのが基本です。
  • クーポン機能の利用料・提供条件は変更されることがあります。最新の案内を確認してください。

よくある失敗

  1. 段階を作っただけで告知しない(気づかれず終わる)
  2. 段差が小さすぎて追加購入の動機にならない
  3. 粗利を確認せず売れるほど赤字の設計にする
  4. クーポン同士の期間・対象商品がズレて段階が成立しない
  5. イベント終了後も古いクーポン案内を放置する

FAQ

ステップクーポンは楽天の公式機能ですか?

いいえ。楽天のクーポン(RaCoupon)に同名の機能があるわけではなく、条件の異なるクーポンを複数枚組み合わせて段階割引を実現する運用手法の通称です。同名の外部ツールも存在します。

どうやって作りますか?

RMSのクーポン機能で、「2個以上で5%OFF」「3個以上で10%OFF」のように購入個数(または利用金額)の条件を変えたクーポンを段階の数だけ発行します。作った段階は商品ページやバナーで全体像を見せることが重要です。

購入回数に応じて自動で割引を変えられますか?

通常の店舗発行クーポンに、購入回数を自動判定して段階割引を出し分ける公式機能はありません(2026年7月時点)。次回来店を促したい場合は、購入完了後に次回分を配るサンキュークーポンや、会員ランク条件の組み合わせで近い運用を作ります。

どんな商品に向いていますか?

消耗品・日用品・リピート性の高い商品など、「ついでにもう1個」が自然な商品に向いています。単価が高い商品は金額条件型で組むのが現実的です。

効果はありますか?

まとめ買いの動機づけとして客単価の引き上げに使われる定番の手法ですが、効果は段差の設計と告知次第です。値引き原資と粗利の試算を先に行ってください。

まとめ

ステップクーポンは、RaCouponの条件設定を組み合わせて「買うほどお得」を作る客単価アップの定番施策です。成否を分けるのは、段階の刻み(2〜3段・はっきりした段差)、告知(段階の全体像を見せる)、そして原資管理(売れるほど赤字にしない)の3点。

まずは消耗品・リピート品で「2個で5%、3個で10%」の2段から小さく試し、イベントに重ねて反応を見るのが着実です。

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楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。

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西尾勝太

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西尾 勝太

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金融系システム会社で10年以上、システムとデータに向き合う現場経験を積む。その後、家業でもある75年続く老舗化粧品店にジョインし、EC事業の立て直しに着手。

広告に頼らず、商品ページ・レビュー・リピート導線を一つずつ磨き込む地道な運営で、楽天市場の月商を5年で200万円から2億円へと100倍に成長。2024年・2025年と2年連続で楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞し、楽天NATIONS講師として全国の店舗運営も支援してきた。

「現場で結果を出す人が、もっと創造的な仕事に時間を使えるように」

その思いから、売れるECの方程式にAIを掛け合わせたEC特化型AIエージェント「ラクリプ」を開発。

いまも一人のプレイヤーとして店舗に立ちながら、ECに携わる事業者の「次の一手」に伴走し続けている。

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EC事業者(継続契約)
250名AI×EC
オンライン勉強会主催

CAREER TIMELINE

数字と熱量で塗り替えた、EC×AIの軌跡

  • SYSTEM ERA金融系システム会社で10年以上の実戦経験を積む
  • EC ERA START75年続く老舗化粧品店にジョイン。EC事業の改革に着手
  • 2024楽天月商を5年で200万→2億へ。楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞
  • 2024-楽天NATIONS講師に就任。短期で15店舗中13店舗の売上2倍を達成
  • 2024-花王など大企業向けECセミナーで熱狂を呼ぶダントツ講師として登壇
  • 2025EC事業者向け200名規模のAIセミナーを開催。100名超のECコミュニティ「COD」を運営
  • 2025株式会社ラクダを創業。EC特化型AIエージェントサービス「ラクリプ」をリリース
  • 2025楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー 2年連続受賞
  • 2026.01楽天新春カンファレンスでAIをテーマに登壇
  • 2026.03楽天NATIONS AIエバンジェリストに就任
  • 2026.04AI×EC勉強会で約250名規模のオンライン勉強会を主催
  • 2026.08楽天グループ最大級のビジネスイベント「Rakuten AI Optimism」に登壇。三木谷社長とセッションを行う
  • NOWラクリプは継続契約400社に到達。Chrome拡張「ラクリプウォーク」も1,000ユーザーが利用中

HONORS & POSITIONS

主要な受賞・公職

01楽天SOY 2年連続受賞2024・2025年 楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを連続受賞。EC業界でも稀有な実績
02楽天NATIONS講師短期で15店舗中13店舗の売上2倍を達成
03NATIONS AIエバンジェリスト2026年3月就任。AI×ECの最前線を牽引
04楽天新春カンファレンス登壇2026年1月、AIテーマで登壇
05ECコミュニティ「COD」運営EC事業者100名超のコミュニティを主宰。AI×ECの知見を継続発信
06ラクリプ400社が継続契約2025年創業のラクダで開発したEC特化AIエージェントが拡大中
07大手企業講演に継続登壇花王をはじめとする企業の社内講演に継続的に登壇
08Chrome拡張「ラクリプウォーク」楽天店舗運営を支援する拡張が1,000ユーザーへ。現場ツールとして支持が拡大
09株式会社やよい 副社長75年続く老舗化粧品店の副社長として実店舗を運営し、人材育成に注力

MESSAGE

EC事業者の、いちばん近くの味方でありたい

私自身、朝から晩まで受注処理やページ修正に追われ、「本当にやりたい企画に手が回らない」もどかしさを、現場で何年も味わってきました。AIは、その時間を事業者の手に取り戻すための道具です。派手な魔法ではなく、日々の一手間を静かに肩代わりしてくれる相棒——ラクリプをそんな存在に育てていきます。

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西尾 勝太

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