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宅配便の送り状「品名」はどう書く?ギフト・プレゼント発送の正しい書き方

ECショップで商品を発送するとき、送り状の品名欄に「プレゼント」「ギフト」「贈り物」とだけ書いていないでしょうか。結論からいうと、国内の宅配便では贈答目的ではなく、中身が分かる一般名詞で具体的に書くのが基本です。たとえば「食品(焼き菓子)」「衣類(Tシャツ)」「ガラス食器」のように記載します。そして、購入金額を受取人に知られたくない場合でも、送り状の品名を曖昧にする必要はありません。「品名を隠すこと」と「金額を隠すこと」は別の問題だからです。この記事は、EC発送担当者向けに、国内配送での品名の書き方、ギフトで金額を伏せる実務、割れ物・クール便・国際発送の注意までを、公式情報を裏取りして整理します。
送り状の「品名」は何のためにあるのか
送り状は宛先を書くためだけの紙ではありません。荷物の内容と輸送上の注意を外装に表示し、配送工程で扱う人が荷物の性質を判断するための運送書類です。
| 役割 | 具体的な意味 |
|---|---|
| 配送事故・紛失時の中身の特定 | 送り状の情報と荷物を照合し、問合せ・捜索・事故処理の手がかりにする |
| 誤仕分け・輸送方法の判断 | 航空搭載の可否、温度帯、荷扱いの注意を確認する |
| 取扱担当者への注意喚起 | ガラス・精密機器・液体・食品など破損/漏れ/品質劣化リスクを把握する |
| 受託可否の確認 | 危険物や各社の引受不可品に該当しないかを判断する |
国土交通省の宅配便案内でも、送り状には品名と運送上の特段の注意事項を記載するものと説明されています。ただし「品名を書けば配送会社が中身を完全に判定してくれる」という意味ではありません。荷送人には実際の内容を正確に申告し、内容に合った梱包や表示を行う責任があります。発送者の申告と、運送会社の確認・安全輸送が分担されていると考えると分かりやすいでしょう。
「プレゼント」「ギフト」「贈り物」だけでよい?
「プレゼント」「ギフト」「贈り物」は発送の目的を示す言葉であって、荷物の内容を特定する言葉ではありません。国内宅配便の品名欄にこれだけを書くのは適切とはいえません。ヤマト運輸は、雑貨・日用品・部品などの総称では内容物を特定できず配送できなかったり遅延したりする場合があるとして、具体的な品名の記入を案内しています。日本郵便・佐川急便も具体的な内容品の記載を求めています。
ただし「具体的」とは、受取人に商品ページの正式名称や価格を見せることではありません。配送会社が輸送上の判断をできる程度に、内容を一般名詞で分かるようにすることです。
- 「プレゼント」→「食品(焼き菓子)」
- 「ギフト」→「衣類(Tシャツ)」
- 「贈り物」→「ガラス食器」
- 「商品」→「ワイン(瓶・アルコール)」
- 「精密機器」→「デジタルカメラ(バッテリーあり)」
複数種類を同梱するなら、欄の許す範囲で「焼き菓子・紅茶・タオル」のように列挙します。
金額を知られたくないギフト発送の実務
ギフトでは「受取人に購入価格やセール価格を知られたくない」という要望がよくあります。しかし、金額を隠すことと品名を隠すことは別です。国内の宅配便の品名欄は、通常、税関申告のための価格欄ではありません。したがって、価格は書かず、配送上必要な内容だけを一般名詞で記載する運用が実務的です。
- 注文管理画面で「ギフト」「納品書不要」「金額非表示」を管理する
- 受取人向けの納品書・領収書・購入明細を同梱しない
- 送り状の品名は、具体的な一般名詞で書く
- 送り状には商品価格・セール価格・請求金額を書かない
- 発送前に、外箱・ラッピング・同梱物・メール文面に価格が残っていないか確認する
ここでいう「納品書を同梱しない」は、購入者・受取人向けの紙を荷物に入れないという意味です。EC事業者の帳簿、適格請求書、購入者本人への電子メールなど、別途必要な書類まで省略してよいという意味ではありません。税務・販売管理上の保存義務は、送り状の運用とは切り分けて確認してください。なお受取人が送り状の品名を見る可能性はありますが、「食品(焼き菓子)」のような一般名詞なら、カテゴリーは伝わっても価格や購入先までは分かりません。サプライズ性を重視する場合でも、単なる「ギフト」まで抽象化しないことが重要です。
品名の良い例・悪い例

| 内容物 | 避けたい記載 | 推奨する記載 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 焼き菓子の詰め合わせ | プレゼント/食品 | 食品(焼き菓子) | 要冷蔵なら温度帯も確認 |
| Tシャツと靴下 | ギフト/衣類 | 衣類(Tシャツ・靴下) | ブランド名や価格は不要 |
| ワイングラス | 雑貨/贈り物 | ガラス食器(ワイングラス) | ワレモノ表示・梱包を行う |
| デジタルカメラ | 精密機器だけ | デジタルカメラ(電池あり) | 電池の種類・輸送条件を確認 |
| ノートパソコン | 商品/ABC-123 | ノートパソコン(リチウムイオン電池内蔵) | 航空輸送制限を確認 |
| 生チョコレート | 食品/スイーツ | 食品(生菓子・チョコレート) | 冷蔵/冷凍の要否を確認 |
| 複数商品 | 雑貨一式 | 焼き菓子・紅茶・タオル | 可能な範囲で中身を列挙 |
「食品」「衣類」のようなカテゴリーは単独ではやや広いですが、「食品(焼き菓子)」と一段具体化すればギフトのプライバシーにも配慮できます。反対に、型番や社内商品コードだけでは配送会社が内容を推測できないため、一般的な品名を併記します。
割れ物・食品・精密機器は品名とケアシールをセットで
品名欄は、梱包の代わりでも、破損補償を自動的に付ける欄でもありません。壊れやすい品は、具体的な品名・適切な梱包・運送会社所定の取扱区分(ケアシール)を組み合わせます。
| リスク | 品名の例 | 表示・依頼の例 | 発送時の注意 |
|---|---|---|---|
| 割れ | ガラス食器、陶器の皿 | ワレモノ・こわれもの | 個別包装、隙間埋め、外箱の強度 |
| 液漏れ | シャンプー、化粧水、調味料 | 液体・天地無用 | 容器の密閉、吸収材、立て置き可否 |
| 精密機器 | デジタルカメラ、PC | 精密機器・電子機器 | 衝撃・静電気・電池の扱い |
| 変質 | 生菓子、鮮魚、肉 | なまもの・食品 | 消費期限、保冷剤、配送日数 |
ヤマト運輸は、ワレモノ・なまものは送り状の該当項目を指定し、それ以外の注意は品名欄に「精密機器」「天地無用」「下積厳禁」等を記載するよう案内しています。表示はあくまで注意喚起で、輸送に耐える梱包ができない・対象外の場合は発送を見合わせます。
クール便は「冷蔵・冷凍」と中身を別々に明確にする
クール便は、発送後に冷やすサービスではありません。ヤマト運輸は冷蔵タイプを0〜10℃、冷凍タイプを−15℃の輸送温度として案内し、発送前の予冷を求めています。送り状では次の2つを別々に確認します。
- 品名:食品(生菓子)、鮮魚、冷凍餃子など中身を具体的に書く
- 温度帯:冷蔵/冷凍の所定欄を選択し、専用送り状・シールを使う
例:冷蔵の焼き菓子なら「食品(要冷蔵・焼き菓子)」、冷凍品なら「食品(冷凍・餃子)」。ただし品名欄への補足だけでクール便指定は完了しません。温度帯の選択・受付時の申告・予冷・梱包資材をすべて確認してください。
国際発送は国内便と扱いが違う
EMS・国際小包・クーリエでは、品名が税関告知書やインボイスの内容品欄に直結します。税関が確認するのは「贈り物かどうか」だけではなく、何を・いくつ・どのくらいの価値で送るのかです。日本郵便は、国際発送の内容品について品名・個数・重量・価格を英語等で詳細かつ正確に入力するよう案内しています。内容が不正確だと通関の遅延・返送・没収につながることがあります。
したがって国際ギフトで「金額を知られたくない」場合も、価格を空欄にしたり実際と異なる価格を書いたりしてはいけません。贈り物でも課税対象になることがあり、税関から価格資料を求められる場合があります。
| 国内の宅配便 | 国際発送 |
|---|---|
| 主目的は配送・仕分け・荷扱いの判断 | 配送に加え、輸出入・税関申告の基礎 |
| 品名は一般名詞で具体的に | 英語等で品名・個数・重量・価格を正確に |
| 通常、販売価格は品名欄に書かない | 価格申告が必要。ギフトでも省略・虚偽は不可 |
のし・ラッピングと送り状の品名は別物
のし・包装紙・リボン・メッセージカードは贈答の目的や見た目を伝えるもの、送り状の品名は配送会社が安全に輸送するための情報です。ラッピングをしていても、品名欄には「食品(焼き菓子)」「衣類」などを記載します。「内祝」「御歳暮」「プレゼント」だけでは内容品の代わりになりません。ECショップでは注文処理を「ギフト指定(納品書・価格チラシを同梱しない)」「のし指定(表書き・名入れ・包装)」「送り状発行(具体的な一般名詞・注意事項・温度帯)」「出荷前検品(外装・同梱物・送り状に矛盾がないか)」と分けると事故が減ります。楽天でのラッピング・のしの設定手順は「[楽天RMSのラッピング設定](https://rakurip.com/ec/rakuten-wrapping/)」を、送り状をCSVで一括発行する方法は「[ネコポス・宅急便コンパクトの送り状CSV](https://rakurip.com/ec/nekopos-csv/)」を参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 送り状の品名に「プレゼント」だけではダメですか?
国内宅配便では不適切です。「プレゼント/ギフト/贈り物」は目的を示す言葉で、中身を特定できません。配送事故時の照合や荷扱い判断のため、「食品(焼き菓子)」「衣類」のように一般名詞で具体的に書きます。
Q. 受取人に金額を知られたくないのですが、品名を曖昧にすべき?
いいえ。金額を隠すのは「受取人向けの納品書・明細を同梱しない」ことで対応します。品名はあくまで一般名詞で具体的に書けば、価格や購入先は伝わりません。品名を曖昧にする必要はありません。
Q. ブランド名や商品の正式名称まで書く必要はありますか?
不要です。配送会社が輸送上の判断をできる程度の一般名詞(例:ノートパソコン〔電池内蔵〕)で十分です。型番や社内コードだけは避け、一般的な品名を併記します。
Q. 海外へのギフト発送でも金額は書かなくていい?
国内とは逆で、国際発送は品名・個数・重量・価格を正確に申告する必要があります。ギフトでも価格の空欄や虚偽記載はできません。通関の遅延・返送・没収の原因になります。
Q. クール便は品名欄に「冷蔵」と書けば指定になりますか?
なりません。品名(中身)と温度帯(冷蔵/冷凍の所定欄)は別物です。専用送り状・シールで温度帯を指定し、発送前の予冷と梱包も必要です。
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運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。


