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Yahoo!ショッピング出店者が使うディスプレイ広告の基本

Yahoo!ショッピング出店者が使う広告は、モール内広告とLINEヤフー広告に分けて考える必要があります。後者の中心となるディスプレイ広告は「ディスプレー広告」と表記されることもありますが、指しているものは同じものです。まず購入意欲の高いユーザーをモール内で獲得し、必要に応じてヤフーの広告で認知や再訪問を広げるのが基本です。
Yahoo!ショッピングで使える広告・販促の全体像
出店者向けの有料施策は、掲載場所と課金方式が異なる四つの広告・販促群に整理できます。
Yahoo!ショッピング公式FAQでは、利用できる有料施策をバナー・テキスト広告、コマースアドマネージャー、プロモーションパッケージ、ソリューションパッケージに分類しています。
| メニュー | 主な役割 | 課金方式 |
|---|---|---|
| コマースアドマネージャー | 検索結果やカテゴリから商品へ集客する | クリック課金 |
| プロモーションパッケージ | 検索スコアや大型販促への参加を支援する | 売上連動 |
| バナー・テキスト広告 | トップ、特集、販促ページなどで露出する | 固定料金・枠買い |
| News CLIP | Yahoo!ショッピング発行メールに掲載する | 原則固定枠 |
| ソリューションパッケージ | Google広告やCriteoなどから集客する | 入札型、詳細は要確認 |
| LINEヤフー広告 | モール外を含む利用者へ広告を配信する | 目的に応じた従量課金 |
旧「アイテムマッチ/StoreMatch」は、現行のコマースアドマネージャーによるクリック課金広告へ移行しています。旧サービスの前払い方式や管理画面、レポート仕様を現在の運用へ流用してはいけません。
旧StoreMatchを提供したバリューコマースとLINEヤフーの取引契約は、2025年7月31日に終了しています。古い解説を参照するときは、現行メニューの情報かを必ず確認してください。
yahooディスプレイ広告とは何か

現在のyahooディスプレイ広告は、LINE広告との統合後に提供されている「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」を指します。
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告とは、LINE、Yahoo! JAPAN、Yahoo!ニュース、関連サービス、提携サイトなどへ、画像・動画・テキスト広告を配信する広告プラットフォームです。
2026年4月1日にLINE広告とYahoo!広告が統合され、旧YDAの名称や管理体系も変わりました。現在は検索広告とディスプレイ広告があり、ディスプレイ広告には運用型と予約型があります。
運用型では、広告枠ごとのオークションを通じて広告が配信されます。Yahoo!ショッピング専用の広告管理画面ではなく、一般広告主向けのLINEヤフー広告管理ツールを使用します。
| 比較項目 | コマースアドマネージャー | LINEヤフー広告 |
|---|---|---|
| 主な配信面 | 検索結果、カテゴリリストなど | LINE、Yahoo! JAPAN、提携サイトなど |
| 主な対象 | 商品を探している顕在層 | 潜在層、比較検討層、再訪問候補 |
| 広告素材 | 登録商品情報を使う商品広告が中心 | 画像、動画、レスポンシブ、カルーセルなど |
| 管理画面 | 出店者向け広告管理画面 | LINEヤフー広告管理ツール |
| 主な目的 | 商品ページへの直接流入 | 認知、新規接触、再訪問の促進 |
モール内広告はコマースアドマネージャーが中心
購入意欲の高いユーザーへ商品を見せる場合は、コマースアドマネージャーを先に検討します。
コマースアドマネージャーとは、Yahoo!ショッピングの検索結果やカテゴリリストなどへ商品を表示し、クリック時に広告費が発生する運用広告です。
検索やカテゴリを閲覧している利用者は、すでに商品を探している可能性があります。そのため、認知目的のディスプレイ広告よりも購入に近い接点を作りやすい位置づけです。
「ストアのイチオシ」という名称には注意が必要です。過去には、ストアがキーワードへ入札する独立広告と、商品広告を通常商品から区別する表示ラベルの二つの意味がありました。
現在のYahoo!ショッピング透明性ページにも、広告枠の表示例として同名称が残っています。ただし、現行管理画面で独立した入札メニューとして提供されているかは、管理画面と公式マニュアルで確認してください。
広告費の課金方式と公開されている金額
広告費はクリック、売上、掲載枠、表示回数など、選択するメニューの成果地点に応じて発生します。
| 課金方式 | 対象となる主な広告 | 費用が発生する時点 |
|---|---|---|
| クリック課金 | コマースアドマネージャー、LINEヤフー広告の一部 | 広告がクリックされたとき |
| 売上連動 | プロモーションパッケージ、PRオプション | 対象商品が売れたとき |
| 固定料金 | バナー、特集、News CLIPなど | 期間、掲載場所、配信号ごと |
| インプレッション課金 | LINEヤフー広告の一部 | 広告の表示回数に応じて |
| 動画再生課金 | 動画広告 | 所定の動画再生が発生したとき |
| 友だち追加課金 | LINE公式アカウント向け広告 | 友だちが追加されたとき |
Yahoo!ショッピング公式FAQでは、クリック課金型広告は1クリック25円から、バナー・テキスト広告は1枠数万円からと案内されています。ただし、現行キャンペーンすべてに同じ下限が適用されるとは限りません。
プロモーションパッケージは、税抜の商品販売価格に対して3%が発生します。商品情報の表示やクリックだけでは課金されず、対象商品が売れた場合に費用がかかります。
LINEヤフー広告の運用型には、最低出稿総額と初期費用がありません。一方、日額予算や入札価格には入力下限があるため、出稿時点の公式ヘルプを確認してください。
広告メニューは目的と顧客段階から選ぶ
広告選定では、モール内の購入需要を取るのか、モール外から新しい接点を作るのかを最初に決めます。
| 運営上の目的 | 優先候補 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 検索中の利用者を商品へ呼ぶ | コマースアドマネージャー | 購入意図が表れたモール内で接触できる |
| 大型販促への参加を強める | プロモーションパッケージ | 販促参加やプレミアム統計を利用できる |
| 特集やトップで露出する | バナー・テキスト広告 | 掲載場所と期間を指定して訴求できる |
| モール外から集客する | ソリューションパッケージ | 外部広告をLINEヤフー側へ任せられる |
| 認知や再訪問を促す | LINEヤフー広告 | 複数のサービスや提携面へ配信できる |
Yahoo!ショッピングの商品ページをLINEヤフー広告のリンク先にする場合は、購入計測を事前に確認する必要があります。通常のコンバージョン測定は、購入完了ページなどへのタグ設置を前提とするためです。
出店者がYahoo!ショッピング共通の購入完了ページへ、自由に測定タグを置けるとは限りません。クリック後の注文、売上、ROASをどの方法で取得できるかは、LINEヤフーまたは担当代理店へ確認してください。
クリック課金広告の入札額を決める方法

入札額は掲載順位を買う金額ではなく、利益を残しながら一回のクリックへ支払える上限です。
許容CPCは、平均注文単価、広告クリック後のCVR、許容広告費率を掛けて計算できます。目標ROASを基準にする場合は、平均注文単価とCVRを掛け、目標ROASの倍率で割ります。
たとえば平均注文単価8,000円、CVR3%、許容広告費率10%なら、許容CPCは24円です。公式FAQの最低クリック単価25円を下回るため、その条件のままでは採算が合いません。
入札前には、次の順序で商品ごとの採算性を確認します。
- 粗利率から手数料、決済費、販促原資、物流費などを差し引きます。
- 確保したい利益を残し、広告へ使える費用率を求めます。
- 注文単価と広告クリック後CVRから許容CPCを計算します。
- 許容CPCの範囲内で対象商品と入札額を設定します。
- 広告費控除後の粗利とストア全体の増分売上を検証します。
表示されてもクリックされない商品は、入札より画像、商品名、価格、送料、ポイントの見え方を見直します。クリック後に売れない商品は、配送条件、レビュー、選択肢、商品ページの改善を優先します。
レポートでは広告費だけでなく粗利まで確認する
広告運用では、クリック単価やROASに加え、広告費控除後の粗利とストア全体の売上変化を追います。
ストアクリエイターProの分析機能では、訪問経路、検索キーワード、客単価、行動履歴、総取扱高などを確認できます。日次・週次・月次に加え、全商品またはカテゴリ単位で分析できます。
コマースアドマネージャーでは、表示回数、CTR、CPC、注文数、CVR、広告経由売上、ROASなどを確認したいところです。ただし、公開ページでは現行レポートの全項目や集計粒度が示されていません。
商品別、カテゴリ別、検索語句別の提供範囲や、注文の計測期間は、お使いの管理画面と公式マニュアルで確認してください。キャンセルや返品が売上集計へどう反映されるかも確認が必要です。
LINEヤフー広告では、クリック数、コスト、コンバージョン数、デバイス、年齢などを分析できます。CSV出力や定期レポートにも対応し、過去37カ月分のパフォーマンスレポートを作成できます。
PRオプションと優良ストアの関係
販売促進費は検索順位を決める要素の一つですが、料率だけで順位や優良ストア評価が決まるわけではありません。
Yahoo!ショッピングの「おすすめ順」では、検索語との関連性、購入実績、レビュー、ストア評価、キャンセル率などが考慮されます。優良ストアアイコンや、ストアが支払う販売促進費の設定率も判断要素です。
各要素が順位へどう作用するかは、機械学習によって決まります。公式ページも、販売促進費の設定率だけで検索順位が上がるわけではないと明記しています。
PRオプションは、Yahoo!ショッピングが認めた一部ストアのみ利用できます。現行の料率範囲、設定単位、商品別設定の優先関係は、管理画面と公式マニュアルで確認してください。
| 区分 | 公式に示されている位置づけ |
|---|---|
| 優良ストア(シルバー) | 商品登録、販売、配送、顧客対応で一定基準を満たす |
| 優良ストア(ゴールド) | シルバーの基準を満たし、有料販売促進オプションも利用する |
広告を出すだけでシルバーになれるとは説明されていません。ゴールドの対象となるオプションや利用期間などの詳細も、公開ページだけでは確定できないため確認が必要です。
関連する自動化ツール
広告レポートと商品実績を定期的に確認するなら、EC運営の自動化で集計や日常作業にかかる時間を短縮できます。
よくある質問
Yahoo!ショッピング出店者から多い疑問は、広告の違い、費用、計測、優良ストアへの影響に集約できます。
YDAとコマースアドマネージャーは同じ広告ですか?
同じ広告ではありません。コマースアドマネージャーはYahoo!ショッピング内の商品広告で、旧YDAは現在のLINEヤフー広告としてモール外を含む幅広い広告面へ配信します。
Yahoo!ショッピングの広告はいくらから始められますか?
公式FAQでは、クリック課金型広告は1クリック25円からと案内されています。ただし、現行の最低入札額、予算下限、設定単位は、お使いの管理画面で確認してください。
LINEヤフー広告から商品ページへ誘導できますか?
最終リンク先には商品ページを設定できますが、購入完了まで正確に計測できるとは限りません。注文データとの連携方法やトラッキングパラメータの識別可否を、出稿前に確認してください。
広告費を増やせば優良ストアになれますか?
広告費だけで優良ストアになれるとは説明されていません。販売、配送、キャンセル、顧客対応などの実績が必要であり、ゴールドには有料販売促進オプションの利用も求められます。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。


