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最終更新: 2026.07.20

楽天の二重価格設定|RMSの販売価格・表示価格と元値の根拠を確認する方法

楽天の二重価格設定|RMSの販売価格・表示価格と元値の根拠を確認する方法

楽天市場で二重価格を設定するときは、先に「元値として何を使うか」と「その根拠があるか」を確認します。そのうえで、RMSの商品編集画面へ値下げ後の販売価格と、比較対照価格となる表示価格を入力します。

価格を2つ入れればよいわけではありません。当店通常価格には販売実績、メーカー希望小売価格には公表資料などのエビデンスが必要です。この記事では、通常の商品運用における設定前チェック、RMS入力、SKU・販売期間の注意、公開後の確認と根拠保存を解説します。

楽天の二重価格とは

二重価格は、現在の販売価格と、それより高い比較対照価格を並べて値引きを示す表示です。たとえば「当店通常価格10,000円、販売価格8,000円」のように表示します。

比較対照価格に根拠がなければ、実際より得に見せる有利誤認につながります。楽天市場で設定できることと、表示に十分な根拠があることは別々に確認してください。

RMSの商品情報では、概念上、次の2つを区別します。

項目意味
販売価格顧客が現在購入する価格8,000円
表示価格・比較対照価格値引き前の元値として表示する価格10,000円

販売価格と表示価格を逆に登録すると、意図しない価格表示や割引率になります。CSVや外部ツールで更新する場合も、項目の意味を揃えます。

元値として使う価格を選ぶ

元値として使う価格を選ぶを示す図解

楽天市場の公式FAQは、主な比較対照価格として「当店通常価格」「メーカー希望小売価格」「参考小売価格」「旧定価」などを案内しています。

当店通常価格

自店が楽天市場で最近相当期間に販売していた価格です。単に社内価格表へ登録していた価格や、今後販売したい価格ではありません。楽天市場で顧客が実際に購入できる状態だった期間を確認します。

メーカー希望小売価格

メーカーが小売業者の価格設定の参考として定め、新聞広告、カタログ、Webサイト、商品本体への印字などで公表している価格です。店舗が独自に「メーカー希望価格」と名付けた金額は使えません。

参考小売価格

製造業者、卸売業者、輸入総代理店など小売業者以外が設定し、小売業者へ広く示している価格です。楽天公式FAQでは、楽天が保持する参考小売価格データを、店舗がJANコードによってシステム上で引用する仕組みが案内されています。

旧定価・その他

旧定価は、定価が定められていた書籍の一部で使われる区分です。その他の比較対照価格を使う場合も、景品表示法と楽天市場のルールを満たす必要があります。

当店通常価格の販売実績を確認する

2026年7月20日に確認した楽天市場公式FAQでは、当店通常価格の表示条件を次のように案内しています。

  1. 直近2週間に、その価格で販売した実績がある
  2. さらに、過去8週間のうち合計4週間、その価格で販売した実績がある
  3. 販売期間が8週間未満なら、販売期間の過半かつ合計2週間以上、その価格で販売した実績がある

2と3は商品の販売期間に応じた条件です。8週間以上販売している商品と、販売開始から8週間未満の商品を分けて考えます。

販売期間は連続している必要がない場合でも、合計日数を正しく数えます。セール開始日など二重価格を表示する日を起点に、対象期間をさかのぼって記録します。

「販売実績」として数えられる状態を確認する

価格をRMSへ保存していた日数と、販売実績の日数は同じとは限りません。顧客がその価格で購入できる状態だったかを確認します。

  • 在庫があり、注文できたか
  • 商品が倉庫指定等で非表示になっていなかったか
  • 販売期間外になっていなかったか
  • 闇市・会員限定等、通常と異なる公開条件でなかったか
  • SKUごとに価格と在庫の状態が一致していたか
  • 注文ボタンを利用できたか

たとえば10,000円を設定していても、全期間が在庫切れで購入できなければ、そのまま販売実績として扱えるとは限りません。店舗運営Naviの現行判定基準で確認します。

設定前に作る価格根拠表

商品ごとに次の記録を作ると、設定と確認を二人で行いやすくなります。

記録項目内容例
商品管理番号・SKUabc-001 / red-m
現在の販売価格8,000円
元値の種類当店通常価格
比較対照価格10,000円
根拠RMS価格履歴、販売可能期間
対象期間2026年5月1日〜6月30日等
除外日欠品・販売停止日
設定開始・終了2026年7月20日〜7月26日
確認者担当者名・確認日

同じ商品ページに複数SKUがある場合、SKUごとに販売価格や実績が異なる可能性があります。商品ページ単位のメモだけで済ませず、実際に価格を設定する単位で記録します。

RMSで二重価格を設定する手順

RMSで二重価格を設定する手順を示す図解

画面名は更新されることがありますが、基本はRMSの商品管理から対象商品を開き、価格に関する項目を編集する流れです。

ステップ1:対象商品とSKUを特定する

商品管理番号だけでなくSKUを確認します。別サイズ・別容量に同じ元値を一括適用してよいかを先に判断します。

ステップ2:元値の種類を選ぶ

当店通常価格、メーカー希望小売価格など、根拠表で決めた区分を選びます。自動選択へ任せず、意図した区分と表示が一致するか確認します。

ステップ3:販売価格と表示価格を入力する

値下げ後の販売価格と、根拠のある比較対照価格を入力します。税込・税別、SKU別価格、消費税設定を含め、実際の購入金額と矛盾しないか確認します。

ステップ4:必要なエビデンスを掲載する

メーカー希望小売価格を使う場合、楽天の所定ルールに従い、メーカーが公表していることを示す資料を掲載します。資料の種類・掲載場所・画像要件は現行マニュアルを優先します。

ステップ5:開始・終了条件を確認する

販売期間、セール価格、ポイント、クーポン、在庫、イベント申請の期間を一覧で確認します。終了後に価格を戻す担当者と時刻も決めます。

ステップ6:保存後の表示を確認する

プレビューだけでなく、公開ページをログアウト状態や別端末で確認します。商品ページ、検索結果、買い物かごで価格の見え方が違う場合は、どの時点の情報かを確認します。

メーカー希望小売価格のエビデンス

エビデンスは、「メーカーがその価格を希望小売価格として公表している」と第三者が確認できる資料にします。

  • メーカー公式サイトの該当商品ページ
  • メーカー発行のカタログ・価格表
  • 商品本体やパッケージへの価格印字
  • メーカーの新聞広告等

証拠には商品名、型番、価格、発行元、確認日が分かる状態を残します。URLだけでは後から内容が変わる可能性があるため、社内保存用には確認日の画面・PDF等も残します。

卸先から口頭で聞いた価格、店舗独自の参考価格、競合店の販売価格は、メーカー希望小売価格の証拠にはなりません。

SKU・販売期間・一括更新の注意点

SKUを削除して作り直すと、販売実績や再入荷通知、買い物かごの状態へ影響する可能性があります。セール申請前にSKU構成を変更する場合は、価格実績への影響を先に確認してください。

CSVやAPI、一括編集ツールを使う場合は、手作業後に古いデータで上書きしないよう、価格の正とするシステムを一つ決めます。

  1. 更新前データを保存する
  2. 対象SKUだけのテストファイルを作る
  3. 一部商品へ反映する
  4. 公開表示を確認する
  5. 全件へ展開する
  6. 終了後の戻しデータを準備する

設定の予約・復旧を効率化したい場合は「楽天の商品情報を一括更新する方法」も参考にしてください。

公開後に確認する5項目

  • 販売価格と元値が逆になっていない
  • 割引額・割引率の表示が計算と一致する
  • SKUを切り替えても各価格が正しい
  • クーポン・ポイントを含む訴求が誤解を招かない
  • セール終了後に価格・バナー・商品名を戻せる

楽天上で二重価格が表示された場合や、個別のイベント審査を通過した場合でも、すべての表示の適法性が保証されたわけではありません。景品表示法全体の確認は「楽天市場の景品表示法対応」を参照してください。

スーパーSALEサーチへ申請する場合は、通常の二重価格設定に加えてイベント要項と申請条件を確認します。詳しくは「スーパーSALEサーチの審査」で解説しています。

よくある質問

昨日10,000円に上げ、今日8,000円に下げて通常価格10,000円と表示できますか?

原則として、直前に設定しただけの価格は当店通常価格の販売実績を満たしません。公式の期間条件と、実際に購入できた状態を確認してください。

他店が10,000円で売っていれば元値にできますか?

他店価格だけを自店の当店通常価格やメーカー希望小売価格にはできません。使う元値の区分に応じた根拠が必要です。

在庫切れ期間も販売実績に入りますか?

価格が登録されていても、顧客が購入できない状態は販売実績の判定へ影響します。対象期間の在庫、倉庫指定、販売期間、注文可能状態を確認してください。

二重価格が表示されれば設定は合格ですか?

表示だけでは判断できません。元値の根拠、販売実績、エビデンス、割引率、終了後の復旧まで確認します。

まとめ

楽天の二重価格設定は、RMS入力より前の根拠確認が重要です。

  1. 当店通常価格・メーカー希望小売価格等から元値の種類を決める
  2. 当店通常価格なら期間と購入可能状態を確認する
  3. メーカー希望小売価格なら公表資料を用意する
  4. 販売価格と表示価格を正しい項目へ入力する
  5. SKU・販売期間・在庫・一括更新の影響を確認する
  6. 公開表示と終了後の復旧を確認する
  7. 商品・SKUごとの根拠表を保存する

「いくら安く見えるか」ではなく、「その元値を第三者へ説明できるか」を基準にすれば、誤表示と審査差し戻しを防ぎやすくなります。

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西尾 勝太

西尾 勝太株式会社ラクダ 代表

楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト

楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。

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