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楽天店舗の保証・修理依頼への対応|保証期間外の判断と伝え方

楽天店舗は、保証期間の内外だけで対応可否を決めてはいけません。メーカー保証などの条件を確認したうえで、売主として契約不適合責任を検討し、有償修理を含む選択肢を購入者へ示します。
楽天店舗は保証・修理依頼の一次窓口になる
楽天市場の売買は原則として購入者と店舗の直接契約であるため、店舗が不具合の一次窓口になります。
メーカーへ修理を取り次ぐことはできますが、案内しただけで売主の責任がなくなるわけではありません。メーカーが保証対象外と判断した場合も、販売時の説明や商品の状態を踏まえて再判定します。
契約不適合責任とは、引き渡した商品の種類・品質・数量が契約内容に適合しない場合に、売主が負う民法上の責任です。
任意保証と契約不適合責任は、根拠も提供主体も異なります。受付時には、どの制度を検討しているのかを混同しないことが重要です。
| 区分 | 提供主体・性質 | 店舗が確認すること |
|---|---|---|
| メーカー保証 | メーカーが任意に設けるサービス | 保証期間、対象故障、受付窓口、費用 |
| 店舗保証 | 店舗が表示した契約上のサービス | 商品ページに掲載した条件と対応方法 |
| 延長保証 | 店舗や保証会社などとの別契約 | 提供主体、保証番号、上限、免責 |
| 契約不適合責任 | 民法上の売主責任 | 販売時からの不適合に当たる可能性 |
店舗保証を表示して販売した場合は、店舗がその条件に従って履行します。延長保証は名称だけで判断せず、加入時の個別規約を確認してください。
保証・修理依頼の受付時に何を確認するか

店舗は注文情報、不具合の経緯、使用状況、安全上の問題を記録してから保証制度を切り分けます。
症状だけを聞いて無償修理を約束すると、点検後に対象外だった場合の説明が難しくなります。原因が判明するまでは、無償か有償かを確定させない運用が必要です。
| 確認項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 注文情報 | 注文番号、注文日、到着日、購入者属性 |
| 商品情報 | 商品名、型番、製造番号、付属品 |
| 不具合 | 発生日、最初に気付いた日、症状、再現条件 |
| 使用状況 | 設置方法、落下、水濡れ、改造、誤使用の有無 |
| 証拠資料 | 写真、動画、エラー表示、保証書、購入証明 |
| 保証状況 | メーカー保証、店舗保証、延長保証の加入状況 |
| 安全性 | けが、発煙、発火、異臭、周辺物への損害 |
| 購入者の希望 | 修理、交換、返金、有償修理の可否 |
法人名義や業務用、転売目的の購入は、個人の消費者契約と分けて扱います。商人間売買では、商法上の検査・通知義務が問題になるためです。
保証期間外なら対応を断ってよいか
任意保証が終了していても、契約不適合の可能性を確認せず、一律に対応を断ることは避けます。
メーカー保証や店舗保証は、事業者が条件を定めた任意のサービスです。一方、商品が販売時の説明と異なる場合などは、保証期間外でも契約不適合責任が問題になります。
民法上、種類や品質の不適合については、原則として購入者が不適合を知った時から1年以内に売主へ通知する必要があります。この1年は、購入日から数えるメーカー保証期間ではありません。
一般的な消滅時効として、権利を行使できることを知った時から5年、権利を行使できる時から10年という期間も関係します。売主が引渡時に不適合を知っていた場合などには、通知制限の例外もあります。
「初期不良は到着後7日以内」という表示は、迅速な交換制度の受付期間として設定できます。ただし、その経過だけで民法上の請求が当然に消えるとは限りません。
「保証なし」や「現状品」という表示も、説明していない不具合まで当然に免責するものではありません。消費者との契約で責任をすべて免除する条項は、無効となる可能性があります。
修理・交換・返金をどう判断するか
店舗は安全性と契約内容を確認し、購入者の負担を踏まえて修理、交換、返金を選びます。
民法上の履行の追完には、修理や代替品の引渡しなどがあります。購入者の希望を確認しつつ、在庫、部品、修理期間、商品特性を比較して提案します。
- 発火、発煙、けが、リコールの疑いを確認する
- 販売時の商品ページと保証規定を保存する
- 商品の仕様、数量、付属品が説明と一致するか調べる
- 不具合が引渡時から存在した可能性を確認する
- 使用方法、設置、外力による故障の可能性を調べる
- 修理または交換で契約どおりの状態にできるか判断する
- 費用、期間、購入者の手間を比較して対応案を示す
- 合意した方法と費用負担を文書で残す
| 状況 | 主な対応候補 | 判断上の注意 |
|---|---|---|
| 保証対象の自然故障 | 修理 | 送料や出張料も規定で確認する |
| 到着直後の動作不能 | 修理または交換 | 在庫と所要期間を比較する |
| 修理不能・部品なし | 同等品交換または返金 | 仕様差は購入者の同意を得る |
| 修理後も同じ症状が再発 | 交換または返金 | 修理の反復が過大な負担でないか確認する |
| 落下・水濡れの疑い | 有償修理 | 点検前に原因を断定しない |
| 販売時の仕様と重大に相違 | 交換または返金 | 追完できるかを先に確認する |
代金減額や契約解除には、追完の可否や催告、契約目的への影響などが関係します。紛争性や金額が大きい案件は、弁護士などへ確認してください。
保証期間外であることをどう伝えるか
任意保証の終了と法的責任の確認を分け、調査内容、費用、次回連絡日を具体的に伝えます。
「保証期間外なので一切対応できません」という回答は避けます。販売時からの不適合の可能性と、有償修理の可否を並行して確認するためです。
回答では「任意保証の期間は終了しています。ただし、販売時の商品説明との相違や、引渡し時から存在した可能性のある不具合は別途確認します」と説明できます。
| 説明事項 | 伝え方の要点 |
|---|---|
| 適用制度 | 保証の名称と提供者を明示する |
| 費用 | 点検料、見積料、送料、出張料を示す |
| 対応候補 | 修理、交換、返金、有償修理を区別する |
| 送付方法 | 送付先、梱包、付属品の要否を伝える |
| データ | PCなどはバックアップと消失可能性を案内する |
| 対象外の場合 | 返却方法と費用負担を説明する |
| 進行予定 | 修理期間の見込みと次回連絡日を示す |
受付返信では、調査中でも確認先と次回連絡予定日を知らせます。楽天上の具体的な回答期限は公開情報だけで断定せず、お使いの管理画面と店舗運営Naviで確認してください。
発火やけががある修理依頼はどう扱うか

発火、発煙、異臭、けが、リコールの疑いがある案件は、通常の保証受付と分けて安全対応を優先します。
購入者には直ちに使用を中止してもらい、商品を捨てたり分解したりしないよう案内します。事故状況、写真、型番、製造番号を保存し、メーカーや輸入者、安全管理担当へ連携します。
店舗が輸入者に当たる場合は、重大製品事故の報告制度にも注意が必要です。事故性や法令上の対応に迷う場合は、メーカーや専門家へ確認します。
リコール対象かどうかは、メーカー情報と消費者庁のリコール情報サイトで照合します。回収方法が決まる前に、通常修理と同じ送付先へ返送させないようにします。
商品ページの保証表示には何を書くか
商品ページでは保証提供者、期間、対象、費用、除外事項、受付窓口を具体的に表示します。
「1年保証」だけでは、起算日や対象故障、送料負担が分かりません。メーカー保証、店舗保証、延長保証を明確に区別してください。
| 表示項目 | 記載する内容 |
|---|---|
| 保証提供者 | メーカー、店舗、保証会社の名称 |
| 保証期間 | 起算日、期間、終了条件 |
| 保証対象 | 自然故障、物損などの範囲 |
| 対応方法 | 修理、交換、代替品、上限到達時の扱い |
| 費用 | 部品代、技術料、送料、出張料、点検料 |
| 除外事項 | 消耗、経年劣化、落下、水濡れ、改造 |
| 必要資料 | 注文番号、保証書、製造番号、購入証明 |
| 受付窓口 | 店舗、メーカー、保証会社の別 |
| 初期不良 | 受付期間と、法的権利を一律に制限しない旨 |
| 特殊商品 | 中古品や並行輸入品の保証範囲と現状 |
「永久保証」や「何があっても無料」と表示しながら除外条件を設けると、優良誤認につながるおそれがあります。実際の規定と一致する表現だけを使用します。
楽天市場外へのリンクは原則禁止事項として公開案内されています。外部のメーカー規定を掲載する方法やRMSの入力箇所は、お使いの管理画面と店舗運営Naviで確認してください。
楽天あんしんショッピングサービスへ案内してよいか
店舗で事実確認と対応案の提示を行い、解決できない場合に限って制度の存在を案内します。
楽天あんしんショッピングサービスは、店舗責任を代替する制度ではありません。購入者を最初から楽天へ案内せず、店舗が保証、契約不適合、有償修理の順に判定します。
公開情報では、欠陥品補償の申請期間は注文日の翌日から90日以内です。1回当たりの補償上限は30万円、申請回数は年間5回までと案内されています。
申請前に店舗へ相談していない場合や、店舗などが修理・交換を提案している場合は、対象外となることがあります。修理代金の補償を希望する場合や、商品をすでに店舗へ返送した場合も注意が必要です。
補償の可否は楽天が審査するため、店舗から「必ず補償される」と断定してはいけません。店舗への精算や求償など内部の運用は、最新の店舗運営Naviで確認してください。
関連する自動化ツール
保証の種類や確認事項に応じた一次回答は、楽天の問い合わせ返信ツールで返信文作成の時間を短縮できます。
よくある質問
楽天店舗から寄せられやすい保証期間、費用負担、メーカー案内、証拠資料の疑問に回答します。
メーカー保証が切れた商品は有償修理だけ案内すればよいですか?
有償修理の可否を案内しつつ、販売時の商品説明との相違や、引渡時から存在した不具合の可能性も確認します。保証終了だけを理由に、すべての対応を終了させないことが重要です。
メーカー窓口を購入者へ直接案内してもよいですか?
保証規定に沿った案内はできますが、店舗でも注文情報と相談内容を記録します。メーカーが対象外とした場合は、その理由を確認して売主としての対応要否を再判定します。
保証修理の送料は必ず店舗負担になりますか?
メーカー保証では、保証規定により送料や出張料が購入者負担となる場合があります。契約不適合への対応費用とは分け、適用制度と規定を確認してから説明します。
購入者から動画を受け取れない場合は対応を断れますか?
動画だけを一律の受付条件にせず、写真、エラー表示、発生条件など代替資料を検討します。安全性や症状を判断できない場合は、点検が必要な理由と費用条件を説明します。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



