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楽天市場の出店費用はいくら?3プラン比較と手数料の全内訳

先に結論です。楽天市場の出店費用は「初期登録費用60,000円」+「月額出店料25,000円〜130,000円」+「売上・決済高などに応じた変動費」の3層でできています(すべて税別)。
固定費だけを見て「月25,000円で出せる」と考えると、実際の請求額とは大きくずれます。がんばれ!プランの場合、月商50万円の公式試算で、変動費は月額出店料の2倍を超えます。
この記事では、公式が公開している料金表と料金詳細をもとに、3プランの費用と、売上にかかる手数料の内訳をすべて分解します。あわせて、公式の料金シミュレーションが「どの月商・どの料率」で計算されたものかを逆算して示します。 前提が分かれば、その数字をどこまで自店に当てはめてよいかが判断できるからです。
なお、システム利用料と楽天ペイ利用料は段階料率です。一律◯%で計算するものではない、という点が最初の要点になります。
楽天市場の出店費用はいくら?費用の全体像

楽天市場の費用は、性質の違う3つの層に分かれます。この分け方を先に押さえると、見積もりがぶれません。
| 層 | 費用 | 発生タイミング |
|---|---|---|
| ① 初期費用 | 初期登録費用 60,000円 | 出店時に1回 |
| ② 固定費 | 月額出店料 25,000円〜130,000円 | 毎月(売上に関係なく一定) |
| ③ 変動費 | システム利用料・楽天ポイント・楽天ペイ利用料・アフィリエイト利用料・安全性向上のためのシステム利用料 | 毎月(売上・決済高に応じて変動) |
金額はすべて税別です。
③の変動費は、売上や決済高に応じて増えます(ただし後述のとおり単純な比例ではありません)。後述の試算では、がんばれ!プランの場合、月商50万円の時点ですでに変動費が月額出店料を上回ります。月額出店料の高いプランほど、この逆転が起きる月商は上にずれます。
なお、このほかにR-Messeの料金が公表されていますが、現在は無料期間中です。詳細は後述します。
3つの出店プランの費用を比較
楽天市場には3つの出店プランがあります。月額出店料だけでなく、契約期間・支払い方法・登録可能商品数・画像容量・システム利用料の料率がプランごとに違います。
| がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン | |
|---|---|---|---|
| 月額出店料 | 25,000円 | 65,000円 | 130,000円 |
| 支払い方法 | 年間一括払 | 半年ごとの2回分割払 | 半年ごとの2回分割払 |
| 契約期間 | 1年 | 1年 | 1年 |
| 登録可能商品数 | 10,000商品 | 50,000商品 | 無制限(初期値200,000商品) |
| 画像容量 | 1.5GB | 100GB | 無制限(初期値100GB) |
| システム利用料(PC) | 3.5%〜6.5% | 2.0%〜4.0% | 2.0%〜4.0% |
| システム利用料(モバイル) | 4.0%〜7.0% | 2.5%〜4.5% | 2.5%〜4.5% |
すべて税別です。公式ではスタンダードプランを「目標月商が約178万円以上の事業者向け」と案内しています。
注意したいのが画像容量です。がんばれ!プランの1.5GBは、商品点数が増えると早い段階で上限に近づきます。公式にも、上限に達すると新しい画像を使った新規商品ページの登録が難しくなる場合があると記載されています。
メガショッププランの「無制限」も、初期値は200,000商品・100GBです。公式によれば、上限の変更を希望する場合は、その都度、商品数・容量アップの申請が必要とされています。
初期費用60,000円と、月額出店料の支払い方法
初期登録費用は全プラン共通で60,000円(税別)です。プランによる差はありません。
負担が大きく見えるのは、がんばれ!プランが年間一括払である点です。月額25,000円でも、契約時にまとまった支払いが発生します。
10回分割払という選択肢
公式のよくあるご質問には、一部のプランで10回分割払を案内できるケースがあると記載されています。
| がんばれ!プラン | スタンダードプラン | |
|---|---|---|
| 分割払の月額出店料(税別) | 28,000円 | 70,000円 |
押さえておきたい条件が2つあります。
- 10回分割払は初年度のみの適用です。 2年目以降は半年ごとの2回分割払に切り替わります。
- 月あたりの単価は上がります。 年間一括払の25,000円に対し、分割時は28,000円です。
なお公式の表現は「ご案内が可能なケースもあります」であり、すべての事業者が必ず利用できると確約されたものではありません。 利用可否は新規出店コンサルタントへの確認が必要です。
システム利用料は何パーセントか
システム利用料は、売上に対してかかる料率です。プランと、PC経由かモバイル経由かで変わります。
| プラン | PC | モバイル |
|---|---|---|
| がんばれ!プラン | 3.5%〜6.5% | 4.0%〜7.0% |
| スタンダードプラン | 2.0%〜4.0% | 2.5%〜4.5% |
| メガショッププラン | 2.0%〜4.0% | 2.5%〜4.5% |
公式のよくあるご質問では、PCとモバイルをまとめてがんばれ!プラン3.5%〜7.0%、スタンダード・メガショップ2.0%〜4.5%と案内されています。
料率に幅があるのは「段階料率」だから
この幅は、月間売上高に応じて料率が変わる段階料率であるためです。 公式の料金詳細ページに「月間売上高とシステム利用料の料率」として記載されています。
つまり売上が増えるほど、適用される料率は下がっていきます。 一律◯%で計算するものではありません。具体的な段階の区切りは公式ページ上で図として提供されているため、自店の見積もりは公式の料金シミュレーターで確認してください。
定期購入・頒布会には別の料率が上乗せされる
もうひとつ重要な注記があります。課金対象額は月間売上高のうち通常販売額で、定期購入・頒布会サービスなどの売上高は反映されません。
ただしこれは「無料」という意味ではありません。公式には、定期購入・頒布会サービスを利用する場合のシステム利用料が別途定められており、各プランごとのシステム利用料に+2.0%(税別)とされています。
つまり定期通販は、通常販売より高い料率が適用されます。 定期購入モデルを前提に出店を検討している場合は、この2.0%の上乗せを見積もりに入れてください。
ここで見落としやすいのが、モバイルの料率がPCより高いことです。楽天市場の売上はモバイル経由の比率が高くなりやすいため、PC側の下限だけで試算すると実際より安く見積もることになります。
月額出店料以外にかかる費用
プラン料金とシステム利用料以外にも、発生する費用があります。ここを入れ忘れた試算が、実際の請求額とずれる最大の原因です。
重要なのは、それぞれ「何に対して」かかるかが違う点です。すべてを月商に掛けると計算を誤ります。
| 費用項目 | 料金(税別) | 課金の対象 |
|---|---|---|
| 楽天ポイント | 付与率 通常1.0% | 楽天会員の購入代金(税抜)※全売上ではない |
| 楽天スーパーアフィリエイト | 2.6%〜5.2% | アフィリエイト経由の売上のみ |
| モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料 | 0.1% | 月間売上高 |
| 楽天ペイ利用料 | 2.5%〜3.5%(段階料率) | 月間決済高 |
| R-Messe | がんばれ!3,000円 / スタンダード・メガショップ5,000円 | 月額固定(現在は無料期間中) |
楽天ペイ利用料は「決済高」にかかる累進の段階料率
楽天ペイ利用料でつまずきやすい点が2つあります。
1つめは、課金対象が「売上」ではなく「決済高」であること。 公式の定義では、決済高には商品代金だけでなく、のし・ラッピング代、送料、消費税が含まれます(クーポンの利用金額は除く)。税別の月商で計算すると、実際より小さく見積もることになります。
2つめは、料率が累進の段階制で、しかも2軸で決まること。 料率は平均決済単価と月間決済高の組み合わせで決まり、所得税のように帯ごとに異なる率がかかります。
客単価が低い店舗ほど料率が高くなります。 最も高い3.5%が適用されるのは、平均決済単価7,000円以下かつ月間決済高が100万円までの部分です。同じ売上でも、客単価が上がれば料率は下がります。
公式が示している計算例は次のとおりです。
4月の月間決済高等5,500,000円、平均決済単価8,000円の場合 1,000,000円×3.5% + 1,000,000円×3.4% + 1,000,000円×3.3% + 2,000,000円×3.3% + 500,000円×3.2% = 184,000円(税抜)
「決済高全体に一律3.5%」ではありません。 全額に上限料率を掛けて試算すると過大になります。
なお、海外の住所を配送先とする取引分(月間海外配送決済高)には、別途0.4%が加算されます。
アフィリエイト利用料は2階建て
plan/ページの「2.6%〜5.2%」という表記は、実際には2つの費用を合成したものです。
- パートナーへの成果報酬 = アフィリエイト経由売上 × 商品ジャンルに応じた料率2.0%〜4.0%
- 楽天スーパーアフィリエイト システム利用料 = 成果報酬の合計 × 適用料率
適用料率は成果報酬の合計額によって変わります。
| パートナーへの成果報酬の合計 | 適用料率 |
|---|---|
| 0〜30万円 | 30% |
| 〜100万円 | 25% |
| 〜500万円 | 23% |
| 〜1,000万円 | 20% |
| 1,000万円〜 | 15% |
この2つを掛け合わせると、公表されている2.6%〜5.2%が導けます。 成果報酬が30万円以下の帯(適用料率30%)では、ジャンル料率2.0%なら2.0%×1.3=2.6%、ジャンル料率4.0%なら4.0%×1.3=5.2%です。
ジャンル料率は商品ジャンルごとに決まっています。食品・レディースファッション・靴・バッグ・スイーツ・ジュエリーなどは4%、キッチン用品・日用品雑貨・本・インテリア・おもちゃなどは3%、車用品・腕時計などは2%です。
ただし公式には、成果報酬は1商品1個の売上につき1,000円が上限という注記があります。高単価商品では、料率どおりの金額にはなりません。また一部のパートナーではジャンル標準より低い料率が適用される場合があるとされています。
主力ジャンルの料率は見積もりの出発点にはなりますが、上限や個別料率があるため、それだけで確定はできません。
なお成果報酬の合計が大きくなると適用料率は15%まで下がります。ジャンル標準料率を使い、報酬上限や個別の低料率を考慮しない名目上の合成料率でいえば、下限は2.0%×1.15=2.3%まで下がり得ます。plan/ページの「2.6%〜5.2%」は、成果報酬30万円以下の帯を前提とした表記です。
任意加入のアドバンスオプション(月額10,000円)は、公式によれば2015年11月分より当面の間、無料とされています。
R-Messeは現在「無料期間中」で0円
上の表のR-Messeには、公式に「無料期間中(終了時期未定)」という注記が付いています。
つまり現時点では請求されません。 費用を解説する記事の多くはR-Messeを固定費として計上していますが、いま支払っている費用ではありません。
ただし終了時期が示されていないため、資金計画には「無料期間が終了した場合に発生する費用」として入れておくのが安全です。この記事では以降、公表額と無料期間中の実負担を分けて示します。
メルマガ配信料には無料枠がある
メールマガジンは配信数に応じた配信料がかかります。ただし公式の注記によれば、楽天提供の送信リストを利用することで、週1回は無料で配信できます。 無料となる条件は店舗運営Navi内の案内で確認する形になっています。
公式の料金シミュレーションを読み解く

公式サイトには料金シミュレーターがあり、試算例が公開されています。
| 費用項目 | がんばれ! | スタンダード | メガショップ |
|---|---|---|---|
| 月額出店料 | 25,000円 | 65,000円 | 130,000円 |
| システム利用料(PC) | 6,662円 | 4,100円 | 4,100円 |
| システム利用料(モバイル) | 27,825円 | 17,888円 | 17,888円 |
| 楽天ポイント | 4,750円 | 4,750円 | 4,750円 |
| 楽天スーパーアフィリエイト | 3,900円 | 3,900円 | 3,900円 |
| 安全性・利便性向上のためのシステム利用料 | 500円 | 500円 | 500円 |
| 楽天ペイ利用料 | 17,500円 | 17,500円 | 17,500円 |
| R-Messe(無料期間中) | 3,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
| 公表額の合計 | 89,137円 | 118,638円 | 183,638円 |
| 無料期間中の実負担 | 86,137円 | 113,638円 | 178,638円 |
すべて税別です。公式は「入力項目に応じて計算される概算値であり、実際のご請求額をお約束するものではない」と明記しています。
この試算は「月商50万円」で、システム利用料と楽天ペイに上限料率が使われている
公式は設定条件として、売上比率がPC20.5%・モバイル79.5%、売上の95%が楽天会員による購入と記載しています。掲載されている表だけを見ると月商が分かりませんが、各項目から検算できます。
- 500円 ÷ 0.1% = 月商50万円
- 50万 × 95% × 1.0% = 4,750(一致)
- 50万 × 3.5% = 17,500(一致)
- 50万 × 20.5% × 6.5% = 6,662.5(公式表示は端数処理後6,662)
- 50万 × 79.5% × 7.0% = 27,825(一致)
つまり、この表は月商50万円を入力したときの結果です。
各料率がレンジの高いほうになっているのは、恣意的に高く見せているからではありません。段階料率では売上規模が小さいほど高い料率が当たるため、月商50万円という規模ではこうなります。楽天ペイの3.5%については、加えて平均決済単価が7,000円以下という前提が置かれていることを意味します。
なお楽天ペイの課金対象は決済高であり、税別月商50万円と月間決済高が同額とは限りません(決済高には送料・消費税が含まれます)。この検算から確実に言えるのは、計算上の決済高が50万円で3.5%が適用された、というところまでです。
裏を返せば、売上が伸びれば段階が進み、適用される料率は下がります。 この試算例を単純に2倍・6倍しても、実際の請求額にはなりません。
アフィリエイト利用料3,900円も、公式の設定条件から確かめられます。公式は「売上の15%がアフィリエイト経由の購入の場合を想定」と明記しており、ジャンル料率を4%とすると次のとおり一致します。
50万円 × 15% × 4% × 1.3 = 3,900円
つまりこの例は、アフィリエイト料率が最も高いジャンルを前提にした金額です。同じ条件でもジャンル料率3%の商材なら 50万円 × 15% × 3% × 1.3 = 2,925円となり、負担は下がります。
固定費より変動費のほうが重い
この例で注目すべきは、がんばれ!プランの変動費合計が61,137円で、月額出店料25,000円の約2.4倍になっている点です。「月25,000円で出店できる」という理解と実際の負担が最も乖離するのがここです。
対月商で見ると、変動費はがんばれ!プランで約12.2%、スタンダード・メガショップで約9.7%にあたります。
月商が増えたときの費用は単純に比例しない
ここから先は注意が必要です。システム利用料も楽天ペイ利用料も段階料率なので、月商が2倍になっても変動費は2倍になりません。 売上が増えるほど適用料率が下がるためです。
上の12.2%・9.7%という比率は、あくまで月商50万円時点の実効負担率です。この率を月商100万円や300万円に掛けると、実際より高く見積もることになります。
自店の月商での正確な金額は、公式の料金シミュレーターに自分の数字(目標とする月商・予想される客単価・取扱予定の商品ジャンル)を入れて確認してください。 入力すると3プランの内訳が並べて表示されます。
客単価の入力を省かないことが要点です。前述のとおり客単価は楽天ペイの料率帯を左右するため、月商だけでは金額が決まりません。
プランを切り替える目安
プラン選びは、固定費と変動費のどちらを取るかのトレードオフです。上位プランは月額出店料が上がる代わりに、売上にかかる料率が下がります。
そのため、売上が小さいうちは月額の安いプランが有利で、売上が育つほど料率の低いプランが有利になります。 この有利不利が入れ替わる点が損益分岐点です。
分かっている手がかりは2つあります。
手がかり1:月商50万円ではがんばれ!プランが有利です。 前掲の公式試算では、無料期間中の実負担がんばれ!86,137円に対し、スタンダードは113,638円です。差は約27,500円で、月額出店料の差40,000円を変動費の差(12,499円)が埋めきれていません。
手がかり2:公式は「月商が約178万を超えると、スタンダードプランが一番お得」と明記しています。 理由も「月間売上高に対するシステム利用料が割安」と示されており、切り替えの目安はここに置かれています。
ここで注意したいのは、この分岐点を「月額差40,000円 ÷ 変動費率差」という一回の割り算では求められないことです。システム利用料も楽天ペイも段階料率で、月商が上がるほど両プランの料率がそれぞれ下がっていくため、率の差自体が月商によって変化するからです。
固定料率で割り算をすると、実際とは違う分岐点が出ます。自店の分岐点を知りたい場合は、公式の料金シミュレーターに条件(目標月商・客単価・ジャンル)を入れて表示される3プランの金額を比べ、目標月商を変えながら順位が入れ替わる点を探してください。 これが公式の料金体系に沿った確かめ方です。
公式の178万円は、標準的な条件を前提にした目安です。客単価やジャンル料率、モバイル比率が公式の想定と違えば、自店の入れ替わり地点はこれより前後します。
月商が届く前に切り替えが必要になるケース
判断材料は月商だけではありません。プランによって登録可能商品数と画像容量の上限が変わるためです(数値は前掲の比較表を参照)。
商品点数や画像点数が多い業種では、月商が分岐点に届く前に容量の上限が先に来ることがあります。この場合は費用対効果ではなく「登録できないから上げる」という判断になります。
特に画像容量は、1商品あたりの画像点数を増やすほど早く消費します。商品点数だけで見積もると想定より早く上限に達するため、点数×画像枚数で見ておくのが安全です。
見落としやすい追加コスト
ここまでは楽天市場に支払う費用です。実際の運営では、これ以外の支出が発生します。出店計画では、この分を別枠で見ておく必要があります。
- 広告費 — 楽天市場内の広告は任意ですが、露出の確保に使う場合は別途費用が発生します
- メルマガ配信費 — 前述の無料枠を超えて配信する場合の配信料
- 商品撮影・ページ制作費 — 外注する場合の費用。内製する場合も工数が発生します
- セール・イベントの販促費 — クーポン原資やポイント上乗せ分
- 物流費 — 保管・梱包・発送の費用
これらは金額が店舗ごとに大きく変わるため、一律の目安は示せません。「モールに払う費用」と「運営に必要な費用」を分けて計画してください。
他モールと比較するときの見方
他モールと費用を比べる場合、月額料金だけを並べても判断できません。課金の構造が違うためです。次の5つの軸で揃えてはじめて比較になります。
- 初期費用 — 出店時に1回だけかかる費用の有無
- 固定費 — 売上ゼロでも毎月かかる金額
- 手数料の料率と課金対象 — 何に対して何%か(売上高か決済高か、定率か段階制か)
- ポイント・販促の原資負担 — モール施策の費用を店舗がどこまで負担するか
- 集客の必要性 — モールの集客に乗れるか、自分で流入を作る必要があるか
ここまで見てきたとおり、楽天市場は3が段階制で課金対象も項目ごとに違います。定率で公表しているモールと単純比較すると精度が出ません。 月商と客単価を仮置きし、各モールの試算ツールで総額を出して比べるのが実務的です。
各モールの料率は改定されるため、比較の際は必ず各モールの公式料金ページで現行の数字を確認してください。
楽天出店費用の勘定科目
出店費用をどの勘定科目で処理するかは、費用の性質によって分かれます。以下は一般的な整理です。
| 費用 | 一般的な科目の例 |
|---|---|
| 初期登録費用 | 支払手数料 など |
| 月額出店料 | 支払手数料 / 販売手数料 など |
| システム利用料・楽天ペイ利用料 | 支払手数料 |
| 楽天ポイント原資 | 販売促進費 / 売上値引 など |
| アフィリエイト利用料 | 広告宣伝費 / 販売促進費 |
| 楽天市場内の広告費 | 広告宣伝費 |
年間一括払で支払った月額出店料は、支払時に全額を費用計上するのではなく、期をまたぐ分を前払費用として処理する扱いが一般的です。
ただし勘定科目の選択は、事業の実態や継続性の原則によって変わります。具体的な処理は顧問税理士に確認してください。 ここに挙げたのは一般的な例で、税務上の判断を示すものではありません。
楽天の出店費用に補助金は使えるか
EC事業の立ち上げや販路開拓を支援する制度は、国や自治体のレベルで設けられていることがあります。一般的には次のような支出が対象になり得ます。
- ECサイトの構築費・ページ制作費
- 広告宣伝費
- 商品撮影費
一方で、モールの月額出店料のような継続的な固定費は対象外とされることが多い傾向があります。ただし制度ごとに扱いが異なるため、一律には判断できません。
補助金は年度ごとに公募要領・対象経費・締切が変わり、募集していない年度もあります。 楽天の出店費用が対象になるかどうかは、制度と年度ごとに個別の確認が必要です。
確認先は次の3つです。
- 中小企業庁および各補助金の公式サイト(公募要領の「対象経費」を直接読む)
- 所在地の自治体(都道府県・市区町村)の産業振興担当窓口
- 地域の商工会議所・商工会
申請前に必ず最新の公募要領で対象経費を確認してください。 過去に対象だった経費が翌年度に外れることがあります。
関連情報:楽天店舗運営の自動化
出店後は、商品登録・受注処理・レビュー対応といった定型作業が毎日発生します。運営工数を見積もる際は、楽天店舗運営の自動化で対象になる作業範囲も確認できます。
よくある質問
Q. 楽天市場の初期費用はいくらですか。 初期登録費用は全プラン共通で60,000円(税別)です。これに加えて、がんばれ!プランは月額出店料が年間一括払となるため、契約時の支払いはまとまった金額になります。
Q. 楽天の出店手数料は「何パーセント」と答えられますか。 ひとつの数字では答えられません。料率が複数あり、掛ける相手がそれぞれ違うためです。上の一覧で「課金の対象」の列を見ながら順に当てはめてください。
Q. 楽天市場に無料で出店できますか。 できません。初期登録費用と月額出店料が必ず発生します。無料で始められるのは、モール型ではない一部のネットショップ作成サービスです。
Q. 月額出店料を分割で払えますか。 一部のプランで10回分割払を案内できるケースがあると公式に記載されています。ただし初年度のみの適用で、月あたりの単価は年間一括払より上がります。
Q. R-Messeの費用は必ずかかりますか。 現時点では請求されません。ただし終了時期が示されていないため、資金計画には入れておくのが安全です。
Q. 公式の料金シミュレーションはどの月商での試算ですか。 掲載表からは月商が読み取れませんが、安全性・利便性向上のためのシステム利用料が500円(月間売上高の0.1%)であることから、月商50万円を入力した結果と検算できます。この規模では段階料率の高い帯が当たるため、各料率はレンジの上限側になっています。売上が伸びれば段階が進み、料率は下がります。
Q. プランは月商だけで選んでよいですか。 いいえ。商品点数や画像点数が多い業種では、月商が切り替えの目安に届く前に、登録可能商品数や画像容量の上限が先に来ることがあります。その場合は容量を基準に判断してください。
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