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楽天TDA広告の入札単価の決め方|属性・行動ターゲティングと検索キーワードターゲティングの違い・粗利からの逆算・レポートの見方

TDAの入札単価は、課金方式と想定CTR・CVR、商品から得られる粗利を基に逆算して決めます。属性・行動と検索キーワードの両方式とも、課金単位はVimpで、CPC課金ではありません。
例えば、許容CPAが1,000円、想定CVRが3%なら、許容CPCは計算上30円になります。想定ビューアブルCTRを0.2%とすると、許容単価は0.06円/Vimp、vCPM換算で60円です。
これは説明用の仮定であり、楽天の推奨額ではなく、両方式の最低入札単価を下回る計算結果です。
楽天TDAの課金方式とCPM・CPCの違い

楽天TDAの入札では、表示に対する課金単価と、クリック実績から計算するCPCを区別します。
Vimpは、バナーの50%以上が1秒以上ユーザーに表示された回数で、広告費の計算に使います。広告掲載料金は、この条件を満たした表示回数に、実際の配信単価を乗じて計算されます。
| 用語 | 意味 | TDAでの使い方 |
|---|---|---|
| Vimp | ビューアブルと判定された表示回数 | 1回当たりの単価で入札 |
| CPM | 広告を1,000回表示する費用 | 通常の表示数を基準にする指標 |
| vCPM | ビューアブル表示1,000回当たりの費用 | Vimp単価×1,000で換算 |
| CPC | 広告費÷クリック数 | レポートで確認する平均クリック単価 |
CPCがレポートに表示されても、クリックされたときだけ料金が発生するという意味ではありません。
属性・行動ターゲティングと検索キーワードターゲティングの比較
両方式の違いは、ユーザーの属性・履歴を使うか、その場の検索キーワードを使うかにあります。
| 比較項目 | 属性・行動ターゲティング | 検索キーワードターゲティング |
|---|---|---|
| 配信面 | 楽天市場TOP、閲覧履歴、購入履歴、イベントページなど。任意で楽天グループメディアにも配信 | 楽天市場内の検索結果ページ最上部 |
| ターゲット | 年齢・性別・居住地域、ジャンルの閲覧・購買履歴、自店舗来訪・購入履歴など | 指定キーワード、または商品との関連性が高いと判定されたキーワードを検索したユーザー |
| 入札 | 0.75~10.00円/Vimp、0.05円単位。枠指定型配信は1.8~10円 | 3.00~10.00円/Vimp、0.05円単位。キーワード別の設定も可能 |
| 最低予算 | 1キャンペーン5万円 | 1キャンペーン5万円 |
| クリエイティブ | 1280×200、880×320、400×800、480×360pxの全4種 | 入稿画面に表示された全サイズ |
| 形式・容量 | jpg・gif・png、150KB以下。アニメーションGIF不可 | jpg・gif・png、150KB以下。アニメーションGIF不可 |
| リンク先 | 店舗トップ、商品、GOLD、カテゴリ、コンテンツページ | 商品、GOLD、カテゴリページ。店舗TOPは不可 |
検索方式の利用対象は、2025年8月時点の案内では、ブランド公式店舗またはレビュー数が一定基準以上の店舗です。案内の対象時点に注意し、現在の自店舗の利用可否は、RMSの管理画面内で確認します。
楽天TDAの入札単価を粗利・CTR・CVRから逆算する方法

入札上限は、注文ごとの粗利から必要な費用と利益を引き、購入率とクリック率を掛けて求めます。
以下は公開調査で示された説明用の仮定であり、楽天市場の平均値や成果を保証する数値ではありません。
| 項目 | 仮定・計算 |
|---|---|
| 客単価・粗利率 | 5,000円・40% |
| その他の変動費 | 注文当たり500円 |
| 残したい利益 | 注文当たり500円 |
| 許容CPA | 5,000円×40%−500円−500円=1,000円 |
| 想定CVR | 3% |
| 許容CPC | 1,000円×0.03=30円 |
| 想定ビューアブルCTR | 0.2% |
| 許容Vimp単価 | 30円×0.002=0.06円 |
| 許容vCPM | 0.06円×1,000=60円 |
- 粗利に含めていない送料負担や販売手数料、店舗負担の販促費を整理し、二重計上を避けます。
- 注文当たりに残したい利益を差し引き、購入1件の獲得に使える広告費を許容CPAとします。
- クリック後の購入率をCVRとして掛け、さらにVimpを分母とするCTRで表示単価へ換算します。
- 計算結果を最低入札単価と照合し、上限を超える場合は商品や訴求を見直すか、出稿を見送ります。
通常の表示数を分母とするCTRを、Vimp単価の逆算にそのまま使わないことが重要です。 また、ビュースルー売上を含むレポートの売上件数を割っても、純粋なクリック後CVRにはなりません。
属性・行動ターゲティングのキャンペーン登録手順
属性・行動ターゲティングは、RMSの管理画面で配信条件と対象セグメントを保存し、原稿を入稿します。
- 「キャンペーン」から「新規登録」を選び、「キャンペーン名」と「キャンペーン期間」を入力します。
- 「予算」「入札単価」「イベント時自動入札強化」「楽天市場外配信」「配信ペース」を設定します。
- 「規約への同意を行う」で内容を確認し、「2.対象セグメントへ進む」から対象を設定します。
- 「設定URL」「対象セグメント」を確認し、「保存する」で保存後、必要なバナーを入稿します。
| 登録時の条件 | 確認内容 |
|---|---|
| 希望開始日 | 翌日から31日後まで |
| キャンペーン期間 | 4~90日 |
| 作成件数 | 1店舗当たり月20件まで |
| 予算変更 | 最低5万円。実績+5,000円から変更可能 |
| セグメント設定指標 | 赤・黄では予算未消化の可能性があり、対象や入札を再検討 |
| 指標利用時の日程 | 掲載開始日時・終了日時を60日以内に設定 |
期間設定には「4~90日」、セグメント設定指標には「60日以内」と、用途の異なる条件があります。指標を使う場合は双方を満たす日程とし、RMSの管理画面で入力可能な範囲を確認します。
自動最適化配信は、開始まで24時間未満のキャンペーンを作成できず、審査後も最大24時間かかります。原稿入稿後には設定できず、カスタムへの変更後も再設定できないため、入稿前に選択を確定します。
検索キーワードターゲティングのキャンペーン登録手順
検索キーワードターゲティングは、配信キーワードタイプの選択と、商品情報の入稿を分けて進めます。
- RMSの管理画面で「検索キーワードターゲティング」を開き、「新規登録」から作成を始めます。
- 「キャンペーン名」「キャンペーン期間」「予算」「入札単価」を入力し、配信条件を設定します。
- 「配信キーワードタイプ」「配信ペース」「設定URL」を選び、規約へ同意して「保存する」を押します。
- 「配信するキーワードを設定する」に進み、必要に応じて「除外キーワードを設定する」も行います。
- 「バナー画像、リンク先URL、商品情報を入稿する」で原稿を登録し、審査状況を確認します。
| 設定項目 | 条件 |
|---|---|
| キャンペーン期間 | 4~90日。月をまたぐ設定も可能 |
| 配信キーワードタイプ「手動」 | 配信キーワードの登録が必須 |
| 配信キーワードタイプ「自動」 | キーワード未登録でも、入稿・審査完了後に配信可能 |
| 入札キーワード | 1キャンペーン最大50件、キーワードは最大80文字 |
| 除外キーワード | 1キャンペーン最大100件 |
| 商品管理番号 | 最大5商品。カテゴリ・GOLDへのリンク設定時に入力 |
| リンク先URL | 2,000文字以内 |
「自動」で個別キーワードの単価を設定する際は、キャンペーン単価と同じ金額を指定できません。審査が完了しても、「手動」でキーワードを登録していなければ、広告配信は開始されません。
楽天TDAのキーワード入札と除外キーワードの注意点
検索方式では、入札額を上げる前に、商品との関連性、表記ゆれ、除外との優先関係を確認します。
配信キーワードは基本的に完全一致ですが、一部の全角・半角や仮名表記などは同一語句と判定されます。同一語句とみなされる表記ゆれを重複登録すると、高い入札単価が採用されるため注意が必要です。
| 設定・状態 | 配信への影響と対応 |
|---|---|
| 商品とキーワードの関連性が低い | 入札単価を上げても表示されない可能性 |
| 保護されたブランド語や楽天指定の語句 | 入札しても配信されない場合がある |
| 除外キーワードの登録 | 基本は部分一致。ただし、登録した語句すべてを含む検索が対象 |
| 表記違い・ブランド語・型番など | 除外されない場合は、実際の語句・フレーズを追加登録 |
| ローマ字表記 | システム判定できないため、追加除外登録が必要 |
| 検索語と入札キーワードが完全一致 | 除外キーワードを含んでも、入札キーワードが優先 |
例えば「化粧水」を除外しても、「化粧水 しっとり」に入札すると、その完全一致検索では表示されます。除外登録だけで止まると思い込まず、入札キーワードの設定も併せて確認することが大切です。
楽天TDAの予算消化とイベント時の入札調整
予算消化が進まない場合は、配信条件を確認したうえで、採算上限の範囲内で入札を調整します。
| 配信・成果の状態 | 判断する内容 |
|---|---|
| 表示が少ない | 審査、ステータス、対象の狭さ、キーワードとの関連性を確認 |
| 表示はあるがクリックが少ない | ビューアブルCTRを確認し、次の原稿で画像や訴求を改善 |
| クリックはあるが購入が少ない | 商品ページ、価格、送料、在庫、広告との内容一致を確認 |
| 採算が合い予算を消化する | 在庫と受注対応力を確認して予算増額を検討 |
| 採算が合わない | 入札引下げや休止、対象商品・セグメントの見直しを検討 |
属性・行動の「イベント時自動入札強化」は、イベントの重なりや状況に応じ、最大+30%で変動します。対象はスーパーSALE、お買い物マラソン、ワンダフルデー、5と0のつく日、ご愛顧感謝デーです。
強化後も採算上限を超えないように確認し、イベント中の露出が保証される機能とは考えないでください。枠指定型配信も露出保証ではなく、1キャンペーン1枠までで、市場外配信とは併用できません。
両方式の「アクセス量に合わせて最大配信」は、キャンペーン期間の途中で予算を使い切る可能性があります。
楽天TDAのバナー審査とクリエイティブ改善
バナー改善は、審査完了後の自由な差し替えを前提にせず、次回の入稿計画へ反映して進めます。
| 属性・行動の主な確認項目 | 入稿条件 |
|---|---|
| 余白 | テキスト・ロゴの外側に16px以上 |
| 文字 | 高さ28~80px、面積はバナーの3分の1以下 |
| リンク先との一致 | バナーの商品画像・テキストが遷移先にも存在 |
| 禁止表現 | 「詳しくはこちら」、誘導矢印、クリックを促すボタンなど |
| 色・装飾 | 楽天ブランドカラー「#BF0000」の使用、枠線は不可 |
| セール・ポイント | 入稿時点で配信時と同じ設定を反映 |
基本構成は、登録案内に「商品画像とテキストまたはロゴ」、FAQに「商品画像・テキスト必須」と記載があります。表現に差があるため、商品画像とテキストを用意し、RMSの管理画面で最新の規定を確認します。
原稿入稿後はキャンセルできず、審査完了後の店舗都合による入稿物変更も受け付けられません。属性・行動では、希望終了日の2営業日前の18時までに審査が完了しないと、審査打ち切りになります。
楽天TDAのパフォーマンスレポートで見る指標
効果判定は、表示、クリック、売上の順に指標を読み、入札単価と実際の配信単価を分けて行います。
| 指標名 | 定義・読み方 |
|---|---|
| ビューアブルインプレッション数 | 条件を満たして表示された回数。配信量を確認 |
| 実績額 | Vimp獲得にかかった広告費。予算消化を確認 |
| クリック数 | 獲得したクリック数。流入規模を確認 |
| ビューアブルCTR | クリック数÷ビューアブルインプレッション数 |
| CPC | 実績額÷クリック数。許容CPCと比較 |
| vimp単価 | 実績額÷ビューアブルインプレッション数。実際の配信単価 |
| 売上件数・売上金額 | ビュースルー・店舗内クロスデバイスを含む売上実績 |
| ROAS | 売上金額÷実績額。%表示では100を掛けて解釈 |
| 新規顧客_売上件数・新規顧客_売上金額 | 過去2年以内に同一店舗で購買がないユーザーの実績 |
| 既存顧客_売上件数・既存顧客_売上金額 | 過去2年以内に同一店舗で購買があるユーザーの実績 |
売上関連の指標は店舗内全商品を対象とし、広告を見た端末と購入した端末が異なる場合も含まれます。
- RMSの管理画面で「パフォーマンスレポート」を開き、検索方式では「キャンペーンタイプ」を選びます。
- 「集計単位」「集計期間」「絞り込み」を設定し、「この条件で検索」から実績を確認します。
- 必要な実績をCSV形式で保存し、同じ期間・条件の広告費と売上をそろえて比較します。
通常の集計期間は3カ月以内で、「キャンペーン×キーワード」は1カ月以内に絞って確認します。後者はVimpの高い順に100キーワードまでで、すべて昨日までのデータとなり、新規・既存別は参照できません。
属性・行動で市場外配信を選ぶと、市場内外の実績は合算され、配信先別の内訳は提供されません。
楽天TDAのROASと新規顧客レポートの注意点
ROASは、売上の集計範囲と更新時刻を確認し、広告による純増売上や利益と同一視せず判断します。
売上金額は税込で、広告を経由して720時間以内に発生した売上が、売上件数やROASへ反映されます。売上は昨日まで、実績額は同日中に数回更新されるため、当日のROASは一時的に低く見えます。
例えば売上5,000円に対し、実績額が500円から550円へ更新されると、ROASは1,000%から約909%になります。売上悪化と即断せず、広告費と購買情報の更新時刻の違いを確認してから、入札変更を判断します。
新規・既存の区分は、配信対象では広告表示時点、レポートでは購買時点を基準にする点も異なります。新規向け配信でも、その後の複数回購入などにより既存顧客の売上が発生するため、設定ミスとは限りません。
楽天TDAの店舗事例から学ぶ入札改善
店舗事例から参考にするのは、ROASの数値自体より、対象と訴求を調整して検証する進め方です。
「ハナロロ クッション・ソファの店」の事例は、一店舗の経験であり、すべての店舗に当てはまる一般則ではありません。同店は広いセグメントで1日に5万円を消化した経験から、来訪者や90日以内の購入者などを試しています。
ROAS7,000%や10,000%のキャンペーンにも言及していますが、楽天TDA全体の平均や目標値ではありません。なお、広告費30万円で売上600万円、ROAS約2,000%という説明は、同店のRPP広告の実績です。
- 自店舗への来訪・購入履歴と、商品が必要になるタイミングを基に、対象セグメントを検討します。
- 商品ページとカテゴリページを使い分け、広告で伝えた価値が遷移先でも伝わるか確認します。
- 表示とクリックを分けて振り返り、反応のよかった条件を次回のキャンペーン設計に反映します。
よくある質問(FAQ)
楽天TDAの入札で迷う場合は、最低単価、課金方式、配信条件を分けて確認すると判断できます。
楽天TDAの最低入札単価はいくらですか
属性・行動は0.75円/Vimp、検索キーワードは3.00円/Vimpで、いずれも0.05円単位です。
検索キーワードターゲティングはCPC課金ですか
検索キーワードターゲティングもVimp課金で、CPCは広告費をクリック数で割る実績指標です。
古い媒体資料と入札上限が違う場合はどうしますか
2023年の公開媒体資料には、0.75~10円/Vimpと750~1,000円/vCPMの記載が混在します。換算しても上限が一致しないため、一方を採用せず、RMSの管理画面の設定範囲と照合します。
予算を超えた実績額は請求されますか
本記事で扱うTDAの両方式では、実績額が設定予算を超えた場合、その超過金額は請求されません。
TDAの市場外配信とTDA-EXPは同じですか
TDAの市場外配信は楽天グループメディアへの配信で、グループ外にも配信するTDA-EXPとは区別します。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



