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楽天あんしんメルアドサービスとは|仕組み・店舗側の設定・テスト送信と迷惑メール判定を避ける注意点

楽天あんしんメルアドサービスは、購入者のメールアドレスをマスクし、楽天のサーバーで中継する仕組みです。 店舗が行うことは、送信元の設定、テスト送信、迷惑メール判定を避けるための運用確認の3つです。
楽天あんしんメルアドサービスの仕組みとマスクアドレス

購入者と店舗の実アドレスを楽天ドメインの別アドレスに変換し、相手に実アドレスを知らせず連絡できます。
| 種類 | 役割・表示例 |
|---|---|
| ユーザリアルアドレス | 購入者が実際に送受信するアドレス |
| ユーザマスクアドレス | 店舗に表示される変換後のアドレス。例:…@pc.fw.rakuten.ne.jp |
| 店舗リアルアドレス | RMSに登録する店舗連絡先、注文確認メール送り先のアドレス |
| 店舗マスクアドレス | 購入者に表示されるアドレス。例:tenpo@shop.rakuten.co.jp |
店舗マスクアドレスは店舗URLをもとに生成され、実アドレスとの対応は常に1対1になります。 複数店舗で実アドレスを共用している場合は、出店時期の早い店舗のURLが優先されます。 店舗マスクには「_2」「_3」のように番号が付き、実アドレスをRMSから削除した後も3ヶ月間有効です。
確認場所は、RMSの管理画面にある基本情報設定内の「店舗・企業詳細情報編集」画面です。 マスクは相手への実アドレスの非開示を指し、楽天にも本文が読めないことを意味するものではありません。
RMSへの影響範囲と受注メール・R-Messe・メルマガ

RMSの対象機能は自動で店舗マスクアドレスへ切り替わりますが、手動変更が必要な掲載箇所もあります。
| 区分 | 自動切替の対象・扱い | 店舗側の確認 |
|---|---|---|
| 受注メール | 注文内容確認メールのPC用・モバイル用、注文修正完了、サンクス、キャンセル完了などは自動切替 | 注文内容確認メールは非会員の注文も対象 |
| その他の通知・自動配信 | 問い合わせ店舗通知、資料請求店舗通知、注文確定、カード入力情報再確認、支払い方法変更などは自動切替 | 楽天の通知が届くだけでは、RMS外の送信設定まで検証できない |
| 定期購入などの通知 | 申し込みのキャンセル、特定回のお届けのキャンセル、お申し込みの変更は自動切替 | 個別に確認 |
| R-Messe | 自動切替の表には記載なし。問い合わせ管理には別途、楽天あんしんメルアド簡易送信がある | チャットと簡易メール送信を分けて扱う |
| メルマガ・R-Mail | R-Mailは自動切替の対象として記載 | 本サービスを通じた広告メール送信の許可とは解釈しない |
| Webの自動切替箇所 | 店舗・企業詳細情報編集、改装.htmlの店舗アドレス、info.htmlの店舗連絡先 | 表示内容を確認する |
| Webなどの手動対応箇所 | GOLD、ヘッダー・フッター・レフトナビ、商品説明文、店舗紹介文、画像名称/ALTなど | 埋め込んだ実アドレスを店舗側で変更する |
楽天のガイドライン第5項では、本サービスを通じた広告メール送信や目的外利用を禁止しています。 メルマガはR-Mailの利用条件に従い、受注メールの送信設定を広告配信へ流用しないようにします。
店舗側の設定とSMTP AUTHの送信元アドレス
RMS外から送る場合は楽天の送信サーバーを利用し、Fromを登録済みの店舗連絡先アドレスに合わせます。
| 設定名 | SMTP AUTH方式 | 固定IP方式 |
|---|---|---|
| SMTPサーバー | sub.fw.rakuten.ne.jp | smtp.fw.rakuten.ne.jp |
| ポート番号 | 587 | 25 |
| SMTP AUTH | 必須 | 任意 |
| SMTPの暗号化 | STARTTLSを推奨 | 公開情報では確認できません |
| 利用条件 | SMTP AUTHのID・パスワードを設定 | 固定IPアドレスを申請・登録 |
楽天はSMTP AUTHを強く推奨しており、認証情報は管理者用のR-Login画面で確認します。 送信元が「店舗連絡先メールアドレス」以外の場合、認証情報が正しくても送信時にエラーになります。 購入者に見える店舗マスクアドレスと、メールソフトへ設定するFromのアドレスは区別して管理します。
楽天あんしんメルアドサーバへのテスト送信とヘッダー確認
SMTP AUTHのテストは、設定したメールボックスから送信し、受信と楽天経由のヘッダーを確認します。
RMSの管理画面内の案内から「SMTP AUTHを利用してのテスト送信」を辿り、次の項目順に進めます。
- 手順1 R-Login画面より楽天あんしんメルアドサーバ情報を確認する
SMTPサーバー、ポート番号587、SMTP AUTHのID・パスワードを確認して控えます。
- 手順2 上記の楽天あんしんメルアドサーバ情報をご利用のメール送信ツールへ設定をおこないます
普段使うメールソフトへ設定し、送信者のアドレスが店舗連絡先と一致することを確認します。
- 手順3 テストメールを送信する
楽天用に設定したメールボックスで新規作成し、宛先と本文を入力してテストメールを送ります。
- 手順4 テストメール受信の確認、メールヘッダーの確認
テストメールの受信を確かめ、メールヘッダーに楽天の中継サーバーが含まれるか確認します。
- 手順5 メールヘッダーの確認の仕方
利用するメールソフトのヘッダー表示機能で、受信メールの経路情報を確認して保存します。
テスト宛先には、原因を切り分けやすくするため、店舗連絡先メールアドレス以外が推奨されています。 ヘッダーの確認文字列は、RMSの管理画面内で案内されている説明同士でも、次の違いがあります。
| 案内の内容 | ヘッダーで確認する文字列 |
|---|---|
| テスト送信の説明 | matsh*z.prod.jp.local または mxmatsh*z.prod.jp.local。***は数字 |
| 別の仕様説明 | matsh*d.db.rakuten.co.jp。*は101〜105 |
片方の文字列だけを必須条件にせず、受信結果とヘッダーを保存し、判断に迷う場合は楽天へ確認します。
固定IPアドレスの申請とテスト送信
固定IP方式はSMTP AUTHの設定が難しい場合の選択肢であり、全店舗に固定IP契約が必要なわけではありません。
- 「固定IPアドレスの申請について」を確認します
RMSの管理画面内の案内から辿り、利用する固定IPアドレスを所定の方法で申請・登録します。
- 「設定変更箇所」に沿って接続先を設定します
送信先をsmtp.fw.rakuten.ne.jp、ポート番号を25として、固定IP方式の設定を行います。
- 「あんしんメルアドサーバへのテスト送信(固定IP)」を確認します
RMSの管理画面内で当該項目の案内を開き、登録した固定IPからの送信を確認します。
申請前には、契約する固定IPがOP25Bの対象かどうか、利用中のISPへ必ず確認します。 OP25Bは外部SMTPサーバーへのTCP25番ポートを遮断する仕組みで、対象なら登録後も送信できません。
R-Messeの楽天あんしんメルアド簡易送信
簡易送信はRMS上でマスクアドレス宛に送れる機能で、テストメールは店舗連絡先アドレスに届きます。
RMSの管理画面で「問い合わせ管理」の「4 楽天あんしんメルアド送信」を開き、次の順に進めます。
- メールのシグニチャー(署名)を登録する
「シグニチャー・メールテンプレート」で、必須のパソコン向け・携帯電話向け署名を登録します。
- 楽天あんしんメルアド簡易送信で使用するメールテンプレートを登録する
「メールテンプレート(その他)」から新規登録し、必須のテンプレート名と引用を設定します。
- 楽天あんしんメルアド簡易送信でメールを送る
「メール送信機能」で作成し、「テスト送信」の内容を確認してから「本送信」を行います。
| 項目 | 入力・確認する内容 |
|---|---|
| 署名 | RMS内で共通。携帯電話向けはキャリアアドレス向け |
| 引用 | 「引用なし」を選択 |
| To | ユーザーマスクアドレス。指定可能な宛先は1つまで |
| 宛先の確認場所 | 「注文詳細」画面の「注文者情報」欄 |
| CC・テスト・不達通知 | 店舗連絡先メールアドレス |
RMS外のSMTPテストとは宛先の扱いが異なるため、それぞれの送信方法に合った手順を使います。
迷惑メール判定を避ける注意点と不着の切り分け
不着を減らすには、楽天側のブロック条件と購入者側の受信設定を分けて、順番に確認することが必要です。
| 確認対象 | 店舗が行うこと |
|---|---|
| 送信環境 | From、認証情報、送信サーバー、エラーメールを確認 |
| 用途・配信制約 | 広告を送らず、容量・配信数・添付種類などの条件をRMSの管理画面で確認 |
| 楽天側のブロック | 制約違反、SPAM判定、ウイルス検出、その他不適切と判断された内容を点検 |
| 購入者の受信設定 | 迷惑メールフォルダー、登録アドレス、PCメール拒否、転送先を確認 |
| ドメイン指定受信 | 必要に応じてshop.rakuten.co.jpの受信許可を案内 |
受信許可については楽天の購入者向け案内もありますが、店舗側の認証エラーを解消する設定ではありません。 楽天のガイドライン第3項でも送受信は保証されず、特定の語句を避ければ必ず届くとはいえません。
購入者には「ショップからのメール」で過去25日間分を確認できることも、必要に応じて案内します。 メールアドレス認証が必要で、認証後の有効期限は1か月となり、一部のメールは表示対象外です。 詳細は楽天市場のメール確認案内で確認できます。
送信ドメイン認証のSPF・DKIM・DMARC
SPF・DKIM・DMARCは送信元のなりすまし対策であり、アドレスをマスクする機能とは役割が異なります。
| 技術 | 確認する内容 | 自社ドメインでの点検 |
|---|---|---|
| SPF | 送信サーバーのIPアドレスが許可されているか | 正規の送信サーバーをDNSへ反映 |
| DKIM | 電子署名を検証し、署名対象が改変されていないか | 送信時の署名とDNSの公開鍵 |
| DMARC | SPF・DKIMの認証結果と、表示Fromドメインとの整合性 | 認証失敗時の扱いとレポート |
総務省は迷惑メール対策技術として説明し、IPAも自社を詐称するメールへの対策として適切な設定を勧めています。 認証成功だけで受信箱への到達は保証されず、正規メールも転送や内容変更により認証に失敗する場合があります。 自社の送信経路を確認してから設定を調整し、楽天が管理するドメイン用のDNS値を独自に作らないようにします。 根拠は総務省の技術解説とIPAの対策案内です。
店舗マスクアドレス宛の迷惑メール報告
店舗側に届く迷惑メールの報告には本文とヘッダーの両方が必要で、送信元アドレスだけでは設定できません。
| 項目 | 指定内容 |
|---|---|
| 宛先 | ichiba-spam-report@mail.rakuten.com |
| 件名 | 【楽天あんしんメルアドサービス】迷惑メール報告 |
| 本文 | 「迷惑メールは以下の通りです。」に続けてヘッダー情報と本文情報を記載 |
| 大量受信時 | 同じ送信元なら1通のみ。明らかに異なる場合はテキストファイルなどへまとめて添付 |
| 完了通知 | 設定完了の通知はなし |
設定時期には「1週間以内」と「1週間程度」の両方の記載があるため、厳密な完了期限とは捉えないようにします。 この報告は店舗が受信する迷惑メールへの対応であり、購入者への送信メールの不着解消とは区別します。
よくある質問(FAQ)
店舗運営では、送信元の条件とマスクの有効期間、テストの意味を区別すると、設定ミスを防ぎやすくなります。
固定IPアドレスは必須ですか
必須ではなく、楽天はSMTP AUTHを強く推奨しており、設定や改修が難しい場合に固定IP方式を選べます。
IDとパスワードが正しくても送れないのはなぜですか
FromがRMSの「店舗連絡先メールアドレス」と一致していない場合、認証情報が正しくてもエラーになります。
店舗マスクアドレスは削除するとすぐ無効になりますか
店舗リアルアドレスをRMSから削除した場合も3ヶ月間有効ですが、購入者側のマスクの期限とは別です。
マスクアドレスに広告メールを送れますか
本サービスを通じた広告メールは禁止されており、R-Mailが自動切替対象であることは広告送信の許可を意味しません。
テストメールが届けば迷惑メール対策は完了ですか
テスト成功は設定や疎通の確認であり、購入者側の受信拒否や迷惑メール判定まで解消したことにはなりません。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



