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最終更新: 2026.07.20

楽天の店舗内カテゴリ設計|迷わせない階層・名前・改善方法

楽天の店舗内カテゴリ設計|迷わせない階層・名前・改善方法

楽天の店舗内カテゴリは、社内の商品分類ではなく、購入者が商品を探す目的に合わせて設計します。用途、対象者、商品種別など、検索意図が異なる入口を少数に絞り、階層を浅く、カテゴリ名だけで中身が予測できる状態にします。

全商品ディレクトリIDやジャンルIDは楽天市場側の分類です。この記事で扱うのは、自店舗のナビゲーションとして使う店舗内カテゴリです。設計の手順、階層の決め方、商品紐付け、スマホ確認、削除・移動時の注意、アクセスデータを使った改善まで解説します。

店舗内カテゴリとジャンルIDを混同しない

店舗オープンに向けては、カテゴリの設計・作成が必要になります。ただし古い解説は現在のRMS画面とは異なる可能性があるため、本稿では操作名を固定せず、設計と確認の原則を中心に説明します。

店舗内カテゴリと楽天市場側の分類は、目的が違います。

分類主な目的設計主体判断基準
楽天市場側のジャンル・ディレクトリ楽天市場内の検索・分類楽天の定義に沿って店舗が選択商品の実体と定義
店舗内カテゴリ自店舗内の回遊・比較店舗購入者の探し方

たとえば社内では「仕入先A」「2026年春導入」で管理していても、購入者には意味が伝わりません。「用途から選ぶ」「サイズから選ぶ」「ギフト」など、選択理由が分かる入口に置き換えます。

ジャンルIDの考え方は「楽天市場のジャンルIDとは」を参照してください。

最初に購入者の探し方を集める

最初に購入者の探し方を集めるを示す図解

担当者の感覚だけでカテゴリを作ると、商品部門や在庫場所の構造になりがちです。次のデータから、購入者が使う言葉と比較軸を集めます。

  • 楽天内検索・店舗内検索の語句
  • 商品ページ・カテゴリページのアクセス
  • 売上上位商品と同時購入
  • 問い合わせ、電話、チャットの質問
  • レビュー内の用途・悩み・対象者
  • 広告の検索語と遷移先
  • 季節・イベントごとの購入目的

検索語をそのままカテゴリ名へするのではなく、意味の近い語をまとめます。「母の日」「誕生日」「お礼」は「ギフト」配下に置くか、需要が十分なら主要入口にする、といった判断をします。

カテゴリの基準を一つずつ選ぶ

一つの階層で、異なる分類軸を無秩序に混ぜないことが重要です。主要な基準は次のとおりです。

  1. 商品種別:バッグ、財布、小物
  2. 用途:通勤、旅行、アウトドア
  3. 対象者:メンズ、レディース、キッズ
  4. 機能:防水、軽量、大容量
  5. 価格帯:3,000円以下、1万円以上
  6. 季節・行事:新生活、母の日、お中元
  7. ブランド・シリーズ

同じ階層に「バッグ」「通勤」「5,000円以下」「新着」を並べると、商品種別、用途、価格、更新状態が混ざります。入口として意図的に並べる場合は、見出しやグループを分けます。

商品が複数の目的に該当するなら、必要なカテゴリへ紐付けても構いません。ただし、同義のカテゴリを増殖させないよう管理します。

主要カテゴリを少数に絞る

最初から全商品の例外を表現しようとすると、カテゴリが増えます。まず売上・在庫・検索需要の多い商品をカバーする主要カテゴリを作り、例外は検索、特集、絞り込み等で補います。

カテゴリ候補ごとに次を確認します。

確認項目判断する質問
意図その入口を選ぶ購入者の目的は明確か
商品数比較できるだけの商品が継続してあるか
独立性隣のカテゴリと違いを説明できるか
継続性一時的な都合だけで作っていないか
言葉購入者が理解・使用する名称か
遷移先開いた後に次の選択肢が分かるか

1商品しかないカテゴリは、将来増える計画や明確な需要がなければ、商品ページへの直接導線で足りる場合があります。

階層は浅く、選択の意味を持たせる

階層が深いほど整理されて見えますが、購入者のタップ回数と迷いは増えます。特にスマホでは、現在地と戻り先が見えにくくなります。

良い階層は、各段階で選択の意味があります。

例:バッグ > 通勤バッグ > 13インチPC対応

悪い例:ファッション > 雑貨 > その他 > おすすめ > バッグ

「その他」が複数階層にある、親と子が同じ意味、子カテゴリの商品が数件しかない場合は、統合を検討します。階層数の絶対的な正解はありません。主要商品へ自然に到達できるかをスマホで確認します。

カテゴリ名だけで中身を予測できるようにする

カテゴリ名は短く、具体的にします。「おすすめ」「人気」「セレクト」のような抽象語だけでは、開くまで中身が分かりません。使うなら「通勤におすすめ」「人気のギフト」のように対象を加えます。

命名ルールを作ると増設時の揺れを防げます。

  • 単数・複数やカタカナ表記を統一する
  • メンズ/男性用など同義語を統一する
  • 商品種別と用途を混ぜる場合の順序を決める
  • 年号・季節名を恒久カテゴリへ入れ過ぎない
  • 社内略語、仕入先名、管理番号を使わない
  • 「その他」は何が含まれるか再検討する

検索対策のために語句を詰め込むより、購入者が一読で判断できる名前を優先します。

商品の重複紐付けを意図的に管理する

同じ商品を「バッグ」「通勤」「軽量」へ置くことは、異なる入口を提供するため合理的です。一方、ほぼ同じ商品一覧を持つカテゴリが多数あると、管理と導線が複雑になります。

カテゴリ台帳を作り、目的、親カテゴリ、対象条件、商品数、責任者、作成日、見直し日を記録します。商品を追加する担当者が、名称だけでなく対象条件を確認できるようにします。

商品紐付けのルール例です。

  1. 主分類を必ず一つ決める
  2. 用途カテゴリは、商品説明で根拠を示せるものだけにする
  3. 期間限定カテゴリは終了日を持たせる
  4. 特集ページと恒久カテゴリを区別する
  5. 空カテゴリ、1商品カテゴリ、重複一覧を月次で確認する

カテゴリページを単なる商品一覧にしない

カテゴリを開いた購入者が、次にどう選べばよいか分かる情報を置きます。冒頭が長すぎると商品が見えないため、要点を短くします。

  • このカテゴリに含まれる商品の範囲
  • 選び方の主要な比較軸
  • サイズ・用途・素材等の下位カテゴリ
  • 初めての人向け商品と人気商品
  • 配送・納期等、カテゴリ共通の注意
  • 関連カテゴリへの戻り道

商品説明をカテゴリページへ大量に複製するのではなく、比較と分岐に必要な情報へ絞ります。商品ページ自体の構成は「楽天の商品ページを改善する方法」で解説しています。

スマホで回遊テストする

設計資料だけで判断せず、実機相当の幅で購入者の操作を再現します。代表的なタスクを3〜5個用意します。

例として、「通勤用の軽いバッグを探す」「5,000円以内のギフトを探す」「見た商品から同じシリーズへ戻る」といった課題です。

テストでは次を記録します。

  • 最初に選んだ入口
  • 迷った名前
  • 商品へ到達するまでのタップ数
  • 行き止まりや空カテゴリ
  • 戻った場所と理由
  • 並び順・絞り込みで解決したか
  • 目的の商品がないと判断できたか

担当者は構造を知っているため迷いに気づきにくいものです。可能ならカテゴリ設計に関わっていない人にも試してもらいます。

並び順は購入目的と在庫を反映する

主要カテゴリの並び順は、社内で作った順ではなく、需要、季節、利益、在庫、戦略で決めます。ただし、毎日のように位置を変えると学習しにくくなるため、変更理由と期間を持たせます。

カテゴリ内の商品順も、売上順だけが正解ではありません。初めての人向け、主力、価格帯、在庫、納期を考慮します。在庫切れ商品ばかりが先頭に並ばないか、広告の遷移先で対象商品が見つかるかを確認します。

並び替え後は、クリック、商品到達、転換、問い合わせだけでなく、カテゴリから離脱した位置も見ます。

削除・移動前に影響範囲を確認する

カテゴリ名やURL、階層、商品紐付けを変更すると、店舗トップ、商品ページ、バナー、メルマガ、広告、外部検索、ブックマーク等へ影響する可能性があります。

変更前に次を棚卸しします。

  1. 対象カテゴリへのリンク元
  2. 広告・キャンペーンの遷移先
  3. 下位カテゴリと紐付け商品
  4. 代替の遷移先
  5. 変更後のスマホ・PC表示
  6. 旧URLアクセス時の挙動
  7. 変更日時と復旧方法

現行RMSでカテゴリ削除時に下位カテゴリや商品紐付けがどう扱われるか、操作前に確認します。古いマニュアルの画面や挙動を前提にしません。

データで毎月改善する

データで毎月改善するを示す図解

カテゴリは一度作って終わりではありません。月次で次を確認します。

指標見つけたい問題
カテゴリアクセス入口が見られているか
商品クリック率一覧から商品へ進めるか
転換率意図に合う商品を提示できたか
店舗内検索語カテゴリにない需要があるか
離脱・戻る行動名前・階層で迷っていないか
商品数・在庫空洞化、欠品偏重がないか
問い合わせ選び方が不足していないか

アクセスが少ないカテゴリは、需要がないとは限りません。入口が見えない、名前が分からない、広告や商品ページからリンクされていない可能性も確認します。

アクセス分析の基本は「R-Karteでアクセスを分析する方法」も参照してください。

カテゴリ設計チェックリスト

  • 店舗内カテゴリと楽天市場側ジャンルを区別した
  • 購入者の目的・語句から主要入口を決めた
  • 同じ階層の分類軸を揃えた
  • カテゴリ名だけで中身を予測できる
  • 階層を深くし過ぎていない
  • 1商品・空・同義カテゴリを整理した
  • 商品の重複紐付けにルールがある
  • スマホで代表タスクを試した
  • 削除・移動前にリンク元を監査した
  • 月次でアクセス・商品クリック・転換を確認する

よくある質問

店舗内カテゴリは何個が適切ですか?

一律の正解はありません。主要な購入目的をカバーし、各カテゴリに比較できる商品があり、名前の違いを説明できる数に絞ります。数よりも、重複、空カテゴリ、深すぎる階層を確認してください。

一つの商品を複数カテゴリへ入れてもよいですか?

購入目的が異なる入口を提供するなら有効です。主分類と追加条件を決め、同じ一覧を持つ同義カテゴリを増やさないよう台帳で管理します。現行RMSの紐付け仕様も確認してください。

SEOのためにキーワードをカテゴリ名へ入れるべきですか?

購入者が理解し、実際に使う名称であれば有効です。ただし語句を詰め込み、内容を予測できない長い名前にしないでください。回遊と選択の分かりやすさを優先します。

カテゴリを削除するときの注意点は?

下位カテゴリ、商品紐付け、店舗内リンク、バナー、広告、メルマガ、外部流入を確認し、代替遷移先と復旧手順を決めます。削除時の現行RMS挙動は操作直前に確認してください。

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金融系システム会社で10年以上、システムとデータに向き合う現場経験を積む。その後、家業でもある75年続く老舗化粧品店にジョインし、EC事業の立て直しに着手。

広告に頼らず、商品ページ・レビュー・リピート導線を一つずつ磨き込む地道な運営で、楽天市場の月商を5年で200万円から2億円へと100倍に成長。2024年・2025年と2年連続で楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞し、楽天NATIONS講師として全国の店舗運営も支援してきた。

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その思いから、売れるECの方程式にAIを掛け合わせたEC特化型AIエージェント「ラクリプ」を開発。

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CAREER TIMELINE

数字と熱量で塗り替えた、EC×AIの軌跡

  • SYSTEM ERA金融系システム会社で10年以上の実戦経験を積む
  • EC ERA START75年続く老舗化粧品店にジョイン。EC事業の改革に着手
  • 2024楽天月商を5年で200万→2億へ。楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞
  • 2024-楽天NATIONS講師に就任。短期で15店舗中13店舗の売上2倍を達成
  • 2024-花王など大企業向けECセミナーで熱狂を呼ぶダントツ講師として登壇
  • 2025EC事業者向け200名規模のAIセミナーを開催。100名超のECコミュニティ「COD」を運営
  • 2025株式会社ラクダを創業。EC特化型AIエージェントサービス「ラクリプ」をリリース
  • 2025楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー 2年連続受賞
  • 2026.01楽天新春カンファレンスでAIをテーマに登壇
  • 2026.03楽天NATIONS AIエバンジェリストに就任
  • 2026.04AI×EC勉強会で約250名規模のオンライン勉強会を主催
  • 2026.08楽天グループ最大級のビジネスイベント「Rakuten AI Optimism」に登壇。三木谷社長とセッションを行う
  • NOWラクリプは継続契約400社に到達。Chrome拡張「ラクリプウォーク」も1,000ユーザーが利用中

HONORS & POSITIONS

主要な受賞・公職

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04楽天新春カンファレンス登壇2026年1月、AIテーマで登壇
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08Chrome拡張「ラクリプウォーク」楽天店舗運営を支援する拡張が1,000ユーザーへ。現場ツールとして支持が拡大
09株式会社やよい 副社長75年続く老舗化粧品店の副社長として実店舗を運営し、人材育成に注力

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私自身、朝から晩まで受注処理やページ修正に追われ、「本当にやりたい企画に手が回らない」もどかしさを、現場で何年も味わってきました。AIは、その時間を事業者の手に取り戻すための道具です。派手な魔法ではなく、日々の一手間を静かに肩代わりしてくれる相棒——ラクリプをそんな存在に育てていきます。

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