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楽天の健康食品広告表現と薬機法|商品ページ原稿の確認手順

楽天市場で健康食品を販売するときは、まず一般食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品などの商品区分を確定します。その区分と許可・届出・表示内容に沿って、疾病の治療・予防、身体機能の医薬品的変化、効果・安全性の保証、用法用量のような表現を避けます。
この記事では、健康食品と医薬品の区別、成分説明、機能性表示、体験談、専門家、数値・グラフ、画像・SNSを含む原稿監査を解説します。個別商品の適法性は、現行の薬機法、食品表示法、健康増進法、景品表示法、関連通知、楽天の掲載・広告基準を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。
健康食品は「食品」であることから確認する
健康食品を扱う店舗は、広告の定義、健康食品の法律上の位置づけ、医薬品との区別、医薬品的な効能効果、表現できることを整理して確認します。
一般に「健康食品」という言葉だけで、医薬品のような治療・予防効果を広告できるわけではありません。商品が食品として販売されるなら、食品の区分と表示制度の範囲で事実を伝えます。
「サプリ」「自然由来」「伝統素材」という呼び方も、広告規制を外す根拠にはなりません。
最初に商品区分と正式資料を揃える
商品ページを書く前に、製造・販売主体から正式資料を集めます。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 識別 | 商品名、JAN、SKU、版 |
| 区分 | 一般食品、保健機能食品等 |
| 制度 | 許可・届出・規格基準の対象 |
| 原材料 | 原材料名、添加物、アレルゲン |
| 成分 | 栄養成分、機能性関与成分等 |
| 表示 | 容器包装、注意、摂取目安 |
| 根拠 | 許可・届出情報、試験、資料 |
| 主体 | 販売者、製造者、届出者等 |
パッケージ、届出・許可情報、仕入先資料、商品ページが一致するか確認します。旧処方・旧パッケージ・別容量の資料を混ぜません。
医薬品的な効能効果を示さない
食品へ、疾病の治療・予防、身体機能への強い作用、症状の改善を医薬品のように示す表現は避けます。
監査する類型です。
- 病名・症状が治る、予防できるとする
- 血圧・血糖等を治療的に正常化すると断定する
- 臓器・免疫・ホルモン等の機能を増強・回復すると示す
- 薬の代わりになる、医療を不要にすると示す
- 即効・永久・必ず効くと保証する
- 副作用がない、誰にでも安全と保証する
直接的な語を伏字、記号、画像、体験談へ置き換えても、購入者が同じ効能を受け取るなら問題が解消するとは限りません。
薬機法全体の確認フローは「楽天市場の薬機法基礎」も参照してください。
商品名・形状・摂取方法も一体で確認する
文章だけでなく、商品名、錠剤・カプセル等の形状、用法用量のような指示、医薬品を想起させる容器・画像、販売方法を含む全体を確認します。
「1日3回、症状が出たときに」など医薬品の服用を思わせる案内になっていないか、食品として必要な摂取目安・注意の現行表示要件に合っているかを確認します。
商品名に病名・治療効果を含め、本文だけ穏当にする方法も避けます。パッケージ上の正式名称であっても、楽天での掲載可否と現行法令を確認します。
保健機能食品の制度を混同しない

保健機能食品には複数の制度があり、手続、表示できる内容、責任主体が異なります。一般食品へ、他制度の表示を流用しません。
| 区分例 | 確認すること |
|---|---|
| 特定保健用食品 | 許可内容、許可表示、条件 |
| 栄養機能食品 | 対象成分、規格基準、定型表示 |
| 機能性表示食品 | 届出内容、届出者、機能性表示、注意 |
| 一般食品 | 個別の保健機能を制度品のように示さない |
制度名や要件は変更され得ます。消費者庁の現行資料と公開データベースで、対象商品・版・届出状況を確認します。
機能性表示食品は届出内容へ合わせる
機能性表示食品では、同じ成分を含む別商品ではなく、対象商品の届出内容を確認します。
確認する項目です。
- 届出番号と商品名・販売版が一致する
- 機能性関与成分と含有量が一致する
- 表示しようとする機能性が届出内容の範囲内である
- 対象者、摂取目安、注意事項が一致する
- 国の個別審査・許可との誤認を作らない
- 医薬品的な治療・予防へ広げない
- パッケージと広告の重要表示を一致させる
届出後の変更、撤回、販売終了、処方変更も確認します。古いスクリーンショットだけを根拠にしません。
成分一般の研究を商品効果へ飛躍させない
ある原料・成分に研究があっても、商品での含有量、形態、組み合わせ、摂取期間、対象者が違えば、同じ結果を主張できるとは限りません。
原稿と根拠を次のように対応させます。
| 広告案 | 根拠 | 確認する差 |
|---|---|---|
| 成分配合 | 原材料・成分表 | 実際の配合と名称 |
| 含有量 | 試験・規格書 | 1日目安量、単位、ばらつき |
| 機能 | 許可・届出・現行制度 | 商品、対象、条件 |
| 研究紹介 | 論文等 | 成分一般と商品固有を分ける |
研究の存在を示すだけで、商品が疾病を改善するとの結論へつなげません。出典の質、対象、方法、利益相反、限界も確認します。
数値・ランキング・満足度に条件を付ける
「利用者の90%が実感」「売上No.1」等は、調査対象、期間、質問、比較範囲、実施主体が分からなければ判断できません。
確認する項目です。
- 調査対象者と人数
- 商品使用の有無・期間
- 質問文と回答選択肢
- 集計方法と除外条件
- 比較対象・地域・期間
- 調査・販売データの取得日
- 広告対象SKUとの一致
- 注釈の位置と可読性
満足度を治療効果の実証に置き換えず、最上級表現は景品表示法等の現行要件も確認します。
体験談・レビューで医薬品的効果を示さない
購入者が自主投稿したレビューと、店舗が選択して画像・LP・広告へ転載する表示は分けます。
- 病気・症状が治ったという声を選ばない
- 薬を減らせた等の医療判断を掲載しない
- 効果の出た人だけを典型例に見せない
- 文言を編集して効果を強めない
- 投稿者の権利・個人情報・楽天利用条件を確認する
- モニター、商品提供、報酬等の関係を明示する
「個人の感想です」と添えても、本文・画像の医薬品的な全体印象が自動的に許されるわけではありません。
専門家・医療関係者の推薦を慎重に扱う
医師、薬剤師、管理栄養士、研究者等を広告に使う場合、資格の真偽だけでなく、推薦内容、報酬関係、適正広告基準、健康増進法・景表法等を確認します。
白衣、病院、診察場面を使い、食品が医薬品と同等に見える演出を避けます。「専門家監修」がレシピ・一般情報の監修だけなら、商品効果や安全性を保証したように表示しません。
権威を借りる代わりに、原材料、含有量、製造・品質情報、摂取上の注意を具体的に示します。
使用前後図・身体イラスト・グラフを監査する
画像だけで、体重、体形、肌、血管、臓器等が大きく変化する印象を与える場合があります。
画像監査では次を確認します。
- 撮影条件、期間、対象、加工が明確か
- 商品区分・制度の範囲を超えないか
- 矢印・色・身体断面が医薬品的作用を暗示しないか
- グラフの軸・単位・ゼロ・母数が適切か
- 注釈が同じ画面で読めるか
- 楽天の商品掲載・広告メニューの現行基準を満たすか
AI生成画像やイメージ図でも、全体印象の審査は必要です。
品質・安全性を保証しすぎない
製造管理、検査、原料原産地等の事実は、対象、頻度、基準、実施主体を明示します。「厳選」「安心」「安全」だけでなく、何を確認したかを示します。
検査済みでも、すべての危険や個人差がないとは言えません。アレルゲン、薬との相互作用、妊娠・授乳、疾病治療中等の注意は、現行表示と専門確認に合わせます。
問い合わせへ医療判断を返さず、医師・薬剤師等への相談が必要なケースを社内手順にします。
薬機法以外の法令・制度も確認する
健康食品の表示・広告では、薬機法だけを通せば完了とは限りません。
| 確認領域 | 主な確認内容 |
|---|---|
| 食品表示 | 名称、原材料、栄養、アレルゲン等 |
| 健康増進 | 健康保持増進効果等の虚偽・誇大表示 |
| 景品表示 | 優良誤認、有利誤認、根拠、ステマ |
| 保健機能食品 | 許可・規格・届出・定型表示 |
| 楽天基準 | 取扱可否、商品掲載、画像、広告審査 |
確認主体・根拠を表現台帳へ分けて記録します。判断が難しい案件は消費者庁、厚生労働省等の現行資料と専門家の助言を確認します。
商品ページと広告メニューを別々に確認する
商品ページへ掲載できる表現と、RPP等の広告メニューで入稿できる表現が同じとは限りません。楽天が商品区分や広告面ごとに独自基準を設けている場合があります。
商品名、画像、説明、広告見出し、リンク先を一式で申請・監査します。過去の審査通過や競合の掲載だけを現在の許可根拠にしません。
確認日、ガイドラインの版、問い合わせ番号、対象メニューを保存します。
表現台帳と承認フローを作る

- 商品担当が区分、許可・届出、正式表示、原材料を確定する
- 制作担当が確認済み事実から原稿・画像を作る
- 法務・表示担当が関連法令と楽天基準を確認する
- 判断困難な表現は専門家・所管窓口へ照会する
- 入稿担当が承認版とRMS内容を照合する
- スマホ・PC・広告表示を実画面で確認する
- 根拠、承認版、公開URL、確認日を保存する
届出・処方・パッケージ・成分・表示制度・楽天基準が変わったとき、全掲載先を再審査します。
健康食品広告チェックリスト
- 食品区分と許可・届出・規格を確認した
- 医薬品的な治療・予防・保証を示していない
- 商品名・形状・摂取方法も一体で確認した
- 成分一般情報を商品効果へ飛躍させていない
- 数値・ランキング・満足度の条件を示した
- 体験談・専門家・画像の全体印象を監査した
- 食品表示・健康増進・景表法等も確認した
- 商品ページと広告メニューを別々に確認した
- 根拠と承認版を台帳で対応させた
- 商品・制度変更時の再審査を決めた
よくある質問
健康食品に「血圧を下げる」と書けますか?
商品区分、許可・届出内容、対象者、文脈で判断が変わります。一般食品へ治療的効果を表示せず、現行制度と商品固有資料を表示担当・専門家が確認してください。
成分の論文があれば効果を書けますか?
成分一般の研究と、対象商品・配合量・摂取条件での効果は同じではありません。商品区分と制度上の表示範囲、試験対象・方法・限界を確認し、商品効果へ飛躍させないでください。
お客様の体験談なら病名を書けますか?
店舗が選び広告へ転載すれば、店舗の表示として受け取られます。「個人の感想」と付記しても医薬品的な全体印象が解消されるとは限らないため、範囲外の体験談は掲載しません。
機能性表示食品は国が効果を保証していますか?
制度の性質と必要表示を消費者庁の現行資料で確認し、国の個別審査・保証と誤認させないでください。対象商品の届出情報と広告文を一致させます。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



