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楽天店舗のLINE配信方法|内容・頻度・効果測定の実務

楽天店舗のLINE配信は、一通ごとに「誰へ、何のために、何を一つしてほしいか」を決めます。新商品、再入荷、セール、使い方、アフターケアを配信カレンダーで配分し、対象、主CTA、期限、遷移先の価格・在庫・配送を揃えます。開封・クリックだけでなく、購入、利益、ブロック、苦情を確認します。
この記事では、配信目的、セグメント、カレンダー、文面・画像、リンク、クーポン、テスト、分析、改善、停止判断までを解説します。
LINE配信は一通一目的にする
LINE配信では、効果的な配信内容に加え、配信機能と分析機能を押さえます。
RMS上でLINEの配信から分析までを運用できますが、現在の対象・セグメント・配信・分析・料金は確認が必要です。
一通にセール、新商品、ランキング、SNS、レビューを詰め込むと、何を見ればよいか分かりません。配信の主目的と主CTAを一つに絞ります。
配信目的を6種類に分ける

| 目的 | 内容例 | 主な指標 |
|---|---|---|
| 新商品 | 新商品・新色・予約 | 商品閲覧、購入 |
| 再入荷 | 欠品商品の再販売 | クリック、在庫消化 |
| 販促 | セール、ポイント、クーポン | 広告後利益 |
| 役立ち | 選び方、使い方、手入れ | 閲覧、保存、問い合わせ減 |
| アフターケア | 不具合、交換、使用支援 | 問題解決、満足 |
| 関係づくり | 店舗・作り手・イベント | 継続反応、再購入 |
売上配信だけが続くと、価格に反応する人しか残らない可能性があります。商品理解・使用支援も混ぜ、店舗の登録価値を守ります。
誰に送るかを先に決める
現行機能で利用できる対象・セグメントを確認します。
セグメント候補です。
- 友だち追加時期
- 追加元・キャンペーン
- 興味カテゴリ
- 購入・閲覧・クリック等の利用可能データ
- 新規・既存顧客
- 地域・実店舗
- 過去配信への反応
どのデータを取得・利用できるか、楽天・LINE・プライバシーポリシー・同意を確認します。取得できない属性を推測で付けません。
全員配信が適切な内容と、対象を絞る内容を分けます。
配信カレンダーを作る
月単位で、楽天イベント、店舗施策、商品入荷、季節、顧客利用時期を並べます。
| 日付 | 目的 | 対象 | 内容 | CTA | 期限 | 担当 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 新商品 | ||||||
| 使い方 | ||||||
| セール |
配信が同じ週へ集中しないよう、予約済みメール・LINE・R-Mail・広告も一覧にします。緊急配信を追加するときは、既存予約を止めるか判断します。
配信頻度は反応と解除で決める
「週1回が正解」のような一律基準はありません。登録時に示した頻度、商品の購入周期、情報の価値、ブロック・苦情で調整します。
頻度を上げる前に確認します。
- 一通ごとに異なる価値があるか
- 対象を絞れないか
- 同じ商品の販促を繰り返していないか
- 配信後のブロックが増えていないか
- 配信費を含め利益が残るか
友だち追加直後に連投せず、あいさつ・自動応答・予約配信の重複を確認します。
文面は結論・根拠・行動の順にする
スマホ通知とトーク画面で、最初に対象と価値が分かるようにします。
基本構成です。
- 誰向け・何の案内か
- 最重要の便益または条件
- 数値・仕様・期間等の根拠
- 主CTA
- 対象・期限・除外等の注意
例:人気の○○が再入荷しました。今回はブラック・M/Lサイズが対象です。在庫状況とお届け予定はこちらからご確認ください。
「今すぐ」「残りわずか」等は、実際の在庫・期限と一致させます。
画像とカードは小画面で確認する
商品を識別でき、文字を詰め込みすぎず、タップ先と一致する画像を使います。
- 対象商品・SKUが分かる
- 価格・期間の古い画像を使わない
- 付属しない小物を誤認させない
- 小さい画面で文字を読める
- 代替テキスト・本文でも重要情報を伝える
- 人物、写真、商標等の権利がある
- 楽天・LINE両方の現行ガイドを満たす
複数カードを使う場合も、主CTAを見失わない順番にします。
リンク先を配信と一致させる
配信前に、スマホのアプリ内ブラウザでリンクを開きます。
確認します。
- 対象商品・SKUへ着く
- 配信と価格・在庫・配送が一致する
- クーポン取得・利用条件が分かる
- ログイン・未ログインで遷移できる
- セール開始前・終了後の挙動が安全
- 売切れ時の代替案内がある
- 戻る操作でLINEへ戻れる
外部サイトへ不適切に誘導せず、R-SNS・楽天の現行リンク規約を確認します。
計測用リンクを配信単位で分ける
同じ商品URLでも、配信日、対象、クリエイティブ、ボタンを識別します。
台帳例です。
| ID | 配信 | 対象 | ボタン | URL | 開始・終了 |
|---|---|---|---|---|---|
短縮・計測URLの利用可否、リダイレクト、個人情報、保持期間を確認します。LINE側クリックと楽天側セッション・注文の定義差を理解します。
クーポン・特典は利益と条件を確認する
クーポンを付ける場合は、配信前に次を確認します。
- 対象友だち・商品・店舗
- 取得・利用期間
- 最低購入金額・上限・回数
- 他クーポン・ポイントとの併用
- 店舗負担と1件利益
- 売切れ・終了時の案内
- 現行の楽天・LINE・景品規制
配信数×想定利用率で費用・在庫を見積もります。取得数だけでなく、値引き後の広告後利益を確認します。
配信前のチェックとテスト送信
- 目的・対象・主CTAを確認する
- 文面・画像・リンクの最終版を固定する
- 商品、価格、在庫、配送、期限を照合する
- 法令・規約・権利を確認する
- テストアカウントへ送る
- iPhone・Androidで表示・遷移する
- 配信対象・日時・メッセージ数を確認する
- 承認者が最終承認する
テスト送信と本番原稿が同じ版か、予約後の変更が反映されたかを確認します。
誤配信・リンク不良の停止手順を作る
予約日時・対象間違い、価格・在庫不一致、リンク切れ、法令疑義が見つかったときの責任者を決めます。
- 予約配信を停止する
- 商品・クーポン・リンクを安全な状態へする
- 誤配信の対象・内容・件数を特定する
- 個人情報漏えいの有無を確認する
- 楽天・LINE・社内窓口へ連絡する
- 必要な訂正・顧客対応を承認後に行う
- 原因と再発防止を記録する
焦って重ねて訂正配信し、さらに頻度・誤解を増やさないようにします。
配信結果を4段階で見る

| 段階 | 指標 | 問い |
|---|---|---|
| 到達 | 配信・到達・ブロック | 届いたか |
| 反応 | 開封相当・クリック | 関心を得たか |
| 行動 | 商品閲覧、クーポン、購入 | 目的行動へ進んだか |
| 事業 | 利益、返品、再購入、解除 | 価値が残ったか |
現行分析画面で各指標の定義、対象、更新時刻を確認します。複数媒体に接触した注文をLINEだけの成果として断定しません。
配信後利益を計算する
配信後利益 = 配信経由売上 − 商品原価 − 楽天関連費 − ポイント・クーポン − 配送 − 配信・制作費 − 返品見込
友だち獲得費も施策評価へ含める場合、同じ期間・顧客へ二重計上しないようにします。
売上が大きくても、値引きとメッセージ追加費用で利益が減る場合があります。商品・セグメント・配信目的別に見ます。
LINEの料金プランを変える判断は「LINE公式アカウントのプラン変更」も参照してください。
ブロック・苦情を品質指標にする
配信直後のブロック増を、対象、頻度、内容、時刻、流入元で分けます。
- 登録時の約束と内容が違う
- 関係ない商品を全員へ送った
- 同日・短時間に連投した
- 期限・価格の誤りがあった
- 画像・リンクが動かない
- アフターケア中に販促した
ブロックを避けるため配信しないのではなく、登録価値に沿う有用な配信へ改善します。
月次レビューで次の配信を決める
月次で、目的・対象別に結果を比較します。
- 何を目的に送ったか
- どのセグメントが反応したか
- 商品ページでどこまで進んだか
- 利益・返品・ブロックはどう変わったか
- 次回は何を一つ変えるか
配信数を増やす前に、反応の低い対象を除き、文面・遷移先・在庫を改善します。
友だち獲得の入口設計は「楽天店舗がLINEの友だちを増やす方法」を参照してください。
LINE配信チェックリスト
- 一通一目的・一主CTAにした
- 現行機能で対象・セグメントを確認した
- 配信カレンダーで他施策との重複を見た
- 登録時に示した頻度・価値と一致する
- 商品・価格・在庫・配送・期限を照合した
- 計測リンクを配信・ボタン別に分けた
- クーポンの条件・在庫・利益を確認した
- 実端末でテスト送信・遷移した
- 誤配信・リンク不良の停止手順がある
- 購入・利益・ブロック・苦情を確認した
よくある質問
LINEは週に何回配信すべきですか?
一律の正解はありません。登録時の約束、商品の購入周期、情報価値、現行プラン、ブロック・苦情で決めます。異なる価値がない連投は避けてください。
全員へ一斉配信したほうが売上は増えますか?
対象外の人にも届き、配信費・ブロックが増える可能性があります。現行機能で利用できるセグメントとデータ同意を確認し、目的に合う対象へ絞ります。
クリック率が高ければ成功ですか?
クリック後の商品閲覧、購入、値引き・配信費を差し引いた利益、返品、ブロックまで確認します。強い見出しでクリックだけを増やし、遷移先と不一致にしないでください。
RMSとLINE側の分析数字が違うのはなぜですか?
クリック、セッション、注文、計測期間、重複、更新時刻の定義が異なる可能性があります。現行ヘルプで定義を確認し、同じ期間・対象へ揃えて比較してください。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



