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最終更新: 2026.07.30

楽天のレビュークーポンの設定方法|規約で許される範囲と設計

楽天のレビュークーポンの設定方法|規約で許される範囲と設計

楽天のレビュークーポンは、評価内容を問わず、商品到着後の投稿者へ同じ特典を配る設計が基本です。実施前に企画文面と配布方法をRMSサポートへ確認してください。

楽天のレビュークーポンは規約上設定できるのか

レビュークーポンとは、購入者が商品到着後にレビューを投稿した場合、自店舗での次回購入に使えるクーポンを案内する施策です。

楽天公式FAQには、投稿者へ「次回のおまけ」や「次回送料無料」を提供する企画が例示され、出店者向け公式記事にも次回クーポンの事例があります。一方、2026年1月30日改定の投稿ガイドラインは、返金やその他報酬を条件に注文・レビューする行為を禁止しています。公開資料間の境界は整理されていないため、利用規約と現行ガイドラインを優先し、店舗ごとに事前確認が必要です。購入前の商品ページで特典を強く訴求して注文を誘引する方式も、安全と断定できません。

許される施策と禁止される条件の違い

レビュー特典の実務上の判断を左右2列で整理した図解。可・要確認は率直な感想(可)・次回クーポン(公開FAQ上は可・要確認)・投稿の存在(条件付き・要確認)。不可・避けるべきは星4以上や星5を条件にする/表現を指定する/低評価を特典対象外にする/変更や削除を求める/一部返金/投稿者を募集する/従業員や家族による投稿。星数や内容、画像・動画・最低文字数を条件にしないことを添えている

投稿の有無だけを条件とし、星数や内容を判断材料にしないでください。店舗関係者やレビュー要員による投稿、報酬を条件とした不自然な注文・投稿は禁止です。正常な購入と到着後の使用体験を前提に、率直な感想を依頼します。

施策実務上の判断理由
到着後に率直な感想を依頼購入後の中立的な依頼である
全投稿者へ同じ次回クーポン公開FAQ上は可・要確認現行ガイドラインとの境界が不明確
投稿の存在だけを確認して配布条件付き・要確認星数や文面を審査しない設計が必要
星4以上、星5を条件にする不可高評価を求める不当な投稿要求になる
おすすめなどの表現を指定不可店舗がレビュー内容を決めている
低評価を特典対象外にする不可実質的な高評価条件になる
変更・削除と引き換えに特典不可不当な変更・削除要求に当たる
元の注文代金を一部返金避けるべき一部返金を条件とする投稿は明示的にNG
SNSで投稿者を募集不可投稿の委託や募集に応じたレビューは禁止
従業員や家族による投稿不可利害関係者のレビューに該当する

画像や動画、最低文字数も条件にしないでください。内容の審査は、特典を得るための表示を誘発しやすくなります。

安全性を重視したクーポン設計

元注文の返金ではなく、自店舗で次回使える定額値引きクーポンを基本にします。購入者が通常どおり注文・使用した後、中立的な案内で投稿し、店舗は投稿の有無だけを確認します。星1から星5、改善要望にも同じ条件を適用し、内容で配布可否を決めないでください。

設定項目推奨する設計
特典自店舗の次回購入で使える定額値引き
対象者正常に購入し、到着後に対象レビューを投稿した本人
評価条件設けず、星1~5を同条件にする
内容条件画像、動画、文字数、表現を指定しない
対象商品店内全商品または利益率を確認した商品
最低購入金額クーポン額とのバランスで決める
利用期間リピート周期に合わせて設定する
利用回数1会員・1注文・1回を基本に検討する
併用条件他クーポンとの併用可否を明記する
発行上限施策予算に応じた総数を設定する
不正防止同一注文や同一会員への重複配布を防ぐ

商品プレゼント、ギフトカード、電子マネーは「その他報酬」や景品類に該当する可能性があります。内容の優劣で特典を決める「ベストレビュー」の賞品企画も避けるべきです。

RaCouponで確認する設定項目とクーポンの種類

RaCouponでは種類と利用条件を決め、公開資料にない上限や項目はRMSで確認します。公開ページでは、自店舗クーポンに対象者や利用期間を設定でき、獲得方式はクリック獲得型とクーポンコード入力型です。

クーポン区分利用単位レビュー施策での用途
店内全商品クーポン対象店舗での1注文幅広いリピート購入を促す
対象商品指定クーポン対象商品1個商品別に利益率や周期を管理する
送料無料クーポン対象店舗での1注文送料や対象地域を整理して使う
定額値引き○円OFF値引額が明確で管理しやすい
定率値引き○%OFF値引額の上限を設けて管理する

公開FAQでは有効期限は最長3か月です。ただし、現在の最小期間、発行枚数、最低利用金額、併用設定は公開資料から確定できません。RMSのメニュー階層や画面名も変わる可能性があるため、管理画面と店舗運営Naviで現在の項目と制限を確認してください。

レビュー確認からクーポン配布までの設定手順

企画を承認された条件で登録し、投稿の存在だけを照合して配布します。

  1. 対象を商品レビューまたはショップレビューのどちらかに決めます。
  2. 星数や文面を含まない、投稿の有無だけの対象条件を作ります。
  3. 次回購入用の定額値引き額と、最低購入金額を決めます。
  4. 対象商品、利用期間、併用可否、発行上限を設定します。
  5. 1注文や1会員あたりの配布回数と、重複防止方法を決めます。
  6. 告知文面、特典、配布方法をRMSサポートへ提示します。
  7. 回答を保存し、承認された条件をRMS上で設定します。
  8. 商品到着後の投稿を確認し、獲得URLまたはコードを案内します。
  9. 配布履歴を残し、同一注文への重複配布を防止します。

RMSにはレビューチェックツールがあると公式記事で説明されています。ただし、投稿確認からクーポン配布まで完全に自動連携できるか、投稿者と注文番号の照合範囲、特定会員への自動付与、一括配布、再発行は公開情報では確認できません。現在の機能は管理画面と店舗運営Naviで確認してください。

レビュー依頼メールと同梱物の書き方

レビュー依頼メールと同梱物の書き方を示す図解

商品到着後の率直な感想を求め、評価内容で扱いを変えないと明記します。商品レビューは使用感に基づき到着後に投稿し、投稿可能期間は注文から24時間経過後から365日までです。

告知項目記載する内容
投稿対象商品レビューかショップレビューか
投稿条件到着後または使用後の投稿であること
公平性星数や意見の内容を問わないこと
期限投稿期限とクーポンの利用期間
特典金額、対象商品、最低購入金額
配布配布時期、獲得方法、配布回数
利用条件併用可否や対象外条件
その他企画の変更・終了条件

文面は「商品到着後、ご使用になった率直なご感想をお聞かせください」とし、低い評価や改善要望も同条件と明記してください。

楽天には、購入者が注文時に選択した場合に配信される「レビューのお願いメール」があります。店舗独自メールにクーポンや商品案内を含めると広告メールと評価される可能性があるため、R-Mailなど楽天所定の手段を使い、配信同意、送信者表示、配信停止方法を確認します。同梱物でも満足度別に導線を分けず、レビューと問い合わせ窓口を全購入者へ並列に案内してください。

ステマ規制と景品表示法で注意する点

消費者庁Q&Aでは、内容を指定せず投稿者へ次回クーポンを配る企画は、通常は事業者が内容を決めた表示に当たりません。一方、星5や推奨コメントを条件にすると店舗が表示内容を決定したレビューになります。2025年度には、「星5+レビュー」を条件にギフトカードを付与した施策が指導事例として公表されました。

自店舗で次回購入時に使う値引券は、取引通念上妥当なら景品類でなく値引と扱われる場合がありますが、商品、現金、一般的なギフトカードは景品類になる可能性があります。

取引価額総付景品の最高額
1,000円未満200円
1,000円以上取引価額の20%

自店舗クーポンでも、正常な値引と認めにくい高額特典や抽選方式には注意が必要です。業種別の公正競争規約がある商品は、その規定も確認してください。

実施前に確認する運用体制

企画条件と担当者の判断基準を固定し、RMSサポートの回答を保存してから開始します。

確認項目運用基準
評価条件星数や好意的表現を条件にしない
内容条件画像、動画、文字数を条件にしない
特典元注文の返金ではなく次回クーポンにする
投稿時期商品到着後のレビューだけを対象にする
募集方法SNSや外部業者で投稿者を募集しない
関係者従業員、家族、委託先を対象外にする
配信管理メールの同意と配信停止方法を確認する
配布判定投稿の有無だけを確認する
記録配布履歴と楽天からの回答を保存する
最終確認企画文面と条件をRMSサポートへ提示する

違反時には、レビュー削除、過去レビューの全削除、投稿機能の停止などが規定されています。店舗側も運営改善要求やサービス停止、重大または累積した違反では契約解除の対象になり得ます。

よくある質問

レビュークーポンは、評価の中立性と現行ルールへの適合を基準に判断します。

星5レビューを条件にクーポンを配れますか

配れません。高評価を特典条件にすると、楽天の公平性ルールに反し、ステマ規制上も店舗が内容を決めた表示になり得ます。

低評価レビューにも同じクーポンが必要ですか

必要です。投稿の有無だけを確認し、星1から星5まで同じ特典と配布条件を適用してください。

レビュー投稿後に購入代金を返金できますか

避けるべきです。現行の投稿ガイドラインは、商品代金の全部または一部返金を条件とする注文・投稿をNGとしています。

RMSでレビューとクーポンを自動連携できますか

公開情報だけでは確認できません。現在の自動連携、照合範囲、一括配布の可否は、お使いの管理画面と店舗運営Naviで確認してください。

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西尾 勝太

西尾 勝太株式会社ラクダ 代表

楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト

楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。

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