ホーム > 楽天店舗・RMS
楽天RPP広告のキーワード設定|除外・入札の考え方と見直し手順

楽天RPPのキーワード設定では、利益から入札上限を逆算し、指名語と購入意図の強い語から検証します。低採算商品などを先に除外し、商品・キーワード別の成果を見ながら投資先を絞り込みましょう。
楽天RPP広告で設定・管理するもの
楽天RPPでは、キャンペーン、商品、キーワード、除外商品の各単位を役割別に管理します。
楽天RPP広告とは、検索キーワードとの関連性や購買・閲覧データを使い、楽天側が掲載商品を選ぶクリック課金型広告です。広告がクリックされた場合に広告費が発生します。
検索結果を含む楽天市場内外の媒体へ配信され、RMSに登録した商品は原則すべて掲載対象です。ただし、対象商品が必ず表示されるわけではありません。
商品情報と広告原稿は連動しており、公式ページでは、商品名や価格の変更が24時間以内に反映されると案内されています。
| 設定単位 | 運用上の役割 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| キャンペーン | 配信全体を管理する | 予算、配信状態、運用目的を管理する |
| 商品単位のCPC | 商品ごとの投資強度を変える | 高粗利商品を強化し、低採算商品を抑える |
| キーワード単位のCPC | 商品と検索意図の組み合わせを調整する | 指名語や有望な掛け合わせ語を強化する |
| 除外商品 | 広告を配信しない商品を指定する | 欠品懸念やページ未整備の商品を外す |
設定値の適用優先順位や、CPCが固定単価か上限単価かは公開情報だけでは判断できません。設定可能数や入札の上下限と併せて、お使いの管理画面と店舗運営Naviで確認してください。
キーワードは3つの検索意図に分ける

キーワードは指名語、一般語、掛け合わせ語に分類すると、入札判断と成果検証がしやすくなります。
| 分類 | キーワード例 | 検索意図 | 入札方針 |
|---|---|---|---|
| 指名キーワード | ブランド名、型番、店舗名 | 商品をかなり絞っている | 優先して検証し、自然売上との重複も見る |
| 一般キーワード | 化粧水、枕、米 | カテゴリを探索している | 高粗利かつ販売力のある商品に絞る |
| 掛け合わせキーワード | 枕 横向き、無洗米 5kg | 条件が具体化している | 少額で広く試し、有望語へ集中する |
指名キーワードには、正式商品名、シリーズ名、型番のほか、ブランド名と容量・用途を組み合わせた語も含まれます。購入に近い検索が期待できますが、高ROASだけで増分効果を判断してはいけません。
自然検索ですでに売れていた商品では、広告が自然売上を置き換える可能性があります。広告開始前後の店舗売上や商品アクセス、停止期間の変化も確認しましょう。
一般キーワードは検索意図が広いため、価格、送料、レビュー、画像、納期に競争力のある商品から試します。低単価商品や用途が限定的な商品は、無関係なクリックによって採算が崩れやすくなります。
掛け合わせ語は、属性、用途、悩み、仕様、利用場面、購買条件を組み合わせて作ります。「カテゴリ+用途+特徴」のように、二つから三つの要素で意図が明確になる語が出発点です。
キーワードの入札額を利益から決める
キーワードの入札額は、売上ではなく、受注一件に使える広告費と想定CVRから逆算します。
限界CPAとは、売上単価から原価と経費を差し引き、受注一件の獲得に使える広告費の上限を示す指標です。
経費には、仕入・製造原価だけでなく、楽天市場の各種手数料や店舗負担ポイントも含めます。さらに、クーポン、送料、梱包、出荷、決済、返品などの変動費も反映させます。
目標CPAは、限界CPAから確保したい利益額を差し引いて決めます。採算上のCPC目安は「目標CPA×想定CVR」で計算できます。
目標CPAが1,000円、想定CVRが2%なら、計算上のCPC目安は20円です。これは利益から逆算する計算例であり、楽天が示すRPPの推奨単価ではありません。
| 計算項目 | 算出方法 |
|---|---|
| 限界CPA | 売上単価-原価-経費 |
| 目標CPA | 限界CPA-確保したい利益額 |
| CPCの採算目安 | 目標CPA×想定CVR |
| 広告予算の基準 | 目標CPA×目標受注件数 |
| 損益分岐ROAS | 1÷広告費控除前の限界利益率×100 |
RPP固有の最低予算、CPCの上下限、推奨入札額の定義は公開一次情報では確認できません。具体額を入力する前に、現行の管理画面と店舗運営Naviを確認してください。
除外商品は配信開始前に決める
RPPは登録商品が原則すべて対象になるため、除外商品は配信後の後処理ではなく事前設計が必要です。
| 除外を検討する理由 | 対象商品の例 |
|---|---|
| 採算が合わない | 粗利が小さく、許容CPCを確保できない |
| 在庫リスクがある | 在庫僅少、入荷未定、欠品の影響が大きい |
| 商品ページが未整備 | 画像、説明、選択肢、配送情報が不足している |
| 販売条件が弱い | 送料込み価格やポイント条件で大幅に不利 |
| 販売制約がある | 地域限定、受注生産、納期が長い |
| 商品同士が競合する | 類似SKUにクリックが分散している |
| 需要期を外れている | 季節需要が終了し、再開時期が明確である |
| 意図しない検索を招く | 商品名が別用途の検索に拾われやすい |
一方、表示やクリックが少ないだけの商品は、すぐに除外しないほうが安全です。新商品や新規顧客獲得用の商品も、短期間のROASだけでは判断できません。
判断時期は経過日数ではなく、目標CPAに対して消化した広告費で考えます。広告費が目標CPAを超えても受注がなければ、一時停止や除外を行い、検索意図、価格、商品ページを診断します。
新商品を登録すると広告対象へ入る可能性があるため、除外一覧は商品登録時にも点検します。除外キーワードの提供状況は公開情報で確認できないため、商品除外と混同せず現行画面で確認してください。
レポートで確認する指標
見直しではCTRやROASだけに偏らず、露出から利益までを商品・キーワード別に追います。
| 確認項目 | 分かること | 主な見直し |
|---|---|---|
| 表示量 | 配信対象になっているか | 関連性、入札、予算、在庫を確認する |
| クリック数 | 判断に必要な母数があるか | データ不足なら判断を保留する |
| CTR | 一覧上の訴求が検索意図に合うか | 画像、商品名、価格、送料を直す |
| 広告費・平均CPC | 費用の集中先と消化速度 | 入札と一般語への配分を変える |
| CVR | 流入後に商品が売れているか | ページ、レビュー、納期を改善する |
| CPA | 一件の受注に使った広告費 | 目標CPAと比較して継続を判断する |
| ROAS | 広告費に対する売上 | 粗利を加味して投資可否を決める |
| 商品・キーワード別内訳 | 費用と成果の発生場所 | 勝ち商品と勝ち語へ予算を寄せる |
CTRはクリック数を表示回数で割った指標です。CVRは成果数をクリックなどの母数で割った指標であり、両者を組み合わせて原因を判断します。
コンバージョン計測期間やキャンセルの反映時期は、公開RPPページでは確認できません。売上に税、送料、クーポン、ポイントをどう反映するかも、現行ヘルプで確認が必要です。
数値の組み合わせから改善策を選ぶ

表示、クリック、購入、採算のどこで問題が起きているかを分けると、見直す設定を選べます。
| 状態 | 主な原因候補 | 優先する対応 |
|---|---|---|
| 表示されない | 入札、予算、関連性、在庫、配信状態 | 設定と商品情報を確認する |
| 表示されるがクリックされない | 画像、商品名、価格、送料が弱い | 商品一覧での見え方を改善する |
| クリックされるが売れない | 検索意図、商品ページ、納期の不一致 | キーワードと販売条件を見直す |
| 売れるがROASが低い | CPC過大、粗利や客単価の不足 | 入札引下げやセット化を検討する |
| ROASは高いが配信量が少ない | 予算または入札が不足している | 採算内で段階的に増額する |
| 予算を早期消化する | 低効率商品や一般語へ費用が集中 | 商品・キーワード別に費用を分解する |
CVRが良くてもROASが低い場合は、除外する前にCPC、客単価、粗利を確認します。CTRが高くCVRが低い場合は、検索意図と商品名、画像、価格表示のずれを疑いましょう。
AI自動最適化で確認すべきこと
楽天RPPへのAI自動最適化の適用は確認できますが、店舗側の選択方式や手動入札との関係は要確認です。
楽天の2026年度第1四半期決算では、楽天市場におけるAIを使ったRPP広告の自動最適化が、広告事業の成長に貢献したと発表されています。
RPPでは従来から、登録商品からの配信商品選定、検索語との関連性判定、購買・閲覧データを使った商品選定が自動で行われます。
一方、「おまかせ設定」などの正式名称や、店舗が機能をオン・オフできるかは公開情報で確認できません。最適化目標、学習期間、手動CPCとの優先順位、設定値と実際のCPCの関係も、管理画面で確認してください。
キーワード設定を見直す手順
除外と採算基準を先に決め、検索意図の強い語から検証すると、無駄な配信を抑えられます。
- 高粗利で在庫が安定し、商品ページが完成した商品を選びます。
- 低粗利、欠品懸念、ページ未整備の商品を除外します。
- 商品別に目標CPAと損益分岐ROASを計算します。
- 目標受注件数からキャンペーン予算の基準を決めます。
- 自動配信の商品・キーワード別実績を確認します。
- 指名語と購入意図の強い掛け合わせ語から入札します。
- 一般語は高粗利で販売力のある主力商品に限定します。
- 週次で費用、クリック、CVR、CPA、ROASを確認します。
- 月次で自然売上と商品全体の粗利益を含めて再配分します。
- イベント前は予算だけでなく、在庫と配送能力も確認します。
関連する自動化ツール
商品・キーワード別の実績確認や入札調整を効率化したい場合は、楽天RPP広告の運用ツールで日々の集計と見直し作業を短縮できます。
よくある質問
楽天RPPのキーワード運用で迷いやすい点は、利益基準と現行仕様を分けて確認することが重要です。
キーワードCPCと商品CPCはどちらが優先されますか?
現行の適用優先順位は、公開一次情報だけでは断定できません。AI自動最適化の影響も含め、お使いの管理画面と店舗運営Naviで確認してください。
RPPに除外キーワードを設定できますか?
店舗向けRPPで除外キーワードが提供されているかは、公開情報では確認できません。確認済みの商品除外とは別の機能として、現行画面を確認してください。
指名キーワードは必ず入札を強めるべきですか?
指名語は購入に近い可能性がありますが、自然検索の売上を広告が置き換える場合もあります。広告停止期間や店舗全体の粗利益も比較して判断します。
RPPの初期予算と最低CPCはいくらですか?
RPP固有の最低予算やCPC下限は、利用可能な公開一次情報で確認できません。目標CPAと目標受注件数から予算を計算し、入力可能額は現行画面で確認してください。
店舗の「次の一手」を一緒に進めるなら
運営代行・ECコンサル・AIツールまで、現場を知るチームがワンストップで伴走します。
西尾 勝太株式会社ラクダ 代表
楽天SOY 2年連続受賞 / 楽天NATIONSリーダー店舗 / 楽天NATIONS AIエバンジェリスト
楽天市場の月商を5年で200万円→2億円に伸ばした現場の実践者。売れるECの方程式にAIを重ね、EC事業者の「次の一手」に伴走しています。



